レアル・マドリッド vs バルセロナ (2011チャンピオンズリーグ 1stレグ)

いつも通り荒れてしまいました。マドリッドファンは「わざと倒れて退場を誘った」とアウベスを悪く言うかもしれませんが、マドリッドのプレーが少し汚くなりすぎてる気がします。アデバイヨルのブスケッツに対する張り手、セルヒオ・ラモスのボールと無関係なショルダータックル、マルセロのペドロに対するステッピング等、見ていて少しやり過ぎな気がしました。僕から見ると、ぺぺの退場は起こるべくして起こったと言えます。

マクスウェル、アビダル、アドリアーノを怪我で欠くバルサは、プヨルを左サイドバックで起用し、センターバックにマスチェラーノを入れます。同じく怪我で欠場のイニエスタの代わりにはケイタが入りました。今日はペップが監督就任以来初めてと言っていいほどバルサは守備的な試合運びをします。DFライン+ブスケッツ&シャビでボールを廻し、無理はしません。変えの駒が無いスクランブル態勢である事、イニエスタが居ないことの2点がペップを守備的采配に導いたのだと思います。

一方レアルもアウェーゴールだけは避けたいため、これまた守備的なプレーをします。チェーシングもハーフウェイラインを超えての深追いはしません。 結果、バルサが自陣深くでボール廻しを続ける時間が続きます。そんな中でも、メッシ→シャビで決定的シーンを作るなどバルサは1~2回ですが見せ場を作ります。

後半に入り、エジルに代えてアデバイヨルを投入したレアルは前線からのチェックを厳しくします。モウリーニョ監督は後半15分で1点とる算段だったのではないでしょうか。もし後半15分で点が取れない場合は0-0の引き分けをやむなしとする、といった戦略に見えました。レアルはプレスを厳しくしますが、ボール奪取後もバルサの守備陣がそろっているため思いのほか攻撃に繋がりません。そしてぺぺのアウベスへのファールと繋がります。当たっているか当たっていないかは問題では無く、あのようなタックルはカードの対象となってしかるべきでしょう。

ぺぺの退場で完全にバルサが支配する試合に変わります。 それでもバルサは攻撃に枚数をかけません。3枚から4枚を限界として攻撃します。そんななか、ついにアフェライが大活躍します。ペドロに代わって途中交代したアフェライが後半32分、右サイドでマルセロに仕掛けます。軽快なステップで疲れの見えたマルセロをかわすと、エリア右隅からセンターへシュート性のセンタリング。これに合わせたのが光速で走り込んだメッシ。足の裏で当てたボールは、カシ―ジャスのまたの間を抜けてゴールに突き刺さります。高速のボールに合わせるテクニック、相手DFの裏を突く一瞬のスピードは段違いです。

引き続き後半40分(頃)。5人の守備陣が待ち受けるレアルにメッシが一人で仕掛けます。「え?ここ行くの?」的なメッシのドリブルですが、ラス→アルビオル→セルヒオラモス→マルセロとことごとく抜き去り、最後は右足でカシ―ジャスの右をゴロで転がしゴール!

試合後モウリーニョ監督はぺぺの退場で全てが台無しになったと言っていますが、ペペの存在とかのレベルでは無く、メッシがレアルの試合を台無しにしたのだと思います。

退場のペペ、累積イエローのセルヒオラモス、罵声による退場のモウリーニョ監督は次節は客席からの観戦になります。審判が変わっても退場者がでるレアル。そろそろ、その理由を対戦相手に求めるのではなく自分に求めたらどうでしょうか?世界レベルで見て汚いプレーが目につきます。

それにしてもCL準決勝、しかもクラシコでカンテラ上がりのセルジを試すペップ。その信念の強さに敬服いたします。

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