バルセロナ観光

今日は一日まるまる使って観光をしてみました。お恥ずかしい話、これまで勉強が忙しく観光と言う観光をしていなかったのです。そこで同じような境遇の台湾人の友人を誘い、ザ・バルセロナ観光を実行してみました。

午前11時半にカサ・ミラの前で集合し、ツアーは始まります。日曜日のためか、既にカサ・ミラ前には30メートルほどの列が。しかし、列に並ぶことこそが観光の醍醐味です。台湾人の友人と世間話をしながら待つこと20分、念願のカサ・ミラに入場します。約2年間、横目に見ながら「いつか、いつか」と過ごして来ましたが、そんな「いつか」にも今日で決別です。

観光に必須のオーディオ・ガイドももちろんレンタル。残念ながら日本語はありませんでしたが、MBA学生なので英語ガイドに文句をつけるわけにはいきません。

中は、まぁ、何と言うか、ほどほどに凄いです。というのもカサ・ミラの場合は中に住人が居るため、カサ・バトリョやサグラダ・ファミリアと比べると少々生活感があるのです。スチール製のシャッターが目に付いたり、室外機が見えたり。

しかし、ガウディという人は本当に凄いです。技術と芸術と現実の融合という点において、彼は飛び抜けた才能を発揮した人だと思います。

ガウディと言えども、家を建てると言う点において、そこらへんの建築家と制約条件は変わりません。それは、予算と納期という現実です。

ガウディの建築を見るとその奇抜な美的表現だけが先行し、機能性や効率性は影が薄れます。 もちろん、ガウディが機能性や効率性が鼻につくような建築物を嫌ったからという理由もあるでしょう。しかし、細部をよくよく見て見ると、ガウディ建築は極めて機能的かつ効率的に作られています。

コレだけでも凄いことですが、ガウディは予算と納期という現実が、建物の芸術性、機能性、効率性を損なわないように、数多くの技術を取り入れています。逆さ吊り実験に基づく設計、自転車のホイールを模した補強設備は、室内空間を最大化する一方、使用する資材を減らし工期と予算を削減しています。「こんな予算で芸術作品を作れなんて、どだい無茶な話しさ。家主は芸術の価値が解っていないんだ」という気持ちをグッとこらえて、創意工夫でその制約条件を乗り切ってしまうのです。何となく、アップルやフェラーリを思わせます。

そんな事を考えつつ2時間をカサ・ミラで過ごした2人は、昼食を取りにセルべッサリア・カタラナへ。 観光客に最も人気のレストランの1つです。もちろん頼むのは、定番のパタタス・ブラバス、生ハム、オリーブ、パン・コン・トマテ(Pan con Tomate)。ちなみに、僕はこの店のオリーブが一番の好物です。オリーブと言うより酢漬けのスモモみたいな味ですが。

16時にレストランを出た僕らは、続いてPasseig de Graciaにあるオープンカフェでコーヒーを楽しみます。

そして最後の締めは、カタルーニャ広場横にあるジェラート屋でアイスを買い、カタルーニャ広場のど真ん中でアイスを食らいます。首が傾き、自慢の赤いシャツが汚れ、片手にチップ要求袋を提げたクマのプーさん、大量の鳩、謎のオカマパフォーマーなどなど、そこはカオスでしたが、燦々と照る太陽のもとアイスを食べてると、何だか世界がとても平和に思えます。

結局、訪れた名所はカサ・ミラだけでしたが、MBAでは見えていなかった別の時間の流れを感じる事ができました。次回の目的地は、ティビダボ遊園地です。
左手にチップ要求袋を抱えながら、右手は「グーッ」なプーさん@カタルーニャ広場


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