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4月, 2011の投稿を表示しています

レアル・マドリッド vs バルセロナ (2011チャンピオンズリーグ 1stレグ)

いつも通り荒れてしまいました。マドリッドファンは「わざと倒れて退場を誘った」とアウベスを悪く言うかもしれませんが、マドリッドのプレーが少し汚くなりすぎてる気がします。アデバイヨルのブスケッツに対する張り手、セルヒオ・ラモスのボールと無関係なショルダータックル、マルセロのペドロに対するステッピング等、見ていて少しやり過ぎな気がしました。僕から見ると、ぺぺの退場は起こるべくして起こったと言えます。 マクスウェル、アビダル、アドリアーノを怪我で欠くバルサは、プヨルを左サイドバックで起用し、センターバックにマスチェラーノを入れます。同じく怪我で欠場のイニエスタの代わりにはケイタが入りました。今日はペップが監督就任以来初めてと言っていいほどバルサは守備的な試合運びをします。DFライン+ブスケッツ&シャビでボールを廻し、無理はしません。変えの駒が無いスクランブル態勢である事、イニエスタが居ないことの2点がペップを守備的采配に導いたのだと思います。 一方レアルもアウェーゴールだけは避けたいため、これまた守備的なプレーをします。チェーシングもハーフウェイラインを超えての深追いはしません。 結果、バルサが自陣深くでボール廻しを続ける時間が続きます。そんな中でも、メッシ→シャビで決定的シーンを作るなどバルサは1~2回ですが見せ場を作ります。 後半に入り、エジルに代えてアデバイヨルを投入したレアルは前線からのチェックを厳しくします。モウリーニョ監督は後半15分で1点とる算段だったのではないでしょうか。もし後半15分で点が取れない場合は0-0の引き分けをやむなしとする、といった戦略に見えました。レアルはプレスを厳しくしますが、ボール奪取後もバルサの守備陣がそろっているため思いのほか攻撃に繋がりません。そしてぺぺのアウベスへのファールと繋がります。当たっているか当たっていないかは問題では無く、あのようなタックルはカードの対象となってしかるべきでしょう。 ぺぺの退場で完全にバルサが支配する試合に変わります。 それでもバルサは攻撃に枚数をかけません。3枚から4枚を限界として攻撃します。そんななか、ついにアフェライが大活躍します。ペドロに代わって途中交代したアフェライが後半32分、右サイドでマルセロに仕掛けます。軽快なステップで疲れの見えたマルセロをかわすと、エリア右隅からセンタ

シャルケ vs マンチェスター・ユナイテッド (2011チャンピオンズリーグ 1stレグ)

今日は初めて?バルサの試合以外について書いています。 両チームについて詳しいわけでは無いため細かい事は書けませんが、改めてマンチェスター・ユナイテッドの素晴らしさに感心しました。 シャルケは前半はなんとかGKのファインセーブ(ミラクルセーブ?)で何とか凌ぎましたが、どう見てもレベルの差は歴然で、マンUのゴールは時間の問題に思われました。 特にボール奪取から攻撃態勢へ移る際のマンUのスピードは半端じゃありません。マンUはウッチーのサイドアタックをケアしてか、右サイド(シャルケにとっては左サイド)を中心に崩しにかかります。特にルーニー、パク・チソン、チチャリートが激しく動き回るため、ディフェンスがマークを絞り切れずほとんどズタズタでした。 後半は疲れからかギグスへのマークがゆるくなり、中盤から攻撃まで完全にマンUペース。結局は2-0でマンUの圧勝です。シャルケはキーパーとウッチーの奮闘だけが目立ちました。シャルケには申し訳ないですが、マンUの勝ち抜けはほぼ決まったと言えそうです。 それにしてもファーガソン監督は本当に素晴らしい監督ですね。個性が強そうな選手達をあれだけ走らせるのですから。戦術や戦略といった頭脳だけでなく、選手をその指揮命令系統下にしっかりコントロールしています。その上で、ファンが見ていて面白いサッカーを目指していますし、汚いファールが少ない事も見ていて気持ちいいです。誰もが認める世界有数のチームだけあります。 シャルケの監督も、あの選手層でここまで来たのですから相当素晴らしいと思います。あとは実績さえ残せば一流監督の仲間入りは間違いないでしょう。

