投稿

11月, 2010の投稿を表示しています

バルセロナ vs レアルマドリード (2010.11.29)

イメージ
見よ!このスコアを!! ざまーみろモウリーニョ!! 誰もが接戦を予想した今年のエル・クラシコ。ふたを開ければバルサの歴史的圧勝です。モウリーニョも試合後のインタビューでNegativo Historico(歴史的な失態)と認めた試合は、バルサの5-0で試合終了。 バルサはいわゆるスタメンで試合に臨みます。左サイドはクリスチャーノ対策か、攻撃力の高いマックスウェルではなくアビダルを起用。心もちイニエスタとメッシが下がり目にポジションを取り、中盤のボール支配率を重視した布陣に見えました。一方レアルは腰痛からかイグアインがスタメンから外れ、ベンゼマが入ります。 試合開始からシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシの4人でボールを支配するバルサは、ワイドに開いたビジャとペドロを中心に攻撃を仕掛けます。前半早々にはメッシがペナルティエリア右サイドの角度の無い所からカーブのかかったループでゴールを狙いますがポストに阻まれます。しかし直後、中盤でシャビ→メッシ→イニエスタとつなぎ、メッシを追い越したシャビにイニエスタからシュート性のスルー。パスはレアルDFにかすって弾みますが、さすがは世界一のトラップを誇るシャビ。かかとでトラップの後、軽くループでゴールに流し込みます。 前半18分には、センターでボールを受けたシャビが左サイドに開くビジャにミドルパス。ビジャは1対1を縦に抜け、角度がほぼ無い状態からセンターにシュート性の折り返し。カシ―ジャスが弾きますが、はじいたボールに走りこんだのはペデリート!ゴーーーール!!!彼は本当によく走ります。このシュートに至る前、彼は右サイドで倒されているのですが、ムクっと起き上がり、ゴールに向けて爆走。 後ろから追い越されたレアルDFはなすすべなく、ペドロのシュートを見るしかありません。 前半はレアルも得意のカウンターで何度か攻撃を仕掛けますが、アビダルとアウベスが見事にクリスチャーノをサイドに追い出すため、大したシーンにはなりません。一方、中央に立ちつくすベンゼマは一人では何もできない選手であることを証明します。彼はチェーシングも下手でした。イグアインの腰が治れば、当分使ってもらえないでしょう。 2-0で折り返した後半は、完全にバルサペース。レアルは必死でボールにプレスをかけますが、どうしてもシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシ

まだこんな(ひどい)会社があったのか (JAL編)

イメージ
先日、日本に一時帰国した際にエールフランスを使って酷い目にあったことは以下のブログで書きましたが、今回はJALについてちょっと苦言を。 まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) #2 前回のブログではバルセロナ→成田までの旅程のうち、バルセロナ→パリまでを書きましたが、今回はその続き、パリ→成田&その後の話になります。 (エールフランスによると)JALによるダブルブッキングのおかげで、シャルル・ド・ゴール空港に立ちつくす僕。横にはもう一人同じ目にあった日本人の方。そして、2人の目の前を本来乗るはずであったA380が離陸していきます。その離陸を見届けたかの様にJALの日本人職員が。 JAL職員:このたびは申し訳ございません。今回、エールフランスには本フライトの残席が無い事を伝えていたのですが、両社のシステム間で情報が飛ぶのにタイムラグがあり、エールフランスでお客様の予約を受けてしまったことがダブルブッキングの原因です。 僕:両社のやりとりなど僕にはどうでもいいので、早く日本に帰らせてください。(我ながら、結構怒ってました) JAL職員:他のフライトは満席のため、ヒースロー経由なら席が用意できます。 僕:なぜ僕がヒースローに行かなければならないのですか?御社は何か努力してくれないのですか? JAL職員:もしパリ発がよろしければ、ホテルをご用意しますのでもう一泊されてはいかがですか? 僕:(こりゃぁだめだ。エールフランスと同じ香りがする。。)分かりましたヒースロー経由で帰ります。ちなみに僕の荷物は? JAL職員:大丈夫です。フライトに乗ってない方の荷物が勝手に運ばれることはテロ対策上ありえません!後ほど、調べてご連絡します。 (3時間後、ヒースロー行きのゲートで電話を借り、JALのカウンターに内線で連絡) 僕:あの、僕の荷物は?連絡を全くもらっていないのですが。 JAL職員:それが、、、ちょっと見当たりません。もしかしたら日本に行っているかも知れません。 僕:(おいおい、テロ対策はどうしたんだ?っていうか見つからない旨、連絡してよ)お願いします。見つけてください。 結局、

