iPhone4がやってきた!


待望のiPhone4が手に入りました。スペインは1社に限定される日本と異なりMobistar(テレフォニカ)、Orange(フランステレコム)、Vodafoneの3社ともiPhone4を販売しております。しかし、3社が販売しながらもシムフリーのiPhone4は売られておらず、買いたい人は各携帯電話会社のシムにロックされたiPhone4を買うしかありません。MBA卒業後に日本に帰国する可能性が高い自分にとって、シムロック版はさすがにもったいないので、シムロックフリーのiPhoneをアップルストアU.K.で購入しました。そんなわけで購入に少々時間がかかりました。

使ってみて数日ですが、iPhoneの楽しさにのめりこんでます。素晴らしさは皆さんが色んなところでお話されているので、ここではちょっとした不満だけを書いときます。ただ、ここに書く不満を大きく超える満足があるのは間違いありません。

まずはSIMカードの挿入方法です。小さなピンを片手に、数分ほど「こりゃどうすりゃSIMスロットが空くんだ?」と悩みました。iPhoneはデザインが綺麗ですし、だれだって新品を傷ものにはしたくないので、下手に差して傷つけたらどうしようとビクビクしちゃいました。最終的にはピンを奥に強く差し込むだけなのですが、この点はもう少し説明が欲しかったです。

続いてはiTunesによるアクティベーションです。アップルの製品は封を開けるところからディズニーワールドならぬ「アップルワールド」の世界に放り込んでくれるのですが、このアクティベーションのところだけが、現実世界に戻されます。自室のパソコンに戻り、起動し、USBで繋いだら「iTunesを最新版にしてください」と言われ、最新版をダウンロードしている間に友人から翌日の宿題について聞かれ。。。。なんだか、「竹林に囲まれた風情あふれる茶室に案内され、お茶を飲む前につくばいで手を洗おうとしたら、塀の合間から『おーいお茶』の看板が見えてしまった」そんな気分です。iTunesでのアクティベーション自体、デジタル機器に疎い人には面倒でしょうし。できればSIM挿入後、iPhone単体でiTunesに自動接続→アクティベーションしてくれると最高です。

最後に値段です。すごい良い端末なのですが、3GSとの圧倒的な差をまだ感じません。3GSからのアップグレードに新たに8万円程度払ったと思うと、ちょっと高いなぁと思っちゃいます。

不満を幾つか書きましたが、アップルから学んだ点を1つ。アップルの小箱を見るたびに、「お客様が望むものを提供し、さほど望んでいないものを徹底的にそぎ落とす」という理念を感じます。端末の美しさや直観的なインターフェースだけに注目が行きがちですが、必要最低限の容積の小箱、必要最低限の取扱説明書、必要最低限の包装など、学ぶ点は多いと思います。日本企業が持つハードウェアに対する真摯な姿勢を、アップルはサービスにまで広げていると感じます。素晴らしい機器製造だけを追求するのではなく、お客さまが封を開けるところからサービスを楽しむところまでを一貫して追及しているのです。日本企業も製品だけじゃなく、アプリケーションやインターフェース等の目立つところから、機器を守る発泡スチロールやプチプチなどの目立たないところまで徹底した検討を行うべきでしょう。

そうは言っても日本にアップルが無いわけじゃありませんし、やろうと思えば出来る国だと思います。海外に来て思うのは、日本の飲食業は世界に誇れる産業だと思います。食事(ハード)だけでなく、食事を楽しむための雰囲気(ソフト)づくりまで徹底されています。確かにフランスやスペインの料理は創造にあふれ美味しいですが、接客やトイレ、床のゴミなど細かい点で「あぁー、良い店なのにちょっと残念だなぁ」ってなることが多くて。

そろそろiPhone置いて勉強しないとまずいっす。

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