バルセロナ去り際の今になって出会うとは。。。

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MBAも終わりに近づいた今更になってバルセロナを学ぶ良書に出会いました。その名も『バルセロナ』。   東京大学工学部建築科を卒業後、スペインに給費留学をされた岡部明子さんという方が著者でして、岡部さんはバルセロナという街の発展を社会・政治的な視点や、芸術学的な視点など複眼的に描いています。王政と都市計画、内戦とミロ・ピカソ・ダリ、フランコ独裁とオリンピック開催・FCバルセロナ、一見それぞれが点として繋がらないように見えるバルセロナの構成要素が、本を読むにつれ線へと繋がっていきます。 土地勘があると無いとでは面白さが大きく変わるため、バルセロナ滞在経験のある方にお勧めです。2年近く滞在しておきながらバルセロナに無知であった自分に気づかされました。バルセロナにこれから住まれる方、既に住んでいる方、そして昔住んでいた方に心からお勧めする一冊です。 スペイン旅行 ブログランキングへ

失われつつあるブランド

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ニューヨーク・タイムズは僕の中では一流の新聞でした。別に毎日購読していた訳でもなく、ただニューヨークという響きが、英字新聞であるということが、一流誌と僕に思わせていたのでしょう。しかし、今回の震災に関する一連の記事を目にし、一流というには少々雑すぎる新聞紙であることに気づかされました。 GEが反論した原子炉に関するNew York Timesの記述   Mark I Containment Facts and The New York Times 日本総領事館が陳情を入れたInternational Herald Tribuneの風刺画   IHT Snow White cartoon draws protest 1件目の記事については、情報が十分に述べられていないというもので、僕にとっては最悪の部類に入ります。というのも、世間において自明でない事象を説明する場合は、ある程度の詳細情報を添えることが出版社の義務だと思うからです。自明で無い事象を、限られた情報でのみ説明した場合、多くの読者はそれが事実だと信じてしまいます。もちろん、全てを説明することは不可能ですが、そのさじ加減が出版社の腕の見せ所なのかと思います。この点において、New York Timesはかなり雑な記事を書いてしまいました。 2件目の記事は、なんとも残念な感じがします。こうした反応が生まれる事は読めたと思いますが、面白さが先だってしまったのでしょう。 これだけをもって、全ての記事が悪いとは言いません。さらに、知識ある人は「君の言っていることは何も新しくない。全てを頭から信じるな。全て疑ってかかれ」と言うでしょう。しかし僕には全てを1から疑ってかかるほど時間はありませんし、ラーメンから放射能まで全てを疑ってかかれるほどの知識もありません。だからこそ、ブランドが生きてくるのですが、今回の一連記事は完全に僕のNY Timesブランドを消し去りました。そして、こうやってジミーにブランドっていうものが傷ついて行くのだという事も痛感しました。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

遠隔先生プロジェクト(1)

東北関東大震災以降、何が自分に出来るのかを考えてますが、考えてるだけでは意味が無いので、今考えている案を少しずつでも前に動かしてみようと思います。 自分の希少価値と言われて思いつくのが、いわゆる高等教育を受けてきた恵まれた環境にあることです。そこで、震災を受けられた方の中で中学、高校、大学受験やMBA受験生がいれば、少しでもお手伝いしたいと思います。きっと震災被害で塾に通えない方も多いと思いますので、勉強法や受験対策など、カバーできる範囲でお助けしていきたいと思います。 まだ何にも整理整頓されてませんが、ご関心があればメールをお送りください。少しずつですが、前に進めていきたいと思います。

