バルセロナ vs ヘタフェ (2011.3.19)

今日は、試合開始前にアビダル応援の映像が電光掲示板に流れ、バルサ選手全員がアビダル応援Tシャツを着て入場してきました。そして、これからキックオフ!という時に、日本の震災被害者に対して黙とうが。世界のバルセロナまでもが日本のために、と思うと年のせいか緩みがちな涙腺から。。。

アビダルの穴をカンテラ選手で埋めるかと予想していましたが、今日はミリートが先発。左はマクスウェルではなく、最近成長著しいアドリアーノ。そして、ボランチには連戦のブスケッツを休ませてマスチェラーノが先発です。

ヘタフェは4-6-0のようなフォーメーションでバルサの中盤をつぶしにかかります。中盤に6枚が並ぶため、バルサ得意のサイド攻撃も中々決まりません。一方、ヘタフェは攻撃に移ると6枚の内から3枚だけが飛び出しカウンターを仕掛けます。前半はこのカウンターが中々鋭く、少々冷やっとする場面もありました。

また、この試合特徴的だったのはバルサのゴールキック時のヘタフェの守備です。ゴールキック時にはバルサのペナルティエリア外に4枚の選手を割き、ゴールキックからの繋ぎをふさいで来ます。仕方なくバルデスは前線にフィードしますが、前線の身長が低めのバルサにとってボール保持はそう簡単ではありません。このプレッシャーは結構効いてるように見えましたので、今後他のチームも真似てくるかもしれません。

一方バルサは、マスチェラーノとシャビが中盤底で激しくパスを散らしますが、いつもならアタッキングサイドである右サイドの攻撃が沈黙します。今日はアウベスがサイドをえぐったのは数回くらいでしょう。1つは相手が中盤に6枚も割くため、サイドのスペースが限らていること。もうひとつはボーヤンが右に開きがちであるため、アウベスの飛び出すスペースが無かったことが原因に考えられます。ボーヤン、アウベスのコンビネーションは、確立するまで少々時間がかかりそうです。

「右が詰まれば左から」と言わんばかりに、今日は左サイドのビジャが裏を狙いに狙います。そして、何度か(いっぱい?)決定的なチャンスを迎えますが、これまたビジャが外しに外します。今日のビジャは運が無かったと言うより、ゴール前の落ち着きがありませんでした。最近ゴールから遠ざかっているため焦っているのでしょうか?

「おーい、ビジャぁ決めてくれぃ」とモヤモヤしていた前半16分、アウベスのスーパーミドルで目が覚めます。軽く浮き上がったクリアボールをアウベスがエリア少し外目からダイレクトで蹴り込みます。浮いたボールをライナーで蹴り込む技術、シュートのスピード、ゴール後のパフォーマンス、やっぱり彼はブラジル人なんですね。

その後は意味不明な判定やシュートミスが続き、前半は1-0で折り返します。後半もメンバーを変えずに臨んだバルセロナ、後半開始早々にボーヤンが決めます。ビジャが左サイドをえぐり、センターで待つメッシにパス。メッシは「抜くよ、打つよ、いや抜くよ」と見せかけ、横に開いたボーヤンに優しいパス。ボーヤンはダイレクトで打つフリをして右足で切り返し、左足一閃。ボールは相手DFの足に当たりつつもゴール左隅へ。

今シーズン、ゴール欠乏症の苦しみがボーヤンからヒシヒシと伝わっていたため、本当に嬉しいゴールです。

この後は、バルサもヘタフェもペースダウンし試合は少々中だるみ状態。最後まで見ると混むので僕は後半40分にカンプ・ノウを後にしました。そして帰宅後バルサTVを見たら、後半43分に1点取られてるではないですか。本来なら5-0で勝っても良い試合なのに、終わってみれば2-1と接戦。うーん、なんだか最近こういう試合多いなぁ。

日本人被災者に向けての黙とうは、サッカーだけでは無くフットサルの試合でも行われました。本当にバルセロナの皆さんありがとうございます。

コメント

このブログの人気の投稿

MBA授業:1年目って本当に辛いの?

欧州MBAへの潮流は一時的?

海外MBA 受験:11.出願