投稿

1月, 2011の投稿を表示しています

餅つき大会&レアル敗北

毎年、在バルセロナの日本人会(水曜会と呼ぶようです)が餅つき大会を主催します。MBA2年目の今年は、ちょっと余裕があるのでボランティアで参加してみました。日本人ばかりの祭りかと思ったら、8割はスペイン人。総勢700名程度の入場者と、けっこう盛況でした。 凄さを感じた一番の点は、実行委員会の方の用意周到さです。ホンダ、カシオ、ソニー、日産、三菱電機、日本領事館など、在バルセロナの企業で働く社員の方が実行委員をされているのですが、聞く話によると12月くらいから毎週金曜日、打ち合わせをしていたそうです。毎週金曜日って。。。なんともスペインらしくない用意周到ぶりに、久々に日本らしさ見ました。スペイン人ももう少し用意をしてみたらどう?思うのは僕だけでしょうか。 話は変わり、レアルが負けました。ビデオで見ましたが、やっぱり疲労が隠せない状態の様です。特にクリスチャーノとディフェンス陣。エジルやデ・マリアなども、慣れない環境で最初から突っ走ってきた為、若いといえどもそろそろガス欠になるころでは?と思います。香川選手が骨折してしまった様に、疲労は着々と体をむしばみますから。 バルサもそろそろペドロを休ませても良いころかと思います。その為には、ボーヤン、ジェフレンの早期復帰が望まれます。まぁアフェライをトップで試してみるっていう手もありますが。

日本の国際的地位

イメージ
スタンダード&プアーズが日本国債の格付けをAAからAA-(マイナス)に格下げしました。そりゃGDPの2倍の負債もあれば、格下げされて当たり前な気もします。 これまで日本国債のほとんどが日本国内の投資家によって購入されており、海外投資家の保有高が低い状況です。従って、日本政府の資金調達能力に対する影響は少ないと評価する意見が多いようです。 しかし僕にはこの論理が良く解りません。(1)海外投資家の保有比率が低いため、まだ海外投資家に売れる可能性がある、と言いたいのか、(2)格下げされても日本で国債は消費できるから問題ないよ、と言いたいのか、それとも他に理由があるのか。 しかし、僕は日本で営業する銀行や証券会社などが色んなシガラミから国債を買い続けてきて、更には最近「個人向け国債」と銘打って「国は潰れませんよー」って個人に売りつけて来ただけじゃないかと思うのです。日本国内での需要が高すぎて、海外投資家にまで国債が行きわたらないというよりも、シガラミの無い海外投資家にはさほど魅力が無いのでは?と勘繰ってしまうのです。 また、「国は潰れませんよー」って聞いてきた人たちが、ギリシャやアイスランドの破綻を目の前にして、国債を無限に買い続けるでしょうか。また、国の沈下と共にシガラミ自体の魅力が減る中で、機関投資家が買い続けるとは思えません。長期金利が上がっていない事から、マーケットは当面問題なし!と見ているようですが、僕には疑問です。 それ以上にショックなのは、ニュースで大して騒がれていない事です。Financial Timesはさすがに取り上げてますが、一面ではありません。最近の一面はエジプト情勢であり、普段はアメリカ、EU諸国、中国、インドの4地域のうち1つです。正直、日本は過去の国とでも言わんばかりの扱いになりつつあります。「日本国債の格下げが、記事にするほど新鮮な情報では無い」という反論もあると思いますが、このトピックに関わらず記事数自体が少ないです。MBAでのケースも 最近は アジアと言えば中国・インドのケースばかりですし、Economicsの授業でのトピックはやはり中国・インド。インドや中国にだけフォーカスした授業もあります。 京都や寿司などといった文化面で日本は高い関心の対象ではありますが、経済・政治面における

アンチウィルスソフト買わなきゃ、でも買う気がしない

イメージ
あと5日で今使っているセキュリティソフトの有効期限が切れます。以前まではノートンを使っていたのですが、あまりに重いので昨年から軽いソフトに変更。今のところは快調です。 今年はどんなソフトが出てるかなと思いグーグルで検索すると、定番ソフトがズラリ。売り文句によると、いろんな機能が追加されていながらも、みな「軽快」だそうです。セキュリティについて勉強しないと全く差が分からないのですが、ウィルスに興味がある訳でもありません。ということで人の意見に乗ってしまおう!と思い立ち、価格コムの口コミサイトに行ってみました。 しかし口コミも千差万別です。使い勝手が悪いとか、重くなったとか、サクサクですとか、電話応対が酷いとか。結局、毎年新しいソフトが出る上、普通の人は同じパソコンに対して1年に1本しか使わないため、かなり比較が難しいようです。ノートンの「去年と比べてサクサク感が断然増しました(^v^)」と言われても、マカフィーの今年版よりもサクサクなのかは分かりません。結局、知識が増えて逆に混乱が深まってしまいました。 人間の場合、風邪をひいてから薬を飲みます。かかってしまうと重いものには予防注射があります。しかしパソコン上のウィルスの場合、常に予防注射を打ち続けるしかありません。「調子が悪いな」と思ってから友人に聞こうものなら「近寄んなよ。うつるだろ」って完全に敬遠されます。従って、病後に薬を買うことはほぼ不可能で、本当にそんな病気があるのかも分からないままただ予防注射を打たれ続けます。 なんとかならないものかと愚痴りながら、毎年ソフトを更新するしか解決策が見当たらない現状。なんとも悔しい限りです。 IT・通信業 ブログランキングへ

