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8月, 2014の投稿を表示しています

寄付したら豪勢なパンフレットが送られてきた

たった1,000円ではありますが、カタリバという団体に共感を感じ、インターネットで寄付しました。 数日後、郵便で4色刷りの30ページにわたるパンフレットが届きました。紙もマット紙ではありますが、結構重めです。定期的な寄付を訴えかける手紙なども入ってますが、なんとなく企業紹介のようなパンフレット。代表の顔写真とかドーンっと載ってまして。 寄付を集めるのも大変なんだと思いますが、1,000円寄付してこうした豪勢なものが郵便で届くと、なんだか微妙な気分になります。もっと素っ気なくて良いと思うのです。

高校野球における抑えピッチャーの勇気に感銘

たった今、夏の高校野球で富山商業が新潟の日本文理高校に負けました。9回裏の逆転サヨナラツーランホームランという、高校野球らしい終わりかたです。 打たれた富商ピッチャーは8回からマウンドにあがった岩城くん。甲子園初マウンドでの対戦相手が、打線で有名な日本文理高校。なかなかストライクが入らない所もありましたが、何とか1点差で9回裏のマウンドへ。 ランナー1塁から突然のサヨナラ劇。ホームラン打たれた瞬間、岩城君は「え?」といった驚きの表情。 高校野球にはプロ野球と違って後がありません。日本シリーズだって、来年もあれば再来年もあります。ただ、3年生が主体の高校野球では次の試合もなければ、来年もありません。 そんな中で、試合終盤に登場する抑えピッチャーのプレッシャーは想像を絶します。サッカーのPK戦は5人で蹴るものですし、PKが本職なプレーヤーなどいません。しかし、抑えのピッチャーは「抑える」ことが本職であり、抑えられないことは仕事失敗なのです。人生最後の機会で仕事失敗がさらけ出される、それが高校野球の抑えピッチャーが抱えるリスクなのです。 そうした仕事を引き受けてでもチームに貢献しようとするプレーヤーの勇気に感銘を受けました。負けてはしまいましたが、岩城くんには得がたい感動をもらいました。

(書14−4)『阪急電車』 有川浩

スーパーほっこりしますね。 自己啓発書やビジネス書や近代小説ばかり読んでると、どんどん自分の精神年齢が老いてく感じがしませんか?難しい知識や難しい表現や難しい精神葛藤などを本で知って、フムフムみたいな。 でも結局、男女の恋愛とか、恋愛のすれ違いとか、日常の人間関係とかそんなシンプルな部分にこそ心がフルルと動くんだと思います。初めて彼女を部屋によぶ時の「どういう口実で部屋に呼ぼう」「どういう口実なら部屋について行こう」「終電なくなりそうだけど、敢えて気づかないふりしよう」みたいな、誰でも分かるシンプルな心の動き。三島由紀夫や川端康成の世界には描かれない、幼稚だけど根源的な感情です。 さらに、舞台が阪急電車ってのもイイ。適度にゆっくりで、適度に地元電車で、適度に無名なところが、ほっこりさせます。新幹線では無く、観光色が混じってしまう江ノ電でも無く、停車駅にリアルな想像をかき立てる東横線でもない電車。 「あー、なんかそーいうの良いなぁ」ってのが凝縮した一冊です。平日、早退した日に各駅停車で座りながら読みたい本です。

