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10月, 2013の投稿を表示しています

(書13−24)『やってのける』 ハイディ・グラント・ハルバーソン

突然ではありますが、「本は2回以上読んではじめて理解できる」という考え最近持つようになりました。 加齢にともなう記憶力の低下も影響しているのかもしれませんが、僕の場合1回では理解しきれないのです。ただ、以前までは、同じ本を繰り返し読むよりも新しい本を読みたいという気持ちが強かったため、理解しきれてなくても別の本に手を伸ばしていたのです。 今回、この本について投稿するのも、2回目を読み終わってからになります。正直1回目では理解しきれませんでした。内容は簡単なのですが、少々分かりにくい構成なのです。 自己啓発本に良くある「○○のための3原則」のような、3とか5とかシンプルな原則がありません。むしろ、MBAの授業で渡されるテクニカルノートに似ていて、学術的な文章表現が多いです。大衆を対象とした自己啓発本が誤解を恐れずにフォーカスを絞る戦略をとるのに対し、テクニカルノートは誤解を生まないように網羅的な説明をする戦略をとります。一方、しっかりと読みこめば、得るものは多く、応用性が高いのがテクニカルノートになります。 この本は、目標の立て方、目標達成のための方法論について、多面的にノウハウを教えてくれます。自分の性格やおかれた立場など、ケースバイケースでのノウハウが網羅されています。ケースバイケースであるため、秘訣はこれだ!!!という焦点がありませんが、大変応用性の高い手段が説明されています。 自分にカスタマイズした目標設定や実行手段を学ぶことができた、有用な一冊です。同時に、GTD(Getting Things Done)の奥深さを再認識しました。これから、もう一度『ストレスフリーの整理術』を読み直すことにします。

(書13−23)『里山資本主義』 藻谷浩介

タイトルのつけ方はどうかと思いますが、過疎化が進む田舎における生活の美しさや生活の意義を学びました。ただ自然に囲まれる生活という点でも魅力的ですが、コミュニティにおける自分の存在意義を強く感じられる生活という点で、つよく引き込まれました。 同時に、田舎に根付いて新しい価値を生もうとしている会社やリーダーの存在を知ることができ、知的にも面白い本です。 売上一位、ノルマ達成、イノベーション、MBA、テレビ出演・・・こんな響きに快感を感じつつも、僕はどこかでむなしさを感じてしまいます。でも、そんなむなしさを認めてしまうと自己否定になるため、なんとない論理で納得させています。ただ、そんな肩書きや自慢よりも、人とつながる大事さを年々強く感じるようになっています。そんな僕だからかもしれませんが、この本は人生におけるもう1つのチョイスを示してくれました。 ただ、惜しむらくは著者である藻谷氏の最終総括部分。他の部分はNHKの広島取材班の方が執筆されており、純粋に「里山の素晴らしさ」を感じられる内容です。それを最後の最後で藻谷氏が、強烈な自己主張あふれる論調を繰り広げるため、エゴ臭で読み終わりが台無しになります。 藻谷氏の論理がどうのこうのではなく、社会への怒りに興奮しているのか、とにかくあまりに読みにくい文章。かつ、俺の主張はどうだ!!他の学者どもは馬鹿だ!!というエグさが強烈。論理とか市場から離れて、純粋に生活を楽しもうとする人々の営みを知った後に、マネー資本主義や現在政治や学者通年に対する憎しみにも似た論理攻撃、やめて欲しかった。

(書13−22)『ブラックペアン1988』 海堂尊

ちょっと最近疲れぎみだったので、海堂さんの本が続きました。気軽に読めて、スカッとする。まるで遠山の金さんのような本を書いてくれる海堂さん、ありがとうございます。気分転換に最高です。 この本は、ちょっと途中でネタバレ感はありますが、主人公がもつ個性的な性格が相変わらずたのしめます。「チームバチスタの栄光」の白鳥、「ブレイズメス1990」の天城と、空気を読まない(読めない?)キャラがこの本でも輝いています。 会社には絶対にいない、でもいたら面白い、そんなキャラが輝くからこそ、読んでいて現実を忘れさせるのかもしれません。江戸町奉行に、刺青を入れた遊び人が居なかったのと同じです。 ちなみに、本を読む順序としては、「ブラックペアン1988」→「ブレイズメス1990」の順が正解です。