バルセロナ vs アルメリア (2011.1.26 スペイン国王杯)

うーむ、渋い。結果は5-0なんですが、なんとも見てて面白くない試合でした。 前半9分のメッシのゴールに始まり、11分にビジャ、16分に再びメッシと試合開始15分強で試合が決まります。アルメリアも前線から激しいプレスで応戦するのですが、ディフェンスラインがどうも安定しません。まぁ最初の2点はディフェンスというより、ゴールキーパーのミスと言えそうですが。ディフェンダーのジェスチャーからも「おい、それくらい止めろよ!」的な雰囲気が伝わります。この時点で、アルメリア選手の頭には8-0の悪夢がよぎったでしょう。そして31分には、サイドからのフリーキックにペドロが頭で合わせ4点目。このヘディングは狙っていたならば見事としか言いようがないヘッドです。 試合を4-0で折り返したバルサですが、後半からダレ始めます。今思い出しても、あの45分間は何してたんだ?ってくらい印象がありません。最後の最後にメッシからの浮き玉スルーをケイタがスーパートラップで落とし、キーパーとの1対1を決めて5-0としますが、最後だけ盛り上がったって感じです。 こう書くと、バルサ強し!としか伝わりませんが、どうもディフェンスラインと中盤の安定感がいまいちな気がするのです。今年入ってから、ずっとそうです。特にピケとシャビの安定感がどうも。 ピケについては最近プレーが軽く映ります。今日も不用意なバックパスからピンチを迎えることが2回ありました。さらに、攻撃時には右サイドに開いてボールを受けるピケですが、球離れが遅くミスパスも目立ちます。グアルディオラに見出されて3年目、ちょっと緩みがでてるのでしょうか。正直、今ならプヨル&アビダルのセンターの方が安定感を感じます。 シャビはいつも一生懸命プレーしているのですが、最近ボールを取られることが増えている気がします。パスの精度も微妙に落ちているし。ただ、シャビの場合はフィジカルが理由の可能性が高いのであまり心配していません。さらに、ボールが取られるとか精度が落ちてるといっても、普通の選手と比べればダントツ巧いですし。しかし、ピケはまだまだ若いので、ちょっと心配です。高給料&高ステータス&彼女がシャキーラとくれば、緩む気もわかりますが。 それにしてもアビダルが最近目立っています。っていうか、半端無く巧いです。前までは気づきませんでしたが、本当にテクニックが凄いの

アップルは世界を変え続けるか

イメージ
最初に触ったパソコンがマッキントッシュという運命からか、最近はマックに回帰しようか悩む日が続きます。学割が効く間にOS X Lionが出たら、この気持ちは抑えきれないものになりそうです。 一方、IT Mediaの林氏が唱えるようにAppleが世界を変え続けるかどうかは疑問です。僕が勝手に抱く理論ですが、「利用者が増えてくると会社は保守的になり、引き算を怖がり、足し算に集中する」というものです。まったく自分勝手な理論ですが、結構自信はあります。 利用者が増えてくると自ずと会社の規模も大きくなります。そして、iPhone担当とかiApp推進部(勝手に僕が今作りました)などが会社に出来上がります。仕事も、気ごころ知れたチーム内でやる形式から、時と場合に応じて部署をまたいでやる仕事に代わります。こうなると、必然「おらが村」意識が生まれます。 (ここからは完全にフィクションです) 例えば「おらが村」の特産物がiTunesだとします。そこに隣村の村長がやってきて、「オラの村のApple TVの集金もお宅の村でやってくれねぇか」と言う訳です。一方、オラがiTunesは他の特産物の集金に忙しく、変にいじると他の特産物にまで影響を及ぼします。しかも、AppleTVの集金には、他の産品と異なる集金機能が必要になるとのこと。オラが村の村長は頭を悩ませます。隣村(Apple TV)の面子もあるし、かといって他の特産品を断るわけにもいかないし。 こうすると起こるのが、次の2つ。 (1)Apple TVの機能をiTunesに合わせてもらうか (2)Apple TVの機能はそのままでiTunesに追加機能を乗っけるか もし、iTunesにシガラミがなければ、 (3)他の特産物を無視し、iTunesとApple TVのベストフィットを探る という選択肢も残ります。しかし(3)は既得権益をもつ保守派から大反対をうけるでしょう。 より抽象的に言えば、(1)サービスを既存システムに迎合させるか、(2)既存システムに機能を追加するか、の2種で、(3)サービス品質を保つために既存システムの機能を抜本的に変える、という選択肢は取りにくいということです。 枝のために幹は変えられないという論理です。しかし、今の幹も昔は枝だっ

