高齢化とファミリーレストラン

昼食に、浦和駅前のデニーズ入りました。中年の男性ウェイターが禁煙2名席に案内してくれると、南アジア(パキスタン等)出身風の女性が水をサーブしてくれます。同時にメニューを手渡され、今はステーキフェアとの案内。

数分後、隣の2名席に、推定80歳のおばあちゃんと、その娘さんと思われる60歳強のおばあさんが着席。お二人も同様にアジア風の女性からお水をもらい、ステーキフェアの案内を受けています。

それから10分ほど経過。二人はずーっとメニューを眺めては「食べたいものが無いねぇ」「なんか、油が鼻につくからねぇ」といっこうに決まる様子がありません。ちなみに、文脈から推察したのですが、「油が鼻につく」の意味は「油臭い」という意味のようです。

「入っちゃったから、食べずに出る訳にはいかないよ」と娘さんがお母さんを促し、最終的に二人は冷し中華を2つ頼みました。

何が食べたいかよくわからない、食べたいものが同行者と異なる、こんな時にファミリーレストランは役立ちます。和洋中なんでもありますから。全員が冷し中華を食べたければ、最初から中華料理屋に行くのが普通です。

アクティブシニアは、職場や学校といった集まれる場所を持ちません。つまり、いつもの居場所が無いのです。こうした方にはファミリーレストランは、ひとつの集いの場になっていくでしょう。

ただ、今のファミリーレストランは比較的中年層がターゲットとなっているようで、高齢者好みのメニューは少なめです。そして、競争激しい日本の外食産業がそのようなニーズを見逃すわけがありません。

南アジア風の女性は日本人(ハーフ)かもしれませんが、今日のデニーズに将来のファミリーレストランを見た気がします。

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