クラシコ商売≒言語と購買力の差をついた商売

イメージ
来週月曜日は待ちに待ったエル・クラシコです。エル・クラシコとはFCバルセロナ対レアル・マドリードのサッカーの試合の事を言います。日本で言えば巨人阪神戦とでも言えますでしょうか。スペインサッカー、いや世界のサッカーファンが注目する一戦です。従って、チケット代も跳ね上がります。ただ、ここに面白い現象が。 バルセロナメンバー(ソシオ)価格:定価の20%引き=約80ユーロ~150ユーロ 通常販売価格:100ユーロ~200ユーロ e-Bay価格:450ユーロ~500ユーロ ダフ屋価格:400ユーロ~500ユーロ 日本代理店価格:8万円~15万円(700ユーロ~1,400ユーロ) 通常販売はバルサのオフィシャルウェブページで行われ、誰でも世界各地で購入が可能です。つまり、これが誰でも買える一番安い値段になります。一方、一番高いのが日本語サイトを持つ代理店価格で、最高で15万円を超えます。その差額が約12万円近く。。。 この日本人向け商売、どうも次のような仕組みの様です。 1.日本語サイトで予約受付 2.代理店は一般販売で購入 3.一般販売で購入できなかった分は、試合当日近辺でダフ屋から購入 4.試合当日に予約者に手渡し つまりは、2と3のプロセス、及び「チケットがとれる」という安心感で最大12万円の付加価値をつけている形になります。しかし、2のプロセスは1時間程度の時間と多少の英語力があれば誰でも出来ます。その英語と言っても、Name, Ticket, Card Number、、といった超初歩的な英語です。従って、付加価値の多くはプロセス3と安心感になります。日西通訳の価格が1時間高くて80ユーロ程度であること、e-bay価格が450ユーロ程度であることを考えると、あこぎな商売と言えます。。。しかも、「絶対に見られる」とは何処も約束してないみたいですし。 今日のスペイン時間朝10時から最終一般販売がオフィシャルサイトで行われました。僕はすでにチケットを持っていますが、友人が行きたいとの事なので2時間ほどかけて1枚のチケットを取りました。もちろん定価です。需要と供給のギャップに目をつけて商売する努力は評価しますが、サッカー好きとしては複雑な気分です。 ホーム試合は毎回見に行ってますので、