MBA授業:MBAに最適なPCとは

イメージ
ジョブスの力はMBAのクラスにも影響しています。入学当初は約2割弱程度だったマックユーザーも、この1年強で徐々に力を蓄え、今や3割を超える勢いです。といっても、ちゃんと統計を取ったわけでは無く、僕が授業中に暇な時間を使って数えただけなんですが。 6月に向けて新商品がIT Mediaを騒がせ始め、夏にはMac OS X Lionの発売が控えている現状、MBA入学を予定している方は、何を買って大学に持ち込もうか悩むところかと思います。躍進激しいMac?それとも地力は計り知れないWindows?はたまた、意表をついてAndroid?さらには、Sandy BridgeやSolid State Driveといったオプションまで頭を悩ませます。 しかし問題はOSだけではなく、ユーティリティソフトによって更に複雑になります。特にMBAで重要となるソフトと言えば、PowerPointとExcelです。Office 2003、2007、2010、Mac Office2011と数多くのバージョンが乱立する今、ベストチョイスが中々難しいのです。 「そんなもん、上位互換なんだから最新版買えば良いじゃないか?」 っていうご意見もあるかと思いますが、話はそんなに簡単ではありません。 先ほどのユーティリティソフトにあえてWordを挙げませんでした。もちろんレポート作成などでWordは超使います。しかしWordを使う状況というのは、ほとんどの場合自分ひとりでパソコンに向かっている状況になります。また、チーム内で共有する場合でも、バージョン間での互換性がかなり確保されているため、さほど問題は起こりません。 一方PowerPointはチーム作業で多用します。従って、互換性が重要となります。しかし、残念ながら2007にはかなり互換性の無い機能が含まれています。「長時間かけてデザインに凝ったら、他のチームメイトが一切いじれない形式になっていた」という悲しい事実が多発します。 Execlは更に厄介です。CrystalballやExeclstatなどの様々なアドインソフトをMBAでは使います。多くのアドインは、使い方やアウトプットの解釈が難解であるため、授業で使い方を含めて教えてくれると思います。しかし、ここでバージョン間の問題が生じます。教授が2

日本プロ野球選手の年俸

イメージ
海外に住んでいても日本の情報は常にチェックできちゃうのが、ネット世界の素晴らしい所です。そんなため、西部の涌井投手が年俸調整でもめていることも、コミッショナーが仲裁に入ることも日本と同時に知ることができました。 そんな記事を読みながら思うのが、日本のプロ野球選手の年俸ってのは妥当なのか、という点です。僕はサッカーファンであるためサッカーをひいき目に見てしまうのですが、ちょっと高いんじゃないの?って思う訳です。 今年のバロンドール候補3人組を見て見ましょう。年俸は公表されていないため推定ですが、こんな感じです。 メッシ 約11億円 シャビ 約8億円 イニエスタ 約5.5憶円 それに対し、ダルビッシュ選手が5億円、藤川選手が4億円、涌井選手が2億円。あくまで感覚論ですが、どうも釣り合ってない気がするのです。片や、地球全体でその名をとどろかす3人集。バロンドール候補3人組のプレーを見るためなら、世界中のサッカーファンが、幾らかでもお金を払うでしょう。参考までにアビダルの2.2億円に対応するのが、昨年のヤクルト宮本選手の年俸です。 サッカーの知名度を世界地図で表したものがありますが、それを見てもサッカーの普及度の高さはうかがい知れます。 Football world popularity.png 米国ベースボールビジネスが異常なほど巨大であり、その影響は無視できません。しかし、日本の球団が赤字を垂れ流している現状、視聴率低下にみるファン減少傾向を考えると、日本の野球選手は給料が高すぎるのではないかと思うのです。共倒れする前に、選手とチーム間で善後策を練るべきでしょう。引退後のキャリアポジションを増やすことや、米国ビジネスとの連携など、とにかくヤバくなった時に最も犠牲になるのは選手ですから。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

スペインと日本の違い (トリビア編)

