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年の納めかた

近年、年末がおっくうです。 というのも、上司は年末年始を気兼ねなく過ごしたいので、気になっている宿題を年末のぎりぎりになって部下に渡し「年明けにでもじっくり話そう」とのたまいます。 そして、それを受けた部下は、さらなる部下に対し「年明けにでもじっくり話そう」とぶん投げます。 こうして、トップが気兼ねなく年末年始に鼻毛が伸ばせるよう、底辺の人たちは必要なんだかよくわからない仕事を年末の最後の日になって受け取ります。 そして、上司はこう言います。 「みんなも年末年始はゆっくり休んで鋭気を養ってくれ。来年もよろしくな!」 しかし年始早々から宿題への答えを期待されている部下は、年末年始、仕事が気になって仕方ありません。 まぁ休んでいられないほど忙しい方も多いので文句は言えませんが、仕事の渡し方としてはあまり褒められたものではないと思います。こうやって受け取った仕事は、大掃除の時に引き出しの奥から出てきた「どうでもいい仕事」に思えてしまうのです。 今年は、とあるプロジェクトのバリュエーションと成長戦略策定を、お歳暮としていただきました。ちょっとお歳暮にしては重すぎます。

(書13−43)『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子

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【送料無料】【日経2冊で5倍】不格好経営 [ 南場智子 ] 価格:1,680円(税込、送料込) 最高におもしろい一冊です。経営者を目指そうが、起業希望だろうが関係なく、ひとつのエンターテイメントとしておもしろい。さらに起業や経営者を目指すならば、心をかき立ててくれる一冊です。 マッキンゼーで一流のコンサルタントであった南場智子さん。結果を見てからでは、誰もが「そりゃ、マッキンゼーのコンサルタントだったら成功するでしょ」と言うと思います。でも、本人曰くその逆。 「コンサルティングで身につけたスキルや癖は、事業リーダーとしては役に立たないどころか邪魔になることが多い。今でも苦しみながら「unlearning(学習消去」を続ける毎日だ。」  「自分が経営者だったらもっとうまくできるんじゃないだろうか。なんでもっと思い切った改革ができないのか。なぜ中途半端に実施するんだ。私だったら・・・。もしそんなふうに感じているコンサルタントがほかにもいたら優しく言ってあげたい。あなたアホです。ものすごい高い確率で失敗しますよ、と。」  だからこそ、この本に書かれているのは経営ノウハウとか、戦略論とか、そういった抽象的理論ではありません。日常に起こる現場の具体的なドタバタ劇なのです。そして、これが実際なのだと思います。自分も曲がりなりにも新規事業を立ち上げているため、ちょっとわかります。 だからこそ、MBA留学を目指す人も、留学する前に読んで欲しい。南場さんの言うことに自分も同感です。 「成長を加速させ一流のビジネスマンになるためにビジネススクールで学ぶことは役に立つかとよく訊かれる。自らの経験から率直に話すと、私はかなり懐疑的だ。(略)ビジネススクールに行くことで人脈ができるのでは、ともよく訊かれるが、そうも思わない。逃げずに壁に立ち向かう仕事ぶりを見せ合うなかで築いた人脈以外は、仕事では役に立たないと痛感している。(略)ビジネススクールに行って人脈をつくりたいなどと思っている人がいたら、今日明日のあなたの仕事ぶり、仕事に向かう姿勢こそが人脈を引き寄せるのだと言いたい。」  久々に怒涛のように読み切りました。悔しいけど、本当におもしろい一冊です。

コーヒーメーカー、ようやくゲット

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ずーーーーーっとコーヒーメーカーを探し続けて、ようやくゲット。といっても、いわゆるコーヒーメーカーではなく、フレンチプレスなのですが。 ネスプレッソは持っているのですが、グビグビ行きたいときにはやはりドリップコーヒー。ということで、イケてるコーヒーメーカーが欲しくて欲しくて。 ただ、いなんですよ。イケてるやつ。デロンギは高いし機能性低いみたいだし。サーモスは、なんだか機械的だし。ほんとに片っ端から探しました。ほとに、向かいのホーム、路地裏の窓、旅先の店、新聞の隅、いるはずもないのに探しました。 こんまりさんの本を読んだら「ときめくものを揃える」ことに強く共感し、ときめきを求め続けていたら1年くらいたってしまったのです。 んでようやく、FrancFrancのフレンチプレスに決定。 機能性はコーヒーメーカーに劣りますが、フレンチプレスというアナログならではの風合いがイイ!!さらには、取っ手が木製というのもアナログ感を強めていてイイ!さらには、フレンチプレスの方がコーヒーが美味しく飲める!僕は味がわからないので、正直よくわかりません。が口コミではそういう噂です。 このフレンチプレスはFrancFranc限定商品のようで、店頭かオフィシャルHPでしか購入できません。ちなみに店の方が安い。 【FrancFrancオフィシャルHP】 http://www.francfranc.com/shop/g/g1101040032101/ フレンチプレスだと、ハリオのティープレスも惹かれたのですが、木のおしゃれさが首一つぬけてFrancFranc勝利となりました。 毎日にくつろぎのひとときをハリオール・ブライト THJ-4SV HARIO(ハリオ) 価格:2,126円(税込、送料別)

(書13−42)『男の作法』 池波正太郎

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【送料無料】男の作法 [ 池波正太郎 ] 価格:1,365円(税込、送料込) 池波正太郎さんも冒頭で言ってますが、池波さんの生きた時代と現代では異なる部分も多く、すべてがすべて「なるほど」となるわけでもありません。ただ、生活するために生きるのではなく、生きたいと思う形で生活する姿には共感しました。 とくに男が自由に使えるお金の価値については、「その通り!」と言いたくなる内容。若手の頃は先輩におごってもらう日々を過ごしながら、自分に後輩ができても常に割り勘を貫き通す男をみると、だせぇなぁと思っちゃう僕にとっては、男のお金は本当に大事です。 無駄遣いしたい訳ではないのですが、無駄遣いできる余裕が欲しいのです。 最後に、仕事への姿勢について。 「楽しみとしてやるのでなかったら続かないよ。どんな仕事だって。努力だけじゃ駄目なんだということ。ガムシャラな努力だけでは、それが実らなかった場合、苦痛になる。ガックリしちゃう。これでは長くやっていけない。仕事というものはそれが何であれ、一種のスポーツのように楽しむ。そうすることによってきっと次の段階が見つかり、次に進むべき道が見えてくるものですよ。」

(書13−31〜41)『新書太閤記1〜11』 吉川英治

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【送料無料】新書太閤記(1) [ 吉川英治 ] 価格:777円(税込、送料込) 吉川英治の『三国志』に次いで大好きな『新書太閤記』。これで何回目の読破となるかわかりません。でも、読むたびに味わいが変わるから、いい本との出会いって最高だなと思います。 高校生の頃に読んだ時は、純粋に秀吉の成り上がりが楽しくてワクワクしながら読んでました。でも今回は、信長や秀吉の人生観にちょっと凹みながらも憧れて読みました。 「死中に活を求める」 無謀なのかもしれないが、誰もが逡巡する一瞬に体ごと飛び込んでいく姿勢に、多くの人は心を打たれるのではないかと思うのです。 人生50年。いつ死ぬかわからない人生逡巡してどうする。どうせ死ぬなら、大きな花を咲かせて死んでやる。いつ死ぬかわからないからこそ、日々を最後の最後まで生ききってやる。そんな気持ちが、前人未踏の世界を作り上げたのだと思うのです。 そう思うと、いま自分が思い悩むことなど小さなこと、命を失うことなどないのだから。と想い、ちょっと凹むのです。 最後に、心にのこった部分を自分のために書き写します。 「おことらのように、醍醐とは、こう書いたやら、ああ書いたやら・・・などと首をひねったり、筆の穂をなめたりして、この多忙な一日を暮らしていては、何と、今日のように、日月も世情も、車輪のごとく早く移り変わりてゆく時勢にあって人寿一代の限りある身をち、いったいどれほどな業ができると思いおるぞ。秀吉には到底、そんな暇はない。醍醐と書くべきところを、大五としても、がいがい、書面をうける方の者には、読み心があるゆえ、用向きの見当はつくであろう。・・・それでいいのだ、今の世はな」 「彼がひとりひそかに珍重している座右銘は、(略)離という一文字であった。(略)何でもないようだが、彼の眠り上手のこつも離れ心であった。 焦燥、妄想、執着、疑惑、早急、あらゆる事々のきずなをも、一瞬、両のまぶたで断ち切って、一切白紙の心になって寝てしまう。また瞬時にして、ぱっと醒める。 これが思うままにできるようになると、醒めるも快、眠るも快、百事、この世は快ならざるものはなくなってくる。」 

(書13−30)『十津川警部 十年目の真実』 西村京太郎

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【送料無料】十津川警部十年目の真実 [ 西村京太郎 ] 価格:660円(税込、送料込) 内容はいつも通りといえばいつも通りのものですが、それでも読んじゃうのが西村京太郎。マンガみたいなものですかね。結局、主人公が勝つのはわかってるんだけど、ドキドキしちゃう読み物です。 それにしても、西村京太郎の作品は、テレビドラマよりも本の方が圧倒的におもしろいと思うのは僕だけでしょうか。 終盤のスピード感は圧倒的に本に軍配があがりますし、テレビだと山村紅葉さんが残念でして。。。