広島の土石流報道に感じる報道の無責任

一時期とある商品の自治体向け営業をやっていました。県庁や市役所などの自治体に、とある商品を提案するのです。しかし、営業のたびに感じたのは自治体職員の無気力と自治体の限界です。 昨日、広島で生じた土石流のため十数人の方が亡くなりました。本日のニュースでは、広島市役所による避難勧告の遅れが死傷者発生の原因にあると断じ、避難者の「勧告が遅すぎる」コメントを報道しました。 しかし、自治体職員の現実は「逃げる必要の無い勧告をすれば怒られる」「しかし、勧告が遅れれば怒られる」の板挟みなのです。事実、「勧告を出したくせに、何もおこらねぇじゃねぇか」と文句を言う住民は予想外に多いのです。 また、勧告に必要な情報が自治体には意外とそろってないのです。近年の予算削減で、水位計やカメラなどの情報収集ツールを設置することができず、現場で何が起こっているのかを遠隔から判断することが出来ないのです。現在稼働するセンサーの多くは10年以上経過したかなりのポンコツです。 リアルタイムな情報を持たない一方で、勧告の精度を求められる。これが自治体防災の現実なのです。結果、大雨が予想されるたび、自治体職員は自宅ベッドの横にパソコンを設置し、1時間おきに起きてはヤフー天気を確認するのです。時には自宅が危険にさらされつつも、他人の安全のために深夜の役所に詰めるのです。 こんなギリギリで運用されている自治体防災の内情を報道すること亡く、すべてを自治体のせいにして話を終わらせる報道機関に憤りを感じ得ません。 冷たい言い方ですが、自分の身は自分で守るほかありません。自己責任です。自治体の防災システムは自己防衛を助けるものであり、安全を保証するものではないのです。しかし、こうした報道が流れるたび、安全が破られる=自治体防災システムの不備という等式が暗黙裏に世論に形成されます。この等式の対偶は、「自治体システムが完全ならば安全は守られる」であり、自己責任という冷たい現実からの逃避なのです。 悲しい出来事ではありますが、やはり防災は自己責任という点を見失ってはいけないと思います。

(書14−3)『おざわせんせい』 博報堂「おざわせんせい」編集委員会

博報堂の知り合いに薦められた一冊。 博報堂の生きる伝説、小沢正光氏の名言?暴言?をまとめた一冊です。 「これ以上、言ったら、殴るぞ。」 「クライアントは、大学院。お前らは、幼稚園。園児にしかできないことを死ぬほど考えろ。」 「じゃぁ、今そこでNASAに電話して。」 ここまでくると、パワハラというよりも専制君主に近いですが、その発言を食らった皆さんが、後々になって笑い飛ばしちゃうところに小沢さんの愛があるのでしょう。 上に書かれた言葉だけじゃ通じない面白さやインパクトが満載の書で、読まないと伝わりません。博報堂社内ではバイブル化しているとも聞く名著です。 ちなみに、小沢氏が著者となっている「プロフェッショナルアイデア」を読めば、「おざわせんせい」にある氏の発言が、根拠の無いパワハラでは無いことが分かります。

(書14−2)『百舌の叫ぶ夜』 逢坂剛

なんだか最近、通勤電車で難しい本を読むのがおっくうになってきました。昔は普通に大前研一やクリステンセンや孔子やプラトンなどを読んでいたのですが、最近「通勤くらい軽い読み物を」という声がどこからか聞こえてくるのです。 そんな気持ちから、ドラマ化された百舌シリーズをKindleで買ってみました。 結構グロいっすね。がんがん人が死にます。しかも、普通にプスって殺されます。小説がドラマ化されていますが、なんとなくドラマを小説化した感じの内容です。ちょっと登場人物にリアリティが無いというか、内面的な感情の揺れ動きに乏しいというか。 決してつまらないとは言いませんが、『ジェノサイド』などと比べると、ほどほどの娯楽本といったところかと。