イメージ
こっちのシャーペンの芯は折れやすく、いっつも試験中にイライラします。そんなことから、皆があまり目を向けないスペインと日本の(マイナーな)差に考えをめぐらしてみました。 1)文房具のクオリティが低い シャーペンの芯は折れやすく、クリップはすぐに弾力を失い(時には始めから弾力が無い)、マジックペンはかなりの確率で裏写りします。そして、値段が高いです。ノートはA4サイズなら2ユーロ弱(200円程度)がほぼ最低価格かと思います。また、文房具のチョイスの幅はかなり狭いです。日本が異常なのかもしれませんが、蛍光ペンを買おうと思ったら2択程度になります。因みに、今使っているシャーペンの芯は北欧旅行時に買いだめした三菱UNIです。 もし、スペインに留学・転勤するという方がいるようでしたら、シャーペンの芯、クリップ、耳栓、消しゴム、ボールペンは日本から持ってこられることをお勧めします。 2)アイスが高い なんでか知りませんが、アイスが全般的に高いです。こっちのコンビニに相当するOPENCOR(オープンコー)でアイスキャンデーを買おうものなら、2ユーロ(200円)程度覚悟する必要があります。ガリガリ君と同サイズで200円です。スーパーの場合、アイスキャンデーといったチョイスは激減し、ボックスアイスがメインになります。これも6本入りで3ユーロから4ユーロ程度。しかも1本が、ホームランバーサイズだったりします。 もし、スペインに長期滞在される方でアイス大好きな方は、日本でハーゲンダッツを食いだめしてくることをお勧めします。ヨーロッパだからハーゲンダッツが安いかと思いきや、日本より高いです。街中のアイスショップも、そんなに安いとは言えません。 3)ちょっとしたチョコが高い M&Msやキットカット、スニッカーズなどの、ちょっとしたチョコが日本の1.2倍~1.5倍ほどします。原因は不明です。 4)野菜が苦い(ことが多い) うまく伝わるか分かりませんが、全ての野菜が「日本だったら1カ月ほど早く収穫しているのではないか」という感じです。具体的には、歯ごたえが少し固めで、えぐみが強い感じがします。キャベツや長ネギに強く感じます。 生キャベツサラダが好きな方は、日本で死ぬほど食べてくるか、レンジで20秒ほど温める

MBA授業:アントレプレナーシップ

イメージ
今学期は起業(アントレプレナーシップ)をメインに据えてカリキュラムを組みました。時間的プレッシャーはさほど変わりませんが、義務や制約は少ないため仕事をしている時よりも広い視野で物事を見れるのが学生の良い所です。そこで、1年生のアントレ授業の時以来温めていたアイデアを事業化検討する学期としたのです。 MBAを考えるまでは、アントレなど本当に勉強して学べるのだろうかという疑問を持っていました。今でも多少の疑問はありますが、MBAだからこそ学べる幾つかの事があります。 1)他の学生との相乗効果による起業への心理的抵抗の減少 同級生は優秀な人ばかりですが、身近な友人が起業を目指している姿を見ると、「自分でも?」という気持ちになります。環境が人を作ると言えるかもしれません。 2)起業家や投資家との接触による起業への心理的抵抗の減少 以前は、起業家と聞くと、ホリエモンや孫正義さんのような派手な人たちを思い浮かべていましたが、 実際は色々な人がいます。コツコツ積み上げてきた地味な(に見える)人も多いですし、保守的な人だっていました。「起業家は生まれつき起業家」という意見から「誰だって起業家になれる」という気持ちになります。 3)数多くの起業事例を学ぶことによる起業に必須不可欠な要素の学習 自分の貯蓄が0で起業する、プランも無くとりあえずやってみる、第3者の意見を一切聞かずに事業化する、など「やってはならないこと」を学ぶことができます。「こうすれば成功する」というのは未知ですが、「これはマズイよ」っていう内容を体系的に学べます。 4)教授や起業家からの生きたアドバイスの獲得(アイデアは万人受けする必要は無い) 今日、ある事業のビジネスプランをケースに事業化すべきか否かについて学生間でディスカッションを行いました。私を含め学生の9割が事業化に反対しました。というよりも賛成は70名中1名のみ。ディスカッション後、教授が解説を始めます。教授によると、議論した事業は現在大成功を収めており、150名の正社員を抱え、世界主要地区にオフィスを持っているとのこと。9割9分の学生が反対した事業が大成功。アイデアが尖るほど、意見を聞く人の人選には注意する必要があるようです。その点、MBAには専門家が多くいますので意見を聞きやすいですし、意見