(書13−28〜29)『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊

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【送料無料】チーム・バチスタの栄光(上) [ 海堂尊 ] 価格:500円(税込、送料込) 『ブラックぺアン1988』でも書きましたが、やっぱりスッキリします。心荒れるサラリーマンにとって、平日通勤電車の一冊であって、気軽に読めるけれども「よし!俺もがんばるぜ!」って思わせてくれるのが海堂尊さんなのです。

(書13−27)『森林異変』 田中淳夫

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【送料無料】森林異変 [ 田中淳夫 ] 価格:798円(税込、送料込) この前紹介した『里山資本主義』はいまでも書店の目立つコーナーを占めていますが、実際の里山はこちらの本にあるような気がします。 森林あふれる里山ではなく、森林があふれすぎる里山や森林が禿げきった里山がこの本にはあります。 これまで日本の林業というと、価格の安い外材に圧倒され、あえぎ苦しむ弱者のイメージを持っていましたが、どうも現実は異なるようです。あえぎ苦しむ姿は、決して外材のせいではなく、林業界が自ら招いたものなのです。 戦後復興時の大型木材需要に応えるには国産木材では足りず、必然的に外国から木材を輸入する形となりました。伐れば売れる時代は、植林なき伐採を推し進め、山は一気に荒廃します。 同時に、柱が部屋の中で露出する和風の家は減り、柱が壁の裏に隠れる洋式の家が増えることで、柱の美しさよりも機能性が重要性を増します。そして、吉野杉のようなブランド木材以外は、安値で買いたたかれる状況が発生します。 一方、林業界は復興時の補助金依存の体質から脱却できず、小売価格の下落に対し技術革新や産業効率化で対抗することができません。自ずと、小売価格の下落はそのまま山林保有者へのしわ寄せを引き起こし、さらなる山林の荒廃を推し進めます。 こうした現実が、統計数値とともに描かれています。『里山資本主義』では里山の美しさに心打たれましたが、『森林異変』ではその裏面を教えてもらいました。

日本とスペインの違い:野球の優勝セール

先日まで埼玉県のイトーヨーカドーでジャイアンツ優勝セールをやっていました。僕はジャイアンツファンではありませんが、いつも通り買い物をしました。周りを見渡しても、いつも通り、いつものお客様がセールを楽しんでいます。 そのときふと思いました。 「こんなセール、スペインでやったらどうなるんだろ?」 もし、バルセロナが優勝して、バルサをスポンサーする企業がセールをやったらどうなるでしょう。きっと、マドリードでは売り上げが激減するでしょう。もしかしたら、スーパーを破壊するやつまで出るかもしれません。 もちろんスポンサーは、その応援チームを商品として使いますが、ヨーロッパでは暗黙の一線があるように思えます。三振をとってもガッツポーズを控えるメジャーリーグのように、優勝しても敵のホームタウンで優勝記念セールなどは行いません。 正直に日本の方が平和でいいと思いますが、この差は何から来ているのかわかりません。スポーツ文化の根付き具合という回答もあるかと思いますが、日本の野球熱はヨーロッパのサッカーと比較しても、勝るとも劣るとは思っていません。多民族性という点が一つの要因なのかなと思う今日この頃です。

悪い情報は基本的に上司にあがってこない

みずほ銀行の暴力団融資、阪急阪神ホテルズのメニュー誤記(偽装?)など、社長が「私は知りませんでした」問題が多発しています。 こうしたニュースを受け、さまざまな会社で「良い情報は後でも良いから、悪い情報こそ最優先」といった指示が上司から出ているのではないでしょうか。私の部署でも、前々から「悪いニュース最優先」と言われています。 ハラスメントや情報漏洩などの明白に「悪いニュース」はもちろん上司にあがります。これは、情報をあげないリスクが高いからあがるのです。「知っていたのに情報を上げなかった」ということが後々おおごとになりうる場合、部下が上司に情報を上げるインセンティブは高まります。 つまり、悪のレベル(悪の明らかさ)と、ばれるリスクの2種が高いほど、部下は隠すことのリスクを恐れ、情報を上司に上げるインセンティブを感じます。 一方、誤記か偽装か第三者からは判断が難しいといった「悪のレベル」が低いもの、暴力団融資など「ばれるリスク」が低いものについては、「聞かれるまで黙ってる」というインセンティブが部下に高まります。あわよくば自分の任期中は隠しきれると思うのです。 そうは言っても、偽装や暴力団融資はまだまだブラックで、なかなか身近には無いでしょう。しかし、こんなグレーな例はあり得るのではないでしょうか。 部下:「このソフトウェアの開発費は1,000万円かかっていますが、売上は既に5,000万円を超えて、まだまだ伸びそうです。」 ソフトウェアといった無形資産であれば、開発費以外にコストはかかっていないと思い込むのが多くの上司でしょう。なので、多くの場合、上司はこう言います。 上司:「凄いじゃないか。そんなに売れているんだ?知らなかったなぁ。だったら、もっと開発しよう!」 しかし、実は部下が外部から買ってきたパソコンに自社のソフトウェアをインストールし、パソコンとして売っていたとしたらどうでしょう。パソコンとソフトの販売価格をそれぞれ20万円、1万円とすると、売上は21万円となります。これはソフトだけを売った場合と比べると21倍にも膨れ上がるのです。しかしパソコンは外部から購入しているため、利益絶対額は変わりません。むしろパソコンの在庫リスクや管理調整費などを考えると利益は下がるでしょう。こうして売上のマジックは作

(書13−26)『セスク・ファブレガス』 ジョルディ・ヒル

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【送料無料】セスク・ファブレガス [ ジョルディ・ヒル ] 価格:1,470円(税込、送料込) 僕、セスク好きなんです。 シャビ、マスチェラーノ、セルジ・ブスケッツに並んでセスクが好きです。まぁ、全般的に地味なイメージが強い選手が、好みなのかもしれません。 そんな地味なイメージが強い選手は、悲しいかな中々本になりません。『I AM ズラタン』はあっても、『I AM ブスケッツ』では女性層の獲得はほぼ不可能でしょう。 セスクの本というだけでもバルサファンとしては貴重な上に、中身がしっかりしています。本人や友人への取材も無く、ただ新聞記事を寄せ集めたような本がでまわっている最近ですが、この本はピケ、プジョルなどの友人からの多くのコメントが載せられています。 そして、そうした友人が好んでセスクについて語っているあたりも、セスクの人柄を表しているように思えます。 惜しむらくは2012年10月に出版された本であるため、グアルディオラ時代のセスクが一切語られていないことです。 ベースボールマガジンさん、次はブスケッツをお願いします。

(書13−25)『ストレスフリーの整理術』 デビッド・アレン

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【送料無料】ストレスフリ-の整理術 [ デビッド・アレン ] 価格:1,680円(税込、送料込) 1つ前の投稿で紹介したハイディ・グラント・ハルバーソンの『やってのける』に、こうあります。 「(『なぜ』ではなく)『何』を基準にすると、具体的な行動に意識が集まります。(中略)複雑な道のりを着実に進みたい時には抜群の効果を発揮します。 難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです 」  この『ストレスフリーの整理術』がフォーカスするのも、目前のタスクです。 「『やるべきこと』が頭の中に居座っていると、心が澄みきった状態を作り出すことは出来ない」 という前提から、頭の中にあるもの全てを「見える化」し、その「見えるか」された「やるべきこと」の1つ1つに対し、具体的なアクションを整理していきます。 例えば、車を整備するという「やるべきこと」があったとしたら、それを紙に書き出して頭の中から追い出します。こうすることで、想定外のタイミングで「あ、車を整備しなきゃ」と思い出すことが減ります。万が一、思い出したとしても、それは紙に書き出された想定内の「やるべきこと」になります。 そうして「やるべきこと」を見える化したら、次は「インターネットで車整備会社の電話番号を調べる」といった具体的な目前のタスク(アクション)に落とし込むのです。これが、ハルバーソンが言う、 『難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです』 の効果です。 頭の中では「やらなきゃ」と思っていながらも、面倒がために先延ばしになっているものが僕には沢山あります。この先延ばしの癖は、この本を読んでもスグには治りません。 ただ、以前よりも頭と身の回りが整理された気がします。正確に言えば、自分が身の回りをコントロールできている感じがします。今までは、突然やってくる仕事など、予定外のイベントが僕の生活を振り回していましたが、徐々に自分が自分の生活をコントロール出来るようになった気がするのです。 今はOmniFocusを使ってこの仕事術を実践しているのですが、この実践については中々難しい所もあるので、追って別の投稿で紹介したいと思います。

(書13−24)『やってのける』 ハイディ・グラント・ハルバーソン

突然ではありますが、「本は2回以上読んではじめて理解できる」という考え最近持つようになりました。 加齢にともなう記憶力の低下も影響しているのかもしれませんが、僕の場合1回では理解しきれないのです。ただ、以前までは、同じ本を繰り返し読むよりも新しい本を読みたいという気持ちが強かったため、理解しきれてなくても別の本に手を伸ばしていたのです。 今回、この本について投稿するのも、2回目を読み終わってからになります。正直1回目では理解しきれませんでした。内容は簡単なのですが、少々分かりにくい構成なのです。 自己啓発本に良くある「○○のための3原則」のような、3とか5とかシンプルな原則がありません。むしろ、MBAの授業で渡されるテクニカルノートに似ていて、学術的な文章表現が多いです。大衆を対象とした自己啓発本が誤解を恐れずにフォーカスを絞る戦略をとるのに対し、テクニカルノートは誤解を生まないように網羅的な説明をする戦略をとります。一方、しっかりと読みこめば、得るものは多く、応用性が高いのがテクニカルノートになります。 この本は、目標の立て方、目標達成のための方法論について、多面的にノウハウを教えてくれます。自分の性格やおかれた立場など、ケースバイケースでのノウハウが網羅されています。ケースバイケースであるため、秘訣はこれだ!!!という焦点がありませんが、大変応用性の高い手段が説明されています。 自分にカスタマイズした目標設定や実行手段を学ぶことができた、有用な一冊です。同時に、GTD(Getting Things Done)の奥深さを再認識しました。これから、もう一度『ストレスフリーの整理術』を読み直すことにします。

