TOEFLへの移行は必然かと思う

自民党の教育再生実行本部がTOEFL受験の義務付けを提言したことで、賛成反対に分かれて議論が始まっております。なんとなくですが、反対意見が多いように感じられます。

反対意見の主なものは
  • 教育要領を超えた試験範囲(難しすぎる)
  • 受験費用が高額
  • 英語教育に問題があり、試験を変えても意味がない
といったところでしょうか。

僕は、TOEFLの受験については義務付けまでいかなくても、受験時の英語試験免除等の価値ぐらいは持たせてよいと思います。

正直、上記3点の反対論拠は極めて説得力がありません。「難しすぎてTOEFL専門の学校まである」と反対している人もいますが、大学受験自体が教育要領を超えた範囲に至り、多数の予備校が存在しています。また、海外においてはTOEFLが大学を志望する上でのスタンダードであって、日本人だけが「難しいから受けない」では済まないのです。むしろ、日本の大学を受験する外国人受験生にとって、日本の特異な受験英語の方が不公平に映ると思います。
点が取れないと受験生が凹んで、更なる英語離れを生む
と中には言う人もいますが、海外と対等に闘うために英語が必要と認めつつも「勝てないから国際試合は組まない」では一生国際試合では勝てないのと同じです。実力を蓄える上で生じる痛みは避けてはいけないと思います。

受験費用は確かに解決すべき課題ですが、大学の出願費用を考えればTOEFL限定の課題ではありません。ただ、負担できない方もいると思うので、出願時の選択制にしておくのが良いのではないでしょうか。

最後の教育問題ですが、これは鶏と卵で、議論してても何も起こりません。教育水準を測るために便宜上点数という定量結果を用いる以上、教育問題はそれを測定する試験と一対になって議論されるべきです。

体温計という正確な測定基準が存在して、初めて「体温が著しく高い=病気かも」という判断が可能となります。英語水準を測る基準が「現在の英語試験で最適である」という結論無いまま、教育が悪いと片付けるのは暴論とも思えます。

自分はグローバルスタンダードであり、読む・聞く・話す・書くという全要素が網羅されている試験であることからも、TOEFLへの移行は必然かと思うのです。

ちなみに最新のニューズウィークによると、日本はアジア最下層のようです。韓国、中国にも大差をつけられています。 一人当たりの教育予算は明らかにダントツだと思うのですが。。。

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