iAppのアプリでズルイと思うこと

今日は、唯の文句です。 最近iAppでアプリを見ていると、『〇〇辞典』とか『〇〇ガイド』といったものが100円から300円程度で売られています。三国志辞典やポルトガルガイドなどです。 三国志辞典であれば、武将の名前が国ごとにリストアップされており、その武将の名前をクリックすると詳細情報に飛ぶようです(買って無いので詳細は分かりません)。ポルトガルガイドであれば、地図上に観光名所のポイントがおかれており、そのポイントをクリックすると詳細情報に飛びます(買ったので詳細は分かります)。 アイデアそのものに文句は無いのですが、その“詳細情報”の由来です。ほとんどのアプリがウィキペディアをそのまま引用しています。時には、ただウィキペディアサイトに飛んでいきます。ウィキの情報が悪いという訳では無く、無料で知恵を共有しているウィキを使ってお金を取るという行為が、どうも解せないのです。もちろんインターフェースを工夫した分のお金は取るべきでしょうが、名前のリストを作るだけで、そんなにお金を取れるものでしょうか。 ウィキペディアは無償でプラットフォームを提供し続けており、その存続のために融資を募っています。また、有志は無償で情報を提供しています。その一方で、それをタダ引用するだけで多くの富を築き上げている人がいます。 僕の勝手な妄想ですが、ウィキの開かれた世界が土足で汚されている感がしてしまうのです。『奉仕の気持ちで炊き出しの豚汁をよそってあげたら、その人が別の場所で有料で売っている』、そんな感じです。こうした行動が、ウィキの著作権化に繋がってしまうことを恐れます 。 話は変わって、これからマラガ戦に行ってきます!!

日本的オペレーションの採用?

イメージ
スペインにおいて食料品流通の1位はMercadona(メルカドーナ)というスーパーになります。カルフールなどの外資を引き離し、トップの地位を盤石としています。 IESEのケースで取り上げられることの多い会社なのですが、なかなか独特な会社のようです。ヨーカドーのようにプライベートブランドで差別化し、トヨタのような系列を作り上げているスーパーとでも言えるでしょうか。 「品揃えが良いから、ちょっと遠いけどスーパー『いなげや』に行こう」とか、 「『 九鬼 太白 純正 胡麻油』があるから、『吉池』に行こう」というのが1つの消費者心理です。バラエティでお客様を呼ぶパターンです。一方、メルカドーナでの消費者心理は「『メルカドーナ』には良い品があるので行こう』というものです。ブランドネームでお客様を呼ぶのです。 かなり当たり前に聞こえる戦略ですが、実際は結構難しい戦略です。野菜や魚介類ならば鮮度で勝負できますが、ツナ缶や油やヨーグルトなどの商品となると「良いヨーグルトがあるからあの店に行こう!」とは中々なりません。「ヨーグルトの品揃え豊富な店に行こう!」「ダノンが欲しいからカプラボ(別のスーパー)に行こう!」となりがちです。 メルカドーナは、特定のヨーグルト製造会社数社と超長期の独占契約を結んでいます。その契約内容にはメルカドーナによる定期的な工場点検やメルカドーナと同一の情報システムの構築などが含まれているようです。徹底した品質管理のもと、メルカドーナは、その会社のヨーグルトをメイン商品として扱います。製造会社側は求められた品質を保証しつつ、システムからの情報を基に生産を改善します。こうした契約を、ツナ缶、油など大量な商品に対して結んでいるのです。こうすることで「メルカドーナなら良い商品がある」ということを保証しているのです。   ちなみにこの情報システムですが、契約製造会社はメルカドーナ従業員と全く同一の情報が見れるそうです。 もちろん、特定数社と独占契約することで品ぞろえは悪くなります。バラエティと言う点ではカルフールの方が良いかと思います。しかし、バラエティが少ない→在庫数が少ないという点において、これはメリットにもなります。また、統一情報システムを組むことで、流通過程における「ブルウィップ効果(Bullwhip E