(書13−23)『里山資本主義』 藻谷浩介

タイトルのつけ方はどうかと思いますが、過疎化が進む田舎における生活の美しさや生活の意義を学びました。ただ自然に囲まれる生活という点でも魅力的ですが、コミュニティにおける自分の存在意義を強く感じられる生活という点で、つよく引き込まれました。 同時に、田舎に根付いて新しい価値を生もうとしている会社やリーダーの存在を知ることができ、知的にも面白い本です。 売上一位、ノルマ達成、イノベーション、MBA、テレビ出演・・・こんな響きに快感を感じつつも、僕はどこかでむなしさを感じてしまいます。でも、そんなむなしさを認めてしまうと自己否定になるため、なんとない論理で納得させています。ただ、そんな肩書きや自慢よりも、人とつながる大事さを年々強く感じるようになっています。そんな僕だからかもしれませんが、この本は人生におけるもう1つのチョイスを示してくれました。 ただ、惜しむらくは著者である藻谷氏の最終総括部分。他の部分はNHKの広島取材班の方が執筆されており、純粋に「里山の素晴らしさ」を感じられる内容です。それを最後の最後で藻谷氏が、強烈な自己主張あふれる論調を繰り広げるため、エゴ臭で読み終わりが台無しになります。 藻谷氏の論理がどうのこうのではなく、社会への怒りに興奮しているのか、とにかくあまりに読みにくい文章。かつ、俺の主張はどうだ!!他の学者どもは馬鹿だ!!というエグさが強烈。論理とか市場から離れて、純粋に生活を楽しもうとする人々の営みを知った後に、マネー資本主義や現在政治や学者通年に対する憎しみにも似た論理攻撃、やめて欲しかった。

(書13−22)『ブラックペアン1988』 海堂尊

ちょっと最近疲れぎみだったので、海堂さんの本が続きました。気軽に読めて、スカッとする。まるで遠山の金さんのような本を書いてくれる海堂さん、ありがとうございます。気分転換に最高です。 この本は、ちょっと途中でネタバレ感はありますが、主人公がもつ個性的な性格が相変わらずたのしめます。「チームバチスタの栄光」の白鳥、「ブレイズメス1990」の天城と、空気を読まない(読めない?)キャラがこの本でも輝いています。 会社には絶対にいない、でもいたら面白い、そんなキャラが輝くからこそ、読んでいて現実を忘れさせるのかもしれません。江戸町奉行に、刺青を入れた遊び人が居なかったのと同じです。 ちなみに、本を読む順序としては、「ブラックペアン1988」→「ブレイズメス1990」の順が正解です。

(書13−21)『悩む力』 姜尚中

大人になってから、いわゆる実用書と言うものに偏り始めた気がします。仕事の仕方やコミュニケーションの仕方、経営の仕方や財務諸表の読み方など。なんと言うか、味気のないものを読みあさっています。といいつつも、僕にとっては苦痛ではなく新しい学びであって面白いわけです。 ただ、この『悩む力』を読んで、実用書で得ている学びが、なにか表層的なものであることを感じました。マックス・ウェーバーも、ショーペンハウエルも今は遠い昔。そんな難解な本を、時間をかけて読むだけの気力が無くなっていることに気づいたのです。この本は、そうした事を主題にしてはいませんが、いつのまにか表層的な学びに偏っている自分を再認識させてくれました。 次の文章は筆者が青春について記した部分ですが、これは青春だけでなく読書にも当てはまる気がします。 「自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。実務的な問題解決を第一とし、万事を淡白にやりすごしている人は、『そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ意味がない』と言うでしょう。しかし、そんなふうに生きていたら、たぶん、最終的にはもっと大きな孤独を抱えることになると思います。 他人とは浅く無難につながり、できるだけリスクを抱えこまないようにする、世の中で起きていることにはあまりとらわれず、何事にもこだわりのないように行動する。そんな『要領のいい』若さは、情念のようなものがあらかじめ切り落とされた、あるいは最初から脱色されている青春ではないでしょうか。」  悩む力とは何か、1回読んだだけではつかみ取れませんが、久々のウェイクアップコールを喰らった気がします。最後に、もう1つ心にのこった文章を記して終わります。 「だれもが自分の城を頑強にして、塀も高くしていけば、自分というものが立てられると思うのではないでしょうか。守れると思ってしまうのではないでしょうか。あるいは強くなれるような気がするのではないでしょうか。しかし、それは誤解で、自分の城だけを作ろうとしても、自分は立てられないのです。 その理由を究極的に言えば、自我というものは他社との関係の中でしか成立しないからです。すなわち、人とのつながりの中でしか、「私」というものはありえないので

(書13−20)『免疫力を高める眠り方』 大谷憲

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一昨年からストレスと思われる不眠、浅い眠りになやまされており、眠り方の本を結構読んでます。この本もそうした目的から買いましたが、まぁこういう本を1冊買えば十分のようです。 基本書いてある事に特段新しいものはありません。つまり睡眠というものについては、今の所大きなイノベーションは生まれていない様です。 ただ、体を温める重要性とその方法については勉強になりました。 陽性(成分:ナトリウム)の食べ物は体をあたため、陰性(成分:カリウム)の食べ物は体を冷やす。 アルカリ性の食べ物は血液をサラサラにし、酸性の食べ物は血液をドロドロにする。 陽性かつアルカリ性の食べ物:根菜類、みそ・しょうゆ、つけもの 陰性かつ酸性の食べ物:白砂糖、牛乳、コーヒー、お酒、清涼飲料水 ちなみに1957年の調査によると、日本人の平熱は37度とのこと。 ただ、僕の周囲で平熱が37度の人は見た事が無いですし、友人含め35度台の人をチラホラ見かけます。1957年から半世紀たって、平均平熱が下がっているのでしょうか? ちなみに著者によると、 体温が1度下がることで、免疫力は35%下がり、基礎代謝能力は15%〜25%下がる とのこと。 既に40歳が見えてきているので、眠りだけでなく食べ物にも気をつけた方が良いようです。

(書13−19)『1分間の日記で夢は必ずかなう!』 今村暁

これで何冊目なのだろう?って思うほど、自己啓発本を買っている気がします。多分趣味なんでしょう。 そんな自己啓発マニアな僕としては、なかなかの一冊。オーソドックスかつ本質をついているのは『思考は現実化する』だと思いますが、『思考は現実化する』を読んだ後に、現実的な実践方式を学ぶ上での良書かと。 日記を書くこと自体は新しいものではないのですが、とにかく感情/感性を呼び起こすことを筆者は強く主張します。 自分に対し、本心からやりたい事を、噓偽り無く聞いてあげる。そうすることで自分がどういう人間なのかを理解し、同時に理性で閉じ込めがちな感性を解放する。その手段として日記が存在するのです。 MBAでも、まずはSelf-Awarenessで始まり、その後Self-Acceptanceに移行することを学びました。自分がどういう人間なのか、自分はいつ歓び、いつ悲しむのか、そうした自己認識(Self-Awareness)がまずは重要ということです。

(書13−18)『日本サッカースカウティング127選手』 ミケル・エチャリ

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【送料無料】日本サッカースカウティング127選手 [ ミケル・エチャリ ] 価格:1,500円(税込、送料込) レアル・マドリードのシャビ・アロンソを発掘したといわれるスカウト、ミケル・エチャリ氏による日本サッカー選手の成績表。 ザックジャパン全選手、J1とJ2の中の注目選手の計127選手がそれぞれ評価されています。まぁ良く見ています。 ターンのスピード、ヘディングの仕方やゴールへの入り方など、スカウトってこういう見方をするんだ、という細かい視点。同時に、ボスに報告する上で必要な「必要最低限の表現方法」も勉強になります。とにかく簡潔。 岡崎、遠藤の評価は抜群に高く、DF陣の評価は必要に低い。このブログをベラルーシ戦を見ながら書いているのですが、「まさにその通り」といったところでしょうか。

ついに本棚を買う

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足かけ1年、ようやく本棚を買いました。 いつもIKEAや無印良品でとりつくろっては、なんとなく不満を抱いてきた本棚。この1年は、一生ものを探そうと心に決めて、目黒の家具通りやインターネットを徘徊してきました。 できれば背は低く、横長。スチールやプラスチックなどの人工物は一切無く、無垢の木、出来れば一枚板の本棚。 こんな理想を抱いて探してきました。 そして、ようやく写真の本棚に出会いました。横180センチ、奥行き30センチ、高さ1メートル。全て無垢の木で出来ておりますが、一枚板ではありません。横板は2枚の板を合わせたもの。正確には棚であって、本棚ではありません。 旭川の旭川家具センターで出会いました。北海道旅行の際に、るるぶに家具センターが紹介されており、もしかしたら???と思い訪問。結構デカい2階建て倉庫の中が、奇麗なショールームとなっており、その2階奥に隠れてました。 写真では木の風合いが出ていませんが、本当にカッコいい本棚です。一目惚れしました。 処分品だったのか、理由は分かりませんが12万円のところを7万2千円まで値引いて頂きました。更には、お店の方には、無垢材と人工材の見分け方を教えて頂くなど、とても貴重な経験をさせていただきました。(20万を超える高級家具でも、合板材に張り紙ならぬ張り木をしているモノが多く、店員さんからは木目の繋がりを良く見るんですよ、と注意されました。汚れてきた際に表面の木を削ることがあるらしいのですが、合板+張り木の場合、中から全く風合いの違う木が出てきて多大なるショックを受けるとのこと。) 旭川家具センターは楽天にもあるようですが、この本棚は売られてないようです。 旭川家具センターの楽天ショップ この本棚に本を移動させる際、大きな紙袋4袋分の本を処分したのですが、それでもギリギリ。もう1つ欲しいのですが、スペースが。。。