論理と感情

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同じ学校に通う1年生のブログに刺激を受け、「最近、自分について書いてないなぁ」と思うに至り、最近感じてる事をつらつらと書いてみます。 最近感じてるのが、感情が一番論理的なんではないかと。まぁ論理の定義によっちゃうのかもしれないのですが、人も自分も納得させられる表現方法が論理だとしたらです。 会社の人事部に先日「卒業後、どこいきたいの?」と聞かれました。色々な観点や原因結果といった構成を織り交ぜ説明しましたが、本音を言えば、結局のところ海外というフィールドで自分を試したいという入社以来の願望が根底にあるのです。 会社や売買行為など、僕の周辺は論理で動いています。何かをしたい!と思ったら、即座に「なぜ?」という質問が飛んできます。そして、そのなぜなぜ攻撃に備えて、知識を総動員して「なぜなら」防御を張り巡らせます。でも、結局のところ「それが好きだから。それをすると体と頭が楽しいから」という感情が答えなのです。 そりゃ、「日本に原子力発電所を作るべきですか?」という質問に対して、好き嫌いで答えるわけにはいきませんが、もし原子力という技術に魅かれて研究を続けている科学者の方がいたら、その方に「なぜ?」と聞いても、本音は「面白いから」という事なんじゃないかと思うのです。 MBAに来て、いままで以上に知識やノウハウを身につけました。きっと以前よりも論理的になったのかも知れません。でも、知識を身につければ身につけるだけ、自分に対して「なぜなぜ?」攻撃を始めてしまうのです。なんだか論理武装していないと、反論されて負けてしまう恐怖に駆られるのです。万人が納得する論理的な回答など無いのに、自分を質問攻めにすることでどんどん本音から遠ざかってしまう。そんな自分に最近気づきました。 結局のところ、「なぜ?」と聞かれたら「好きだからです」と答えることが一番論理的なんじゃないかと。なんでショパンの革命のエチュードが好きなの?なんでバルサ?なんでよっちゃんイカ?って言われたら、それなりの事は言えますが、結局のところ好きだからです。誰だって僕の好き嫌いを因数分解はできません。僕だってできません。 これからは、もっと好き嫌いに正直になれるよう頑張ろうと思います。ちなみにレアルは嫌いです。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

航空機業界の将来を大胆予想

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先日スイスエアーに乗った際、機内誌をボーっと眺めていたらニューエネルギーに関する面白い記事がありました。 スイスエアーは親会社であるルフトハンザと共に、ジェット燃料に代わる代替エネルギーを検討しているとのこと。機内誌によると、航空機業界が使う石油原油量は全体の2%だとのこと。業界と言うのは、飛行機が飛ぶときに使う燃料だけでなく、製造や運送などに使う燃料もカウントしているからです。 ちなみに、ジェット燃料はいわゆる自動車用ガソリンではなく軽揮発油、重揮発油、灯油などを混ぜた特殊燃料のようです。 さらにちなみに、ガソリンと灯油と揮発油の違いはというと、、、、調べましたがスッキリしない上、書くの大変なのでWikiで調べてください。 さて本題に戻ります。石油枯渇の時期には2030年や2050年などの異論がありますが、枯渇するという意見は多数派を占めているようです。 こうなると飛行機は大問題です。自動車業界はハイブリッドや電気自動車、水素自動車などをすでに実用化していますし、発電についてもソーラー、潮汐、風力などがすでに実用化されています。まだまだ効率の点で石油に劣りますが、とりあえず代替燃料が見えてきています。しかし飛行機では、未だに代替燃料を聞いたことがありません。 スイスエアー曰く、様々な代替燃料を試しているようですが、未だビジネスとして成り立つ状況ではないとのこと。そんな話を聞いて、航空機業界の行く末を妄想してみました。 1)燃料高騰による合併の加速 燃料価格の高騰への対策は、代替燃料への移行、他のコスト削減もしくは顧客への価格移転が考えられます。代替燃料が見えない以上、コストか市場価格をいじるしかありません。固定費の大きい航空機業界では規模の経済が存在します。こうした場合、規模の追求によるコスト削減がもっとも「ありえそうな」回答でしょう。航空機自体はリースだから固定費は小さいとおっしゃる方もいるかと思いますが、2012年からの会計基準変更で会計的側面においても固定費は膨らみます。大韓航空とアシアナを抱える韓国、イベリア航空、スパンエアー及び格安航空会社を抱えるスペインなどは、業界再編の対象になりそうです。 2)ボーイング、エアバスに代わる航空機製造会社の台頭 これは政治的な壁がありますが、あって