MBA受験:在校生や卒業生への質問

イメージ
そろそろ多くの方が、2ndラウンドで出願し面接体制に入っているころかと思います。エッセイ提出後は1)面接準備、2)情報収集、3)リラックスの3つくらいしかやることがありません。そのため、IESEでも受験生からの問い合わせが増えてきています。 色々と問い合わせを受けていると、一昨年の今頃、自分も同じように卒業生や在校生から情報収集したのを思い出します。そんな思い出ついでに、自分の経験に基づく成功・失敗談を共有したいと思います。 1)自己アピールは別の場で 自分の場合、学校受験中は全ての学校関係者が面接官に見えてなりませんでした(笑)。そのため、質問が自己アピールの場にすり替わってしまい、本当に聞きたいことを聞けずじまいの事がありました。「マーケティングに強い学校と聞いたけどケロッグと何が違うの?」とか、ファイナンスで有名な大学の在校生に「マーケティングを学びたいんだけど、良い授業ある?」とか、本当は聞きたいんだけど聞いちゃまずいんじゃないかと思っちゃうわけです。 基本、卒業生や在校生は入学審査プロセスとは無関係です。卒業生や在校生と情報交換したことが面接での1つのアピールポイントになるかも知れませんが、卒業生や在校生が「ヤツは凄い。ぜひウチに」と推薦することは滅多にありませんし、あったとしてもMBAオフィス側は参考意見程度に聞くだけでしょう。目的は学校選びと面接準備ですから正直な質問を投げかけるべきでしょう。さらに、次に挙げる準備さえしていれば、どんな質問でも「くだらない」質問にはならないと思います。 2)準備はおこたらず 昨年の事ですが、全く事前情報収集をしていない方がIESEに訪問されました。 来校者Aさん 「まだ何時かは決めてないのですが、何時かMBAを取りたいと思ってます。MBAって何が学べるのですか?」 僕 「・・・なんでMBAを取りたいのですか?」 Aさん 「いや、なんか他の人が取ってて僕も取りたいので。IESEって1年制ですよね?」 僕 「いや、約2年ですよ」 Aさん 「あ、そうなんですか。MBAとると転職って簡単なんですか?」 といった具合の会話が1時間続きました。情報収集が目的ですので色々質問することは良いのですが、在校生や卒業

欧州MBAへの潮流は一時的?

イメージ
近年、欧州MBAへの出願者が増えているようです。   記事: “European business schools witness mammoth increase in applications" 2010年6月末までの1年で、欧州のMBAスクールは総計85,000のGMATスコアを受け取ったそうで、2006年度と比べると90%の増加とのこと。同期間中の世界全体平均が30%の増加であることを考えると、欧州への傾斜が見て取れます。インド及び中国からの出願者増加が主要因の様です。 ここからは私の想像ですが、本傾向には3つの要因が考えられます。 1)米国経済の低迷 出願先の国家経済は卒業後の就職先に影響します。欧州の経済も低迷しておりますが、米国経済が絶好調であった2006年と比べると、欧州経済の魅力が 相対的 に増したと言えそうです。 2)中国の欧州傾斜 エアバスやフォルクスワーゲン、ZARAやネスレなどが積極的に中国進出を進める中で、中国学生の中に欧州への関心が高まりつつあるのではないでしょうか。これも、米国からのシフトと言うより、相対論です。今まで低かった評価が、相応に評価されてきたということです。また、中国の場合は英語力の問題から欧州を選ぶ可能性も否定できません。 3)学生間での差別化 中国やインドでも既に米国MBAホルダーは増えつつあるため、就職時の差別化を求めて欧州を狙う学生が増えているのではないでしょうか。僕がこれにあたります。 なお、為替レートも理由の一つと考えましが、米ドル/ユーロとルピー/人民元の為替レートにおいて、2006年と大きな差は見られませんでした。また、具体的なデータはありませんが、ビザのとり易さなども要因に挙げられそうです。 (1)の経済問題は別として、(2)と(3)は長期的な傾向と言えそうです。欧州希望者の方にとっては競争激化に繋がりますが、欧州で学ぶ僕としてはこの傾向は続いて欲しいものです。 留学 ブログランキングへ

僕版バロンドールはチャビ!!

イメージ
バロンドール、メッシがとりましたね。次点でイニエスタ、3番目にチャビとのこと。メッシは凄すぎる人なので、それはそれで良いのですが、なんとも納得いかない結果です。 きっと評価方法がはらむバロンドールの限界なのかと思います。ジャーナリスト、及び代表の監督とキャプテンが評価するバロンドール、どこまで彼らに他国のリーグを見る時間があるでしょうか。日本や南ア代表の監督・キャプテンが、滅多に対戦もしないスペインの選手を細かく見るほど時間があるとは思えません。サッカーに携わる人として、バルサvsレアルやミラノダービー、マンU対チェルシーなどのビッグゲームは見るでしょうが、バルサvsラ・コルーニャといった試合を主要リーグ全てにおいて見るでしょうか? ここでFIFA最優秀選手及びバロンドールの過去20年を見てみましょう。 ポジションの区別には色々と異論があると思いますが、ここは大目に見てください。ざっと見て見ると、ディフェンダー及びゴールキーパーは極めて選ばれにくい賞であることが分かります。また、フォワードとミッドフィルダーで賞を二分していますが、ミッドフィルダーも良く見て見ると、オフェンシブなドリブラーに偏っているのが分かります。 投票となると投票理由が必要です。代表監督やジャーナリストですから、投票者についていつ質問を受けるか分かりませんので、単に好き・嫌いで選ぶ訳にはいきません。ストライカーやテクニシャン(メッシ、C・ロナウド、ルー二―等)は見れば分かるため投票理由を見つけ易いのですが、渋目の選手については明確な投票理由を見出すまでに時間がかかってしまいます。チャビのボール回しの素晴らしさや、ピルロのロングフィードの正確性、スコールズのポジショニングなどは1試合では分かりにくいですし、むしろ彼らがいない試合を見た時にこそ気づく凄さであったりします。 そこで僕が思うのは、試合をくまなく見る時間の無い代表監督やキャプテンは、自ずとテレビのダイジェスト版や新聞などで露出度の高いストライカーや華麗なテクニックを持つドリブラーに投票する傾向があるのではないかと言うことです。もちろん代表監督やプロ選手ですから、チャビやピルロがスーパーな選手であることを知っています。しかし、選びにくいのだと思います。 こうした偏りがあるからと言ってバロンドールを評価しない訳ではありません。ただ