ポルトガル人はスペイン人と大きく異なる模様。。。

イメージ
土日の休みを利用してポルトガルはリスボンまで旅行してきました。 ポルトガル語≒スペイン語 かつ ポルトガルとスペインは隣国  ∴ ポルトガル人≒スペイン人 と決めつけてリスボンに降り立ちました。 しかし、なんとも違うのです。幾つか特徴を挙げて見ると、 1.静か 電車内やバス内ではトーンを落として話します。また普段でもあまりトーンを上げて話しません。スペイン人は「叫んでるのか?」と思う位トーンが高いです。高校生や大学生とバスに乗り合わせたら、そこは祭りです。 2.控え目な親切 スペイン人が親切じゃないとは言いませんが、基本スペイン(バルセロナ)人は他人に無関心を装います。一方、親切をお願いすると必要以上の親切をしてくれることが多々あります。ポルトガル行きの飛行機に乗る時もそれを実感しました。自動チェックイン機の横に空港職員がいて、僕が近付くとパスポートを要求し、僕の代わりにチェックインを始めました。あくまでも善意でやってくれました。しかし、どうも要領を得ていないため、まったく見当違いのボタンを押したりします。そこで、「僕がやるから良いですよ」と言って僕が思う「正しい」ボタンを押すと、横から「そこじゃない」と言って勝手にキャンセルボタンを押します。悪気は無いのですが、日本で言うお節介に近い親切です。ポルトガルの場合は、かなり控えめです。バスで降りるべき停留所が分からないと、ひそひそ声で「ここだよ」と言ってくれたり、どのバスに乗れば良いのか分からないと「横のバス停ですよ」と短い言葉で教えてくれます。それ以上もそれ以下も無い、シンプルな親切です。 3.まじめ ラテンか?って思うことがある位(すみません、ラテンの方に対する僕の偏見でした)、まじめに働きます。スペイン人も働く人は働きますが。。。。 勝手にスペイン人と一緒にくくってましたが、だいぶ異なる模様です。こうした発見は直接の交流を通じて初めて得られるものだと実感した旅でした。 スペイン旅行 ブログランキングへ

ヨーロッパ経済危機

イメージ
アイルランドの金融システムがついに破綻してしまいました。アイルランド国内の金融関連資産は同国GDPの998%に至ります。サブプライム以降の金融不安を何とかやりくりしてきたアイルランドもついに音を上げた形となりました。ニュースは連日のように怒りをあらわにするアイルランド国民を画面に映します。 その陰で慌てふためいているのが、ポルトガルとスペインです。ポルトガル国債とスペイン国債はドイツ国債に対し5%~7%のプレミアムが付いております。つまり、ドイツがお金を借りる際の利子に5%~7%程度を上乗せしないとポルトガルやスペインはお金が借りれない状態となっているのです。ギリシャ経済が破たんした段階で「次はポルトガルだ!スペインだ!」と叫ばれてきましたが、アイルランド破綻でマーケットはその発言に現実味を帯びさせています。 慌てふためいた両政府が何をしているかというと、政府予算の大幅削減や増税を打ち出し始めています。不安が不安をあおり、最終的に不安を現実化させてしまうのが経済危機の特徴ですが、各政府はその不安の火を消そうと必死です。しかし一方で火を吹くのが国民側で、ポルトガルでは今日から労働者によるデモとストライキが始まりました。スペイン国民が動き始めるのも時間の問題かと思います。 では本当にポルトガルやスペインが破綻する可能性があるのか、という疑問ですが僕には分かりません。しかし、スペインの金融資産合計額がGDP比328%に達し、失業率が20%を超え、カタルーニャやバスクといった自治州が独立運動を繰り広げ、貯蓄性向が比較的低いスペインでは大いに破綻はありえると私は勝手に思ってます。 破綻国の支援策において最も経済的負担を強いられているのがドイツですが、こう連続して破綻が生じた場合、ドイツ国民が何処まで支援に理解を示すか不明です。おそらくドイツ政府内ではEUにとどまる事の価値を再検討していると思われます。もし、ドイツがEU継続に消極的となった時、経済破綻国の悲劇は想像以上になるのではないかと考えます。今まで慣れ親しんだ贅沢な生活や発展国としての誇りを捨てることほど難しいものは無いですから。 日本も対岸の火事とは言ってられません。中国がアジア経済で中核をなしてきた以上、日本の破綻に対して他国がどこまで親身になってくれるか不明です。