コンピュータ監視法案

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なんだか物騒なタイトルに魅かれてYahoo!ニュースを読んでしまいました。 「 菅政権ネット規制強化 国民をもっと信用すべきと専門家指摘」 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110411-00000017-pseven-pol GoogleがGmailの内容に合わせて広告を出すようにした際にもありましたが、個人情報を利用するサービスや法令イコール悪という論調です。 法務省のホームページを見て見たところ、 刑事訴訟法197条に以下の条文が追加されるとのことです。 ③ 検察官、検察事務官又は司法警察員は、 差押え又は記録命令付差押えをするため必要があるときは、 電 気通信を行うための設備を他人の通信の用に供する事業を営む者又は自己の業務のために不特定若しくは多数の者の通信を媒介することのできる電気通信を行う ための設備を設置している者に対し、 その業務上記録している電気通信の送信元、送信先、通信日時その他の通信履歴の電磁的記録のうち必要なものを特定し、 三十日を超えない期間を定めて、これを消去しないよう、書面で 求めることができる 。この場合において、当該電磁的記録について差押え又は記録命令付差押えをする必要がないと認めるに至つたときは、当該求めを取り消さなければならない。 ④  前項の規定により消去しないよう求める期間については、特に必要があるときは、三十日を超えない範囲内で延長することができる。ただし、消去しないよう求める期間は、通じて六十日を超えることができない。 ⑤ 第二項又は第三項 の規定による求めを行う場合において、必要があるときは、みだりにこれらに関する事項を漏らさないよう求めることができる。  そもそも法律の存在意義からして多様な意見があるかと思いますが、上記条文をもって 「この法案はやろうと思えば誰のネット通信記録でも安易に取得されてしまう危険性がある」 と言い切るのは少々乱暴な気がします。確かに任意提出を通じての情報コントロールの危険性はあるかもしれませんが、「安易」とは言い過ぎです。 そもそも法律は性悪説に則ってる部分があり、法律の有効性を語る際には「この法律がある場合と、ない場合の差」を見なければならないのだと思います。近年、全

バルセロナ観光

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今日は一日まるまる使って観光をしてみました。お恥ずかしい話、これまで勉強が忙しく観光と言う観光をしていなかったのです。そこで同じような境遇の台湾人の友人を誘い、ザ・バルセロナ観光を実行してみました。 午前11時半にカサ・ミラの前で集合し、ツアーは始まります。日曜日のためか、既にカサ・ミラ前には30メートルほどの列が。しかし、列に並ぶことこそが観光の醍醐味です。台湾人の友人と世間話をしながら待つこと20分、念願のカサ・ミラに入場します。約2年間、横目に見ながら「いつか、いつか」と過ごして来ましたが、そんな「いつか」にも今日で決別です。 観光に必須のオーディオ・ガイドももちろんレンタル。残念ながら日本語はありませんでしたが、MBA学生なので英語ガイドに文句をつけるわけにはいきません。 中は、まぁ、何と言うか、ほどほどに凄いです。というのもカサ・ミラの場合は中に住人が居るため、カサ・バトリョやサグラダ・ファミリアと比べると少々生活感があるのです。スチール製のシャッターが目に付いたり、室外機が見えたり。 しかし、ガウディという人は本当に凄いです。技術と芸術と現実の融合という点において、彼は飛び抜けた才能を発揮した人だと思います。 ガウディと言えども、家を建てると言う点において、そこらへんの建築家と制約条件は変わりません。それは、予算と納期という現実です。 ガウディの建築を見るとその奇抜な美的表現だけが先行し、機能性や効率性は影が薄れます。 もちろん、ガウディが機能性や効率性が鼻につくような建築物を嫌ったからという理由もあるでしょう。しかし、細部をよくよく見て見ると、ガウディ建築は極めて機能的かつ効率的に作られています。 コレだけでも凄いことですが、ガウディは予算と納期という現実が、建物の芸術性、機能性、効率性を損なわないように、数多くの技術を取り入れています。逆さ吊り実験に基づく設計、自転車のホイールを模した補強設備は、室内空間を最大化する一方、使用する資材を減らし工期と予算を削減しています。「こんな予算で芸術作品を作れなんて、どだい無茶な話しさ。家主は芸術の価値が解っていないんだ」という気持ちをグッとこらえて、創意工夫でその制約条件を乗り切ってしまうのです。何となく、アップルやフェラーリを思わせます。

レアル・マドリード vs バルセロナ (2011.4.16)