(書13−17)『ブレイズメス1990』 海道尊

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【送料無料】ブレイズメス1990 [ 海堂尊 ] 価格:680円(税込、送料込) これまでずっと、僕にとっての娯楽小説は西村京太郎さんのシリーズ。電車に乗る前に買って、マンガのように読みふけり、電車を降りる時に捨てる(スミマセン・・・)。下手なマンガよりも面白く、続々と新刊がでるためキオスクでのチョイスがかぶる事が無いのも西村さんの凄み。 この京太郎シリーズを最近追い越しているのが、海堂シリーズ。海堂ファンには、「おいおい、捨てるなよ!!こっちは文学作品だ」って言われるかも知れませんが、読みやすさと面白さは京太郎級。エンディングにかけての盛り上がりと、スッキリした読後感は素晴らしいものがあります。あまりのスッキリ感に、二度読みのモチベーションが無くなるのが玉に傷か? 東野圭吾さんとかも最初は結構かるく読めてたのですが、徐々に読みづらくなってきた今日この頃、海堂さんはイチオシ作家です。 電車内くらいは仕事を忘れたい。でもマンガは恥ずかしい。そんな病めるサラリーマンにぴったしの本だと思います。

(書13−16) 『稼ぐ力』 大前研一

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【送料無料】稼ぐ力 [ 大前研一 ] 価格:1,470円(税込、送料込) 前半はちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』の内容を大前さん特有の鋭い舌鋒で記した感じとなっており、後半は稼ぐ力というよりも大前さんの日本再生論に近い感じです。 ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』の方が、より具体的な対策が書かれていてタメになるかなと思います。大前さんは凄すぎる人がために、少々他人では真似られないところがあります。真似られないというよりも、正確には真似られると信じられないのです。その点、ちきりんさんは読者のレベルに自分の目線を落としてくれているので、「これなら僕でもできる」と思えるのです。 両者を読んで、まず自分ができる一歩として、英語力の改善と思った次第です。当たり前の事なのですが、気づくと精進を怠っている自分がいて、ふと「あぁもっと勉強しておけば良かった」と思うのが英語なのです。

僕の不眠症対策ツール

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仕事のストレスから、寝付きが悪く、早朝に目覚めてしまう生活を1年以上続けてきました。早朝に目覚めても、体は疲れているため薄い眠りとともにギリギリまで布団にこもってしまいます。 ならばいっその事起きてしまえば良い!と思い、早寝早起きを目指したのが2ヶ月前( 朝型人間を目指して〜人生10回目くらいの挑戦〜 )。不眠解決と早寝早起きを実現するためには、快適な寝室つくりが欠かせません。 そこで僕が行った対策がこれ。 (1)ケータイは寝室外へ 仕事とプライベートの間の窓口となるケータイは、絶対的なストレス源ととなります。僕の場合は、夜目覚めた時に時間をチェックするためにケータイを開き、そのまま仕事のメールを見てしまってました。1回メールを見ると頭は仕事モードに切り替わり、寝れなくなります。今は毎晩、廊下で充電器につながれています。 (2)ケータイに代わる時計を ケータイが寝室から追放されるため、時計が必要になります。体を動かさなければ時間が確認できないような時計(ボタンを押さないとバックライトがつかない時計など)はNGです。たとえ薄い眠りであっても、長く続けられるように薄目で確認可能な時計がベストだと思います。 このあと書きますが、僕は快眠には音楽が重要との結論に至りました。ナイスな時計+睡眠音楽+目覚まし音楽が実現できるものを探し続け、ヤマハのラジカセを購入しました。こいつはデザイン・価格ともにお気に入りです。 (3)部屋に癒しの香り ラベンダー、お香、なんでも良いですから、「僕はこれから寝るんだ」ということを体に思い込ませることが重要です。 『かゆらぎ 白檀』など色々と試した結果、僕はこのラベンダーに行き着きました。寝る前に枕とパジャマに吹きかけます。化粧水なので、肌の弱い僕には助かります。 こいつは本当に僕を救ってくれました アルコールに敏感な方、乾燥肌の方おススメ♪【MARKS&WEB(マークス&ウェブ)】センシティブ... 価格:1,733円(税込、送料別) 睡眠よりも瞑想に合う? かゆらぎ 白檀 40本入 香立付/かゆらぎ/お香(スティック)/税込\1980以上送料無料かゆらぎ 白檀 ... 価格:1,050円(税込、送料別)

(書13−15)『茶をたのしむ』 一条真也

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【送料無料】茶をたのしむ [ 一条真也 ] 価格:1,365円(税込、送料込) 実家が日本茶屋のため子供の頃は毎日のようにお茶を飲んでいたのですが、今や駅のプラットフォームでペットボトルのお茶を買い、職場では缶コーヒーをグビグビ、仕事帰りにビールを呑んで、家ではインスタントコーヒーを飲みながらテレビを見る日々。 久々にお茶をたのしもうと思って、本の雰囲気だけで一冊買ってみました。本としてはお茶初心者の方が読むもので、なんら新しいものはありません。まぁこの程度の内容であればインターネットの世界で見つかるでしょう。 と、こんな手厳しいことを書きながら、僕の横には緑茶。緑茶を再び生活に復活させてくれただけでも、この本には感謝しなければなりませんね。 ブログを読んでお茶に関心を持ってくれた方がいれば、ぜひ僕の実家でお茶を買って下さい。ちーさい茶店ですが、親父はこだわっているようですから。 お茶處 茶楽(さらく) http://www.salaku-left100.com

(書13−14)『運命を変えた33の言葉』 NHK「プロフェッショナル」制作班

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【送料無料】運命を変えた33の言葉 [ 日本放送協会 ] 価格:819円(税込、送料込) NHKドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」から、33人のプロフェッショナルがどのように仕事に向き合っているかが抜粋されています。 やはり映像と比べるとインパクトや言葉の説得力は落ちますが、それでも実績に裏打ちされたプロの言葉は重いものがあります。 この本を通じて、「成功者は自分の仕事に対し正面から覚悟を決めて向き合っている」ということを学びました。「本当にこの仕事でいいのか?」といった仕事選択への疑問や、「今日はここまで」といったワリキリを、登場人物からは感じません。 全員が全員、「この仕事をトコトンやり尽くす、死ぬ気でやり尽くす」という覚悟を持っています。 特にそれを強く感じたのが、日本料理人 山本征治さんの行動であり言葉です。 (前略)店が終わるのは午前1時頃。もう何時間も立ち仕事をしているため、撮影をしているスタッフも疲労感を隠せない。しかし、山本さんは意気揚々と言う。 『さあ、料理しよう!』 最初は耳を疑った。しかし、山本さんは新たな料理の試作を始める。その日の営業中にひらめいた料理を、次々と形にしていく。試作が成功すると子供のように喜ぶ。文字どおり飛び上がってガッツポーズをするときさえある。逆に失敗すると本気で悔しがる。結局、試作は朝日が差し込んでくるまで続く。それも毎日だ。 (中略)何が山本さんをそこまで駆り立てるのか。返ってきたのは、こんな言葉だった。 その道に、骨をうずめる覚悟 「 僕の料理に対する覚悟は、ただの覚悟じゃなくて骨をうずめる覚悟なんですよ。人生のすべてをかけると決めてるんです。そうしないと料理を進化させることはできないし、世界にも通用しない。僕は毎日、それくらいの気持ちで料理に向き合っているんです。 」  僕はこんな気持ちで仕事に取り組んでいません。もっと打算的ですし、もっと論理的で、もっと腰が引けてます。覚悟を決める。今の僕に絶対的に必要な要素だと確信しました。

(書13−13)『ストイックなんて無用だ』 原田泳幸

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【送料無料】ストイックなんて無用だ [ 原田泳幸 ] 価格:819円(税込、送料込) 原田さんはアップルジャパンの前社長であり、現日本マクドナルドの会長兼社長。ソフトバンクの孫さん、ファーストリテイリングの柳井さんなどと比べると、ちょっとだけ地味な感じがしますが、実績に裏打ちされた超一流経営者です。 僕の先輩が尊敬していたこともあり、原田さんの本に手を伸ばしてみました。 しっかりと帯を見て買うべきでした。。。帯には「60歳から始めるトライアスロンへの道」との説明文。まさか原田さんがとは思いつつも、本の8割はマラソンであり、トライアスロンの話です。後半2割くらいは経営について書かれていますが、立ち読みなら20分で十分です。 じゃぁ何も得るものが無いかといえば、んなことはありません。それは、「やると決めたらやる!」というストイックな思考と習慣。タイトルが「ストイックなんて無用だ」なので、僕の指摘は矛盾します。が、これは「ストイック」の定義の問題。原田さんは「自分はストイックではない」と言いますが、僕からすれば十分ストイック。 何かをトコトンやりつくす考え方や、そうした考え方を持つ原田さんの生活がリアルに描かれているため、むしろ素な原田さんが垣間みれる本かも知れません。

