投稿

2010の投稿を表示しています

アレキサンドリア図書館

イメージ
かの有名なアレキサンドリア図書館を訪れました。アレキサンドリア図書館は史上最大にして学術上最高峰の図書館と呼ばれていますが、今回訪れたのはもちろん再建後の図書館です。場所も本来の場所から東にずれており、名前だけが同じという形です。 まったく期待せずに訪れたのですが、デカイ!!太陽をイメージした円形の建造物の中に、11段に分かれた書庫+閲覧室が広がります。その美しさと広さはかなりのものです。 宇宙船??でかいっす   中々面白いのが、蔵書のプリント・オン・デマンドサービスというもので、蔵書がデジタルデータとして蓄積されており、自分の印刷したいページを選ぶと20分ほどで印刷できるというものです。もし本1冊印刷したければ、20分ほどで市販されているものと同一の形で手に入るとのことです。 技術、サービスとしては完成しているそうで、今は版権主との最終交渉を行っているとのことです。 日本では都立中央図書館、国会図書館、日比谷図書館などを利用していましたが、設備の点ではアレキサンドリアの方が優れています。蔵書はカテゴリ毎にアラビア語、英語、フランス語の本が並んでおり、和書と洋書が分かれている日本と比べると国際性の高さを感じます。 アラビア語、フランス語、英語の本が一緒に 図書館だけとれば、本心からアレキサンドリアに住みたくなります。日本にもこんな図書館があったら最高なのに、カジノよりも世界最大の図書館作れば良いのに、と羨望を隠し得ないアレキサンドリア図書館でした。

エジプト文化

イメージ
今日は"EGYPT THE CULTURE SMART GUIDE TO COSTUMES AND ETIQUETTE"という本を紹介したいと思います。カイロにあるAMERICAN UNIVERSITYが発行している150ページ強の単行本で、エジプトの文化・風俗が紹介されています。 とはいっても、エジプト考古学博物館のギフトショップでひっそりと置かれていた一冊で、アマゾン等では取り扱われていません。なので、紹介しておきながら申し訳ないのですが、買うのは極めて困難な一冊になります。 なぜお勧めするかと言うと、ヘーって思う点が多いことと、その知識が実際のエジプト人に当てはまる(と思われる)からです。というのも、1年目のチームメイトであり、今は親友のエジプト人の考え方や行動が本に書かれていることとかなり一致するのです。 また出版がカイロの大学であることも信憑性を高めます。 内容は次の様な構成になります。 Chapter 1: LAND AND PEOPLE Chapter 2: VALUES AND ATTITUDES Chapter 3: CUSTOMS AND TRADITIONS Chapter 4: MAKING FRIENDS Chapter 5: PRIVATE AND FAMILY LIFE Chapter 6: TIME OUT Chapter 7: TRAVEL, HEALTH AND SAFETY Chapter 8: BUSINESS BRIEFING Chapter 9: COMMUNICATING 「敬虔なイスラム教徒であるため、婚前の付き合いは極めて制限され、親や兄弟が同席のもと交際が行われることが多々ある」、「とにかく孤独を怖がる」、「外国人の前で自国の否定的な面を語る事は恥ずべきこととみなされており、外国人が彼らの正直な意見を知ることは極めて困難」などなど、日本とは異なる点が数多く見つかります。前述した例はかなり簡略して書きましたが、本の中では詳しく説明されています。 値段も50エジプトポンド(約750円、1ポンド=15円換算)とさほど高くは無いので、ぜひエジプト考古学博物館に訪れた際には、手にとってみてください。地球の歩き方には載って無い情報が満載です。

今度はバックパッカーとの対話

イメージ
今回は、前回の発明家との対話とは場所も相手も変わります。場所はエジプトはカイロ空港のバスターミナルで、相手は日本のバックパッカーの方になります。 お金を節約するためカイロ空港からタクシーではなく、市バスで移動しようとバスターミナルでバスを待っていた時の話です。夜の10時近くであったためか、バスは待てども待てどもやって来ません。その間、同じようにバスを待っている彼と出会いました。 彼は既に30日間エジプトに滞在しており、その前はアジア各国を周ってきたそうで、いわゆる“THE バックパッカー”です。色々と話を聞いていると、彼はアジアで学校を設立して、それをその国の政府に寄贈してきたとのこと。規模やレベルなどは聴きませんでしたが、その「ただ旅しててもつまらないじゃん。なんかやってやろう」という気持ちに心打たれました。 MBAも仕事も旅も、「タダ勉強/仕事/旅しててもつまらないじゃん。なんかやってやろうよ」っていう遊び心と熱意と行動力が、勉強や仕事や旅を楽しくするんだと実感しました。「なんか」が、大学で自分の畑違いの科目を取ってみるとか、仕事で完璧ダメもとの飛び込み営業をやってみるとか、旅で見たことない食い物を食べてみるとか、そんな些細なものでも良いじゃないかと。「子供のころはそんな日々があふれてたなぁ」と思いだすカイロの夜です。 それにしても、カイロは都会です。チュニスも都会と言えば都会でしたが、アフリカ大陸の大都市はダントツでカイロなのでしょう。エジプトの旅についてもまた別途、インターネットが部屋で使える時にでも。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

発明家との対話

イメージ
只今チュニジアの内陸部、トズールという土地を訪れています。学校の休みを使って、ちょっとバルセロナから足を延ばしてみました。チュニジアの内陸で安宿に泊まるとインターネットに接続するのは至難の技でして、ブログの更新がおろそかになってます。 今日はインターネットに接続出来ただけでなく、貴重な発明家の話を聞くことが出来ました。暖炉脇のイスに腰掛けてお茶を飲んでいると暖を求めてフランス人とカナダ人の老夫婦が横に。簡単な挨拶から話は盛り上がり、話題はソーラーパネルやリチウム電池からラテン語まで。あまりに旦那さんが博識なので、何をされているのか聴いてみると発明家との事。今やMP3となったアルゴリズムの原型、デジタルジュークボックスなどを発明し国際特許を40件近く保有しているようです。デジタルジュークボックスは全米各地のバーに置かれ、一日250万曲がダウンロードされているそうです。 博識と言うと浅く広くと聞こえますが、彼はかなり深いレベルで知識を有しており、その分野も最新の電池技術や無線技術、インターネットなどが含まれるから驚きです。それでいてナント67歳。 ただアンテナを高くしているだけではなく、商売のネタになりそうな分野については将来を予想しうるだけの大量かつ最新の知識を集めているようです。とはいっても情報を集めたから、高い分析力があるからと言って未来は見通せません。話をしていて、彼には自分だけのシンプルな理念があり、それを基に未来を予想している事に気づかされました。 「20年前、皆はビデオ・オン・デマンドの話をしていた。 しかし僕は、 視覚よりも聴覚が先に来ると信じていた。というのも聴覚は視覚よりも数段敏感だからだ 。だから、その時代に僕はオーディオ・オン・デマンドを思いつき、デジタルジュークボックスに至った」 視覚よりも聴覚。今なら「ほほ―さすが先見の明」と言えますが、当時ならば沢山の反論に出会ったこと間違いありません。パワーポイントの資料にして会社の中間管理職にでも説明しようものなら「視覚より聴覚が敏感だから音楽ビジネス?もうちょっとまともな説明できないの」って言われてしまう可能性は高いでしょう。でも、彼はそのシンプルな理念を信じて成功しました。 努力(情報収集や分析など)+ 行動力 + 自分なりの理念 こ

バルセロナ vs エスパニョール (2010.12.18)

