MBA受験:在校生や卒業生への質問

そろそろ多くの方が、2ndラウンドで出願し面接体制に入っているころかと思います。エッセイ提出後は1)面接準備、2)情報収集、3)リラックスの3つくらいしかやることがありません。そのため、IESEでも受験生からの問い合わせが増えてきています。

色々と問い合わせを受けていると、一昨年の今頃、自分も同じように卒業生や在校生から情報収集したのを思い出します。そんな思い出ついでに、自分の経験に基づく成功・失敗談を共有したいと思います。

1)自己アピールは別の場で
自分の場合、学校受験中は全ての学校関係者が面接官に見えてなりませんでした(笑)。そのため、質問が自己アピールの場にすり替わってしまい、本当に聞きたいことを聞けずじまいの事がありました。「マーケティングに強い学校と聞いたけどケロッグと何が違うの?」とか、ファイナンスで有名な大学の在校生に「マーケティングを学びたいんだけど、良い授業ある?」とか、本当は聞きたいんだけど聞いちゃまずいんじゃないかと思っちゃうわけです。

基本、卒業生や在校生は入学審査プロセスとは無関係です。卒業生や在校生と情報交換したことが面接での1つのアピールポイントになるかも知れませんが、卒業生や在校生が「ヤツは凄い。ぜひウチに」と推薦することは滅多にありませんし、あったとしてもMBAオフィス側は参考意見程度に聞くだけでしょう。目的は学校選びと面接準備ですから正直な質問を投げかけるべきでしょう。さらに、次に挙げる準備さえしていれば、どんな質問でも「くだらない」質問にはならないと思います。

2)準備はおこたらず
昨年の事ですが、全く事前情報収集をしていない方がIESEに訪問されました。

来校者Aさん
「まだ何時かは決めてないのですが、何時かMBAを取りたいと思ってます。MBAって何が学べるのですか?」

「・・・なんでMBAを取りたいのですか?」

Aさん
「いや、なんか他の人が取ってて僕も取りたいので。IESEって1年制ですよね?」

「いや、約2年ですよ」

Aさん
「あ、そうなんですか。MBAとると転職って簡単なんですか?」

といった具合の会話が1時間続きました。情報収集が目的ですので色々質問することは良いのですが、在校生や卒業生も人間なので「コイツ、全く自分で努力してないな」と思うと、対応がそっけなくなります。そして、そっけない対応→来校者の心象悪化という負の連鎖が始まります。第一志望じゃなくても、学校のウェブページは一読しておくべきでしょう。

 3)在校生や卒業生も全て知っている訳じゃない
IESEの学生はIESEには詳しいですが、LBSと比較することは出来ません。それでも、あえて比較すると、必ず自分の大学をひいき目に見ます。WhartonのファイナンスやKelloggのマーケティングが、他校と比べてどれだけ凄いのかは実のところ誰も分からないのです。従って、少人数に対し比較質問をするよりも、多くの人に色々と個人的体験を語ってもらった方が学校理解には良いかと思います。

4)気軽に
在校生は所詮学生です。あまり緊張せず、気軽に話すことを心がけた方が良いかと思います。そうした方が、学生間の雰囲気が分かると思います。緊張の多くは1)の理由から来ると思いますので、まずは「下手な質問しちゃいけない」という考えを取り払うことが先決かもしれません。


昨日のBusinessweekに学校選び及び情報収集についてまとまった記事が出てますので一読しても良いかと思います。なんかキレイ事ばかり書かれていて、実が無い気がしますが。

また、面接準備については前のブログも参考にしてみてください。 

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