気仙沼の漁師さんが語る東京オリンピック

偶然、釧路の居酒屋で意気投合した気仙沼の漁師さん2人。気仙沼では漁が限られているため釧路に遠征中とのこと。お2人とも親族で、1名は船頭さんであり、1名は船乗りさん。 船頭さんは2,600万円で購入した新築戸建てが津波で流されてしまったとのこと。さらに、用地整備のために自治体から提示された土地の立ち退き金額が50万とか。「笑うしか無い」と文字通り笑っていました。 そんな中、話が私の出身地に及び、流れで東京オリンピックの会話になると、お2人は口を揃えて 「東京でなんだか盛り上がっているみたいだけど、用地整備も進んでいない被災地や、除染で帰宅もできない福島の支援が先じゃないの?全部の注目が東京に行っちゃったような感じで、何だか腹立たしい」 とおっしゃってました。 東京オリンピックと復興は相反する2択ではありませんが、一方をとれば片方の優先度が下がることは間違いありません。東京オリンピックを盛り上げる為にも、こうした不満をまずは1つずつ解消していくことが東京の義務かもしれません。 

iPhone5sと5cが意外と売れていない

友達の結婚式の関係で、iPhone発売日に三宮の町を14時ごろぶらぶらしたのですが、auもソフトバンクもiPhoneの在庫が残ってました。さすがにドコモは品薄のようでしたが、ドコモも量販店では色の限定つきで売られていました。 これまでの印象では、初日は即効で完売でしたが、どうも今回は出だしが悪そうです。iPhone5からそれほどアップデートが無いことが一番の理由でしょうか。 心配なのはドコモのiPhone。せっかく待ちに待ったiPhone採用なのに、そのiPhoneの魅力が陰っていては採用した意味がありません。 もう少し様子見が必要ですが、今回はそれほどのブームは作れなささそう、というのが僕の予想です。

(書13−12)『日本から水がなくなる日』 俊成正樹

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【送料無料】日本から水がなくなる日 [ 俊成正樹 ] 価格:1,365円(税込、送料込) 最近、水ビジネスに関心があり水関連の本を読み始めました。そこで、 椎名誠氏の『水惑星の旅』 の次に読んだ本がこちら。 いわゆるイマイチな本でした。世界の水状況については、他の本でも多く語られている事実が少々触れられており、はじめて水環境を学ぶ人には勉強になります。ただ、他の本と比べると、網羅性が薄いというか深さが無いというか。 筆者が元官僚という出身であり、おそらく日本を愛する気持ちが強い方なのでしょう。水ビジネスにおける日本の強みが随所に書かれています。しかし、競合他社の情報や市場シェアといった数値データが無いため、「日本=技術大国=強いんだ!!」という思い込みにも聞こえてしまいます。また、一方でなぜそうした強みが世界で生きないのか、という分析もありません。水環境の一面を学ぶ本としては良いと思いますが、この一冊では偏った見かたになってしまう恐れがあります。 悪いことだけではなく、水利権と世界の紛争との関連を学べた点ではためになりました。

(書13−11)『水惑星の旅』 椎名誠

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【送料無料】水惑星の旅 [ 椎名誠 ] 価格:1,155円(税込、送料込) なんとなく図書館で見つけた一冊。 原油はガソリン代に直結し、行楽シーズンなどはテレビでも騒がれるため関心は高いですが、水は「あってあたりまえ」の状況のため関心が薄いのが現状じゃないでしょうか。 しかし、「今後の人口増加とともに農作物の生産は加速し、同時に水資源の枯渇が始まる」というのは世界では常識となっています。 この本は、そうした水問題を考える上で最良の入門書と言えます。ほかにも柴田明夫氏の『水戦争』や吉村和就氏の『水ビジネス』などの本がありますが、この本が今のところベストだと思います。 僕を含め、多くの日本人にとって、「そうはいっても水は沢山あるでしょ」という心理的偏見があります。そして、この無意識な偏見が水問題よりもオイル問題を重要視させ、ダム問題を水質問題から汚職問題へすり替えてしまうのです。 この本では、椎名氏が世界を旅した中で実際に見て味わった水の経験が書かれているため、リアルに描かれた世界の現実がそうした心理的偏見を取り除いてくれます。また、「水問題」という難しい話ではなく、旅行記・冒険記として楽しむことができます。 簡単ではありますが、この本で新たに発見し、学んだパートを書き写します。 「カンボジアにあるトンレサップという非常に浅くて広い、雨期と乾期によって収縮拡大する巨大な湖は、糞尿と生活用水、そして飲み水が一体化しているところだった。そこに25万人が住んでいたが、そういう水に慣れている人々には至福のコップ一杯の水が、我々には猛毒に近い一杯だった。(中略)日本の川文化との極端な対比を思い浮かべ、やがて世界的な水飢饉になったときの生き残り競争の単純な未来図を見たような気がした」  「雨水利用建築の普及が次の『地球の水枯渇問題』の課題のひとつ。(中略)雨水利用は世界でドイツが一番進んでいて、すでにドイツの新築の家の8割ぐらいがそういうシステムを取り入れている」

(書13−5〜10)『深夜特急1〜6』

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【送料無料】深夜特急(1) [ 沢木耕太郎 ] 価格:452円(税込、送料込) 『深夜特急』を読むのはこれで3回目くらいですが、やっぱり最高の本だと思います。 この本を読んだ僕の兄は、3年勤めた会社を辞めて南米に単身3ヶ月の旅に出ました。そして僕は、大学4年の最後に中国に1ヶ月強の一人旅に出ました。一人旅という言葉は昔から知ってましたが、理由も無く自分には遠いところに置いていました。でも、この本を読んだらいてもたってもいられなくなり、一人旅が憧れに昇華したのです。 中国へのはじめての一人旅、沢木さんをまねて神戸から天津に向かうフェリー以外は無計画でした。三国志にゆかりのある成都と孔明の草廬がある古隆中だけは絶対に訪れたいと思っていましたが、そこに至るルートはノープランです。 神戸のフェリー乗り場でやっぱり怖くなって「帰ろうかな?」と思ったこと、フェリーで知り合った日本人の方の友人宅に泊めてもらったこと、北京からの夜行電車で車両全体の聴衆を相手に日本の歌謡曲を歌ったこと、そのお返しに中国の歌謡曲を歌ってもらったこと、その電車で知り合った中国人の女性に成都を案内してもらったこと、フェリーで同室になった中国人老夫婦に息子同然の面倒を見てもらったこと、上海のドミトリーで隣の70歳の爺さんが上海でたこ焼き屋を開こうとしていること、、、いろんなことを覚えてます。それだけ、一人旅というのは刺激が強かったのです。 沢木さんは香港から旅をスタートさせ、マカオ→香港→バンコク→マレーシア→シンガポール・・・とバスの旅を続けます。 旅行記としては、それなりの魅力に落ち着きますが、人間物語というか冒険記としては、最高の魅力がこの本にはあります。旅で出会う新しい外界と、沢木さんの内面が相互作用しながら、内面の変化によって外界の捉え方が変わっていく、そんな人間的な本なのです。 この本の魅力を言葉にできるだけの文章力を持っていません。ただ、兄と僕を実際に突き動かしたという事実、再読したことにより世界を巡りたいという強い欲望(仕事も家庭もあるのに、本当に強いんです)が今僕の中に渦巻いてるという事実、この事実が本の魅力(魔力)を表していると思います。

スランプ?転職?

どうも仕事が面白くない。もちろん、毎日ワクワクするような仕事でないことは間違いないのですが、最近は全くやる気がでません。 社会人人生13年。いまだかつて経験したことの無いほど仕事がつまらなく感じるのです。上司、職場環境もろもろが原因だとは思いますが、ここまでつまらないのはお初です。 感情が薄れるので、毎日マシーンの様に働くのですが、そうやって働くこと自体が更につまらなさを加速させる。悪循環です。 原因は明確なのですが、それを取り除くためには会社を辞めるしか、今は手が見えません。さて、どうすべきか。。。悩みどこですし、悩むべき時のようです。

ドコモのiPhone採用で日本の通信会社は衰退へ

ドコモのiPhone採用。ちょっと残念です。 市場が望む以上ドコモも採用すべきだと思いますが、ソフトバンクがiPhoneを採用した2008年からこれまでの約5年間、ドコモは何をしてたのか?なんだか、5年たっても何も変わってない気がします。だったら、何のための5年だったのか。 iPhoneが、通信キャリアにもっとも大きなインパクトを与える部分は「コンテンツプラットフォーム」と「課金」かと思います。 iモード時代は、コンテンツは『iメニュー』でカテゴリから探しだし、有料コンテンツを買うと(正確には『マイメニュー』登録すると)翌月の電話料金と一緒にコンテンツ代が引き落とされました。 今はどうか? アンドロイドでコンテンツを探そうとすると、ドコモ契約者の場合は『dマーケット』か『Playストア』で探すのが通例でしょう。前者はドコモのコンテンツプール、後者はGoogleのコンテンツプールです。iPhoneの場合は、これが『Appストア』になります。そして、支払いは『Playストア』の場合はGoogleアカウント、『Appストア』の場合はiTunesアカウントに登録されたクレジットカードから引き落とされます。 ガラケーからスマホへのシフトが進むと、利用者は自動的にiモードの縛りから解き放たれ、PlayストアやAppストアといった選択肢に出会います。電話インターネットの世界から、本当のインターネットの世界にシフトするのです。 このまま放っておくとインターネットの覇者であるGoogleやアップル、マイクロソフトに市場を食い荒らされてしまいます。通信キャリアは対抗策を考えざるをえません。そこで、ドコモは『MUSICストア』や『VIDEOストア』といった動画や音楽コンテンツを用意し、アプリに重点をおく『Playストア』との差別化をはかります。さらに、ドコモは『dマーケット』を携帯電話会社に関わらず(auでもソフトバンクでも)利用できるオープンプラットフォーム化を進めます。つまり、本当のインターネットの世界で勝負しようとしたのです。 しかし、取り組みが中途半端なのかいまいちコンテンツが育ちません。つまり、『dマーケット』だから、『MUSICストア』だから、といった差別的なサービスが無いのです。 ドコモの6千万加入者といっても世界では20位にも入れない