おいバレイ、やるじゃない。

イメージ
バレイといっても昔ヴァンフォーレ甲府からガンバに移籍した助っ人ではありません。あの踊るバレイです。 母親がバルセロナ観光に来ているため、先日リセウ劇場にバレイを見に行きました。そもそもバレイなど全く関心が無かったため、親孝行&リセウ劇場観光を目的に行ってきました。 何せ興味が一切ないため演目が何かも調べず、地下のカフェでコーヒを飲んだ後は、席に座り開演を待ちました。客席は5階層に分かれなかなかゴージャスですが、座った最上階(5階)の席から舞台を見るためには手すりに乗り出す必要があります。しかし、バレイへの興味の無さは、そんな無理な構造をも素直に受け入れてしまうほどでした。 20時ちょうどに開演したバレイは、思った以上に現代的な服装をした踊り手達が、シンプルな舞台道具の中で演じるものでした。フリフリレオタードの女性と白タイツの男性が中世舞台設定の中、恋愛を演じるのがバレイかと思っていたため、ちょっと意表を突かれました。 そんな意外性にやられたのか、気づいたら手すりにしがみついて舞台を凝視。最愛の男性が「愛してはいけない人」と主役の女性が気づいたシーンなど、不覚にもウルっときてしまいました。バレイでウルっとするなど、キモイ奴の代表だと信じていた僕にとっては相当の衝撃です。 結局、何の演目だったのかは分かりませんが、バレイってのも捨てたものじゃ無いことに気付かされました。言葉を使わず、ただ踊りと音楽だけで観客を魅了する、サッカーに通じるところがあります!!!え、無いって? 是非、ヨーロッパに来たら見て見てください。 もしかしたら食わず嫌いに気づくかも知れません。あんまり畏まって見るよりも、 ふらっと立ち寄って、安い席で見る方が素直に見れて良いかもしれません。ただ、ジャケットは忘れずに。 スペイン旅行 ブログランキングへ

インターネットTVってなんだ?

イメージ
Apple、Google、Amazonといった大手だけでなく、数多くのベンチャーが目を光らせている「インターネットTV」、何が魅力なのか良く解らないため、ちょっと調べてみようと思います。ブログを書きながら考えるので、いまいち首尾一貫しないかも知れませんが、御容赦願います。 Appleは今月11日にApple TVを、Googleは今年9月にSONYと提携してGoogle TVを、そしてベンチャー企業であるBoxeeは今月になってBoxeeを発売開始しました。いずれもハードと映像コンテンツ&インターネットを一体化したもので、オンデマンドで映像を提供するAmazon Video on Demandとは一線を画します。上記3社は、映像と呼ばれる映像をインターネット内外から収集することを特徴としています。メッシの映像が見たい場合は、FCバルセロナの試合(ケーブルテレビ会社による有料放送)からYouTubeの動画まで探してきてくれます。同時に、テレビをPCや携帯化するサービスも特徴と言えます。テレビにてTwitterを行ったり、ネットサーフィンをしたり、音楽ダウンロードを行ったり、アプリケーションで遊んだりといったところです。また携帯電話をリモコン利用できる点やPCや携帯と容易にシンクロ出来る点なども特徴です。端末価格は機能によって異なりますが、Apple TVが最も安価なようです。 しかし、何が新しいのでしょうか?長年叫ばれて来たテレビ放送とインターネットの融合が実現するかも知れません。しかし、依然「テレビにパソコンがひっついた」だけに見えます。 もちろんメリットはあります。テレビ放送波だけに限られていた情報範囲がインターネットにつながることで格段に広がることです。例えば、こんな生活が考えられます。 アマゾンで「スペインの歴史」という本を買ったとします。すると明日放送予定の「NHKスペシャル スペイン動乱」の情報が携帯にプッシュで通知されて来ます。同時に「恋するバルセロナ」の有料コンテンツもオススメされます。そして、「スペイン動乱」を見終わった後、テレビにはFCバルセロナ観戦ツアー情報が映し出され、その情報をクリックするとEXPEDIAのテレビ用アプリが自動的に起動する、といった具合です。 AppleはiTuneを通