(書13−21)『悩む力』 姜尚中

大人になってから、いわゆる実用書と言うものに偏り始めた気がします。仕事の仕方やコミュニケーションの仕方、経営の仕方や財務諸表の読み方など。なんと言うか、味気のないものを読みあさっています。といいつつも、僕にとっては苦痛ではなく新しい学びであって面白いわけです。 ただ、この『悩む力』を読んで、実用書で得ている学びが、なにか表層的なものであることを感じました。マックス・ウェーバーも、ショーペンハウエルも今は遠い昔。そんな難解な本を、時間をかけて読むだけの気力が無くなっていることに気づいたのです。この本は、そうした事を主題にしてはいませんが、いつのまにか表層的な学びに偏っている自分を再認識させてくれました。 次の文章は筆者が青春について記した部分ですが、これは青春だけでなく読書にも当てはまる気がします。 「自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。実務的な問題解決を第一とし、万事を淡白にやりすごしている人は、『そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ意味がない』と言うでしょう。しかし、そんなふうに生きていたら、たぶん、最終的にはもっと大きな孤独を抱えることになると思います。 他人とは浅く無難につながり、できるだけリスクを抱えこまないようにする、世の中で起きていることにはあまりとらわれず、何事にもこだわりのないように行動する。そんな『要領のいい』若さは、情念のようなものがあらかじめ切り落とされた、あるいは最初から脱色されている青春ではないでしょうか。」  悩む力とは何か、1回読んだだけではつかみ取れませんが、久々のウェイクアップコールを喰らった気がします。最後に、もう1つ心にのこった文章を記して終わります。 「だれもが自分の城を頑強にして、塀も高くしていけば、自分というものが立てられると思うのではないでしょうか。守れると思ってしまうのではないでしょうか。あるいは強くなれるような気がするのではないでしょうか。しかし、それは誤解で、自分の城だけを作ろうとしても、自分は立てられないのです。 その理由を究極的に言えば、自我というものは他社との関係の中でしか成立しないからです。すなわち、人とのつながりの中でしか、「私」というものはありえないので

(書13−20)『免疫力を高める眠り方』 大谷憲

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一昨年からストレスと思われる不眠、浅い眠りになやまされており、眠り方の本を結構読んでます。この本もそうした目的から買いましたが、まぁこういう本を1冊買えば十分のようです。 基本書いてある事に特段新しいものはありません。つまり睡眠というものについては、今の所大きなイノベーションは生まれていない様です。 ただ、体を温める重要性とその方法については勉強になりました。 陽性(成分:ナトリウム)の食べ物は体をあたため、陰性(成分:カリウム)の食べ物は体を冷やす。 アルカリ性の食べ物は血液をサラサラにし、酸性の食べ物は血液をドロドロにする。 陽性かつアルカリ性の食べ物:根菜類、みそ・しょうゆ、つけもの 陰性かつ酸性の食べ物:白砂糖、牛乳、コーヒー、お酒、清涼飲料水 ちなみに1957年の調査によると、日本人の平熱は37度とのこと。 ただ、僕の周囲で平熱が37度の人は見た事が無いですし、友人含め35度台の人をチラホラ見かけます。1957年から半世紀たって、平均平熱が下がっているのでしょうか? ちなみに著者によると、 体温が1度下がることで、免疫力は35%下がり、基礎代謝能力は15%〜25%下がる とのこと。 既に40歳が見えてきているので、眠りだけでなく食べ物にも気をつけた方が良いようです。

