バルセロナ vs オサスナ (2010.12.4)

突然の管制塔ストで飛行機という移動手段を奪われたバルセロナは、オサスナの本拠地であるパンプローナまで電車とバスを乗り継いで移動しました。バルセロナからサラゴサまでを高速鉄道、サラゴサからパンプローナまでをバスという形です。

20時キックオフの予定のところ、バルセロナの選手が到着したのが20時10分ごろ。それからウォーミングアップを行い、試合開始は20時45分となりました。 もともと遅れることはオサスナ側に通知済みであったため混乱はありませんでしたが、3~4時間かけて試合会場に直接入りその30分後に試合とは、管制塔ストを恨むしかありません。

スタメンはクラシコとまったくの同一メンバー。グアルディオラ監督の「勝って兜の緒を締める」という意気込みが伝わります。クラシコの圧勝後、世間で「史上最強」と騒がれていたバルサであったため、下手にスタメンを外して気が緩むことを嫌ったのでしょう。また、強さを見せつけ続けることでレアルにクラシコの後遺症と焦りを植え付ける狙いがあったのかもしれません。もちろん次がチャンピオンズリーグの消化試合というのがあるのは間違いありません。

移動時間の長さや準備時間不足が不安視されましたが、さすがプロといったところでしょうか。ボールポゼッションは7割を超え、3-0で横綱相撲を見せてくれました。前半26分にメッシからのスルーに抜け出したペドロのゴールで先制。後半20分には、ビジャが出したスルーパスを、相手DFとの30メートル走を圧勝したメッシがGKとの1対1を決めて2点目。同じくメッシが後半38分にPKを決めて3点目。まったく危なげない試合でした。

試合ごとにペドロの調子が上がっているのが分かります。今、彼は絶好調といったところでしょう。一方で、ビジャとメッシの意思疎通はまだまだ改善されてよさそうです。特にメッシが中盤からドリブルを始めた時、連携不足が随所に見受けられます。メッシが何をしたいのかがビジャに伝わっていないため、何処に飛び出したら良いのか、何処にスペースを作ったらいいのかで、ビジャがちょっと混乱しているように思えます。そのためビジャがメッシの進行方向をふさいだり、スルーに反応できないシーンが多くありました。クラシコでは完璧な連携を見せましたが、まだまだ進歩しそうな二人の関係です。

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