MBA授業:グラウディオラとモウリーニョに見る共通点

イメージ
MBAにはリーダーシップと名のつく授業が沢山あります。色々と学ぶものは多いのですが、目の前にそれを実践している人が居ないと何とも実感が湧きません。リーダーシップを教える教授はどうかというと、むしろ頭の固そうな人(他人から学ぼうとする姿勢は見せるが、実は学ぼうとしない人)が多い気がします。 しかし、居ました!それも、すぐそばに!バルサの監督であるグラウディオラと宿敵レアルのモウリーニョです。世界的スポーツの中の世界的トップチームを率いる監督であり、実績も抜群とくれば参考にならない訳がありません。あ、でも、すぐそばじゃないって??まぁ、僕的にはすぐそばということで。。。 強いチームを作るには優れた統率が必要です。どんなに優れた選手がいても、ある意思に向かってまとまらなければ意味がありません。どんなに良い戦略を思いついても、選手がそれを信じてくれない限り意味がありません。 どんな監督に対しても選手は従おうという姿勢を見せるでしょうが、本心から従おうとするかは別物です。つまり、自分の言うことを選手に信じさせること、つまり「信頼」が極めて重要であるということです。 あ、そんなこと分かってますよって思いましたね。その通りです。現実社会での問題は「信頼をどう築くのか」という点なのです。 先日の授業でハッとさせられた言葉があります。「信頼を得るためにはリスクを取る必要がある」という事です。この言葉を聞いて、僕はグラウディオラ監督とモウリーニョ監督を思いついたのです。二人に共通するのは、選手を信頼しきるという事です。「そんな当たり前なこと」と思いますが、これを徹頭徹尾実践している人は、そうは居ない気がします。なぜなら、選手を信頼するということは、その選手の結果次第で自分の立場が決まるからです。どんな事があっても1回信頼したら、信頼し通すということは大変勇気のあることだと思います。1回信じたら、結果が伴わなくとも何試合でも使い続け、メディアからも守り続けるということは大変難しいことです。しかし、こうすることで、初めて選手は「監督は自分たちに賭けてくれている」と信じることが出来るのだと思います。 今度は、「じゃぁ、やみくもに信じればいいのか?」という疑問が湧きますが、両監督を見ているとそうでもなさそうです。常に世界中の選手を見続け、プレーの質

バルセロナ vs セウタ (スペイン国王杯)

ペドロ、ケイタ、マクスウェル以外は総入れ替えという凄いフォーメーションで臨んだ国王杯ホームゲーム。5-1で圧勝です。 開始早々にノリートのゴールで先制すると、ミリートが前半7分にドリブル突破からゴール。ミリートのドリブル突破、レアすぎます(笑)。その後も完全に圧倒し、前半25分にはペナルティエリアでボーヤンが倒されペナルティ。倒してしまったモレノは退場処分に。しかーし、このペナルティをボーヤンが失敗。なんとも今年のボーヤンは調子に乗れません。この試合、最終的に1点決めるのですが、まだまだ空回りしている気がしてなりません。 この相手が10人になったところから何だか調子が狂い始めます。ここで一発!と思ったのか、選手のボール離れが悪くなり、攻守の切り替えも遅くなります。それでもマスチェラーノが何とかしてくれてたのですが、前半終了前に完全に崩され失点します。 後半に入ると、さすがバルサの選手だけあって完全に持ち直します。特に負傷退場のミリートに代わってセンターに入ったアビダルが圧倒的な安定感をもたらします。後半20分前にはメッシ投入のサプライズ。そして、そんな短時間でも1点とってしまうメッシにスタジアムはお祭り騒ぎ。 5-1と圧勝はしましたが、やっぱりスタメンとの差は歴然です。何と表現したらいいか分かりませんが、迫力に欠けるのです。多分、ゴールへ向かうパスの量とパス回しのスピード、そしてゴール前でのドリブル突破の数が理由なのだと思います。 今日はチケットの値段が安かったためか若者&観光客が多く、スタジアムがちょっと異様な雰囲気になってました。サッカーを楽しむというよりも、ノリを楽しんでいる観客が多く、あまり落ち着いて見れなかったのが残念です。