東京五輪でカネ・カネ・カネ

東京五輪が発表された後の初出勤日。ボスは早速、五輪需要を手に入れろ!との指示。パートナー会社からのメールには、どこもかしこも五輪需要の文字。 これまで思い描いていたオリンピックは、もっとスポーツの祭典であり、もっと純粋なものだったのですが、今日からはカネを稼ぐ美味しい機会に。 仕事をする以上仕方ないのですが、テレビも新聞も雑誌も「経済効果」では、ちょっと切ない気がします。その金銭的な現実をリアルに見せつけられる子供達が、オリンピックを純粋なものとして憧れられるのか不安に思うのです。 この美味しい機会に皆がむらがり、本来の復興に向けた取り組みが色あせることを恐れます。復興をエサにしてオリンピックを呼びこみ、復興をないがしろにすることは絶対にあってはならないことです。 インフラ発注先や食料調達先を被災地優先にする、ボランティアを被災地の中高生優先とする、試合開催地には被災地のガレキ受け入れを義務づける、など少々厳しいかもしれないが、コミットメントを示してもらいたいものです。

(書13−4)『勝負哲学』

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【送料無料】勝負哲学 [ 岡田武史 ] 価格:1,575円(税込、送料込) ペップ・グアルディオラ、アレックス・ファーガソンときたら、、、そう岡ちゃん!今回は、我らが岡田監督と羽生善治さんの対談本です。 僕は将棋が大好きなのですが、その理由は羽生さんです。羽生さんが7冠を成し遂げたのを見て素直にカッコいいなぁって。一方、岡田監督はそれほど関心は無かったのですが(笑) そんな二人の対談本です。岡田監督は少々肩肘はって対談に望んだのか、最初の方はちょっと自己顕示が多い気がします。でも、徐々に空気がなじんでくると、代表監督時代のストレスや日本人特有のコーチングスキルを素の状態で話し始めます。 コーチングについて 「昔はそうでしたね。うるさく説明していました。でも今は、やるべきことを簡潔に伝えるくらいで、細かい指示は出しません。まだ、やられてもいないことを心配して、やられないような対策をを細かく伝えると選手が受け身になっちゃうんです」 日本人の自主性について 「つまり指導者から『ここにいろ』という確たる指示か、そうでなければ『ミスしてもいいから思い切って行け』という保証を欲しがっているんです。慎重策にしろ、積極策にしろ、失敗した時は指導者の指示によるものだという責任回避のための保証です」 選手との関係について 「ほんとうは私もみんなに好かれたいし、いい人間と思われたいんです。でも、そうしたら決断が鈍ってしまう。その傾向を自分に感じるから、私は必要以上に選手と親しくなることを自分にいましめたのです」 一方、羽生さんは、自分なりに深く考えた説得力のある発言を数多くされています。この発言の多くは『大局観』等の他の書籍でも述べられており、一貫した羽生さんの考えでもあります。 「欠点を直すことにもあまり一生懸命にならないようにしています。欠点は長所の裏返しであることが多くて、欠点を是正してしまうと長所まで消えてしまうことがあるからです」 「リスクテイクをためらったり、怖がったりしていると、ちょっとずつですが確実に弱くなっていってしまいます。(中略)だから私は、経験値の範囲からはみ出すよう、あえて意図的に強めにアクセルを踏むことを心がけているつもりです」 「結果的にうまくいったか、いかなかったかではなく、そのリスクをとっ

東京オリンピック開催がどうも嬉しくない

2020年のオリンピック開催地が東京に確定しました。福島原発汚染水への質問に対し首相が見事に答えたことが評価されたみたいです。確かに安倍首相の回答は、原稿があったとはいえ素晴らしいものでした。 9月8日朝9時現在、テレビはオリンピック開催でもちきりです。ただ、僕はどうも嬉しくありません。むしろ、周囲の騒ぎを見れば見るほど、東京開催に嫌悪感をいだきます。 少々あまのじゃくな所もあるので、それが原因の1つです。昔から文化祭実行員会とか、参加せずに第三者的に見てましたし。 でも、もう少し理由があるのです。 1つは将来を食い潰しながら「子供のために!」と言うオジサン達への嫌悪です。 日本の現在の負債総額は約1,100兆円と言われています。政府純債務としては600兆円程度。これからも国債を大量に発行し、確実に負債は増えるでしょう。2012年までの過去7年間で、政府純債務は200兆円増えており、同じレベルで増加すれば2020年には純債務は800兆円に上ります。 日本の経済破綻については議論が多数ありますが、今の借金が未来世代の犠牲の上に成り立っていることは確かです。 収入を上回る消費をしたいから借金をします。そして、借金はいつかは返さなければなりません。あるいは返さないとしても、借りる事が徐々に難しくなります。 インフラなどの設備投資は将来世代にも便益をもたらしますが、キャッシュ(現金)は今動きます。会計上や論理上の利益ではなく、問題はキャッシュの動きです。 今の年金をどうにかするため、今のインフラをどうにかするため、今のオジサン達はキャッシュを使いまくります。そして、そのキャッシュを「受注」した一部企業のオジサン達が、銀座で美味しいお酒を女の子と一緒に飲みます。 でも、その酒代は誰が払っているのでしょうか。未来の日本人、今の子供が払っているのです。高度経済成長で既に十分な資産をもつ団塊世代の酒代を、将来が見えない今の子供達が払っているのです。 オリンピックも同じです。2020年に生まれるキャッシュは、インフラ発注や株価上昇などを通じ、2014年や15年の段階で、多くの個人に分配されるでしょう。 そんなオジサン達に「被災地の子供のために」などとテレビで叫ばれると、反感を覚えてしまうのです。 オリンピックの経済効果で借金を減ら

(書13−3)『ファーガソンの薫陶』

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【送料無料】ファーガソンの薫陶 [ 田邊雅之 ] 価格:1,365円(税込、送料込) ペップ・グアルディオラ の次は、アレックス・ファーガソンの本です。 この本を読んで、僕はファーガソンのことがちょっと嫌いになりました。世界最高の監督であることは間違いない事実ですが、「勝利のためなら何でもやる」という姿が垣間見えて、なんかお金にギラギラしたカリスマ社長のような、そんな香りを感じてしまうのです。「勝利が重要なのは分かるよ。でも、でも」っていう気持ちです。 ただ、ファーガソンは自分の優秀さを示すためだけに勝利を求めているわけではなさそうです。組織の勝利を第一にするという姿勢の裏にはマンUへの愛を随所に感じます。 「アレックス・ファーガソンという人間の感情は、マンチェスター・ユナイテッドの前では二の次になるのだから」 という発言に、そうした気持ちは現れています。 ただ、ファーガソンのチームが強いことは間違いないのだけれども、そのサッカースタイルは印象に残るものではない気がするのです。 ドルトムントやバルサなどと比べると、「マンUと言えば、こんなプレースタイルだよね」といった印象が薄く感じます。僕はバルサファンなので、あまりマンUの試合を見ていないので強くは言えませんが。。。 この本を読むと、ファーガソンとモウリーニョの類似点を感じ、ペップとのギャップを感じます。この本に書かれたファーガソンの個性が真実か否かはわかりません。ただ、そのスタイルが好きか嫌いかは別として、学ぶべき発言は幾つかあります。それを最後に2つ紹介します。 「今日の試合を戦いながら明日のために考える。重要なのはものごとを大局的に見ることだ」 「一流の人間は、一流の人間を雇うのを恐れない」  特に2つ目は、 モウリーニョ的な香りを感じる素晴らしい言葉だと思います。

日本でのオリンピック(決定前の投稿)

NHKも、日本テレビも全てオリンピック特集です。オリンピックが日本で開催されることは、とても夢のある話かもしれません。ただ、どこまで日本人の意見が反映されているのか、疑問です。 インターネット投票サイト(http://zzhh.jp/questions/35)では、約2,000の回答者中7割が反対票を投じています。 開催中の治安、通勤、宿泊等を不安に思う周辺住民の方や、そんな金あったら福島復興にまわせ、という声もあります。 一方、経済効果は150兆円にものぼる、というホント?と疑ってしまうような便益もあるようです。(この場合、一過性であるインフラ整備投資は無視すべきかと思います。怖いのは、たった数ヶ月のために多大なインフラ投資を行い、ゼネコンを潤わせた後、その設備が全く使われないことです) メリット、デメリットがあまり明確に議論されないまま、最終決定を待つ夜を迎えました。ただ、一点だけ言えることがあります。まずは説得すべきは開催国である日本人であり、IOCではありません。今回の招致活動が、トップだけで空回りした行動であることは間違いないようです。