(書13−19)『1分間の日記で夢は必ずかなう!』 今村暁

これで何冊目なのだろう?って思うほど、自己啓発本を買っている気がします。多分趣味なんでしょう。 そんな自己啓発マニアな僕としては、なかなかの一冊。オーソドックスかつ本質をついているのは『思考は現実化する』だと思いますが、『思考は現実化する』を読んだ後に、現実的な実践方式を学ぶ上での良書かと。 日記を書くこと自体は新しいものではないのですが、とにかく感情/感性を呼び起こすことを筆者は強く主張します。 自分に対し、本心からやりたい事を、噓偽り無く聞いてあげる。そうすることで自分がどういう人間なのかを理解し、同時に理性で閉じ込めがちな感性を解放する。その手段として日記が存在するのです。 MBAでも、まずはSelf-Awarenessで始まり、その後Self-Acceptanceに移行することを学びました。自分がどういう人間なのか、自分はいつ歓び、いつ悲しむのか、そうした自己認識(Self-Awareness)がまずは重要ということです。

(書13−18)『日本サッカースカウティング127選手』 ミケル・エチャリ

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【送料無料】日本サッカースカウティング127選手 [ ミケル・エチャリ ] 価格:1,500円(税込、送料込) レアル・マドリードのシャビ・アロンソを発掘したといわれるスカウト、ミケル・エチャリ氏による日本サッカー選手の成績表。 ザックジャパン全選手、J1とJ2の中の注目選手の計127選手がそれぞれ評価されています。まぁ良く見ています。 ターンのスピード、ヘディングの仕方やゴールへの入り方など、スカウトってこういう見方をするんだ、という細かい視点。同時に、ボスに報告する上で必要な「必要最低限の表現方法」も勉強になります。とにかく簡潔。 岡崎、遠藤の評価は抜群に高く、DF陣の評価は必要に低い。このブログをベラルーシ戦を見ながら書いているのですが、「まさにその通り」といったところでしょうか。

ついに本棚を買う

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足かけ1年、ようやく本棚を買いました。 いつもIKEAや無印良品でとりつくろっては、なんとなく不満を抱いてきた本棚。この1年は、一生ものを探そうと心に決めて、目黒の家具通りやインターネットを徘徊してきました。 できれば背は低く、横長。スチールやプラスチックなどの人工物は一切無く、無垢の木、出来れば一枚板の本棚。 こんな理想を抱いて探してきました。 そして、ようやく写真の本棚に出会いました。横180センチ、奥行き30センチ、高さ1メートル。全て無垢の木で出来ておりますが、一枚板ではありません。横板は2枚の板を合わせたもの。正確には棚であって、本棚ではありません。 旭川の旭川家具センターで出会いました。北海道旅行の際に、るるぶに家具センターが紹介されており、もしかしたら???と思い訪問。結構デカい2階建て倉庫の中が、奇麗なショールームとなっており、その2階奥に隠れてました。 写真では木の風合いが出ていませんが、本当にカッコいい本棚です。一目惚れしました。 処分品だったのか、理由は分かりませんが12万円のところを7万2千円まで値引いて頂きました。更には、お店の方には、無垢材と人工材の見分け方を教えて頂くなど、とても貴重な経験をさせていただきました。(20万を超える高級家具でも、合板材に張り紙ならぬ張り木をしているモノが多く、店員さんからは木目の繋がりを良く見るんですよ、と注意されました。汚れてきた際に表面の木を削ることがあるらしいのですが、合板+張り木の場合、中から全く風合いの違う木が出てきて多大なるショックを受けるとのこと。) 旭川家具センターは楽天にもあるようですが、この本棚は売られてないようです。 旭川家具センターの楽天ショップ この本棚に本を移動させる際、大きな紙袋4袋分の本を処分したのですが、それでもギリギリ。もう1つ欲しいのですが、スペースが。。。

(書13−17)『ブレイズメス1990』 海道尊

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【送料無料】ブレイズメス1990 [ 海堂尊 ] 価格:680円(税込、送料込) これまでずっと、僕にとっての娯楽小説は西村京太郎さんのシリーズ。電車に乗る前に買って、マンガのように読みふけり、電車を降りる時に捨てる(スミマセン・・・)。下手なマンガよりも面白く、続々と新刊がでるためキオスクでのチョイスがかぶる事が無いのも西村さんの凄み。 この京太郎シリーズを最近追い越しているのが、海堂シリーズ。海堂ファンには、「おいおい、捨てるなよ!!こっちは文学作品だ」って言われるかも知れませんが、読みやすさと面白さは京太郎級。エンディングにかけての盛り上がりと、スッキリした読後感は素晴らしいものがあります。あまりのスッキリ感に、二度読みのモチベーションが無くなるのが玉に傷か? 東野圭吾さんとかも最初は結構かるく読めてたのですが、徐々に読みづらくなってきた今日この頃、海堂さんはイチオシ作家です。 電車内くらいは仕事を忘れたい。でもマンガは恥ずかしい。そんな病めるサラリーマンにぴったしの本だと思います。

