お酒とおつまみと旅日記@サラゴサ


スペイン北部旅行のワンステップ目としてサラゴサに行ってきました。バルセロナから高速バスで約4時間。道は平たんなので快適な旅です。

行くまで何の印象も無かったサラゴサですが、人口約60万人を抱えるスペイン第5の都市です。ちなみにスペインの5大都市は、
  1. マドリッド(310万人)
  2. バルセロナ(160万人)
  3. バレンシア(80万人)
  4. セビージャ(70万人)
  5. サラゴサ
という具合です。

街の横を流れるエブロ川だけは塩野七海さんの「ローマ人の物語」で知っていたので、ただエブロ川がどれだけのものか見てみたいという理由で訪問しました。

やっぱり街ってのは行ってみないと分からないものですね。まずは最初のジャブが、長距離バス停と鉄道駅。これがデカイ。そして次のジャブがロープウェイ。なぜか長距離バス停からロープウェイが出てます。別に山に向かうわけでもなく、街のちょっと外れの方に向かって水平に伸びてます。「え、ここにロープウェイ?」と。そしてワンツーの最後に来るストレートが歴史です。

僕の中では勝手にサラゴサ≒近代工業都市のイメージだったのですが、歴史が古い古い。紀元前1世紀にさかのぼります。このため、街にはローマ時代、イスラム時代&レコンキスタ以降の建築様式が混在します。これまでバロックやゴシックなど「なんのこっちゃ」という感じでしたし、和式があれば十分と無知識にあぐらをかいてました。でもサラゴサはそんな僕に優しい町でした。

例えば世界遺産登録されているCathedral of San Salvadorには外の壁面はムデハル(イスラム)様式、タワーはバロック様式といった感じに、主要な様式が全て集まっています。そのため、イスラム様式の外壁を見た後、ちょっと動いてバロック様式のタワーを見るなど、利き酒ならぬ「利き様式」が可能なのです。言葉じゃ分からないけど、飲み比べている内に人間何となく分かってきます。特段大きく移動する必要もないですし、見ているものが世界遺産とくれば、見る方もちょっとモチベーションが上がります。

Cathedral of San Salvador

Cathedral of San Salvadorの外壁はムデハル様式
別の世界遺産:Aljaferia@サラゴサ

Aljaferia(外見はがっかりですが中身は良いです)

こうして前座の試合を終えた後は、お楽しみのチョイ呑みですが、ガイドブックから抹消された街サラゴサには良い店情報がなかなか無いのです。普通の観光客は「ほほーロープウェイですなぁ」程度で通り過ぎてしまう街ですから。そんなわけで、街中をうろうろしていたら在りました。店の外にまで人がごった返す細ーい路地が。おそらく地元の人たちでしょう、仕事終わった後に一杯ひっかけている感じです。 

おつまみ
フラッと入ってみると、そこはピンチョス屋さんでした。ほとんどの店が立ち飲みオンリーで、カウンターに並ぶピンチョスを選んでお店の人に取ってもらいます。そして受け取ったピンチョスとお酒をそれぞれ片手に、空いてる机(ワイン樽が机代わり)を探します。店の中に無ければ外で立って食べます。

スペイン北部旅行の中で最も期待されていなかった街ですが、この目的もなく入ったこの店が旅行通して最もピンチョスが美味しかった店の1つでした。 サラゴサにお越しの際には、この一角(Estebanes通り)で酔い潰れてみてください。

お酒 
スペインの中で唯一DOC指定を受けているリオハが近いことから、ほとんどの人はワイン(赤)を飲んでました。僕も右に倣えで飲んでみましたが、いつも通りのワインです。 

お店 
1件目:DOÑA CASCA CABERNA
Calle de los EstebanesとCalle de la Libertadが交わる角にあります。
付近には似たようなお店があるので、雰囲気が良い所に飛び込んでみてください。
Estebanes通りはPlaza de Españaから北にちょっと入った路地にあります。

左に見えるのがEstebanes通りと外にたむろっている呑み人

2件目:CASA JUANICO
Calle de Santa Cruz 21
行った後に気付きましたがLONELY PLANETに載ってました。
上記の店と比べると味は落ちますが、クリエイティビティはあります。まぁフツーといったところでしょうか。

アイデアは斬新だが味はフツー@CASA JUANICO

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