毎年荒れるバルセロナダービー、今年はと言うと「まずまず」荒れました。「まずまず」で終わった大きな理由は、5-1という大差でのバルセロナの勝利ということだと思います。 エスパニョールは前半開始から前線からの激しいプレッシャーと極めて素早い攻守の切り替えでバルセロナに襲い掛かります。バルサも得意のパス回しでいなそうとしますが、バルサDFラインまで全速力でボールを詰めにくるエスパニョールのチェーシングにかなり苦しんでいる様に見えました。これはかなり苦しむかなと思った矢先、メッシからのスルーに抜け出たペドロがゴール。前線でのディフェンスを有効にするためエスパニョールはかなりDFラインを浅くしていました。そこにペドロが抜け出した形です。 2点目もペドロの抜け出しから始まります。シャビ(多分)からのスルーを受けたペドロがエリア左サイドで時間を稼ぎ、後ろに追いついたメッシにパス。一瞬のタメの後、メッシは右サイドを駆け上がってきたシャビに浮き玉のスルー。シャビはこのボールをダイレクトボレーで中央に折り返しますが、これが中央に詰めたダニ・アウベスの足に当たってもう一度シャビへ。 再びボールを受けたシャビは、ダイレクトボレーで今度はゴール左隅に突き刺します。ボールの上を膝下だけで打ち抜くお手本のようなボレーにほれぼれです。 後半もバルサはエスパニョールのDFラインの裏を徹底的に突き、ペドロが追加点を挙げると、ビジャが立て続けに2点を奪い取ります。  試合自体はめまぐるしい攻守の切り替え、激しいプレッシャーととても緊張感がある試合でした。今年のエスパニョールは本当に強いと思います。しかし、バルサ相手に90分間激しいプレッシャーを実現するだけのラインディフェンスがエスパニョールには欠けていたようです。逆に、ペドロ、メッシ、ビジャの抜け出すスピードが図抜けていたとも言えます。特にペドロは間違えなくMVPでしょう。彼の人間離れしたスピードとスタミナに、エスパニョールDFは完全に混乱し体力を消耗していました。 後半イニエスタがケイタと交代した際、バルサアウェーにも関わらずエスパニョールファンとエスパニョールの選手全員がイニエスタを拍手で送り出しました。ワールドカップでダニ・ハルケにゴールを捧げたイニエスタは、エスパニョールのファンにも愛されているのです。汚いプレーも多い試合でしたが、こ

MBA授業:IESEでのスペイン語

IESEでは、1年生の間は月~木まで授業後に1時間半のスペイン語授業が義務付けられています。DIENと言われるビジネススペイン語の検定試験(英検みたいなものです)をパスすれば義務教育は完了なのですが、それまでは一応必須となります。「一応」と言ったのは、なんだかんだ口実を付けてドロップアウトすることも可能だからです。ドロップアウトする人の本音は、MBAの授業があまりに厳しいためスペイン語に割く時間など無いと言ったところです。かく言う僕も、ドロップアウトはしませんでしたが、スペイン語の授業中はかなりの確率で意識が飛んでいました。 1年生の入学前にクラス分け試験があり、その結果を基にレベル1~9に割り振られます。レベル12に達するとDIENの受験資格が与えられるため、皆レベル12を目指して勉強を始めます。2カ月に1回程度レベルチェックテストがあり、成績が70点を超えていれば次のクラスに上がることができます。70点未満なら、もう一度同じクラスを繰り返します。 イタリア人やブラジル人などは言語がスペイン語に似通っているため圧倒的なスピードで学習を完了しますが、インド人や中国人のように0からの学習という学生はなかなか学習が進みません。特にインド人は諦めてドロップアウトする確率がきわめて高いです。そんな中、日本人は?というと、独自のしつこさでドロップアウトはしないのですが、かといってグングン伸びるわけでもない、といった微妙な所に位置します。文法や短い会話は出来るのですが、長い会話になると苦労します。これは日本人だけでなく、韓国人にも共通するようです。 今は2年生のため義務では無くなりましたが、せっかくなので勉強は続けています。週2回の学校でのスペイン語授業と、週1回のLanguage Exchange、そして自習です。 そんな中、「これは良いな」と思ったスペイン語教科書があるので、ご紹介します。簡単な例文集と単語集になりますが、スペインに生活していて「あーコレコレ。コレを言いたいのよ」っていう文章や単語が載っています。更には、スペインのちょっとした豆知識がちりばめられていて、読んでて楽しいのもお勧めの理由です。日本に一時帰国した際に横浜友隣堂で吟味に吟味の末選んだ1冊です。 

学校にグアルディオラが来てたとは!!!

イメージ
なんともショックを隠せません。今日、スペインのスポーツ紙「SPORT」を読んでいたら、こんな記事が。 http://www.sport.es/default.asp?idpublicacio_PK=44&idioma=CAS&idnoticia_PK=732671&idseccio_PK=803 自分の通う学校であるIESEに昨日Pep Gardiolaが来ていたというのです。Pepはサバデル銀行の広告キャラクターをやっているためか、サバデル幹部むけに対談形式の講演を行ったようです。場所は、うちの学校。。。 学校でやるなら、うちの生徒くらい入れさせてくれよぉ。例えスペイン語であったとしても努力して聞き取るから。あぁぁあ凹む。最高に凹む。 留学 ブログランキングへ

バルセロナのユニフォームに初のスポンサーネームが

イメージ
12月10日にバルセロナがカタール財団と総額1億7000万ユーロ(約200億円)で5.5年のスポンサー契約を行いました。 今年の1月からスポンサー契約は開始し、今シーズンは1,500万ユーロ(約17億円)、来シーズンから5年間は3,000万ユーロ(約35億円)のスポンサー料が支払われ、タイトル獲得数に応じて最大500万ユーロ(約6億円)が追加される契約の様です。 カタール財団のロゴは来年からユニセフと併記する形でユニフォームに縫いつけられるとのことです。 ユニフォームにスポンサーロゴを縫いつけるのはバルサ史上初の出来事です。ユニセフの場合は、バルサがユニセフに約950万ドルを支払う形となっており、純粋なスポンサーとしては今回が初となります。「勇気ある一歩」と評する人もいれば、「ユニフォーム(魂)を売り渡した」という意見も聞かれます。 カタール財団(Qatar Foundation)はカタールにおける教育・科学・社会の推進を目的に1995年に創設された非営利団体(Non Profit Organization)です。Chairpersonは国の要職を占める方であり、他のメンバーも錚々たる人材が名を連ねています。教育の分野では、米国のカーネギーメロンやジョージタウン大学などとの提携実績があり、かなり巨大なNPOと言えそうです。カタール財団の詳細は こちら が良くまとまっています。 バルサは現在深刻な財政難にあり、今回のスポンサーは致し方ないことと思われます。バルサの財政難の詳細については、別のブログで書いてますのでそちらを見てください。 バルサは本当に財政難?1 バルサは本当に財政難?2 バルサは本当に財政難?3 スポンサー代金の一部が、枚数が少ないDFラインとセスクの獲得費用に回ることは間違いないと思いますが、今回は負債返済に回すことが最優先かと思われます。スペインの経済状況を考えると長期負債の利率上昇が予想されます。というか、すでに上昇が始まっています。今のうちに贅肉をそぎ落としておかないと、国の前にバルサが破綻するかもしれません。プライドや前例に縛られることもあったと思いますが、僕は現バルサコミッティーの英断を評価したいと思います。 しかし、一回前例を作るとそれを当り前と思い始めるのも人

MBA授業:24時間マラソンならぬ期末試験

イメージ
ファイナンスの期末試験(レポート)がようやく終わりました。24時間試験ということで、金曜日の午後12時30分にお題が掲示され、翌日土曜日の17時までにレポートを提出するというものです。正確には24時間以上なのですが、まぁ切りがいいということで。 お題はというと、今年12月2日に発表されたPepsiCoによるロシアの飲料メーカーWinn-Bill-Dannの買収について、買収の目的とシナジー分析、バリュエーション、公正競争上のロシア当局の対応予測などを5ページのレポートにまとめるというものです。与えられるものはお題のみなので、事業内容や買収ストラクチャー、飲料市場の動向などは自分たちで情報収集することになります。これがやっかいで、明確な目的が無いと情報の海に飲まれてしまいます。生徒間で激しい情報交換が行われるため、時々刻々情報が増えていきます。投資銀行のアナリスト・レポートや新聞記事や米国証券取引所へのファイリング資料などなど。全てを読んでいたら、それだけで24時間終わってしまいます。英語が得意でない僕に至っては、レポートを書くために少なくとも1ページ、1時間以上は必要ですし。 きっとアナリストの仕事って言うのもこういう感じなのでしょうか。決められた時間内で、無限の情報から必要な情報だけを切り取って、“それなり”のレポートを作る。それにしても、優秀な仲間たちが24時間で集中しながら作業を進める姿はとても刺激になります。一方、教授も読むの大変だろうに、こうした形式の試験を取る所に熱意を感じます。 参考までにM&Aの授業で使ったテキストを紹介しておきます。重要な点を分かりやすく網羅していて、かつ比較的安めなのでオススメです。もちろん厚めの本です(笑)MBAに来て思うのが、グロービスのMBAシリーズ本は薄すぎないか?ということです。概略つかむには良いですが、実際に手を動かした時に湧いてくる疑問には答えられない気がします。   留学 ブログランキングへ