インターネットの無い生活

イメージ
バルセロナに帰って来ました!!いやー、やっぱり家は落ち着きます。タオルはゴワゴワしていないし、洗濯機があるから同じ服を着なくても済むし、お湯はたくさん出るし。そして、インターネットに繋がる!! バルセロナに到着するまで1週間ほどインターネットにつながらない生活をしていました。安宿だったためインターネット接続環境が無かったのと、インターネットカフェまで行くほど死活問題でも無かったので。 やっぱネットは便利ですね。痛感しました。別に無きゃ無いで困ることは無いのですが、ちょっとした疑問や情報を調べるのにネットがあると大変便利です。そんなことを実感したのも、文明の母ことナイル川のたまものです。 ナイル川を下った際に巨大な水門に出会ったのですが、そこでふと「なんで水門って必要なんだろう?」という疑問が湧いたわけです。 川の水位差を調整するために必要なんだという説明を船乗りから聞きましたが、「なんで水門が必要なの?なんで水位差が生じるの?むしろ水門が水位差を作ってんじゃないの?」と。 ネットがあるとササッと調べられるのですが、ネットはありませんし、人に聞こうにも言葉が分かりません。そこで、ひとりウンウン考えました。地球の自転説、地震等による断層説、船が通るには河床が浅すぎる説、はたまた公共事業目的説まで出てきました。しかし、(当たり前ですが)2日経っても全く結論に至りません。 スペインに帰ってきてググったら、ポッと大量の情報が出てきます。2日の思考が1時間で。。。 じゃぁインターネットは問題フリーかと言うと、そうでも無い事に気付きました。このポッと出てきた情報を正しいと信じて疑わずに、「なるほど!これで疑問解決ですな」として片付けてしまうことが多いことです。 もしかしたら僕の説の方が正しいのかもしれないのに、インターネットの膨大な情報に納得して2日もウンウン考えた自説を簡単に捨て去ってしまうリスクです。 そんなこんな思いながら、帰宅と同時にネットでサッカー情報をあさり、バルサの快勝の記事を信じて疑わず、クリスティアーノ・ロナウドのハットトリックを信じようとしない僕。やっぱ、難しい事ぬきにネットの無い生活は不便です。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

『地球の歩き方』は生き残れるか?

イメージ
今エジプトのルクソールに滞在しています。滞在先はブーメランホテル(Boomerang Hotel)という所。このホテルは『地球の歩き方』で紹介されており、紹介ページには旅行者からの「本当にキレイなのでオススメです」というコメントまで付されています。 そんなクチコミを信じてホテルを取ったのですが、かなりイマイチです。ホテルの値段は『地球の歩き方』の倍近く(€20)、インターネット・朝食は有料、部屋はこぎれいだがかなり狭い、朝6時にツアー勧誘で叩き起こされる、申し込んだツアーが申し込まれてない等々、エジプト滞在10日程ですが、今のところ最低ランクに入ります。 と、ホテルの愚痴はこれ位にして、話題はクチコミの効果です。今回僕は書籍とクチコミを信じて失敗しました。バックパッカーはドミトリー仲間同士で宿情報を交換し、次の土地に向かいます。しかし、これまで一般旅行者は『地球の歩き方』や『Lonley Planet』を信じるか、旅行代理店を信じるかの2つしかチョイスがありませんでした。しかし、Booking.comなどホテル手配がオンライン化してくると、一般旅行者の間でも宿情報の交換が始まります。これが巷を騒がせているソーシャル・ネットワーク化と呼ばれるヤツです。 しかし、ドミトリーでの会話と異なり、オンラインでのホテルに関する口コミはどこまで参考にしていいのか判断が難しいのです。というのも家電やパソコンと違いホテルやレストランは無形サービス部分が大半を占めるため、クチコミ提供者の価値観によって評価が大きく変わるからです。18歳バックパッカーの情報と50歳夫婦旅行者では意見が異なりますし、一番参考にならないのが外国人の意見です。また、オランダで信頼できるクチコミ提供者を見つけたとしても、その人がエジプトを訪れているとは限りません。 従って、いかに良質かつ大量のクチコミを集めるかがオンライン代理店の狙いになっています。Booking.comも、クチコミを年齢・属性でソート出来るようになりましたが、まだまだ日本人の評価が足りません。 世界各地に日本人旅行者はいます。最近は中国人が増えましたが、それでも日本人の数はかなり多い方でしょう。大量の旅行者に上手い動機付けをしクチコミを集める事ができれば、1つの巨大なビジネスになるでしょう。こうし

