MBA授業:24時間マラソンならぬ期末試験

ファイナンスの期末試験(レポート)がようやく終わりました。24時間試験ということで、金曜日の午後12時30分にお題が掲示され、翌日土曜日の17時までにレポートを提出するというものです。正確には24時間以上なのですが、まぁ切りがいいということで。

お題はというと、今年12月2日に発表されたPepsiCoによるロシアの飲料メーカーWinn-Bill-Dannの買収について、買収の目的とシナジー分析、バリュエーション、公正競争上のロシア当局の対応予測などを5ページのレポートにまとめるというものです。与えられるものはお題のみなので、事業内容や買収ストラクチャー、飲料市場の動向などは自分たちで情報収集することになります。これがやっかいで、明確な目的が無いと情報の海に飲まれてしまいます。生徒間で激しい情報交換が行われるため、時々刻々情報が増えていきます。投資銀行のアナリスト・レポートや新聞記事や米国証券取引所へのファイリング資料などなど。全てを読んでいたら、それだけで24時間終わってしまいます。英語が得意でない僕に至っては、レポートを書くために少なくとも1ページ、1時間以上は必要ですし。

きっとアナリストの仕事って言うのもこういう感じなのでしょうか。決められた時間内で、無限の情報から必要な情報だけを切り取って、“それなり”のレポートを作る。それにしても、優秀な仲間たちが24時間で集中しながら作業を進める姿はとても刺激になります。一方、教授も読むの大変だろうに、こうした形式の試験を取る所に熱意を感じます。

参考までにM&Aの授業で使ったテキストを紹介しておきます。重要な点を分かりやすく網羅していて、かつ比較的安めなのでオススメです。もちろん厚めの本です(笑)MBAに来て思うのが、グロービスのMBAシリーズ本は薄すぎないか?ということです。概略つかむには良いですが、実際に手を動かした時に湧いてくる疑問には答えられない気がします。


 



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