アマゾンの品質低下を感じる今日このごろ

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最近アマゾンで買った本が、汚れてたり折れてたり。昔は無かったのですが、最近なんか目立つ気がします。 ピザ屋の冷蔵庫で、食品をおもちゃにした写真を投稿する若者を見ると、アマゾンの倉庫でも?と思ってしまうのは僕だけでしょうか。 中古本を買っているわけではないのですから、かなりがっかりです。本好きな人にとって、新車を買ったら既にタバコのにおいがした、それくらいショックなのです。 ちっちゃな箱に押し込められて折れた表紙 箱は大きかったけど、ビニールに無理矢理入れられて折れた表紙 落としたのか、汚れた角と折れた表紙

市場調査では見つからないニーズ

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サンバイザーとカツラの組み合わせ スティーブ・ジョブズや本田宗一郎さんがマーケティング調査を嫌ったことは有名です。本当にほしいものなどお客様自身だってわからない。だから、お客様に「何がほしいですか?」と聞くこと事態がナンセンスと。 まぁマーケティング調査の定義によると僕は思いますし、P&Gや花王を見ればナンセンス以上の意味があることは明確です。 ただ、この写真にある商品はマーケティング調査から生まれないのも事実。直感vs論理、中々面白いバランスで市場は成り立っているようです。

(書13−2)『グアルディオラのサッカー哲学』

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【送料無料】グアルディオラのサッカー哲学 [ フアン・カルロス・クベイロ ] 価格:1,575円(税込、送料込) 僕が最も尊敬する人物の一人、ペップ・グアルディオラ。2009年から2年間バルセロナに住んだのですが、その時のFCバルセロナの監督です。今年からバイエルンの監督として復帰したため、僕は本気でバイエルンへの就職を狙っています。それくらい、憧れの存在です。 毎試合後、テレビでペップの記者会見が流れます。彼は基本カタルーニャ語で回答するため、僕にはほとんど分からないのですが、それでも文字通りテレビを食いつく様に見ていたのを覚えています。 ファーガソンが引退した現在、最高の監督というとモウリーニョかもしれません。彼はレアル・マドリーの前監督でもあり、2010チャンピオンズリーグ準決勝でバルサを破った際のインテルの監督でもあったことから僕は嫌いです(そのインテル戦はカンプノウで観戦していました)。でも、彼はベストな監督の一人でしょう。 ただ、勝ちにこだわるモウリーニョに対し、勝つための美しさをもとめるのがグアルディオラ。 「サッカーを愛すれば、必然的にバルサを愛することになる」(アーセン・ベンゲル) 2010年の秋だったと思います。母親が観光でバルセロナに来た際、カンプノウでのバルサ戦に連れて行きました。スペイン国王杯の予選で、2部チームとの試合です。メッシ、イニエスタなどの主たるメンバーが出てないにも関わらず、後半15分までに4−0とバルサが圧倒します。 「あら、メッシは出ないのね?」と質問する母に対し、僕も「今日はでないかな」と。 でも、後半20分ごろでしょうか。何と圧勝してるのにメッシ登場。登場するや否や、ゴールを奪います。観客は大喜び。サッカーを知らない母も「あー、あの子がメッシねぇ」などと暢気なことを言っています。 試合後の記者会見で、メッシ起用の理由についてペップはこう答えました。 「メッシは毎試合プレーしたいと思っている。だから出した。さらに、夜遅く(スペインサッカーは夜9時とか10時とかに始まることがザラです)スタジアムに足を運んでくれたファンはメッシを期待していた。プロサッカーは、ファンあってのスポーツだ。ファンに試合を楽しんでもらいたかった」 この本にはぎっしりとグアルディオラの考え方が書

(書13−1)『中村俊輔 THE ZEN OF NAKA』

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一日一冊ペースで本を読むのですが、果たして人生で何冊くらい読んでいるのか分からないので、投稿タイトルに読んだ本の累積数を記すことにしてみました。 “13−1”というのは、2013年の1冊目ということです。 そして、その栄えある1冊目が、僕の大好きな中村俊輔さんの本。 【送料無料】中村俊輔 [ マーティン・グレイグ ] 価格:1,680円(税込、送料込) こうした人物評の書籍は、通常本人の発言が散りばめられているのですが、こちらは一切なし。本人が語る中村像ではなく、徹底的に他人が語る中村像を描いています。 同時に、その他人というのがチームメイトやファンや通訳や新聞記者であり、監督はほとんど含まれません。従って、サッカーの戦術の中で中村選手が語られることは少なく、スコットランド人の生活の中での中村選手の存在価値が多く語られています。 「サッカーがうまくなる」という目的を中心におき、そのために生活習慣や練習習慣を墨守する中村選手が描かれています。種目問わず、また、スポーツの内外問わず、「習慣を大事にする力」の重要性を再確認しました。 最後に、この本の筆者はマーティン・グレイグ氏というスコットランド人。さすが世界の俊輔と思います。

パシフィック・リム

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これが見たい!という映画もなく、なんとなく的にレイトショーで見てきました。 怪獣好きなメキシコ人監督、ギエルモ・デル・トロ氏の作品というよりも、芦田愛菜さんのハリウッドデビュー作品としてのほうが有名かもしれません。 地殻変動によっって太平洋に亀裂が生じ、怪獣だらけの異世界とつながってしまう。そして、その怪獣を人によって操作されるロボが退治するというストーリーです。 特段おもしろいとは思いませんが、本筋以外の点で関心を呼びました。 どんなに時代が進んでもやっぱりロボは人が操作する 人間の形をしたロボ vs エイリアン的な形をした怪獣 10年後も香港は「雑多な中華街」 やっぱり、ロボが自動で動くよりもパイロットがいた方がロマンありますよね。シャー不在でもザクが3倍のスピードで動いちゃうと、なんか残念な気がします。 そして、やっぱり敵はエイリアンみたいな形。人間側には美的感覚があり、敵にはそうした理性・感覚が無い。だから退治しても僕らは平気、というの人間感覚を。 あとは、いまから10年後の香港。相変わらず三輪バイクが走り、ザ・中華街の様相。多分、もっと先進化してるんじゃないかな、と僕は思います。 現代のリアルから完全に離脱して未来を想像することは、とても難しいというのを感じる映画でした。

日本でいちばん大切にしたい会社

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会社はなんのためにあるのか? 勤め先が大きくなればなるほど、生活が苦しければ苦しいほど、問いかけることなく、釈然としないながらも真剣に考えることが無駄におもえてしまう疑問が、会社の存在意義ではないかと思います。 MBAを卒業すると、周りの方から「会社の意義=株主価値の最大化」という思考を持っていると見られます。しかし、一生をかけて会社という組織の意義を研究している教授が、そんな軽薄な議論をするわけがありません。 一方、会社は株主のもの、という軽薄な考えをもった中間管理職は多数います。そうした管理職は、まずは収益ありきで、それを実現する為に犠牲となる社員やその家族の不幸など二の次と考えます。顧客第一と声を張り上げつつ、「取れるだけ取ってやれ」という見積書の作成を要求します。コスト削減という名のもと、下請会社や委託先会社に無理難題を押し付け、「前回もできたんだから、今回はもう少し安くできるでしょ」と要求します。 大きな問題は、その中間管理職は、何の為にそんな非人道的とも言えることを行わねばならないのか、当の本人が分かっていないことです。全てを会社=利潤追求という誰が決めた訳でもない理念に立脚させ、その理念を疑わないことなのです。 「利益が無ければ雇用ができない。雇用ができなければ従業員が不幸になる」 という議論もありますが、この論旨は利益が最終ゴールなのか、従業員の幸福が最終ゴールなのかで、大きく変わります。 従業員が土日も強制的に働かされ、子育てや子づくりの時間もない生活の上に成り立つ利益は、利益を最終目的とした理念には合致しますが、従業員の幸福を最終目的とした理念には合致しません。 涙がこぼれそうになりつつ、そんな会社の一番大事な所を痛感させてくれる一冊です。就職活動中の大学生や、これから会社を興そうとする人、転職を悩んでいる方、そんな人には必ず読んでほしい一冊です。 【送料無料】日本でいちばん大切にしたい会社 [ 坂本光司 ] 価格:1,470円(税込、送料込)

ごま油がグローバル過ぎて抱える課題

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ごま油を買う際に、どんな胡麻使ってんだろう?と思って裏をみたら、原材料名が 「食用ごま油」 知ってるよ。だって僕、ごま油買おうと思ってたし。 「おいおい、原材料名表示ってなんなんじゃい!!」 と思ってちょっと調べたら、ごま油が抱える課題がそこにはありました。 どうも、ごま油製造会社が平均的に用いる供給先が5〜7カ国もあるらしく、更に供給先は毎年の生産状況に応じてダイナミックに変化するようなのです。 このため、ごまの供給先をその含有重量順に表示をすると、ダイナミックな含有比率の変化に表示がついていけないのです。生産状況に応じて供給先がコロコロ変わるので、表示ルールを厳格に適用すると違反が多発し、結果ごま油の供給自体が危機にさらされるのです。 さらに、油は 「食品の中で塩、砂糖(ともに結晶)に次ぐピュア な物質。同一の原材料で、共通する製造法であれ ば、品質、味覚に生産国による差は生じ得ない」とのこと。 なので便宜上、原材料名が「食用ごま油」にしてあるようなのです。 日本植物油協会さん、お疲れさまです。 参照サイト: 「植物油の原材料と表示」

