バルセロナ vs レアル・マドリッド (2011チャンピオンズリーグ 2ndレグ)

今度は文句ないだろモウリーニョ!!レアルは11人でも何も出来ない事が証明された夜でした。

クラシコの日は天気が荒れるというのはやはり本当でした。昼までは快晴だったバルセロナも試合開始3時間前になって突然の雷雨。あまりに激しい雨すぎて前も見えません。雷が子供のころから大嫌いな僕ですが、バルサの試合となると別です。「グラウンドぬかるんでパス回しに影響がでないだろうか?」という不安だけが先立ち、雷鳴など耳にも入りません。

ほんとそこらへんで雷が光ってました。今日は初めて最上段からの観戦です。
さすがガウディを生んだ土地。カンプ・ノウの排水設計も抜群です。多少水が浮きますが、パス回しに影響がでるほどではありません。余談ですが、カンプ・ノウはピッチの中心が少々高くなっており、水がサイドに流れ出るように作られています。

バルサのスタメンは予想通りのレギュラーメンバー。一方レアルは、前回右サイドに張っていたクリスチャーノを左サイドに。そしてセンターにはイグアインを置き、右にディマリア。トップ下にはエジルではなくカカが入ります。前回退場のため欠場のペペの代わりはラスが勤めてました。

レアルのメンバーを見た限りでは攻撃に出てくると思われましたし、前回2-0で負けている以上攻めてきてしかるべきなのですが、なぜか攻めてきません。前線からボールを奪いには行きますが、組織的ではなく中途半端であるため、本気さが伝わりません。それに対し、バルサはゆっくり後ろでボールを回します。勝手な推測ですが、バルサはレアルの中途半端さに驚いたのではないでしょうか?

バルサは徹底的にボールをキープした上で、右サイド(レアルからすると左サイド)から攻撃をしかけます。ペドロ、メッシ、アウベス、シャビの4人でノートラップパスを繰り返し、前が無いと思ったら後ろのマスチェラーノへ。そして再び右サイドをえぐります。レアルの左サイドはクリスチャーノとマルセロという攻撃的な選手がいるため、自ずとバルサの攻撃がレアルの攻撃を防ぐ形になります。一方、バルサの左サイドにはビジャがポツンと立ち尽くします。

これは0-0かなとおもましたが、後半ペデリートがやってくれます。ペドロの得点も右サイドの速攻から始まります。得点を取りに上がるクリスチャーノ、同じく中に絞り気味のマルセロ。その背後に空いたスペース(自陣)でアウベス(多分)がボールを受けドリブルの後、センターを激走するイニエスタへパス。少々後ろにながれたボールをキープしたイニエスタは、シャビアロンソ、マルセロの間に激烈スルーパス。レアルのDFラインの間に顔を出したペドロがこれを受け、左足でゴールにけり込みます。うまく敵のDFの注意を引いたビジャのフリーランも素晴らしいですが、イニエスタのスーパースルーパスで決まりです。

この後、バルサはレアルに1点決められます。しかし、レアルはその後は全くチャンスを作り出せず、試合は1-1で終了。終了間際にはプヨルに代えてアビダル投入のサプライズも。

僕は完全なるバルサファンですが、やはりレアルのプレー及び選手の言動が汚くなっている気がしてなりません。この試合も、背後から押し倒したり、フリーキック時に所定距離を取らなかったり、足を削ったり。それはそれでサッカーなのですが、見事なバックチャージを食らわしておきながら、倒れた選手に対して「何、ころころ転がってんだよ」的な態度をとります。マルセロのメッシへのバックチャージ等、この試合もレッドが出ても良い試合だったと思います。少々レフェリーがモウリーニョの発言にビビっているようですが、第一に守るべきは選手の体です。

前回の試合後から、レアルの選手はモウリーニョの発言をそのまま人形のように繰り返します。前回はサッカーのルールを言いわけに使いましたが、今回は「イグアインのゴールは正式なゴールだった」と皆が言いだす次第。このチームは常にレフェリーと試合している様です。

一方、ペップ及びバルサの選手は前回の試合に関する評価がどうにも悔しかったのでしょう。倒されても倒されても黙々と立ち上がります。 これでも文句が言われるのなら、それはタダのたわごとです。

今日のペップは本当に嬉しそうでした。前試合の評価がどうにも悔しかったのでしょう。

いずれにしろ、攻めなければいけない試合で攻める気配が出せなかったレアル。クリスチャーノからは自分を殺し、戦術に徹するジレンマが感じられました。そろそろ選手にもフロントにもフラストレーションが感じられます。モウリーニョの進退に影響する1試合だったと思います。

レアルGMのJorge Valdanoもモウに関する質問には言葉が詰まりがち

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