バルセロナ vs レアル・ソシエダ (2010.12.13)

今回も敵を寄せ付けず5-0での圧勝です。 この試合、連戦のダニ・アウベスやイニエスタはオフかと思ってましたが、ブスケッツとピケ以外は現時点での最強メンバーでグアルディオラ監督は試合に臨んできました。ピケの代わりはアビダル、ブスケッツの代わりはマスチェラーノです。 試合開始からボールを支配するバルサは、いつも以上にロングボールでのサイドチェンジを繰り返し、相手DFの的を絞らせません。中盤までは中央や左で組み立て、そこからシャビ、イニエスタが右サイドのペドロやダニ・アウベスにサイドチェンジ。そしてこの弾丸二人組が右サイドでチャレンジする、というシーンが多々見られました。それにしても、バルサの選手のトラップ能力はハンパないっす。どんなロングボールも、本当に“ピタッ”て止まります。いつもながら、感心のあまりに笑いが出てしまいます。 試合は前半9分のビジャのゴールで動き始めます。エリア内右サイドでメッシからのスルーに抜け出たペドロがラインぎりぎりから弾丸の折り返し。 走りこんだビジャは、ただ足を合わせるだけの仕事。ペドロがビジャにクラシコのお礼をした様な感じです。 前半33分は、同じくエリア右サイドをペドロとのワンツーで抜け出たイニエスタがゴール右隅にけりこみます。 ビデオで見ると、イニエスタは「そこしかない」っていう所を打ち抜いています。狙ってあそこに蹴れる技術、さすがです。 2-0で前半を折り返したバルサは、後半早々にもアウベスとメッシのコンビプレーでゴールを奪います。中盤から、メッシ→アウベス→メッシ→アウベス→メッシ→アウベス→メッシとつないでのゴール。傍から見てても二人がサッカーを楽しんでいる喜びが伝わってくるゴールでした。 このゴールの後は、バルサが完全にボールを支配し続けながらも、何となく停滞した試合が40分程続きます。バルサがボールは持っているのですが、迫力が無いと言ういうか、何と言うか。。。 「あー、これで終わりか」と思った僕は、後半40分にスタジアムを後にしました。 帰りのタクシーで運ちゃんに「おー5-0だったな。メッシは2点か?」と聞かれ、「ん?クラシコの話をしてんの?今日は3-0でしょ?」と返す僕。「いや、5-0だぞ」と運ちゃん。そこで追加ゴールの存在に気づきました。家に到着後すぐさまバルサTVを見ると、追加の2点はメッシ&ボーヤンでした

ビジネスウィークによるMBAレポート

イメージ
既にご存知の方も多いと思いますが、ビジネスウィークのMBA特集を見つけたので共有します。 http://www.businessweek.com/bschools/special_reports/20101111best_business_schools.htm 残念ながらIESEは米国外MBAランキングでは12位に後退してしまいました。こうしたランキングはどの様に付けられているのか極めて不明瞭ですが、定量的・定性的評価&紙面に与える影響が関与しているのでしょう。 IESEの場合、就職活動をサポートするキャリア・サービスの評価が低いようですが、これは事実と思われます。卒業生がどれだけ就職できたか、どこに就職できたかと言う点では、悪くない実績だと思うのですが、「キメの細やかさ」という点で残念な感じがします。 私は大学選びにランキングを含めた他人の評価を結構意識しましたが、今思うと無駄なエネルギーだったなと思ってます。ランキングそのものよりも、そのランキングによって自分に何がもたらされるかをじっくり考えるべきだったと今は思います。ランキングが高ければ高いほど、受験競争が激しくなるためGMATや英語のレベルは高くなることは間違いありません。一方で、ランキングが高いという理由で選んだ場合、卒業後もそのランキングに左右される可能性が高いでしょう。「彼はランキング1位の大学を出た」、「自分の大学のランキングが下がってしまった」といった他人の評価や「ランキング1位の大学を出たからには評価されていいはずだ」といった自負に左右されるということです。 MBAで学べる事の1つに、他人との比較をやめ今の自分を認めるという事があります。ランキングを無視しろと言われても受験中はなかなか無理な話です。しかし、ぜひ合格後・入学前にもう一度「なんでその大学に行きたいのか」という事を本音ベースで考えてみてください。エッセイを書くときに立った視点とは違うものがきっと見えてくると思います。 留学 ブログランキングへ

バルセロナ vs オサスナ (2010.12.4)

突然の管制塔ストで飛行機という移動手段を奪われたバルセロナは、オサスナの本拠地であるパンプローナまで電車とバスを乗り継いで移動しました。バルセロナからサラゴサまでを高速鉄道、サラゴサからパンプローナまでをバスという形です。 20時キックオフの予定のところ、バルセロナの選手が到着したのが20時10分ごろ。それからウォーミングアップを行い、試合開始は20時45分となりました。 もともと遅れることはオサスナ側に通知済みであったため混乱はありませんでしたが、3~4時間かけて試合会場に直接入りその30分後に試合とは、管制塔ストを恨むしかありません。 スタメンはクラシコとまったくの同一メンバー。グアルディオラ監督の「勝って兜の緒を締める」という意気込みが伝わります。クラシコの圧勝後、世間で「史上最強」と騒がれていたバルサであったため、下手にスタメンを外して気が緩むことを嫌ったのでしょう。また、強さを見せつけ続けることでレアルにクラシコの後遺症と焦りを植え付ける狙いがあったのかもしれません。もちろん次がチャンピオンズリーグの消化試合というのがあるのは間違いありません。 移動時間の長さや準備時間不足が不安視されましたが、さすがプロといったところでしょうか。ボールポゼッションは7割を超え、3-0で横綱相撲を見せてくれました。前半26分にメッシからのスルーに抜け出したペドロのゴールで先制。後半20分には、ビジャが出したスルーパスを、相手DFとの30メートル走を圧勝したメッシがGKとの1対1を決めて2点目。同じくメッシが後半38分にPKを決めて3点目。まったく危なげない試合でした。 試合ごとにペドロの調子が上がっているのが分かります。今、彼は絶好調といったところでしょう。一方で、ビジャとメッシの意思疎通はまだまだ改善されてよさそうです。特にメッシが中盤からドリブルを始めた時、連携不足が随所に見受けられます。メッシが何をしたいのかがビジャに伝わっていないため、何処に飛び出したら良いのか、何処にスペースを作ったらいいのかで、ビジャがちょっと混乱しているように思えます。そのためビジャがメッシの進行方向をふさいだり、スルーに反応できないシーンが多くありました。クラシコでは完璧な連携を見せましたが、まだまだ進歩しそうな二人の関係です。