「オー!ファーザー」「バイバイ、ブラックバード」は伊坂ロックか。

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ちょっと仕事が忙しく、気軽に読める本が欲しくて、伊坂さんの本を2冊読みました。 【送料無料】オー!ファーザー [ 伊坂幸太郎 ] 価格:788円(税込、送料込) 【送料無料】バイバイ、ブラックバード [ 伊坂幸太郎 ] 価格:680円(税込、送料込) 両方とも現実からかけ離れているため、少々しらける所はあります。フツーだったらそこ激怒でしょ?っていうシーンでも、登場人物はなんともないようなセリフを吐きますし、登場人物がブルースウィルスでも無理でしょ、っていうような勇気とアクションを見せつけます。 一方、アニメや映画としてとらえれば、とてもワクワク心躍る小説です。伊坂さんは、リアリティなんかより、もっとロックであったり、そんな無形なものを表したくて書いているのかもしれません。 ちょっと僕にはついていけないところもありますが、それはロックバンドについていけないまじめ人間みたいなもので、ロック好きにはたまらない世界なのかもしれません。

「ツナグ」じっくりと計算された大衆小説

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【送料無料】ツナグ [ 辻村深月 ] 価格:662円(税込、送料込) 大衆小説って響き悪いですね。ほんとに悪い意味ではなく、気楽にさらっと読める小説っていう意味なんです。東野圭吾さんなども僕の中では大衆小説。その逆が、気合いを入れてググッって読む小説。平野啓一郎さんがその一例。 辻村深月さんの「ツナグ」は良くできた小説だと思います。マーケティングプランじゃないですが、緻密な執筆戦略がそこにあるように思います。 感動できる小説でありながら、作家の能力を感じられる小説でもあります。それにしても、どうして辻村さんは、ここまで多様な人物像をリアルに描けるのでしょうか。人の心模様をしっかりと観察して描いているんだと思います。

函館の観光名所は・・・坂!

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五稜郭、魚市場、箱館山、夜景などなど、函館には有名な場所は多いですが僕のおすすめは坂。 日本経済新聞の「 観光で訪れたい坂の名所ベスト10 」でも、函館 八幡坂が1位になっています。 ただ、自分としては八幡坂よりも二十間坂道の方が好きです。まさにドーーーンって感じの坂です。ドラマやCMで有名な八幡坂が柔であるのに対し、二十間坂は日本の剛!という印象です。さらにさらに、八幡坂ではカメラを携えた観光客が多く見られますが、二十間坂は誰もいません。 二十間坂 それにしても、お盆休みで、塩ラーメンで有名な星龍軒の並びようは半端ないです。

高齢化とファミリーレストラン

昼食に、浦和駅前のデニーズ入りました。中年の男性ウェイターが禁煙2名席に案内してくれると、南アジア(パキスタン等)出身風の女性が水をサーブしてくれます。同時にメニューを手渡され、今はステーキフェアとの案内。 数分後、隣の2名席に、推定80歳のおばあちゃんと、その娘さんと思われる60歳強のおばあさんが着席。お二人も同様にアジア風の女性からお水をもらい、ステーキフェアの案内を受けています。 それから10分ほど経過。二人はずーっとメニューを眺めては「食べたいものが無いねぇ」「なんか、油が鼻につくからねぇ」といっこうに決まる様子がありません。ちなみに、文脈から推察したのですが、「油が鼻につく」の意味は「油臭い」という意味のようです。 「入っちゃったから、食べずに出る訳にはいかないよ」と娘さんがお母さんを促し、最終的に二人は冷し中華を2つ頼みました。 何が食べたいかよくわからない、食べたいものが同行者と異なる、こんな時にファミリーレストランは役立ちます。和洋中なんでもありますから。全員が冷し中華を食べたければ、最初から中華料理屋に行くのが普通です。 アクティブシニアは、職場や学校といった集まれる場所を持ちません。つまり、いつもの居場所が無いのです。こうした方にはファミリーレストランは、ひとつの集いの場になっていくでしょう。 ただ、今のファミリーレストランは比較的中年層がターゲットとなっているようで、高齢者好みのメニューは少なめです。そして、競争激しい日本の外食産業がそのようなニーズを見逃すわけがありません。 南アジア風の女性は日本人(ハーフ)かもしれませんが、今日のデニーズに将来のファミリーレストランを見た気がします。

気象庁は地震速報の誤報を謝罪してはいけない

地震速報を外したからといって、気象庁がお詫びをしました。 が、なぜ謝る!!と言いたいです。そして、なぜ謝らせた!!と。 佐々淳行さんの「危機管理のノウハウ」にもありますが、悪い情報は必ず上長にレポートすること!が基礎中の基礎です。 これだったら大丈夫だろう、このレベルなら報告しないで何とかしよう、と部下が勝手に判断するのが一番危険なのです。 部下が報告しやすい雰囲気を上長がつくることも重要です。それは、大事に至らなかったとしても「よく報告した。ありがとう」と言う事です。ここで、「こんな小事まで報告するな!」と言ってしまうと、次から部下は報告をためらいます。 地震速報も同じです。あ、やばい!という兆候があれば、速報すべきなのです。それが大事に至らなければ、むしろ幸いです。 ここで、「予測外してんじゃねぇよ。どんだけ損したと思う!」と叱りつければ、次から、「あ、やばい!」と思っても「今度外したらまずいよな?どうしようかな?もう少し情報集めてから報告しよう」ってレポート担当者、システム設計者は思い始めます。こうして、速報が遅報になりかわります。 僕は、今回、お詫びをさせた気象庁の幹部、そうした雰囲気を作った日本人に怒りをおぼえます。 気象庁には 「今回は誤報となりましたが、微小な兆候を速報できたことを評価しています。精度改善に努めますが、誤報への非難ではなく速報への評価をしてほしい」 と言い切ってほしかった。こうした言葉が、速報システムの開発者や運用者をどれだけ勇気づけるか。 こんなことで、速報が速報でなくなってはなりません。 

ムクドリ対策への一案

夏場を迎え、駅前の街路樹にムクドリがやってきました。今の場所に引っ越してきて3年目ですが、過去2年、この時期になるとムクドリの大群がやってきます。 夕方18時ごろから、どこからともなく集まり始め、夜20時には「ギャーギャー」と叫びまくります。そして、翌朝になると大量のフンと羽が道路に拡散し、異臭を放ちます。 どうも日本中の自治体がムクドリとの格闘を続けているようで、ムクドリが嫌がるであろう音を流したり、枝を伐採したり、ネットをかけたり。 僕の地元では、枝の伐採で対応しています。それが、約480万円の公共工事。公共工事なので落札金額が開示されています。 清掃はわかりませんが、おそらく10人日くらいですかね。1人でやると10日程度ということ。交通整理する人なども含んでです。時給1,000円で1日8時間労働とすると、10人日だと8万円。そこに清掃機器代を含めると、1回20万円くらいでしょうか?ひと夏に10回清掃すれば、200万くらいです。 そうすると、1シーズンの対策費として約700万円くらい。 この対策費が高いか安いかは分かりませんが(だからこそ公共作業なのでしょう)、この対策を行っても結局ムクドリのすみかが少しずれるだけ、ってのが問題です。僕の地元でも、ムクドリ達は100メートル先の木に移住しました。 僕の考えでは、退治+掃除では永久にこのサイクルは終わらないのではと思うのです。だったら、公園(郊外や河川敷など)や寺社などに、ムクドリの木を作ってあげてはどうかと。ムクドリが嫌がる音ではなく、ムクドリが好む音やにおいを出して、その一角に集中する様に誘導するのです。 もちろん周辺の住民は不満でしょうから、防音や防臭の設備構築は必要だと思います。そうした設備構築・維持費については、周辺自治体から上記の対策費の一部を当てます。ゴミ処理と同様、ムクドリ集めてあげてんだからお金頂戴!理論です。 同様に、上記対策費の一部を対象公園や寺社の改良・改善に当てる事で、周辺住民にとってムクドリによって土地代が下がるような経済的負担を無くします。 まぁ、効果がどこまであるか不明ですが、毎年700万円を日本全国の自治体が支出しているならば、抜本的な解決策があってもよいかと思います。

なんで男って宇宙が好きなんでしょう

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小学校だったか、中学校だったか忘れましたが、宇宙図鑑が欲しくて父親に買ってもらいました。なんか、宇宙に関心があるってだけでカッコいい気がして。 それから買ったのがホーキングの本。 【送料無料】ホーキング、未来を語る [ スティーヴン・ウィリアム・ホーキング ] 価格:788円(税込、送料込) でも、よく分からなくて。まずは相対性理論を学ぼうと。ブルーバックスの相対性理論入門にのめり込みます。この本は本当におもしろかった。 【送料無料】相対性理論の世界 [ ジェ-ムズ・アンドル・コ-ルマン ] 価格:861円(税込、送料込) 相対性理論をかじったら、今度は「時間」に関心をもち、四次元の世界へ。でも、これが難しい。「頭がこんがらがる」ってのを実感したのがこの本かもしれません。 【送料無料】四次元の世界新装版 [ 都筑卓司 ] 価格:987円(税込、送料込) それからは、数年おきにやってくる宇宙マイブームにあわせて、いろいろと読みました。そして、今回はサイモン・シンの「宇宙創成(上・下)」。「 フェルマーの最終定理 」「 暗号解読 」で、サイモン・シンに惚れ込んでの購入。 さすがサイモン・シン。これだけ難解な宇宙論議を簡単に、でもロマンチックに綴っています。30も半ばに、再び宇宙ブームを呼び寄せてくれました。ただ、ちょっと下巻の原子モデルからは、ちょっと難しかった。。。 【送料無料】宇宙創成(上巻) [ サイモン・シン ] 価格:704円(税込、送料込)