エジプト トリビア編

イメージ
忘れないうちにエジプトで見つけた面白い発見をお伝えします。 1.自動車のサイドミラーは不要? タクシーの右ミラー かなりの確率で自動車のサイドミラーが畳まれています。右サイドミラーが畳まれている確率はかなり高く、3割と言ったところでしょうか。両サイドとなると1割程度です。サイドミラーが不要なほど安全運転かと言うと、ナスカ―くらい荒いです。 「信号を見ているのか?」という問いに対し、「混んでいるときは信号は関係ない。渋滞している上に、信号まで気にしていたら気が滅入る」との回答。確かに、信号は意味をなしていません。このため、車道を渡りたいなら車の波を縫っていくのみです。その車幅と交通量が靖国通りほどであってもです。人が駆け足で車の合間を駆け抜けていく姿は、昔のゲームウォッチさながらです。 知っている人いるかなぁ ちなみにライトも街中では使いません。ライトはパッシングするための道具であり、常に灯火するものではないとのこと。このため夜間に道路を渡るのには、かなり勇気がいります。 2.マッチョ願望強し? スーパーの一角に、こんな商品を。 ヘルシーなのかどうか。。。 大量に並んでいる姿はかなりキツイものが しかし街中でマッチョは一人もいません。 誰が食っているのか。それとも食っても効果が無いのか。 3.子供の時から匂いを気にする? デオドラント・スプレー FOR キッズという商品が。しかもパッケージはコナン君やハム太郎など。お母さんが買ってあげるのでしょうか?日本なら生意気としか言いようがありません。 こんなコナン君を見たら、ラン姉ちゃんが何ていうか 100歩譲って中身が高校生のコナン君はまだしも、ハム太郎はまずいでしょ。香水スプレーなど動物的には生死に関わる問題ですから。 4.商品はニーズによって変わる 電子レンジやオーブンなど世界共通の機器と思っているあなた、それは間違いです。エジプトでは鶏肉の串焼きが出来なければオーブンとは言えません。そのため、見た目は同じようなオーブンなのですが、こんな機能が↓ 全てに共通することですが、どの国にも特有のニーズがあって、それを理解することは外からでは難しいということです。エジプトで小糸製作所が「ライトが売れねぇなぁ、なんでだろ」って思うことも道理ですし、子供向けデオドラント市場やマッチョス

今年の振り返り

今年何が出来て、何が出来なかったかをせっかくなので振り返ってみたいと思います。ちなみに今はエジプトはカイロで、31日10時半過ぎ。日本は年を越してますがまだこちらは1時間強あります。 今年出来た事 1.勉強 時間的、精神的にも追い込まれるまで勉強ができました。成績自体もかなり良い方だったと思います。身に付いたかどうかは今後分かることですが、これだけ追い込めた事自体に価値があると思います。 2.サッカー観戦 リーガエスパニョーラ、スペイン国王杯、チャンピオンズリーグ等、かなりカンプノウには足を運びました。どんなに勉強に追われていてもコレだけは譲らずにやってこれました。サッカーだけは自信を持って趣味!!と言いきれます。 3.自分の振り返りと研鑚  自分を振り返る時間とカリキュラムがあったおかげで、色々と自分を発見できましたし、少しは変わることが出来たと思ってます。 少なくとも、今の自分を認めることの意義と価値を学びました。 今年出来なかったこと 1.英語力の強化 これは、なかなか上手く行かないもので。。。  2.バルセロナ満喫 勉強に集中したため、バルセロナの街をまったく満喫していません。観光名所も行ってないし。卒業までに気合いを入れて楽しみたいと思います。  3.大失敗 失敗はあったとしても大失敗はありませんでした。それだけ勝負してなかったのでしょう。変な振り返りですが、もっと失敗すべきだったと思います。 あーとー1時間もすーるーと、おーしょーおがーつー♪ 来年も良い年でありますように@カイロ