クラシコをおかずに妄想

バルサTVで昨晩深夜にクラシコの再放送をやっていたため、飽きもせずまた見入ってしまいました。新聞も2誌買って辞書を引きながら読んでますし、友達と会えばクラシコの話しばかり。クラシコそのものも楽しいですが、その後の盛り上がりも結構楽しめます。 月曜から毎日、なぜバルサが圧勝しレアルが惨敗したかを考えているのですが、1つMBAのリーダーシップに通じる考えを見出しました。感情のコントロールについてです。 モウリーニョはイグアインが欠場することが決まった段階で、もしかしたら攻撃的な試合となることを覚悟していたのではないかと思うのです。  というのも、ベンゼマはこれまでベンチスタートが多く、何よりも結果(点)を欲しています。それがクラシコの点となれば最高のモウリーニョへの手土産になります。さらにクリスチャーノは試合数日前からバルサを挑発するような発言を繰り返しており、ちょっとのぼせすぎてる感がありました。 こうした異常に高いモチベーションを持つ選手に対し、「今日のお前の仕事は前線からのチェーシングで、点はその次だ」と言っても聞き入れない可能性があります。そこで、モウリーニョはその燃える闘志を逆に利用しようと考えたのではないかと。 しかしベンゼマは欲に、クリスチャーノとセルヒオ・ラモスは闘志に支配されてしまったのです。 MBAでは感情をコントロールすることの重要性を学びましたが、彼らはあまりの闘志がゆえに感情がコントロールできなくなってしまった様に見えます。感情が全面に出過ぎたため、チームに貢献する為の理性が無くなってしまったのです。 ビデオを見ると、シャビ・アロンソやエジルは必死にボールを追いかけてます。しかし、シャビ、イニエスタ、メッシ、ブスケッツの4人がボールをダイレクトで回すため、ボールを奪取しようにも上手く行きません。シャビ・アロンソはシャビをマークしていましたが、球離れが異常に早いためマークしきれません。問題はここでは無く、追いかけまわすチームメイトを尻目に、クリスチャーノとベンゼマがただボールを見ていることです。特に後半は「俺が決めてやる」という感情に支配されたクリスチャーノは、サイドに張り付いているだけで何もしません。 闘志というものは大変貴重な長所だと思いますが、それを如何にコントロールさせるか、コントロールするかがマネージャーとしての重要な資質

スペイン語で太極拳を習う

先日、近所のジムに入会したので、いわゆるレッスンクラスの様なものに行ってみました。人生初のジムレッスンです。日本でもジムには通っていたのですが、なんとなくあの雰囲気に馴染めなくて足が遠のいていました。やたら日に焼けて、やたらタンクトップを見せつけるおばさん&おじさん達が、「あそこのステップがどうだこうだ」とか「あ、〇〇さん。今日は連チャン?」みたいな会話していると、僕は入っちゃいけない気がして。 今回は勇気を振り絞って初めてのジムレッスン。開始5分前にスタジオ前につくと、そこには65歳平均と思われる20人ほどの集団が。初回としてはリスクフリーだと思っていた太極拳が、むしろ自分を際立たせる結果に。若い&見た目中国人&太極拳とくれば、スペインのおじいちゃん、おばあちゃんが注目せざるを得ません。「おぉ本場のジャッキーが来た」的な視線です。「酔拳はマスターしたので、今度は太極拳でも」とでも気のきいたトークが出来れば良いのですが、そんなスペイン語力も無く、ただただストレッチをして気を紛らわせます。 中年の女性のインストラクターが3分ほど遅れて入場し、クラスは始まりました。最初の20分くらいは呼吸法です。みな目を閉じて、呼吸を整え、インストラクターの指示通り気を蓄えています。僕はと言うと、スペイン語が分からないため、薄目を開けて皆が何をしているかをチェック。気なんか散ってしまって、まったく蓄えられません。その後も、型のレッスンが始まるのですが、いまいち何を言っているのか分からず、ただただ40分程インストラクターのまねを。 今頃おじいちゃん&おばあちゃんは家で「今日、本場のジャッキーに会ったけど、アイツなら私倒せるよ」と孫に教えているでしょう。 無念です。

バルセロナ vs レアルマドリード (2010.11.29)

イメージ
見よ!このスコアを!! ざまーみろモウリーニョ!! 誰もが接戦を予想した今年のエル・クラシコ。ふたを開ければバルサの歴史的圧勝です。モウリーニョも試合後のインタビューでNegativo Historico(歴史的な失態)と認めた試合は、バルサの5-0で試合終了。 バルサはいわゆるスタメンで試合に臨みます。左サイドはクリスチャーノ対策か、攻撃力の高いマックスウェルではなくアビダルを起用。心もちイニエスタとメッシが下がり目にポジションを取り、中盤のボール支配率を重視した布陣に見えました。一方レアルは腰痛からかイグアインがスタメンから外れ、ベンゼマが入ります。 試合開始からシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシの4人でボールを支配するバルサは、ワイドに開いたビジャとペドロを中心に攻撃を仕掛けます。前半早々にはメッシがペナルティエリア右サイドの角度の無い所からカーブのかかったループでゴールを狙いますがポストに阻まれます。しかし直後、中盤でシャビ→メッシ→イニエスタとつなぎ、メッシを追い越したシャビにイニエスタからシュート性のスルー。パスはレアルDFにかすって弾みますが、さすがは世界一のトラップを誇るシャビ。かかとでトラップの後、軽くループでゴールに流し込みます。 前半18分には、センターでボールを受けたシャビが左サイドに開くビジャにミドルパス。ビジャは1対1を縦に抜け、角度がほぼ無い状態からセンターにシュート性の折り返し。カシ―ジャスが弾きますが、はじいたボールに走りこんだのはペデリート!ゴーーーール!!!彼は本当によく走ります。このシュートに至る前、彼は右サイドで倒されているのですが、ムクっと起き上がり、ゴールに向けて爆走。 後ろから追い越されたレアルDFはなすすべなく、ペドロのシュートを見るしかありません。 前半はレアルも得意のカウンターで何度か攻撃を仕掛けますが、アビダルとアウベスが見事にクリスチャーノをサイドに追い出すため、大したシーンにはなりません。一方、中央に立ちつくすベンゼマは一人では何もできない選手であることを証明します。彼はチェーシングも下手でした。イグアインの腰が治れば、当分使ってもらえないでしょう。 2-0で折り返した後半は、完全にバルサペース。レアルは必死でボールにプレスをかけますが、どうしてもシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシ

まだこんな(ひどい)会社があったのか (JAL編)

イメージ
先日、日本に一時帰国した際にエールフランスを使って酷い目にあったことは以下のブログで書きましたが、今回はJALについてちょっと苦言を。 まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) #2 前回のブログではバルセロナ→成田までの旅程のうち、バルセロナ→パリまでを書きましたが、今回はその続き、パリ→成田&その後の話になります。 (エールフランスによると)JALによるダブルブッキングのおかげで、シャルル・ド・ゴール空港に立ちつくす僕。横にはもう一人同じ目にあった日本人の方。そして、2人の目の前を本来乗るはずであったA380が離陸していきます。その離陸を見届けたかの様にJALの日本人職員が。 JAL職員:このたびは申し訳ございません。今回、エールフランスには本フライトの残席が無い事を伝えていたのですが、両社のシステム間で情報が飛ぶのにタイムラグがあり、エールフランスでお客様の予約を受けてしまったことがダブルブッキングの原因です。 僕:両社のやりとりなど僕にはどうでもいいので、早く日本に帰らせてください。(我ながら、結構怒ってました) JAL職員:他のフライトは満席のため、ヒースロー経由なら席が用意できます。 僕:なぜ僕がヒースローに行かなければならないのですか?御社は何か努力してくれないのですか? JAL職員:もしパリ発がよろしければ、ホテルをご用意しますのでもう一泊されてはいかがですか? 僕:(こりゃぁだめだ。エールフランスと同じ香りがする。。)分かりましたヒースロー経由で帰ります。ちなみに僕の荷物は? JAL職員:大丈夫です。フライトに乗ってない方の荷物が勝手に運ばれることはテロ対策上ありえません!後ほど、調べてご連絡します。 (3時間後、ヒースロー行きのゲートで電話を借り、JALのカウンターに内線で連絡) 僕:あの、僕の荷物は?連絡を全くもらっていないのですが。 JAL職員:それが、、、ちょっと見当たりません。もしかしたら日本に行っているかも知れません。 僕:(おいおい、テロ対策はどうしたんだ?っていうか見つからない旨、連絡してよ)お願いします。見つけてください。 結局、

