MBA受験基礎情報:大学選びについて

MBAを卒業すると圧倒的に増えるのが、転職オファーとMBA受験生からの相談です。先日も自分が卒業したIESEを受験する方とお話ししました。

一番多く寄せられる相談は圧倒的に大学選びについてです。僕は毎回、

「自分が憧れている大学、直感で面白いと思える大学に行くのが一番です」

とお伝えしています。

もちろん大学に関する情報収集は大事です。しかし現実は情報不足が問題ではなく、大量の情報の中で進む道が解らなくなることが問題のようです。その原因の一つが他者の意見です。他者とは僕を含めた卒業生の意見や、家族、同僚、カウンセラーなどなど、身の回りで自分のMBA受験により影響を受ける人々になります。

ほとんどの大学が学生集めのために、似たり寄ったりのカリキュラムを用意しています。そして卒業生は、決め台詞とも言える「うちの大学には〇〇分野において有名な教授がいるし、フィールドワークなどカリキュラムも豊富」といった発言を繰り返し、カウンセラーは『受かりそうな所で一番ランクが高い大学』を薦めます。

そんなこんなで色々な情報を集めているうちに、感情的・直観的に憧れていた大学よりも、論理的かつ現実的に他者を説得できる大学へと志望が揺らいでいきます。

僕は、どの大学行っても同じだと思っています。行く人が問題であって、行く大学はさほど重要ではないと思います。住めば都じゃないですが、行った大学が一番なのです。悲しいのは、行った大学に劣等感を持っていたり、ホントは別に憧れの大学がある時です。

ヨーロッパに住みたい、バルセロナに住んでみたい、そんな理由だっていいと思うのです。その価値観にふたをして、「〇〇学を学びたい」とか「〇〇教授に憧れて」と言った後付けの理由によって大学を選ぶのは本当に勿体無いと思います。もちろん、転職のためにランキング上位の大学に行くのも、教授に憧れるのも1つの価値観で、それが本心から湧き上がる欲望であれば良いと思います。僕の言いたいことは、自分の感情的な面を大事にしてほしいということなのです。


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