エンジン破損から思うエアバスの限界

最近記事になったA380のエンジン破損に加え、カンタス航空所有のエアバス機3機からオイル漏れが見つかったそうです。こうした記事を見ると、エアバスの終焉を感じえません。 原文: Qantas: Oil leaks found in engines of 3 more Airbuses - The Denver Post http://www.denverpost.com/business/ci_16559179#ixzz14mCOHyj2 先日エアバスのトゥールーズ工場を訪れた際の投稿にも書きましたが(「 エアバス訪問!エアバスの将来は霧の中? 」)、エアバスが効率や利益を優先する会社というよりもフランス・ドイツの政策会社と思えてなりません。もちろんボーイングだって、軍事に触れる以上アメリカの政策を背負っていることは間違い無いですが、エアバスでは政治的理由が経済的理由を完全に超越しているように思えるのです。 まず、僕なりにA380の強み弱みを考えてみました。 強み: 最大乗客数 航続距離 目新しさ 弱み: 2階建て対応の空港設備が必要 高価 専用トレーニングが必要 こうして見てみると、短距離を数多く飛ばすよりも長距離を一発飛ばす方が良さそうに思えます。空港設備の制約から地方空港では発着陸できなそうですし、ファーストクラスやビジネスクラスの価値が高まる長距離の方が、高価な初期投資を回収するのに都合が良さそうですので。 一方、今や世界で最多の乗客を運んでいるのはRyan Airで、ヨーロッパと米国を震源に格安航空会社の波が押し寄せています。こうした会社は、費用を最大限おさえることで差別化を図っています。具体的な傾向としては以下の点が見てとれます。 ・ファーストやビジネスクラスを置かない ・空港利用料が安い地方空港を利用 ・着陸から離陸までの間を限界まで削減し、機体の回転数を上げる ・機体の回転数を上げるため、短距離フライトに集中 ・機体の種類を絞り、トレーニングや整備コストを抑える ・飲み物や食事など“サービス”は全て有料 このような特徴を考慮すると、A380は格安航空会社にとって全く無縁な存在になります。 すると、A380の主要顧客は、アジア、アフリカ、中東、オセアニアのフラッグキャリア、あるいはFEDEXなどの輸送会社となりそうです。さらに絞っ

モウリーニョの懸念

毎日スペインの新聞(といってもサッカー欄)に目を通すようにして約2週間、相変わらず意味が分かりません。単語を調べても調べても、30秒後には忘れてます。年のせいなのか、熱意の欠如なのか、遺伝なのか、はたまたヘディングのしすぎで言語中枢に支障をきたしたかは分かりませんが、事実は事実で認めざるを得ません。 さて、最近モウリーニョ監督の発言に偏りがあるような気がしてきました。ベンゼマとイグアインへのコメントです。きっと記者が煽っているところもあるのでしょうが、毎回この2人について同監督は記者会見で触れます。その毎回の趣旨はこんなところです。 ・C.ロナウドには大変満足。彼がエースだ。 ・イグアインは良くやっている。彼がスタメンだ。 ・ベンゼマはハードワークをこなし、日々成長している。スタメンの日は近い。 他のポジションでも熾烈なポジション争いが勃発しているにも関わらず、FWについて、いやベンゼマについては必ずコメントします。 同監督はシーズン前に、「FWの枚数が足りない。1人でも怪我したらピンチだ。だからもう1人欲しい」と言ってました。FW2枚に対し3人。しかも、ちょっと子供っぽいベンゼマがその3人目。監督はベンゼマが「スタメンで出れないなら出て行く!!」と言いだしてモチベーションを下げることを恐れに恐れているんだと思います。スタメン2枚のうち1人が欠場した場合、嫌でもベンゼマを使わざるを得ないですし、そんなベンゼマを使うこと自体がモウリーニョの方針に合わないからです。きっと冬の移籍市場まで、この「ベンゼマにゴマスリ戦術」にて堪えようとしているのだと思います。んで冬の移籍市場で大枚はたいてFWを1枚足すんでしょう。 ということでバルサファン&アンチレアルの僕としては、「ベンゼマよ。お前は他のビッククラブで活躍している同期を見て悔しくないのか。そのままイグアインの陰で成長期を棒に振るのか。時は金なり。すぐさま移籍話を始めるべきだ」と焚きつけることがベストだと思うのです。そして焚きつけるにはスペイン語が必要だと気付き、再び凹むのです。