クラシコ商売≒言語と購買力の差をついた商売

イメージ
来週月曜日は待ちに待ったエル・クラシコです。エル・クラシコとはFCバルセロナ対レアル・マドリードのサッカーの試合の事を言います。日本で言えば巨人阪神戦とでも言えますでしょうか。スペインサッカー、いや世界のサッカーファンが注目する一戦です。従って、チケット代も跳ね上がります。ただ、ここに面白い現象が。 バルセロナメンバー(ソシオ)価格:定価の20%引き=約80ユーロ~150ユーロ 通常販売価格:100ユーロ~200ユーロ e-Bay価格:450ユーロ~500ユーロ ダフ屋価格:400ユーロ~500ユーロ 日本代理店価格:8万円~15万円(700ユーロ~1,400ユーロ) 通常販売はバルサのオフィシャルウェブページで行われ、誰でも世界各地で購入が可能です。つまり、これが誰でも買える一番安い値段になります。一方、一番高いのが日本語サイトを持つ代理店価格で、最高で15万円を超えます。その差額が約12万円近く。。。 この日本人向け商売、どうも次のような仕組みの様です。 1.日本語サイトで予約受付 2.代理店は一般販売で購入 3.一般販売で購入できなかった分は、試合当日近辺でダフ屋から購入 4.試合当日に予約者に手渡し つまりは、2と3のプロセス、及び「チケットがとれる」という安心感で最大12万円の付加価値をつけている形になります。しかし、2のプロセスは1時間程度の時間と多少の英語力があれば誰でも出来ます。その英語と言っても、Name, Ticket, Card Number、、といった超初歩的な英語です。従って、付加価値の多くはプロセス3と安心感になります。日西通訳の価格が1時間高くて80ユーロ程度であること、e-bay価格が450ユーロ程度であることを考えると、あこぎな商売と言えます。。。しかも、「絶対に見られる」とは何処も約束してないみたいですし。 今日のスペイン時間朝10時から最終一般販売がオフィシャルサイトで行われました。僕はすでにチケットを持っていますが、友人が行きたいとの事なので2時間ほどかけて1枚のチケットを取りました。もちろん定価です。需要と供給のギャップに目をつけて商売する努力は評価しますが、サッカー好きとしては複雑な気分です。 ホーム試合は毎回見に行ってますので、

ポルトガル人はスペイン人と大きく異なる模様。。。

イメージ
土日の休みを利用してポルトガルはリスボンまで旅行してきました。 ポルトガル語≒スペイン語 かつ ポルトガルとスペインは隣国  ∴ ポルトガル人≒スペイン人 と決めつけてリスボンに降り立ちました。 しかし、なんとも違うのです。幾つか特徴を挙げて見ると、 1.静か 電車内やバス内ではトーンを落として話します。また普段でもあまりトーンを上げて話しません。スペイン人は「叫んでるのか?」と思う位トーンが高いです。高校生や大学生とバスに乗り合わせたら、そこは祭りです。 2.控え目な親切 スペイン人が親切じゃないとは言いませんが、基本スペイン(バルセロナ)人は他人に無関心を装います。一方、親切をお願いすると必要以上の親切をしてくれることが多々あります。ポルトガル行きの飛行機に乗る時もそれを実感しました。自動チェックイン機の横に空港職員がいて、僕が近付くとパスポートを要求し、僕の代わりにチェックインを始めました。あくまでも善意でやってくれました。しかし、どうも要領を得ていないため、まったく見当違いのボタンを押したりします。そこで、「僕がやるから良いですよ」と言って僕が思う「正しい」ボタンを押すと、横から「そこじゃない」と言って勝手にキャンセルボタンを押します。悪気は無いのですが、日本で言うお節介に近い親切です。ポルトガルの場合は、かなり控えめです。バスで降りるべき停留所が分からないと、ひそひそ声で「ここだよ」と言ってくれたり、どのバスに乗れば良いのか分からないと「横のバス停ですよ」と短い言葉で教えてくれます。それ以上もそれ以下も無い、シンプルな親切です。 3.まじめ ラテンか?って思うことがある位(すみません、ラテンの方に対する僕の偏見でした)、まじめに働きます。スペイン人も働く人は働きますが。。。。 勝手にスペイン人と一緒にくくってましたが、だいぶ異なる模様です。こうした発見は直接の交流を通じて初めて得られるものだと実感した旅でした。 スペイン旅行 ブログランキングへ

ヨーロッパ経済危機

イメージ
アイルランドの金融システムがついに破綻してしまいました。アイルランド国内の金融関連資産は同国GDPの998%に至ります。サブプライム以降の金融不安を何とかやりくりしてきたアイルランドもついに音を上げた形となりました。ニュースは連日のように怒りをあらわにするアイルランド国民を画面に映します。 その陰で慌てふためいているのが、ポルトガルとスペインです。ポルトガル国債とスペイン国債はドイツ国債に対し5%~7%のプレミアムが付いております。つまり、ドイツがお金を借りる際の利子に5%~7%程度を上乗せしないとポルトガルやスペインはお金が借りれない状態となっているのです。ギリシャ経済が破たんした段階で「次はポルトガルだ!スペインだ!」と叫ばれてきましたが、アイルランド破綻でマーケットはその発言に現実味を帯びさせています。 慌てふためいた両政府が何をしているかというと、政府予算の大幅削減や増税を打ち出し始めています。不安が不安をあおり、最終的に不安を現実化させてしまうのが経済危機の特徴ですが、各政府はその不安の火を消そうと必死です。しかし一方で火を吹くのが国民側で、ポルトガルでは今日から労働者によるデモとストライキが始まりました。スペイン国民が動き始めるのも時間の問題かと思います。 では本当にポルトガルやスペインが破綻する可能性があるのか、という疑問ですが僕には分かりません。しかし、スペインの金融資産合計額がGDP比328%に達し、失業率が20%を超え、カタルーニャやバスクといった自治州が独立運動を繰り広げ、貯蓄性向が比較的低いスペインでは大いに破綻はありえると私は勝手に思ってます。 破綻国の支援策において最も経済的負担を強いられているのがドイツですが、こう連続して破綻が生じた場合、ドイツ国民が何処まで支援に理解を示すか不明です。おそらくドイツ政府内ではEUにとどまる事の価値を再検討していると思われます。もし、ドイツがEU継続に消極的となった時、経済破綻国の悲劇は想像以上になるのではないかと考えます。今まで慣れ親しんだ贅沢な生活や発展国としての誇りを捨てることほど難しいものは無いですから。 日本も対岸の火事とは言ってられません。中国がアジア経済で中核をなしてきた以上、日本の破綻に対して他国がどこまで親身になってくれるか不明です。

おいバレイ、やるじゃない。

イメージ
バレイといっても昔ヴァンフォーレ甲府からガンバに移籍した助っ人ではありません。あの踊るバレイです。 母親がバルセロナ観光に来ているため、先日リセウ劇場にバレイを見に行きました。そもそもバレイなど全く関心が無かったため、親孝行&リセウ劇場観光を目的に行ってきました。 何せ興味が一切ないため演目が何かも調べず、地下のカフェでコーヒを飲んだ後は、席に座り開演を待ちました。客席は5階層に分かれなかなかゴージャスですが、座った最上階(5階)の席から舞台を見るためには手すりに乗り出す必要があります。しかし、バレイへの興味の無さは、そんな無理な構造をも素直に受け入れてしまうほどでした。 20時ちょうどに開演したバレイは、思った以上に現代的な服装をした踊り手達が、シンプルな舞台道具の中で演じるものでした。フリフリレオタードの女性と白タイツの男性が中世舞台設定の中、恋愛を演じるのがバレイかと思っていたため、ちょっと意表を突かれました。 そんな意外性にやられたのか、気づいたら手すりにしがみついて舞台を凝視。最愛の男性が「愛してはいけない人」と主役の女性が気づいたシーンなど、不覚にもウルっときてしまいました。バレイでウルっとするなど、キモイ奴の代表だと信じていた僕にとっては相当の衝撃です。 結局、何の演目だったのかは分かりませんが、バレイってのも捨てたものじゃ無いことに気付かされました。言葉を使わず、ただ踊りと音楽だけで観客を魅了する、サッカーに通じるところがあります!!!え、無いって? 是非、ヨーロッパに来たら見て見てください。 もしかしたら食わず嫌いに気づくかも知れません。あんまり畏まって見るよりも、 ふらっと立ち寄って、安い席で見る方が素直に見れて良いかもしれません。ただ、ジャケットは忘れずに。 スペイン旅行 ブログランキングへ

インターネットTVってなんだ?

