海外MBA受験:7.GMAT対策 Part2

2.難易度
GMATは800点満点で、その構成はMathとVarbalから成ります。AWAについては800点満点とは別に、「AWA:5.0」のように成績表に記載されます。TOEFLが英語を母国語としない応募者に対し「授業についていけるだけの英語力があるか?」をチェックしているのに対し、GMATについては全応募者に対し「入学後に授業についていけるだけの論理的かつ計量的な能力を有するか?」をチェックしているようです。おそらく、論理的な能力をVerbal(SC、CR)でチェックし、計量的な能力をMathで見ていると思われ、両方の能力を証明するためには、両分野で一定の点を出す必要があります。つまり、「Mathは満点だが、Verbalは平均以下」という結果の場合、大学側は論理的能力に疑義を抱く可能性があります。もちろんEssayやAWAの点数からも論理的能力は証明できますが、GMAT単独で見た場合は望ましい点数ではありません。

では、何点必要か?という話になりますが、2008年9月入学の学生平均点(合格者の80%が含まれる点数幅)を見てみると以下のような形になります。
  • 米国MBA(ランキング20位以内) 660~740
  • 米国MBA(同20位~40位) 630~720
  • 欧州MBA 640~720
ご覧のとおり、比較的欧州MBAの方がGMATの平均点は低くなります。これはフランス、スペイン、ドイツなど英語圏外からの受験者が多いことが一因かと思われます。 

GMATの点数が高ければ高いほど、有利であることは間違いありませんが、あくまでも論理能力と計量能力を図る目的のため、GMATが低い=不合格、とはなりません。600点などでランキングトップ校に合格する人がいることがそれを証明しております。最終的には、GMATにつぎ込む追加の勉強時間と追加10点が生みだす効果を勘案する必要があり、680点~700点が一つの目処と言われております。

680点~700点を取ることの難易度ですが、客観的に説明することは大変困難です。TOEFLと異なり、「なぜか点が出ない人」と「なぜか点が出た人」が大量発生しております。前述の「点」とは、多くの日本人にとってはVerbalの点数になります。比較的日本人にとって点数の取り易いMathを45点~50点(51点中)に固定すると、680点を超えるためにVerbalは30点~35点が必要となります。

大学で理系を専攻した方や、大学入試で数学受験をされている方にとっては、Mathは1か月程度の勉強で十分45点以上を狙えます。私は、文系の数学受験ですが、Math特有の言い回しや単語を覚えることで、1回目49点、2回目50点を取ることができました。

Verbalについては、個人差が大きいのですが、Verbalに合っている人なら1か月、合わない人は6か月ほどの勉強が必要になります。

結論としては、難易度に個人差があるため、とにかくTOEFLを早く終わらせ、GMATの勉強時間に余裕を持たせることがコツかと思われます。

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