スペイン留学の楽しみ(余談)

イメージ
最近は毎週金曜日にみんなでサッカーをやっています。メンバーの国籍は、 スペイン 1名 レバノン 2名 イスラエル 2名 ドイツ 2名 イタリア 1名 ブラジル 1名 日本 2名 と極めて多様です。 昨年のチームも同様にインターナショナルで、FWがスペイン人とオランダ人、MFにスペイン人、イングランド人、ブラジル人、DFがイタリア人、スペイン人、GKはギリシャ人でした。 スペインはサッカーが盛んであるため、老若男女に関わらずスペイン人のレベルは半端なく高いです。僕も小中高とサッカーをやって来ましたが、全員とは言えませんがスペイン人のほとんどが相当のレベルに居ます。また、そこでサッカーをやる他の学生のレベルも高いものがあります。「勉強の合間に本場のサッカーを楽しみ、そのあとにバルでビールを楽しむ」、こんな経験ができるのはスペインならではなのだと思います。サッカーが好きな方は、ぜひぜひスペインの留学も検討してみてください。ちなみに、スペインでは日本人に合った『すね当て』が手に入りませんので事前に購入してきた方が良いです。もちろん、サッカーだけで学校を決めちゃだめですが。。  留学 ブログランキングへ

iPhoneが変える世界

イメージ
iPhoneを使い始めて数か月ですが、1つ大きな変化を感じました。それはアプリケーションによるウェブの細分化です。 ちまたでは「iPhoneショック」と様々なことが語られてます。携帯電話の世界におけるパワーバランスの変化(キャリア→OS or 端末メーカー)、豊富なアプリケーション提供による顧客の固定化などがその代表例かと言えます。正直、上記の内容は僕にはさほど目新しいものではありませんでした。iモードに慣れ親しんだ日本人にとって、アプリの重要性はアップル以前にも認識されていましたし、パソコンでの競争環境を見ていればOSの重要性は明らかでした。ただ、携帯アプリが引き起こすウェブの細分化は、僕には今のところ新しい発見です。 僕はニュースやサッカーの試合結果などは、携帯ブラウザを通じてウェブから入手していました。時にはブックマークを通じてチェックしますし、時にはgoogleに「バルサ、試合結果」と打ち込んでチェックしました。Facebookもブラウザのブックマークを通じてアクセスし、Twitterも同様でした。しかし、今は「産経新聞」のアプリを起動しニュースをチェックし、サッカーの結果は「Football 10」アプリでチェックします。FacebookもTwitterも同様です。 「自分の関心や興味の範囲に応じて、アプリの種類を選び、デスクトップに保存する」がフツーの事として携帯で行われ始めてます。こうなると、わざわざウェブブラウザを起動してgoogleに「ホテル バルセロナ」と打ち込まずに、Booking.comのアプリで「バルセロナ」と検索したり、ブックマークを通さずにアマゾンのアプリから直接本を検索することに慣れてきます。 これまでの潮流では、何でも屋のブラウザ君が専門家のアプリ君を圧倒してきましたが、App Storeによってアプリ君の攻勢が始まっています。ブラウザ検索によって広告収入を得てきたgoogleが躍起になるのもうなずけます。 PCと比べ画面サイズの小さい携帯では、いわゆる一般サイトのウェブブラウジングが依然不便であることは否めません。また、携帯サイトに至ってはページランクの限界からか検索エンジンの精度がいまいちです。携帯ブラウジングにはiPhone以前からこうした不満は存在しました。そこに『カッコいい

MBA授業:毎日2時間以上努力できないなら無駄な努力?

