スペイン版寿司?

サラゴサ、サン・セバスチャン、ビルバオとバスク地方をめぐっての感想は、ピンチョス美味し!の一言です。

ピンチョスとは、パン(日本で言うフランスパン)を1.5センチほどの薄切りにし、その上に様々な具を載せ、形が崩れないよう串で刺した一口サイズの料理です。中には、タルトの上に乗せたものや、パンに載ってない唯の串刺しのものなどバラエティがありますが、大まかに言えば「一口サイズの料理で、お酒とともに談笑のお伴にするもの」ってところでしょうか。 

バルセロナにもピンチョス屋は数多くあるのですが、味、値段、クリエイティビティともに上記3都市の圧勝です。特にサン・セバスチャンは新横浜のラーメン博物館かのように、旧市街は一面ピンチョス屋さんで埋め尽くされています。自ずと差別化をはかるためクリエイティビティが発揮されます。

食べながら、なぜピンチョスには数えきれない程のバラエティがあるのに、日本の寿司はそうでないのか疑問に思いました。 日本に帰ったら、サラダ巻き、アボガドロール等の一部だけにとどまらず、シャリをパンに変えてしまうくらいのアイデアをも受け入れたいと思います。ガウディを支えたグエル氏のように。

ピンチョス屋@サン・セバスチャン

参考までに各都市の僕ランキングトップは
サラゴサ:イカスミパエリアとアリオリ(にんにくマヨネーズ)のコロッケ
サン・セバスチャン:エビのベーコン巻フライのパン載せピンチョス
オビエド:フォワグラの薄切りポテトフライ載せ
ってところです。
店の場所等はのちのちブログに載っけます。

ピンチョス1つ1つは小さいため、最初に大量にオーダーしがちですが、のんびり話しながら食べてるとこれが意外に腹で膨れるため、ちょびちょびやる方が良いようです。そして、難しいのがオーダー。美味しい店ほど混んでいるのは世界共通ですが、時間によっては混み方が山手線のラッシュほどになります。ピンチョス屋の多くは立ち飲み形式のため、立ち位置をしっかりしておかないと場所を取られます。ラッシュに慣れた日本人なら、この点はさほど難しくは無いでしょう。しかし、そのラッシュの中でバーテンに食べたいものと飲み物をオーダーするのが至難の業です。なにせ、ほとんどのピンチョス、素材が何なのかも不明ですので、「その右の方のアレを1つ頂戴!いやその右、もっと奥、ソレソレ!!」って叫ぶハメになります。そのたびに、スペイン人から「コイツ何者?」的な視線を受けます。一方、順番など無いため悩んでいると一生食にありつけません。

ほとんどのピンチョス屋さんは後会計のため、会計時には食べた物を伝える必要があります。食べたいという思いが強ければ、まぁなんとかなります。

ちなみに、生ビールはCana(カーニャ)と叫んでください。Cervesa(セルベサ)だと瓶ビールが来ても文句言えません。


スペイン旅行 ブログランキングへ

コメント

このブログの人気の投稿

MBA授業:1年目って本当に辛いの?

欧州MBAへの潮流は一時的?

海外MBA 受験:11.出願