気象庁は地震速報の誤報を謝罪してはいけない

地震速報を外したからといって、気象庁がお詫びをしました。

が、なぜ謝る!!と言いたいです。そして、なぜ謝らせた!!と。

佐々淳行さんの「危機管理のノウハウ」にもありますが、悪い情報は必ず上長にレポートすること!が基礎中の基礎です。

これだったら大丈夫だろう、このレベルなら報告しないで何とかしよう、と部下が勝手に判断するのが一番危険なのです。

部下が報告しやすい雰囲気を上長がつくることも重要です。それは、大事に至らなかったとしても「よく報告した。ありがとう」と言う事です。ここで、「こんな小事まで報告するな!」と言ってしまうと、次から部下は報告をためらいます。

地震速報も同じです。あ、やばい!という兆候があれば、速報すべきなのです。それが大事に至らなければ、むしろ幸いです。

ここで、「予測外してんじゃねぇよ。どんだけ損したと思う!」と叱りつければ、次から、「あ、やばい!」と思っても「今度外したらまずいよな?どうしようかな?もう少し情報集めてから報告しよう」ってレポート担当者、システム設計者は思い始めます。こうして、速報が遅報になりかわります。

僕は、今回、お詫びをさせた気象庁の幹部、そうした雰囲気を作った日本人に怒りをおぼえます。

気象庁には
「今回は誤報となりましたが、微小な兆候を速報できたことを評価しています。精度改善に努めますが、誤報への非難ではなく速報への評価をしてほしい」
と言い切ってほしかった。こうした言葉が、速報システムの開発者や運用者をどれだけ勇気づけるか。

こんなことで、速報が速報でなくなってはなりません。 

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