投稿

2015の投稿を表示しています

小牧市のツタヤ図書館反対に驚き

商業化傾向が強すぎる、郷土文化などの書籍が排他され学習要素が薄れる、などといった理由でツタヤ図書館が反対されました。 そもそも図書館の存在自体必要でしょうか?書籍が電子化されつつあり、アマゾンによってニッチな書籍も購入できる世の中になった以上、図書館の意義は変わってきていると思います。書籍購入するだけの経済的余裕がない人、研究等で一時的に書籍の一部分が必要な人などの、きわめて特定少数の人にとって価値の高い場所になっていると思います。 そんな図書館もタダではありません。その運営には税金が使われているわけで、特定少数のために不特定多数が経済負担を行っているのです。 横浜市立図書館の情報 によると、18の図書館に対し年間18億円支出しています。つまり1図書館に対し運営費は年間約1億円。さらに建設費ですが、 愛知県図書館で77億円、大阪府立中央図書館で191億円 、およそ100億円とすると20年償却で年間5億円の支出となります。つまり年間6億円の経済的負担となります。 小牧市の人口は15万人、税金を納めている人口を10万人とすると1人年間4,300円の経済負担となります。ツタヤ図書館とした場合、ツタヤ側の収益貢献があるため、この負担はいくばくか軽減します。 偏見かもしれませんが、平日図書館に訪れられる人は高齢者と学生でしょう。そして、その高齢者の多くが「昔の図書館の良い点が失われる」と反対するのです。しかし、その図書館の経済負担をしているのは生産人口世代であり、その多くは図書館に行けません。 小牧市の65歳人口比率は20%を超えています。また15歳以下人口は約15%。そうすると有権者人口はざっくり55%程度でしょうか。つまり有権者のうち27%程度が高齢者となります(20÷(20+55))。投票率( 高齢者平均65%、生産人口平均40%程度) の差を考慮すると、高齢社の意見反映力は凡そ4割程度でしょう。 図書館による便益享受者(実質2割、意見反映力4割)とその費用負担者(実質5割強)が異なる中で、便益享受者がより費用のかかる選択肢を選ぶ、これが小牧市の実情です。 こうしたチョイスを続ければ続けるほど、生産人口は市外へ流出し、街は高齢化が進展します。高齢社のワガママもほどほどにして欲しいものです。

DeNAが無人運転を狙う理由がわからない

神奈川県とRobot Taxi Incが無人運転タクシーの実証実験を発表しました。2016年から開始し、2020年には実用化を狙っているようです。Robot TaxiはDeNAとZMP INCというロボット化会社の合弁企業です。 現在、GoogleやAppleが無人運転技術を開発しておりますが、基本は人工知能・機械学習といったところが開発対象となる要素技術かと思います。まぁ、さまざまな会社が目をつけているホットトピック、悪く言えばミーハーな技術かと思います。Googleとしては会社保有技術の応用であり、運転情報のクラウド化などが狙いかと思いますし、Appleについても保有技術の展開可能性をさぐっているのかと思います。 DeNAはその基礎となっているスマホベースのゲーム事業に加え、あらたな成長源となる新事業の育成を進めているようです。DeNAの求人情報を見てても新規事業開拓が活発です。GREEの二の舞にはならない!といったところでしょう。 しかしDeNAはこの分野において何か技術を有しているとは思えません。今回活用したアセットとしては神奈川県との関係性くらいではないでしょうか。ZMPという技術ベンチャー を育て、出資からの収益を確保するという狙いは有ると思います。しかし、自事業とのシナジーが期待できない中で、どこまでこうした事業の成長を待てるかどうか、ここが肝かと思います。 SoftBankも人工知能技術やタクシー配車ベンチャーなどへ投資を惜しみません。しかし彼らは、これまでの投資実績と通信事業から生まれる潤沢な資金に恵まれてます。DeNAの新規事業が成功するかどうかは神のみぞ知りますが、私はこうした自事業との連携が見えない投資的事業は長期的に失敗すると踏んでいます。

キャンピングカーを買うプロジェクト①

2年後を目処に日本一周をしようと予定しています。現在1歳の娘が「それなりに」自活できる歳で、義務教育が始まる前こそが人生で限られたタイミングだと思うのです。小学校が始まってしまうと、夏休みしか狙い目はなく、どうしても日本一周が断続的なプロジェクトになってしまうからです。 タイミングは2年後にセットし、日本一周のコストをはじいてみました。 前提 ・日本を365日かけて一周する ・自動車で一周する ・全日宿泊施設を利用  自動車:約200万円(中古車、税金等含む)  燃料代: 約10万円(1万キロ ÷ 17キロリットル × 140円/リットル)  高速代: 約10万円  宿泊費:約240万円(6,000円〜7,000円/泊 × 365泊)  食事代:約190万円(700円/食 × 2食/名・日 × 3名 × 365日)  観光代: 約60万円(500円/日 × 3名 × 365日)    合計 :約710万円 ここで、車中泊を半分活用すると、宿泊費が半額となり120万円節約できます。一方で、銭湯代がかかるため約30万円(500円/湯 × 3名 ×180日)の追加支出が生じます。実質90万円の節約となります。視点を変えると自動車代を290万円まで払える形となります。総額290万円で売られている中古ハイエースを調べると、2万〜5万キロの走行距離のものが出てきます。 車中泊は道の駅やサービスエリアなど場所が限られる一方、チェックイン/チェックアウトの煩わしさがないため、好きなときに休憩できる点がメリットとして挙げられます。 また、大型車は車中泊だけでなく、1年分の服やキャンプグッズ、折りたたみ自転車などを乗せることができ、旅の価値を高められるという利点を持ちます。 こうした計算とメリット/デメリットから、宿泊可能な中古車を買おうと考えてます。 次は、軽自動車タイプのキャンピングカーにするか、ハイエースなど大型車タイプにするかを考えたいと思います。