イメージ
Apple、Google、Amazonといった大手だけでなく、数多くのベンチャーが目を光らせている「インターネットTV」、何が魅力なのか良く解らないため、ちょっと調べてみようと思います。ブログを書きながら考えるので、いまいち首尾一貫しないかも知れませんが、御容赦願います。 Appleは今月11日にApple TVを、Googleは今年9月にSONYと提携してGoogle TVを、そしてベンチャー企業であるBoxeeは今月になってBoxeeを発売開始しました。いずれもハードと映像コンテンツ&インターネットを一体化したもので、オンデマンドで映像を提供するAmazon Video on Demandとは一線を画します。上記3社は、映像と呼ばれる映像をインターネット内外から収集することを特徴としています。メッシの映像が見たい場合は、FCバルセロナの試合(ケーブルテレビ会社による有料放送)からYouTubeの動画まで探してきてくれます。同時に、テレビをPCや携帯化するサービスも特徴と言えます。テレビにてTwitterを行ったり、ネットサーフィンをしたり、音楽ダウンロードを行ったり、アプリケーションで遊んだりといったところです。また携帯電話をリモコン利用できる点やPCや携帯と容易にシンクロ出来る点なども特徴です。端末価格は機能によって異なりますが、Apple TVが最も安価なようです。 しかし、何が新しいのでしょうか?長年叫ばれて来たテレビ放送とインターネットの融合が実現するかも知れません。しかし、依然「テレビにパソコンがひっついた」だけに見えます。 もちろんメリットはあります。テレビ放送波だけに限られていた情報範囲がインターネットにつながることで格段に広がることです。例えば、こんな生活が考えられます。 アマゾンで「スペインの歴史」という本を買ったとします。すると明日放送予定の「NHKスペシャル スペイン動乱」の情報が携帯にプッシュで通知されて来ます。同時に「恋するバルセロナ」の有料コンテンツもオススメされます。そして、「スペイン動乱」を見終わった後、テレビにはFCバルセロナ観戦ツアー情報が映し出され、その情報をクリックするとEXPEDIAのテレビ用アプリが自動的に起動する、といった具合です。 AppleはiTuneを通

MBA授業:グラウディオラとモウリーニョに見る共通点

イメージ
MBAにはリーダーシップと名のつく授業が沢山あります。色々と学ぶものは多いのですが、目の前にそれを実践している人が居ないと何とも実感が湧きません。リーダーシップを教える教授はどうかというと、むしろ頭の固そうな人(他人から学ぼうとする姿勢は見せるが、実は学ぼうとしない人)が多い気がします。 しかし、居ました!それも、すぐそばに!バルサの監督であるグラウディオラと宿敵レアルのモウリーニョです。世界的スポーツの中の世界的トップチームを率いる監督であり、実績も抜群とくれば参考にならない訳がありません。あ、でも、すぐそばじゃないって??まぁ、僕的にはすぐそばということで。。。 強いチームを作るには優れた統率が必要です。どんなに優れた選手がいても、ある意思に向かってまとまらなければ意味がありません。どんなに良い戦略を思いついても、選手がそれを信じてくれない限り意味がありません。 どんな監督に対しても選手は従おうという姿勢を見せるでしょうが、本心から従おうとするかは別物です。つまり、自分の言うことを選手に信じさせること、つまり「信頼」が極めて重要であるということです。 あ、そんなこと分かってますよって思いましたね。その通りです。現実社会での問題は「信頼をどう築くのか」という点なのです。 先日の授業でハッとさせられた言葉があります。「信頼を得るためにはリスクを取る必要がある」という事です。この言葉を聞いて、僕はグラウディオラ監督とモウリーニョ監督を思いついたのです。二人に共通するのは、選手を信頼しきるという事です。「そんな当たり前なこと」と思いますが、これを徹頭徹尾実践している人は、そうは居ない気がします。なぜなら、選手を信頼するということは、その選手の結果次第で自分の立場が決まるからです。どんな事があっても1回信頼したら、信頼し通すということは大変勇気のあることだと思います。1回信じたら、結果が伴わなくとも何試合でも使い続け、メディアからも守り続けるということは大変難しいことです。しかし、こうすることで、初めて選手は「監督は自分たちに賭けてくれている」と信じることが出来るのだと思います。 今度は、「じゃぁ、やみくもに信じればいいのか?」という疑問が湧きますが、両監督を見ているとそうでもなさそうです。常に世界中の選手を見続け、プレーの質

バルセロナ vs セウタ (スペイン国王杯)

ペドロ、ケイタ、マクスウェル以外は総入れ替えという凄いフォーメーションで臨んだ国王杯ホームゲーム。5-1で圧勝です。 開始早々にノリートのゴールで先制すると、ミリートが前半7分にドリブル突破からゴール。ミリートのドリブル突破、レアすぎます(笑)。その後も完全に圧倒し、前半25分にはペナルティエリアでボーヤンが倒されペナルティ。倒してしまったモレノは退場処分に。しかーし、このペナルティをボーヤンが失敗。なんとも今年のボーヤンは調子に乗れません。この試合、最終的に1点決めるのですが、まだまだ空回りしている気がしてなりません。 この相手が10人になったところから何だか調子が狂い始めます。ここで一発!と思ったのか、選手のボール離れが悪くなり、攻守の切り替えも遅くなります。それでもマスチェラーノが何とかしてくれてたのですが、前半終了前に完全に崩され失点します。 後半に入ると、さすがバルサの選手だけあって完全に持ち直します。特に負傷退場のミリートに代わってセンターに入ったアビダルが圧倒的な安定感をもたらします。後半20分前にはメッシ投入のサプライズ。そして、そんな短時間でも1点とってしまうメッシにスタジアムはお祭り騒ぎ。 5-1と圧勝はしましたが、やっぱりスタメンとの差は歴然です。何と表現したらいいか分かりませんが、迫力に欠けるのです。多分、ゴールへ向かうパスの量とパス回しのスピード、そしてゴール前でのドリブル突破の数が理由なのだと思います。 今日はチケットの値段が安かったためか若者&観光客が多く、スタジアムがちょっと異様な雰囲気になってました。サッカーを楽しむというよりも、ノリを楽しんでいる観客が多く、あまり落ち着いて見れなかったのが残念です。

エンジン破損から思うエアバスの限界

最近記事になったA380のエンジン破損に加え、カンタス航空所有のエアバス機3機からオイル漏れが見つかったそうです。こうした記事を見ると、エアバスの終焉を感じえません。 原文: Qantas: Oil leaks found in engines of 3 more Airbuses - The Denver Post http://www.denverpost.com/business/ci_16559179#ixzz14mCOHyj2 先日エアバスのトゥールーズ工場を訪れた際の投稿にも書きましたが(「 エアバス訪問!エアバスの将来は霧の中? 」)、エアバスが効率や利益を優先する会社というよりもフランス・ドイツの政策会社と思えてなりません。もちろんボーイングだって、軍事に触れる以上アメリカの政策を背負っていることは間違い無いですが、エアバスでは政治的理由が経済的理由を完全に超越しているように思えるのです。 まず、僕なりにA380の強み弱みを考えてみました。 強み: 最大乗客数 航続距離 目新しさ 弱み: 2階建て対応の空港設備が必要 高価 専用トレーニングが必要 こうして見てみると、短距離を数多く飛ばすよりも長距離を一発飛ばす方が良さそうに思えます。空港設備の制約から地方空港では発着陸できなそうですし、ファーストクラスやビジネスクラスの価値が高まる長距離の方が、高価な初期投資を回収するのに都合が良さそうですので。 一方、今や世界で最多の乗客を運んでいるのはRyan Airで、ヨーロッパと米国を震源に格安航空会社の波が押し寄せています。こうした会社は、費用を最大限おさえることで差別化を図っています。具体的な傾向としては以下の点が見てとれます。 ・ファーストやビジネスクラスを置かない ・空港利用料が安い地方空港を利用 ・着陸から離陸までの間を限界まで削減し、機体の回転数を上げる ・機体の回転数を上げるため、短距離フライトに集中 ・機体の種類を絞り、トレーニングや整備コストを抑える ・飲み物や食事など“サービス”は全て有料 このような特徴を考慮すると、A380は格安航空会社にとって全く無縁な存在になります。 すると、A380の主要顧客は、アジア、アフリカ、中東、オセアニアのフラッグキャリア、あるいはFEDEXなどの輸送会社となりそうです。さらに絞っ