(書13−16) 『稼ぐ力』 大前研一

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【送料無料】稼ぐ力 [ 大前研一 ] 価格:1,470円(税込、送料込) 前半はちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』の内容を大前さん特有の鋭い舌鋒で記した感じとなっており、後半は稼ぐ力というよりも大前さんの日本再生論に近い感じです。 ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』の方が、より具体的な対策が書かれていてタメになるかなと思います。大前さんは凄すぎる人がために、少々他人では真似られないところがあります。真似られないというよりも、正確には真似られると信じられないのです。その点、ちきりんさんは読者のレベルに自分の目線を落としてくれているので、「これなら僕でもできる」と思えるのです。 両者を読んで、まず自分ができる一歩として、英語力の改善と思った次第です。当たり前の事なのですが、気づくと精進を怠っている自分がいて、ふと「あぁもっと勉強しておけば良かった」と思うのが英語なのです。

僕の不眠症対策ツール

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仕事のストレスから、寝付きが悪く、早朝に目覚めてしまう生活を1年以上続けてきました。早朝に目覚めても、体は疲れているため薄い眠りとともにギリギリまで布団にこもってしまいます。 ならばいっその事起きてしまえば良い!と思い、早寝早起きを目指したのが2ヶ月前( 朝型人間を目指して〜人生10回目くらいの挑戦〜 )。不眠解決と早寝早起きを実現するためには、快適な寝室つくりが欠かせません。 そこで僕が行った対策がこれ。 (1)ケータイは寝室外へ 仕事とプライベートの間の窓口となるケータイは、絶対的なストレス源ととなります。僕の場合は、夜目覚めた時に時間をチェックするためにケータイを開き、そのまま仕事のメールを見てしまってました。1回メールを見ると頭は仕事モードに切り替わり、寝れなくなります。今は毎晩、廊下で充電器につながれています。 (2)ケータイに代わる時計を ケータイが寝室から追放されるため、時計が必要になります。体を動かさなければ時間が確認できないような時計(ボタンを押さないとバックライトがつかない時計など)はNGです。たとえ薄い眠りであっても、長く続けられるように薄目で確認可能な時計がベストだと思います。 このあと書きますが、僕は快眠には音楽が重要との結論に至りました。ナイスな時計+睡眠音楽+目覚まし音楽が実現できるものを探し続け、ヤマハのラジカセを購入しました。こいつはデザイン・価格ともにお気に入りです。 (3)部屋に癒しの香り ラベンダー、お香、なんでも良いですから、「僕はこれから寝るんだ」ということを体に思い込ませることが重要です。 『かゆらぎ 白檀』など色々と試した結果、僕はこのラベンダーに行き着きました。寝る前に枕とパジャマに吹きかけます。化粧水なので、肌の弱い僕には助かります。 こいつは本当に僕を救ってくれました アルコールに敏感な方、乾燥肌の方おススメ♪【MARKS&WEB(マークス&ウェブ)】センシティブ... 価格:1,733円(税込、送料別) 睡眠よりも瞑想に合う? かゆらぎ 白檀 40本入 香立付/かゆらぎ/お香(スティック)/税込\1980以上送料無料かゆらぎ 白檀 ... 価格:1,050円(税込、送料別)