ジョギングの効果

今日は10キロを1時間弱で走りました。いつもどおりの平坦なコースです。私の10キロでは自己ベストの速度。 ジョギングを始めた理由は、良い体型をつくりたいという気持ちと、仕事のストレスから解放されたいから。1週間に1回のランニングでは到底良い体型はできませんが、仕事のストレスは大分軽減します。 平日はどうしても頭だけが疲れて、体はそこまで疲れません。このアンバランスが不眠であったり浅い眠りを引き起こしていると私は考えます。体の筋肉が疲れていないため、筋肉だけが休む(脳は休まない)レム睡眠が浅くなるのです。このため、ノンレム睡眠へとスムーズに移行できず最終的に不眠になります。 ジョギングは走っている間、徐々に頭が真っ白になります。最初は仕事のことを考えたりしてしまうのですが、体が疲れてくるとそんなことはどっかに飛んでいきます。この状態がストレス解消状態なのです。 幼少の頃は、体が芯まで疲れて泥のように眠ることが多かったと思います。それが、近代化が進むにつれてに体と脳のバランスが崩れてきているのです。一流ビジネスマンがよく体を鍛えるのは、その一流からうまれる絶大なストレスから回避するための自然な行動なのだと思います。

『結果を出せる人になる!『すぐやる脳』のつくり方』 茂木健一郎

タイトルにやられたパターンです。失敗しました。酷い本です。著者のTwitterをフォローしてますが、どんどん芸能人っぽくなってます。この本も非常に忙しい時間を割いて執筆したのだと思います。だからこそ中身が薄いのでしょう。気になる方は立ち読み、もしくは古本で良いです。

ゴルフシューズを買う

イメージ
私、大学時代は体育会のゴルフ部だったのですが、会社入ってから猛烈つまらなくなり、およそ10年前を最後にパッタリとやめていました。しかし、仕事の関係から再開する羽目に。そこで、昔のゴルフグッズを実家の倉庫から取り出したところ、ゴルフシューズが文字通り腐ってまして、ソールの部分がボロボロ。 そこで致し方なくシューズ探しを開始。アマゾンをサーフィンしていると、ゴルフシューズの名前のいたるところにBOAって文字。最近はBOA(ボア)ってのが流行っているんですね。針金みたいなリールが靴ひも代わりになっていて、ダイヤル式の丸いのを回すとひもが締まるやつ。BOAってのは会社名で、この「締め方」の特許を持っているようです。 アディゼロワン BOA そんな情報を見てると「たいして好きでもない趣味の靴なんだから安く済まそう」vs「せっかくだからいいのを買おう」という対決が頭で始まっちゃうわけです。 熟慮の末、私が選んだのは・・・従来通りのひもタイプ。理由はシンプルで以下の通り。 ゴルフ中に靴を脱ぐことはないから(池に入るときくらい)、締めやすさは不要 つま先部分を強く締めたい、などの調整がBOAはできない(均一に締まります) BOAが壊れたらおしまい(ラウンド頻度の少ない自分には痛い出費) ひもの方が安い BOAってなんかミーハーっぽい ゴルフシューズで重要なのは、スパイクのグリップと耐水性(特に朝ラウンド)です。なので、ひもは二の次です。