イメージ
今日は、MBAファシリテイター(ファシリテイターについては、前のブログを参照ください「 MBA授業:チームファシリテイター 」)向けに、ランチ時間を使って特別授業がありました。 そこで教授が話したネタの一つが「1万時間の法則」です。一人前と呼ばれたければ少なくともその分野で1万時間を費やす必要があるという法則です。1万時間という絶対的な時間が重要ではなく、 定期的にコツコツと時間を積み上げていくことが重要なのです。 と抽象的な議論で終わらさず、1万時間とはざっくりどれ位かを計算してみました。 むむぅ1日5分や30分じゃちょっと足りなそうです。 さらに、 池谷 裕二さんの『進化しすぎた脳』によれば、能力の発達はリニア(一次関数)ではなく指数的に上昇するとのことです。この考えを、1万時間の法則に当てはめてみると、以下の様な図が描けます。 図1 図1の横軸は 10年間で目標に費やした累計時間。その累計時間の1万時間に対する比率 が横軸の下にパーセントで表示されています 。縦軸は能力値で、1万時間注ぎ込んだ場合を「一人前(PROFESSIONAL)」とみなしています。 『10年かけて、一人前と呼ばれる存在となろう』と思い立った場合、毎日5分間をその目標に注ぎ込んだだけでは10年かけても304時間。少なくとも一人前と呼ばれるのに必要な1万時間に対して約3%程度に過ぎません。1日1時間を費やしても10年で3,650時間(37%)。能力が指数的に発達すると仮定した場合、5分も1時間も10年では大した差を生みません(縦軸A 5min とA 1h の差は微々たるものです)。一方、1日2時間費やすと差は歴然としてきます(縦軸A 2h )。 1万時間の法則と指数発達の法則が正しい場合、小学校の先生が「毎日5分でもいいから続けなさい」というのは少々論理的ではないようです。小学生なら「毎日30分」、中学生なら「毎日1時間」、サラリーマンなら「毎日2時間」程度が必要となりそうです。 また、「俺は毎日1時間も勉強しているのに何で伸びないんだろう」という発言も、この法則にのっとればオコガマシイ!!の一言で一刀両断されそうです。 一人前になりたければ、情熱を駆り立てるだけの目標を持ち、それに向

プヨルGET!!っていい大人が。。。

イメージ
スペインにはOPENCORというコンビニがあります。といっても夜は1時までだし、そんなに沢山はありません。また、『セブンのおでん』や『ローソンのピザまん』、『からあげくん』といったコンビニならではの商品など期待すべくもありません。しかし、日本のコンビニ社会にスポイルされた僕としては、そんなOPENCORでもなんだか癒されてしまうのです。 そんな癒しを求めて今日もOPENCORにぶらり立ち寄ると、Liga Espanolカードがおいてあるではないですか。しかも万国共通であるレジ前のポジションをがっちりキープ。悩む間もなく即買いです。 本音を言えば、カードパックを1つ1つ念力を使って調べ上げ、メッシ・シャビ・イニエスタを探り当てたかったのですが、30歳を超えてレジの前でそれをやる勇気がありません。むろん、ラーメンバーのシールをパッケージ外から指で挟み、その弾力からシールの内容を当てる能力など、応用する時間もありません。 ピケにセルヒオ・ラモス。パッケージの選手選びが渋い 家に帰り、わくわくしながら封を開けると、中にはなんとプヨルがいるではないですか!!しかし、なぜかプヨルはキラキラカードではなく、ノーマルカード。スペイン代表の柱であり、バルサの魂であるプヨルがノーマルカード。凹みます。 コルサがキラキラでプヨルがノーマル。。。ありえん それにしても、結局こんな子供だましが人間の心をくすぐるんですよね。 難しいオンラインサービスも良いけど、こうした原始的なサービスももう少し評価されて良いと思います。 しかし、プヨルの扱いは解せない。サンタンデールの陰謀、いやマドリッドのジェラシーか?   ビジネス・業界 ブログランキングへ