(書13−15)『茶をたのしむ』 一条真也

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【送料無料】茶をたのしむ [ 一条真也 ] 価格:1,365円(税込、送料込) 実家が日本茶屋のため子供の頃は毎日のようにお茶を飲んでいたのですが、今や駅のプラットフォームでペットボトルのお茶を買い、職場では缶コーヒーをグビグビ、仕事帰りにビールを呑んで、家ではインスタントコーヒーを飲みながらテレビを見る日々。 久々にお茶をたのしもうと思って、本の雰囲気だけで一冊買ってみました。本としてはお茶初心者の方が読むもので、なんら新しいものはありません。まぁこの程度の内容であればインターネットの世界で見つかるでしょう。 と、こんな手厳しいことを書きながら、僕の横には緑茶。緑茶を再び生活に復活させてくれただけでも、この本には感謝しなければなりませんね。 ブログを読んでお茶に関心を持ってくれた方がいれば、ぜひ僕の実家でお茶を買って下さい。ちーさい茶店ですが、親父はこだわっているようですから。 お茶處 茶楽(さらく) http://www.salaku-left100.com

(書13−14)『運命を変えた33の言葉』 NHK「プロフェッショナル」制作班

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【送料無料】運命を変えた33の言葉 [ 日本放送協会 ] 価格:819円(税込、送料込) NHKドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」から、33人のプロフェッショナルがどのように仕事に向き合っているかが抜粋されています。 やはり映像と比べるとインパクトや言葉の説得力は落ちますが、それでも実績に裏打ちされたプロの言葉は重いものがあります。 この本を通じて、「成功者は自分の仕事に対し正面から覚悟を決めて向き合っている」ということを学びました。「本当にこの仕事でいいのか?」といった仕事選択への疑問や、「今日はここまで」といったワリキリを、登場人物からは感じません。 全員が全員、「この仕事をトコトンやり尽くす、死ぬ気でやり尽くす」という覚悟を持っています。 特にそれを強く感じたのが、日本料理人 山本征治さんの行動であり言葉です。 (前略)店が終わるのは午前1時頃。もう何時間も立ち仕事をしているため、撮影をしているスタッフも疲労感を隠せない。しかし、山本さんは意気揚々と言う。 『さあ、料理しよう!』 最初は耳を疑った。しかし、山本さんは新たな料理の試作を始める。その日の営業中にひらめいた料理を、次々と形にしていく。試作が成功すると子供のように喜ぶ。文字どおり飛び上がってガッツポーズをするときさえある。逆に失敗すると本気で悔しがる。結局、試作は朝日が差し込んでくるまで続く。それも毎日だ。 (中略)何が山本さんをそこまで駆り立てるのか。返ってきたのは、こんな言葉だった。 その道に、骨をうずめる覚悟 「 僕の料理に対する覚悟は、ただの覚悟じゃなくて骨をうずめる覚悟なんですよ。人生のすべてをかけると決めてるんです。そうしないと料理を進化させることはできないし、世界にも通用しない。僕は毎日、それくらいの気持ちで料理に向き合っているんです。 」  僕はこんな気持ちで仕事に取り組んでいません。もっと打算的ですし、もっと論理的で、もっと腰が引けてます。覚悟を決める。今の僕に絶対的に必要な要素だと確信しました。

(書13−13)『ストイックなんて無用だ』 原田泳幸

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【送料無料】ストイックなんて無用だ [ 原田泳幸 ] 価格:819円(税込、送料込) 原田さんはアップルジャパンの前社長であり、現日本マクドナルドの会長兼社長。ソフトバンクの孫さん、ファーストリテイリングの柳井さんなどと比べると、ちょっとだけ地味な感じがしますが、実績に裏打ちされた超一流経営者です。 僕の先輩が尊敬していたこともあり、原田さんの本に手を伸ばしてみました。 しっかりと帯を見て買うべきでした。。。帯には「60歳から始めるトライアスロンへの道」との説明文。まさか原田さんがとは思いつつも、本の8割はマラソンであり、トライアスロンの話です。後半2割くらいは経営について書かれていますが、立ち読みなら20分で十分です。 じゃぁ何も得るものが無いかといえば、んなことはありません。それは、「やると決めたらやる!」というストイックな思考と習慣。タイトルが「ストイックなんて無用だ」なので、僕の指摘は矛盾します。が、これは「ストイック」の定義の問題。原田さんは「自分はストイックではない」と言いますが、僕からすれば十分ストイック。 何かをトコトンやりつくす考え方や、そうした考え方を持つ原田さんの生活がリアルに描かれているため、むしろ素な原田さんが垣間みれる本かも知れません。