埼玉県のおすすめスポット:川島町のすったて

イメージ
首都圏に住んでると、どうしても近隣の名産を軽んじてしまいます。土日に小旅行に出る際、家から車で40分とかの場所は選びません。日常すぎて非日常を味わえないからなのでしょう。 でも、このシルバーウィークはそんな「思い込み」にチャレンジ。身近になんかないかなぁと『るるぶ埼玉』を眺めていると、あるじゃないですか! 『 川島町のすったて 』 雑誌の写真から推察するに、かけうどんのつゆが冷や汁パターンです。 カーシェアを6時間借りて、速攻川島町に向かいます。大宮から車で40分程度。ただ、シルバーウィークでどこもかしこも混んでおり、実際は1時間弱かかりました。 最初は、食べログで高評価の「 手打ちうどん庄司 」に向かいますが、駐車場がパンパン&7組ほどの待ち。私は、なにが嫌いって待つのが嫌い。そこで、即座に目的地変更。同じく食べログで有名な「 泉の里 」をナビの目的地に設定。「手打ちうどん庄司」を出て3分くらいでしょうか、左手に「 だるまや 」なるうどん屋を発見。正直、食べログの数字ほどいい加減なものはないので、再度目的地を変更し「だるまや」に駐車。後から知りましたが、ここも食べログ高評価の店。 駐車場はお店にむかって左手奥に10台ほどのスペースがあり、12時40分ごろ到着した際には、4台ほどの空きがありました。お店は、座敷に4人席が8テーブルと土間に20人は座れそうな長テーブルが1つ。 すったて(ライスを追加注文したため漬け物がのってます) 嫁は「すったて」の並(400グラム)、私は「すったて」の大盛(1.5倍)を注文。注文から準備を始める上、数名のおばさんで切り盛りしているため、出てくるまでおよそ10分〜15分。長い人は20分ほど待っていました。しかし、大好きな「美味しんぼ」が30冊ほど置いてあったため、待ち時間は気になりません。 すったては、予想よりもつゆがあっさり。もっと、ゴマ濃厚なとろとろの漬け汁を予想していたのですが、味噌が中心のサラッとしたつゆ。まさに冷や汁。うどんは形が不揃いなので手打ちでしょう。コシはまずまずです。私の場合、常に「吉田のうどん」がコシの原点にあるため、どうしても厳しめの表現になります。 がっつり食べたい派にとっては、もう少し濃厚な汁が良いですし、特盛でもよかったかなと。ただ、「すったて」は完全に地元

田舎に住みたい

最近、猛烈田舎に住みたいんです。定年後か?ってほど。東京の生活環境と仕事のストレスが一因ですが、現実逃避ってだけではないのです。 徒歩生活や病院アクセスなど、むしろ体が動く若いうちじゃないと田舎は辛い気がします。さらには空き家問題など、田舎にも沢山の課題があります。そういうコミュニティに飛び込んで馴染もうとするだけの心の体力も若いうちしかないのかなと。 そこで、毎晩インターネットサーフィンです。まずはどんな土地がいいのかをリスト化することにします。

ピラミッド型大企業において無能管理職が与える致命傷を考える

ピラミッド型企業では、指揮命令は上から下に向かって順々に流れます。だからこそ部下は上司の顔色をうかがうのです。 しかし、実は上司も部下の顔色をうかがっています。近代では、すべての知識を完全に身につけることは不可能で、実務は特定の部下に委任されるのが普通です。従って、実務ができる部下をいかに囲うかが上司にとっては死活問題といえます。 問題は、そうした部下のパフォーマンスを無能な管理職は適正に評価できないということです。今月のハーバードビジネスレビューにありますが、評価者が理解できない項目においては被評価者は適正に評価されないのです。 たとえば『戦略的思考力』について部下を評価する評価者は、『戦略的思考』がなんたるもので、どれほどの価値があるのか深く理解している必要があります。しかし現実は、同じ被評価者の『戦略的思考力』に対し、十人十色の評価が生まれます。これは、人脈で管理職に上りつめたものや、学歴で評価されてきたもの、女性登用のために管理職任用されたものなど、そもそも管理職として必要なスキルを適正に積んでこなかった人材が多いことが一因と思われます。 しかし背景がどんなものであれ、管理職は一定の生殺与奪の権限を持ちます。いったん権力を握ると、その権力を維持しようと自分に都合のよい制度を構築します。自分の理解できないものを排他し、年功序列を擁護し、定量的業績よりも定性的業績を評価します。定量評価は否応なく実力を白日の下にさらすため、360度評価やチームワークなどの定性評価に重みを置くのです。 ここで、この問題を根深くするのは、こうした管理を行う管理職自身にその自覚が無いことです。むしろ、マネジメントに自信をもち、ことある毎に部下を下に見ます。あたかも、高齢議員が若手議員を下にみつつ、我が世の春を謳歌しているかのようです。こうして、すべての問題は先送りされ、無能管理職は会社をむしばんで行くのです。 こうした点において、外資系企業が持つ定量評価&up or out制度は一定の価値があるのだと思います。

統一地方選挙 政治家の達観

テレビをぼーっと見てたら、統一地方選挙が始まったとのニュース。特集コーナーでは、現職や新人候補者が入り乱れて叫びます。 「高齢化による人口減少に歯止めをかけなければなりません!」 「地方から日本を変えるのです!」 「人を作ることで職を作り、職を作ることで人を作ります!」 「北海道を変えます!」 結局、何をしたら上の目標は達せられるのでしょう?方法論無き根性論。小学生の学級委員選挙以下。 でも、きっと敏腕経営者のように理路整然と方法論を列挙しても、大票田の高齢者には理解できないのでしょう。極論、憲法改正だって財政赤字だって年金改革だって、難しいことはなーんも分かりません。結局、みなにとって分かりやすく、耳障りのいい根性論が勝利への近道なんでしょう。 「やりたいことを公言して負けるよりも、やりたいことは勝ってから」 これが政治の要諦なのかもしれません。ただ、悲しいかな、今の政治家に「やりたいこと」があるとは思えない。ほとんどが、地盤以外の日本人に自分の権力を見せつけて、地盤の人から「先生すごーい」って言われたい、そんなところでしょう。実際、自分の周りはそんな先生ばかりです。