MBA受験:文化への理解

只今サンティアゴ・デ・コンポステーラに来ています。このサンティアゴ・デ・コンポステーラは、バチカン、エルサレムに並ぶ世界3大聖地のひとつで、年間百万人以上のキリスト教徒が訪れるスペイン西部(ガリシア地方)の街です。今年はさらに約10年に一度の聖年であるため、街は世界各地からの巡礼者でごったがえしてます。

感動のあまりか涙を流して礼拝するおばあさんや、数百キロの道のりを徒歩もしくは自転車で巡礼している方など、聖地は多くの人を引き付けます。

仏教徒の僕にはスペイン人がサンティアゴ・デ・コンポステーラに見る価値は分かりません。歴史や見どころは書籍やインターネットから十分理解できるのですが、「空気感」がつかめません。ただ、1年間スペイン語を学んだことにより、彼らが何を話し彼らが何に喜んでいるのかは何となく分かります。

スペイン人にも英語が流暢な人は多くいますが、やはりほとんどの人はスペイン語で話すことを好みます。また私がそうであるように、彼らもスペイン語モードと英語モードがあるようで、英語モードの彼らは彼ら曰く本当の彼らでは無いようです。僕がスペイン語で話した時の彼らの笑顔がそれを物語っています。もし、その言葉がスペイン語(マドリッドのあるカスティーリャ地方の言葉)ではなく、その地域の言葉(ガリシア地方であればガリシア語、カタルーニャ地方であればカタルーニャ語)なら、彼らは心から喜んでくれます。そして一気に懐を開いてくれます。

英語は世界の共通語ですが、その国の文化を理解しようと思うならやはりその国の言葉を学ぶことが重要なんだと、しみじみと感じます。ビジネスと宗教・文化は議論のレベルが違うのは分かっていますが、言葉の重要性を理解できたことだけでもスペインに来た価値は大きいと思います。

価値の重さが分かったあとは、実践なのですが、これがつらいです。。。左の耳から右の耳に出て、二度と戻ってこない。

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