退場者が出ましたが、やはりクラシコ、最後までハラハラさせてくれる好ゲームでした。 予想に反して故障明けのプヨルをセンターに置いたバルサは、アドリアーノ以外はベストメンバーで臨みます。アドリアーノは最近成長著しい(or本当の力を出し始めた?)ので意外ではありませんでしたが、守備を買ってマクスウェルかと僕は予想してました。 一方のレアルは、ぺぺをDFの前に置きメッシ密着マークします。時にはDFラインに入り込み、時にはボランチと、FWとMFを兼ねるメッシに対して鏡の様な動きをしていました。ぺぺをメッシ用に使ったためか、エジルはベンチスタートです。 前半は、まさに「にらみ合い」という単語が似合う展開です。バルサは得意のパス回しでボールをキープしますが、アタッキングサードまでボールを持ちこめません。一方、レアルもディ・マリアとC・ロナウドの二人で鋭いカウンターを仕掛けますが、こちらも単発のためサイドで潰されます。両者とも決定機というほどのシーンは作れずに前半を終えます。 試合が動いたのは後半6分。スルーに抜け出したビジャがペナルティエリアでアルビオルに倒されます。アルビオルもモウリーニョも「おい!!全然ファールじゃねぇよ」的なジェスチャーを取りますが、完全に抱きかかえています。若干ラリアットごっこをしながら倒れて行く子供達の様な絵です。これでアルビオルは一発レッドの退場。このPKをメッシがゴールど真ん中に蹴り込みバルサが先制します。 余談ですが、今日強く感じたのがファンのマナーの悪さです。このPK時にはメッシの目にレーザー光線が当てられます。また、この後プヨルが負傷退場する際もプヨルにレーザーがあてられ、更にブーイング。負傷退場者にレーザーを当て、更にブーイングとは、見てて残念です。 話しはそれましたが、アルビオルの退場でペペをDFラインに戻したレアルは、バルサのパス回しについていけなくなります。メッシの自由度も上がります。しかし、バルサに不運が。左腿の裏を抑えてプヨルがピッチに座り込みます。タンカでの退場は、交代選手のケイタに時間を与えるためだと思いますが、怪我の具合が気になるところです。 ケイタをボランチに入れたバルサは、ブスケッツをDFラインに下げます。フィジカルの面で守備力が落ちたバルサに対し、モウリーニョ監督は上背のあるアデバヨルを投入し、DFラインか

グアルディオラ監督に見る“自分のルール”

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グアルディオラ監督の采配やコメントに2年間触れ続けてきて、グアルディオラ・ルールの様なものを感じるようになりました。これは、誰かが教えるものでは無く、経験の中から見つけた自分だけの物差しの様なものだと思います。 具体的には、次のようなルールです。 1.プロサッカーはファンが一番大事 2.次いで選手が大事 3.1と2を満たした上で、監督の仕事はチームを長期に渡り強くすること どれもが当たり前に聞こえますが、もう少し細かい説明をすればグアルディオラ監督流のルールが伝わると思います。 1.プロサッカーはファンが一番大事 試合終盤に時間稼ぎをする、わざと試合を止めるようなプレーをする、ファンに対し失礼な態度をとる。こうしたネガティブな行為は絶対に許しません。また、メッシ 、イニエスタ、シャビといったスター選手のプレーを極力ファンに見せようとします。 昨年11月のスペイン国王杯予選セウタ戦、合計5-1で勝っているにも関わらず後半15分からメッシを投入します。試合後、グアルディオラ監督は「夜10時という遅い時間にも関わらず、スタジアムに足を運んでもらったサポーターにメッシを見せてあげたかった」とコメントしています。 この意識は代表戦にも影響します。数多くの代表選手を抱えるバルサとしては、極力代表での疲労を軽減したいところですが、グアルディオラ監督が代表招集に異を唱えた事を見た事がありません。これも全て代表を応援するサッカーファンのためだと思います。親善試合であろうとメッシの招集を受け入れます。 この点で違うのが、モウリーニョ監督、巨人軍な気がします。両者とも「勝利=ファンサービス」というルールを持っていると思います。しかし、この場合のファンとは、レアルファンや巨人ファンであって、サッカーファンや野球ファンではありません。従って、このルールを皆が持ち始めると、時間稼ぎやラフ・プレーが横行し始める危険が高まります。これは、監督の意思だけによらずチーム文化によるところも多いかと思います。 2.次いで選手が大事 この点は、モウリーニョ監督にも共通します。怪我している選手は絶対に使いません。昨シーズンの終盤でシャビが一部強行出場しましたが、これはシャビも言うとおり、選手からの強い直訴があったからの

