海外MBA受験:6.GMAT対策 Part 1

注意!!2009年5月19日に次世代GMATが2013年より導入される予定との発表がされました(参考: http://www.gmac.com/gmac/TheGMAT/The+Next+Generation+GMAT/)。従って、2013年以降の受験を予定している方には参考にならない可能性がございます。

TOEFL同様、詳細はmba.comhttp://www.mba.com/mba)に譲り、本稿でも私が受験時に疑問であったり、不足していた情報を共有いたします。

1.試験概要
私はGMATという名前は聞いたことがあっても、どの様なものか一切分からぬまま受験を開始しました。そこで当たり前のように思われる事から始めます。まずは、mba.comサイト(上述)をチェックすることをお勧めします。

(a)試験内容
Analytical Writing Assessment (AWA), Quantitative Section, Varbal Sectionの3部から構成されます。それぞれを簡単に説明すると以下の通りです。

-AWA
英作文が2問出題されます。それぞれ30分の制限時間の中で、TOEFL iBT同様パソコンに向かって英文を打ち込みます。1問は「論理の展開」、1問は「主張の展開」を聞いてきます。

「論理の展開」(例:デフォルメしてます&本当は全て英文です)
主文:
FCバルセロナは、2年前WEBマーケティングを通じて、スペイン男性からのチケット売上を前年比50%伸ばしました。FCバルセロナの幹部は、今年WEBマーケティング支出を2年前よりも2倍にすることにより、売上の倍増を見込んでいます。
問:
上述結論について、説得力を弱めうる反論や説得力を高めうる論理を用いることで、論証しなさい。
答:
問題文は、2年前と今年のサッカー市場を同一と仮定しているが、他チームも近年WEBマーケティングを強化しており、2年前同様の効果が得られるとは限らない。
2年前について、スペイン男性からの売上だけでなく、全顧客からの売上が50%増加した統計があれば、説得力は強まる。

「主張の展開」(例:
デフォルメしてます&本当は全て英文です
主文:
MBA合格には英語力が一番重要な要件である。
問:
あなたは、上記の主張について反対ですか賛成ですか?
答:
私は反対です。運が一番重要です。理由は以下の通りです。・・・

TOEFLを勉強した方は分かるかと思いますが、「主張の展開」部分はTOEFLのWriting 2問目とそっくりです。

Quantitative Section
日本人受験界では通称「マス(Mathmaticsの略)」と呼ばれます。英語で問題文が書かれた数学となります。75分で37問が出題され、解答は5択になります。大学受験で数学を勉強した方、理系の方にとっては、決まった英単語と回答方法さえ覚えれば、さほど勉強しなくても点数が取れます。

Varbal Section
業界では「バーバル」と呼ばれます(そのままですね)。こちらは、英語で問題文が書かれた文法問題(Sentence Correction)、論理問題(Critical Reasoning)、長文読解(Reading Comprehension)になります。これも業界では、それぞれ「エス・シー」「シー・アール」「リーディング」と呼ばれます。TOEICの様に、文法は文法ひと固まりといった出題形式ではなく、1問目:SC、2問目:CR、3問目:CR、4問目:Readingのように、ランダムに出題されます。75分で41問が出題され、解答は5択になります。Mathとは異なり、日本人は苦労します。

(b)点数
AWA:最低0点、最高6.0点で0.5点刻み。4.0以上が目標と言われてます。
Math:0~51点 1点刻み。
Varbal:0~51点 1点刻み

最終的には、以下のような点数が結果として通知されます。
Test Date (MM/DD/YY): 08/22/08
Verbal:34/69%
Quantitative:49/88%
Total:690/88%
Analytical Writing:4.5/42%

ここでTotal Score、及び%なるものが現われました。Total ScoreはMathとVarbalの点数の組み合わせで決まります。また%は、その点数未満に受験者の何%がいるかになります。88%ならば、「あなたは全体の約1割にいますよ」という意味になります。

点数は以下の形で通知されます。
①試験会場にてPCでテスト実施

②全テスト(Verbal)終了後、同PCの画面にスコアが表示

③会場退出時、受付で印刷された結果を受領(テストPCと受付プリンターがリンクしているようです)

④後日、正式スコアがインターネットに掲載。同時に後日、紙による結果が郵送されてきます。

従って、テスト終了後から②までの時間(数秒)が最も心拍数が高まり、②で勝負が決します。②③の段階ではAWAの点数は表示されず、④になってAWAの点数は確認可能です。
②、③のスコアの精度ですが、正式スコアと稀に差が生じるようですが、上下10点の範囲での誤差のようです。

(c)試験会場
ピアソンプロフェッショナルセンター東京
東京都千代田区麹町4-1-5 麹町志村ビル4F
ピアソンプロフェッショナルセンター横浜
神奈川県横浜市中区長者町5-85 明治安田生命ラジオ日本ビル9F

TOEFLよりも厳しい入室前検査を受けます。また、持ち込みできるものもTOEFL同様、

  • 指定のメモパッド(紙ではなく、クリアケースのようなプラスティック製です。リサイクルのためでしょう)
  • ペン(前述のメモパッドのため、ペンもフェルトペンになります)
  • パスポート
の3点のみとなります。TOEFLではOKだった耳栓も、自前はNGで、会場にて用意されているものになります(3M製で、全く問題ありません)。

(d)試験予約
mba. comのサイトにて申し込みます。英語ですが、「The GMAT」タブから、「Schedule a GMAT Appointment」にて予約します。
平日も試験は行われており、TOEFLほど試験日に困ることはありません。試験開始時間は、9:00から14:00頃までと幅広く、予約時には画面にあらわれる、「場所、日付、時間」の組み合わせから選ぶ形になります。

注意すべきは、31日に1回、12か月に5回しか受験できません。従って、準備が整っていない段階で「とりあえず受験」をすると、後々、受験回数の制限を受けることになり後悔することになります。


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