モウリーニョの懸念

毎日スペインの新聞(といってもサッカー欄)に目を通すようにして約2週間、相変わらず意味が分かりません。単語を調べても調べても、30秒後には忘れてます。年のせいなのか、熱意の欠如なのか、遺伝なのか、はたまたヘディングのしすぎで言語中枢に支障をきたしたかは分かりませんが、事実は事実で認めざるを得ません。 さて、最近モウリーニョ監督の発言に偏りがあるような気がしてきました。ベンゼマとイグアインへのコメントです。きっと記者が煽っているところもあるのでしょうが、毎回この2人について同監督は記者会見で触れます。その毎回の趣旨はこんなところです。 ・C.ロナウドには大変満足。彼がエースだ。 ・イグアインは良くやっている。彼がスタメンだ。 ・ベンゼマはハードワークをこなし、日々成長している。スタメンの日は近い。 他のポジションでも熾烈なポジション争いが勃発しているにも関わらず、FWについて、いやベンゼマについては必ずコメントします。 同監督はシーズン前に、「FWの枚数が足りない。1人でも怪我したらピンチだ。だからもう1人欲しい」と言ってました。FW2枚に対し3人。しかも、ちょっと子供っぽいベンゼマがその3人目。監督はベンゼマが「スタメンで出れないなら出て行く!!」と言いだしてモチベーションを下げることを恐れに恐れているんだと思います。スタメン2枚のうち1人が欠場した場合、嫌でもベンゼマを使わざるを得ないですし、そんなベンゼマを使うこと自体がモウリーニョの方針に合わないからです。きっと冬の移籍市場まで、この「ベンゼマにゴマスリ戦術」にて堪えようとしているのだと思います。んで冬の移籍市場で大枚はたいてFWを1枚足すんでしょう。 ということでバルサファン&アンチレアルの僕としては、「ベンゼマよ。お前は他のビッククラブで活躍している同期を見て悔しくないのか。そのままイグアインの陰で成長期を棒に振るのか。時は金なり。すぐさま移籍話を始めるべきだ」と焚きつけることがベストだと思うのです。そして焚きつけるにはスペイン語が必要だと気付き、再び凹むのです。

スペイン留学の楽しみ(余談)

イメージ
最近は毎週金曜日にみんなでサッカーをやっています。メンバーの国籍は、 スペイン 1名 レバノン 2名 イスラエル 2名 ドイツ 2名 イタリア 1名 ブラジル 1名 日本 2名 と極めて多様です。 昨年のチームも同様にインターナショナルで、FWがスペイン人とオランダ人、MFにスペイン人、イングランド人、ブラジル人、DFがイタリア人、スペイン人、GKはギリシャ人でした。 スペインはサッカーが盛んであるため、老若男女に関わらずスペイン人のレベルは半端なく高いです。僕も小中高とサッカーをやって来ましたが、全員とは言えませんがスペイン人のほとんどが相当のレベルに居ます。また、そこでサッカーをやる他の学生のレベルも高いものがあります。「勉強の合間に本場のサッカーを楽しみ、そのあとにバルでビールを楽しむ」、こんな経験ができるのはスペインならではなのだと思います。サッカーが好きな方は、ぜひぜひスペインの留学も検討してみてください。ちなみに、スペインでは日本人に合った『すね当て』が手に入りませんので事前に購入してきた方が良いです。もちろん、サッカーだけで学校を決めちゃだめですが。。  留学 ブログランキングへ

iPhoneが変える世界

イメージ
iPhoneを使い始めて数か月ですが、1つ大きな変化を感じました。それはアプリケーションによるウェブの細分化です。 ちまたでは「iPhoneショック」と様々なことが語られてます。携帯電話の世界におけるパワーバランスの変化(キャリア→OS or 端末メーカー)、豊富なアプリケーション提供による顧客の固定化などがその代表例かと言えます。正直、上記の内容は僕にはさほど目新しいものではありませんでした。iモードに慣れ親しんだ日本人にとって、アプリの重要性はアップル以前にも認識されていましたし、パソコンでの競争環境を見ていればOSの重要性は明らかでした。ただ、携帯アプリが引き起こすウェブの細分化は、僕には今のところ新しい発見です。 僕はニュースやサッカーの試合結果などは、携帯ブラウザを通じてウェブから入手していました。時にはブックマークを通じてチェックしますし、時にはgoogleに「バルサ、試合結果」と打ち込んでチェックしました。Facebookもブラウザのブックマークを通じてアクセスし、Twitterも同様でした。しかし、今は「産経新聞」のアプリを起動しニュースをチェックし、サッカーの結果は「Football 10」アプリでチェックします。FacebookもTwitterも同様です。 「自分の関心や興味の範囲に応じて、アプリの種類を選び、デスクトップに保存する」がフツーの事として携帯で行われ始めてます。こうなると、わざわざウェブブラウザを起動してgoogleに「ホテル バルセロナ」と打ち込まずに、Booking.comのアプリで「バルセロナ」と検索したり、ブックマークを通さずにアマゾンのアプリから直接本を検索することに慣れてきます。 これまでの潮流では、何でも屋のブラウザ君が専門家のアプリ君を圧倒してきましたが、App Storeによってアプリ君の攻勢が始まっています。ブラウザ検索によって広告収入を得てきたgoogleが躍起になるのもうなずけます。 PCと比べ画面サイズの小さい携帯では、いわゆる一般サイトのウェブブラウジングが依然不便であることは否めません。また、携帯サイトに至ってはページランクの限界からか検索エンジンの精度がいまいちです。携帯ブラウジングにはiPhone以前からこうした不満は存在しました。そこに『カッコいい

MBA授業:毎日2時間以上努力できないなら無駄な努力?

イメージ
今日は、MBAファシリテイター(ファシリテイターについては、前のブログを参照ください「 MBA授業:チームファシリテイター 」)向けに、ランチ時間を使って特別授業がありました。 そこで教授が話したネタの一つが「1万時間の法則」です。一人前と呼ばれたければ少なくともその分野で1万時間を費やす必要があるという法則です。1万時間という絶対的な時間が重要ではなく、 定期的にコツコツと時間を積み上げていくことが重要なのです。 と抽象的な議論で終わらさず、1万時間とはざっくりどれ位かを計算してみました。 むむぅ1日5分や30分じゃちょっと足りなそうです。 さらに、 池谷 裕二さんの『進化しすぎた脳』によれば、能力の発達はリニア(一次関数)ではなく指数的に上昇するとのことです。この考えを、1万時間の法則に当てはめてみると、以下の様な図が描けます。 図1 図1の横軸は 10年間で目標に費やした累計時間。その累計時間の1万時間に対する比率 が横軸の下にパーセントで表示されています 。縦軸は能力値で、1万時間注ぎ込んだ場合を「一人前(PROFESSIONAL)」とみなしています。 『10年かけて、一人前と呼ばれる存在となろう』と思い立った場合、毎日5分間をその目標に注ぎ込んだだけでは10年かけても304時間。少なくとも一人前と呼ばれるのに必要な1万時間に対して約3%程度に過ぎません。1日1時間を費やしても10年で3,650時間(37%)。能力が指数的に発達すると仮定した場合、5分も1時間も10年では大した差を生みません(縦軸A 5min とA 1h の差は微々たるものです)。一方、1日2時間費やすと差は歴然としてきます(縦軸A 2h )。 1万時間の法則と指数発達の法則が正しい場合、小学校の先生が「毎日5分でもいいから続けなさい」というのは少々論理的ではないようです。小学生なら「毎日30分」、中学生なら「毎日1時間」、サラリーマンなら「毎日2時間」程度が必要となりそうです。 また、「俺は毎日1時間も勉強しているのに何で伸びないんだろう」という発言も、この法則にのっとればオコガマシイ!!の一言で一刀両断されそうです。 一人前になりたければ、情熱を駆り立てるだけの目標を持ち、それに向