腐りきった会社(エールフランス編)

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以前の投稿( まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス )、 まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) #2 )に続き、再びエールフランスで事件が勃発しました。今度は会社としての腐敗具合を示す事件です。というか、しっかりとした詐欺事件です。 前回の酷い扱いにめげず(というか値段が魅力だったので)、もう一度エールフランスで日本行きのチケットを確保しました。前回で学べばよかったのですが、コリもせずチケットを取ったのが悪夢の始まりでした。これが2月の話。 3月の震災後、エールフランスは他者と同様、以下の様な文言をホームページに乗っけます。 下記の期間の便のご予約をお持ちのお客様に関しましては、全ての航空券に対して、以下の条件で無料にて変更を承ります。 対象期間 : 2011年3月11日~5月8日 対象便   : 日本(成田・羽田・関空)発着便 払戻し 上記対象期間内ご出発の、日本国内にて発券された未使用の航空券は、無料で払戻しをいたします そして、これが4月4日時点での掲載内容です。(赤字部分が変更箇所になります) 払戻し 上記対象期間内ご出発の、対象便に関して日本国内にて発券された未使用の航空券は、無料で払戻しをいたします。 払戻しは3月31日までに行われる必要があります 。 僕が3月30日にエアフランスの公式ウェブを見た時には赤字部分は無かった(覚えがある)のですが、今日見たら赤字部分が追加されているではないですか!! 上島竜平よろしく「聞いてないよ」状態の僕は、ウェブにある問い合わせセンターへ電話。15分待った後にオペレータに繋がります。 僕: 「チケットをキャンセルしたいのですが」 オペレータ(Mさん、女性): 「残念ですが、3月31日までに処理頂かなかったため、返金は致しかねます」 僕: 「この『3月31日までに行われる必要がある』っていつ更新しましたか?」 Mさん: 「社内には3月23日付けで通達されているので、3月24日ごろには更新されているかと」 僕: 「僕が見た限りでは30日の段階で見当たりませんでした」 Mさん: 「解りにくい表示をしてしまいすみません」

MBA受験:GMAT受験者数の減少

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かなり久々の更新になってしまいました。コツコツ習慣づけることを目的に始めたのに、最近は忙しさにかまけて、ダレてしまっていました。 そんなダレの理由の1つが、新規ビジネスの企画書(ビジネス・プラン)作成なのですが、その作成過程の中で面白い発見をしました。 突然ですが問題です。 以下の国をGMAT受験者数の多い順に並べてください。 日本(人口約1億2千万) 韓国(人口約4千8百万) 台湾(人口約2千3百万) 答えは、韓国、台湾、日本の順になります。一番人口の多い日本が最下位で年間約3,000人、台湾が約5,000人、韓国が約6,000人となります。更に日本の場合は、受験者数は年々減少しております。 日本のメディアでは「若者の外国離れ」が取りざたされていますが、僕はそうは思いません。サッカーの長友選手、岡崎選手、内田選手、ゴルフの石川(亮)くん、卓球の愛ちゃん、等々、数を上げればきりが無いほどの日本人の若者が海外で活躍しています。 しかし、こうして数字を目の当たりにすると、一抹の不安が。。。GMAT受験者数の減少から推測するに、MBA及び海外大学院を志望する日本人は減っていると言えます。MBA出願数の減少だけを取って「日本人の海外離れ」とまでは言いませんが、海外で学ぶという点において、日本人は他のアジア諸国と比べ関心が低くなっている様です。若年人口の減少を理由に上げる人もいるかもしれませんが、同様の問題を抱える韓国、台湾では受験者数は横ばいです。 この傾向は出願者側からだけでなく、受け入れ側からも見て取れます。特に米国系のMBAでは、中国シフトが顕著に見られます。20年前では日本人が10名を超えていたYale SOMも、今や日本人は1人か2人程度。 日本だけに閉じてみれば、GMAT受験者減は競争の緩和と受け取れますが、世界レベルでは日本は厳しい競争環境にあると言えそうです。  留学 ブログランキングへ