(書14−1)『アトピーは和食で治せ!』 永田良隆

小さいころから軽度のアトピーに悩まされてきました。ひざの裏やひじ、首や背中、時にはまぶた等にアトピーがでます。特に汗をかきやすい夏場がひどく、次が冬場の乾燥時期。 最近、いままでに無いくらい悪化したので、この本を手にしてみました。 主旨は、 1)極力油(特に植物油)をとらない 2)タンパク質の摂取量をひかえる 3)魚類および海藻類の摂取を増やす 4)ステロイドは使うときはしっかり使う です。 そして、上記1〜3を実現する上で、和食が最も適しているというのが筆者の主張となります。アトピーが近現代において問題になった点からも、欧米食文化の浸透やお菓子などの飽食が原因と考えられ、以前の質素な和食文化がアトピーの一因であると説明します。 確かにこれまでの経験上、ラーメンを食べた翌日やポテトチップス、マヨネーズを多くとった週などは肌が悪化しやすい状況でした。 ということで、ここ3週間は魚中心の和食に切り替えました。ラーメンは一切食べず、毎日かならず魚を摂取します。植物油も可能な限り排除し、マヨネーズや乳製品も完全排除。 完全に綺麗になったわけではありませんが、肌の調子は徐々によくなっています。特に感じるのが胃腸内部の改善。植物油を大量にとった日は、なんとなく胃腸内部にアトピーが生じている感覚(あくまで感覚です)がありました。これは排泄物からそんな感じ(あくまで感じです)をうけてました。 この本を読んだうえで、自分なりのアトピー対処法をここに記します。 1)食事は和食に 2)お風呂のあとは必ず水シャワーで体を冷やす 3)体がかゆいときは、可能であれば水シャワーで体を冷やす 4)ねてる間にかいてしまう時には、靴下を手袋代わりにはめる 5)爪はこまめに切る 6)夏場の寝室は冷房で冷やす 7)酒を飲んだ日は冷水を飲んでから寝る 8)かゆいならステロイドはしっかり使う(かゆくない日は塗らない) 基本、汗をかかないようにしながら肌の炎症を冷やして止めることが中心になっています。 ちなみに、こちらの本も読みましたが内容はほぼ同じなので、価格の安い『アトピーは和食で治せ!』だけで十分です。

Kindleの長所と短所

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1ヶ月前にKindle(Kindle Paperwhite)を買いました。以前からKindleにしようか、iPadを買ってKindleアプリで読もうか悩んでいたのですが、これ以上考えても仕方ないと思い買いました。 結局iPadは持ってないので比較はできませんが、Kindleを超活用している日々を振り返れば、買ってよかったのだと思います。こうした言い回しをするのも、Kindleにいくつかの欠点があるからでもあります。 長所 軽くて小さく持ち運びに便利 電池の持ちがいい 片手で読める 紙の本よりコンテンツが安く買える 視認性がいい(目に優しい) Kindle Paperwhiteは206グラムと、iPad miniの336グラムよりも130グラム軽くなってます。130グラムってどれ位かと調べてみると、これくらい。 あんまり大した差に見えませんね(笑) でも、まぁ毎日食べもしない蒟蒻ゼリーを持ち歩いていると思えば、少しは気分が軽くなります。 長所のなかで特筆すべきは「片手で読める」点です。スワイプではなく、タップでページがめくれるため、通勤電車などの片手で操作が必須となるスペースでも楽々本が読めます。これは、ページめくりが必要な紙書籍だとかなり難しいですし、重めのタブレットですと腕が痛くなります。たとえ軽いタブレットでも、サイズが片手操作サイズを超えるとページ送りに必要なスペースを片手ではタップできず、必然両手でのページ送りとなります。この長所のおかげで、今はどんな狭いスペースでも本が読めるようになりました。 短所 本の選択肢が少ない Kindleストアのランキングや検索機能が少々使えない 本を共有できない 加筆・参照に不便 無駄に本を買ってしまう 短所の1とか2とかは、時間とともに解決されるでしょうが、今の自分の悩みは3〜5です。 この本イイと思ってもデジタルコンテンツなので共有ができません。アカウント共有により可能ではありますが、アカウント共有してしまうと自分の本棚を開けっぴろげにする形になり、少々恥ずかしい思いをします。なんか、『会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本』などを同僚には見られたくない気持ち分かりますかね? こういう本って何だか恥ずかしくないですか?