プヨルGET!!っていい大人が。。。

イメージ
スペインにはOPENCORというコンビニがあります。といっても夜は1時までだし、そんなに沢山はありません。また、『セブンのおでん』や『ローソンのピザまん』、『からあげくん』といったコンビニならではの商品など期待すべくもありません。しかし、日本のコンビニ社会にスポイルされた僕としては、そんなOPENCORでもなんだか癒されてしまうのです。 そんな癒しを求めて今日もOPENCORにぶらり立ち寄ると、Liga Espanolカードがおいてあるではないですか。しかも万国共通であるレジ前のポジションをがっちりキープ。悩む間もなく即買いです。 本音を言えば、カードパックを1つ1つ念力を使って調べ上げ、メッシ・シャビ・イニエスタを探り当てたかったのですが、30歳を超えてレジの前でそれをやる勇気がありません。むろん、ラーメンバーのシールをパッケージ外から指で挟み、その弾力からシールの内容を当てる能力など、応用する時間もありません。 ピケにセルヒオ・ラモス。パッケージの選手選びが渋い 家に帰り、わくわくしながら封を開けると、中にはなんとプヨルがいるではないですか!!しかし、なぜかプヨルはキラキラカードではなく、ノーマルカード。スペイン代表の柱であり、バルサの魂であるプヨルがノーマルカード。凹みます。 コルサがキラキラでプヨルがノーマル。。。ありえん それにしても、結局こんな子供だましが人間の心をくすぐるんですよね。 難しいオンラインサービスも良いけど、こうした原始的なサービスももう少し評価されて良いと思います。 しかし、プヨルの扱いは解せない。サンタンデールの陰謀、いやマドリッドのジェラシーか?   ビジネス・業界 ブログランキングへ

バルセロナ vs セビーリャ (2010.10.30)

ビジャが決めた~~~!!!!5-0の快勝です。 先週日本に一瞬(4日)だけ帰ったのですが、彼のための御守りを買って帰ろうか悩んだほど最近のビジャはついてなかったのです。飛び出すタイミング、スピードは抜群なのですが、そのシュートはバーに阻まれたり、スーパーセーブにあったりと、不運が続きます。 「それは精度の問題だろ」という意見もあるかもしれませんが、「枠にむかってオリャ!ゴールキーパーごと吹き飛ばしてくれるわ!」系では無いビジャにはそれは当てはまりません。いつもなら隅の隅が狙える選手であるがために、ちょっとだけ精度がずれるとバーに当たってしまったりするだと思います。一方、ゴールから遠ざかる中で無駄にゴール前で慎重になってしまい、ほんの少しだけシュートが遅れ、キーパーへ反応時間を与えていたのも事実でしょう。 とにかく、この試合のビジャのシュートは完璧です。ビジャの1点目(チーム2点目)はペナルティエリアを右からえぐり、左足で右に巻くボールをゴール左サイドに放り込みます。 そこから狙う?そこに放り込む?左足?っていう一級品のストライカー魂とテクニックが見られる素晴らしいシュートでした。ビジャ2点目(チーム5点目)は、中盤から左ななめに高速ドリブルで駆け上がり、ペナルティエリアぎりぎりから左足でミドル。ゴール右隅に流し込みます。こちらも、完全なる流れの中でのゴール。ビジャの表情に「ふっきれたぜ!」という喜びが見られたのもこの2点目です。 今回は現時点でのスタメンで試合にのぞんだバルサ、完全に試合を支配します。支配だけでなく、ビジャの2点に加え、メッシの2点、ダニエウ・アウベスの飛び蹴りシュート(彼はとにかく見てて面白い選手です)と、計5点と結果も最高です。 これ以上の試合は無いと言えるほど最高の試合でした。一方、タレントは揃いながらも、ここまで完ぺきな試合をさせてしまったセビージャは、監督交代まで再びカウントダウンが始まりそうです。 あとはボージャン、君だけだ!頑張ってくれ!

英語の勉強:TED

MBAに来て1年以上経ちながらも、いまだ英語に苦しむ日々が続きます。留学に来る前までは、「MBA卒業生=英語ペラペラ」という方程式が頭にあったのですが、どうもそれは偏見のようです。30超えての1年~2年では中々外国語は身に付きません。 と愚痴っても仕方ないので、毎日少しずつではありますが英語を勉強しています。そこで使っているのが、『TED』という団体のウェブサイトです。TEDでは、各界の著名人が自分の得意分野における最新のネタを英語でプレゼンします。時にはデジタル世界の将来であったり、時にはマーケティング、時には環境保護などネタは多岐にわたります。 登壇者がプレゼン内容を熟知している人であるため、英語であっても大変分かりやすいものが多いです。また、最新の学説や世論がネタに取り上げられるため、英語以外の勉強にもなります。実際、英語ネイティブや非ネイティブに関わらずMBAの学生の多くはTEDのウェブサイトを見ています。 プレゼンによっては原稿が英文で確認できるため、聞き取れなかった場所や分からない単語が確認できます。また、数多くのプレゼンが収録されているため、勉強時間の長さに合わせてプレゼンを選べます。 iPhoneでもアプリが出ていますが、検索のしやすさや見やすさで、まだまだPC版が10歩ほどリードしています。是非、MBAを目指される方もそうでない方も、試しに見てみてください。 TED : http://www.ted.com/

定石は破られるもの?

イメージ
昨年 6 月の成田発オーストリア行き、私は窓側 3 列の通路側を確保しました。長距離フライトでは子供が陣取る中央列前目を避け、便所に行きやすい通路側を確保するのが僕の定石でした。機内に乗り込むと窓側に向かって「クラブツーリズム」のタグを付けた高齢女性が 2 名座っていました。タグからしてツアーの一員なのでしょう。お互いの登山経歴とオーストリアに関する知識、そして飛行機の楽しみ方ウンチクを戦わせ、相手の鼻っ柱をへし折ることでこの後の旅全般の時間を優位に進めようとしているようです。飛行機の高度が上がる中、私のすぐ右隣りの女性が、窓側に座った女性を徐々に圧倒していきます。ノックダウンのラウンドに入ったころ、フライトアテンダントが飲み物を持って来ました。私の右隣りの女性(右子さんと呼びます)は、内心「レフェリーに救われたな」という感じの表情を一瞬見せた後、すぐさま「赤ワインありますか?」と『旅慣れてますよジャブ』を窓側の女性(窓子さんと呼びます)に繰り出します。窓子さんも負けじと「私は白で」でかわします。そんな死闘の影響からか、フライト中盤以降、右子と窓子のトイレラッシュが始まります。 40 年~ 50 年前の右子と窓子ならば、僕は座ったままで通り抜ける際のフィジカルコンタクトを楽しんだかも知れませんが、現実の世界は僕に頻繁な起立と着席を求めます。トイレラッシュが落ち着いたかと思うと、今度は免税ラッシュ。キャビンアテンダントを相手に、僕の前をカタログと大きな声での会話が通り過ぎます。次は再びトイレラッシュ。ワイン一杯トイレ一回のペースでトイレに行きます。。。 そんな事を思い出しながら、今日成田空港の自動チェックイン機の前で僕は席番号 50A を選びました。読みに読んでの決断です。機内真ん中の最前列が完全に塗りつぶされているのを見ると、子供の搭乗が予想されます。子供が叫ぶリスクを考えると、必然後列の価値が高まります。また秋のフランスと言えば、食への欲望に満ちた年金高齢者の憧れの地です。ワインおいてダントツの地位を誇るフランスを考えれば、デンプシーロール張りのトイレラッシュに見舞われるかもしれません。こうなると後部窓側のチョイスは完ぺきなはずでした。 しかし、世の中上手くいかないものです。羽生名人と言えど若手の広瀬棋士に王位を奪われたように、定石は