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日本とスペインの違い:野球の優勝セール

先日まで埼玉県のイトーヨーカドーでジャイアンツ優勝セールをやっていました。僕はジャイアンツファンではありませんが、いつも通り買い物をしました。周りを見渡しても、いつも通り、いつものお客様がセールを楽しんでいます。 そのときふと思いました。 「こんなセール、スペインでやったらどうなるんだろ?」 もし、バルセロナが優勝して、バルサをスポンサーする企業がセールをやったらどうなるでしょう。きっと、マドリードでは売り上げが激減するでしょう。もしかしたら、スーパーを破壊するやつまで出るかもしれません。 もちろんスポンサーは、その応援チームを商品として使いますが、ヨーロッパでは暗黙の一線があるように思えます。三振をとってもガッツポーズを控えるメジャーリーグのように、優勝しても敵のホームタウンで優勝記念セールなどは行いません。 正直に日本の方が平和でいいと思いますが、この差は何から来ているのかわかりません。スポーツ文化の根付き具合という回答もあるかと思いますが、日本の野球熱はヨーロッパのサッカーと比較しても、勝るとも劣るとは思っていません。多民族性という点が一つの要因なのかなと思う今日この頃です。

悪い情報は基本的に上司にあがってこない

みずほ銀行の暴力団融資、阪急阪神ホテルズのメニュー誤記(偽装?)など、社長が「私は知りませんでした」問題が多発しています。 こうしたニュースを受け、さまざまな会社で「良い情報は後でも良いから、悪い情報こそ最優先」といった指示が上司から出ているのではないでしょうか。私の部署でも、前々から「悪いニュース最優先」と言われています。 ハラスメントや情報漏洩などの明白に「悪いニュース」はもちろん上司にあがります。これは、情報をあげないリスクが高いからあがるのです。「知っていたのに情報を上げなかった」ということが後々おおごとになりうる場合、部下が上司に情報を上げるインセンティブは高まります。 つまり、悪のレベル(悪の明らかさ)と、ばれるリスクの2種が高いほど、部下は隠すことのリスクを恐れ、情報を上司に上げるインセンティブを感じます。 一方、誤記か偽装か第三者からは判断が難しいといった「悪のレベル」が低いもの、暴力団融資など「ばれるリスク」が低いものについては、「聞かれるまで黙ってる」というインセンティブが部下に高まります。あわよくば自分の任期中は隠しきれると思うのです。 そうは言っても、偽装や暴力団融資はまだまだブラックで、なかなか身近には無いでしょう。しかし、こんなグレーな例はあり得るのではないでしょうか。 部下:「このソフトウェアの開発費は1,000万円かかっていますが、売上は既に5,000万円を超えて、まだまだ伸びそうです。」 ソフトウェアといった無形資産であれば、開発費以外にコストはかかっていないと思い込むのが多くの上司でしょう。なので、多くの場合、上司はこう言います。 上司:「凄いじゃないか。そんなに売れているんだ?知らなかったなぁ。だったら、もっと開発しよう!」 しかし、実は部下が外部から買ってきたパソコンに自社のソフトウェアをインストールし、パソコンとして売っていたとしたらどうでしょう。パソコンとソフトの販売価格をそれぞれ20万円、1万円とすると、売上は21万円となります。これはソフトだけを売った場合と比べると21倍にも膨れ上がるのです。しかしパソコンは外部から購入しているため、利益絶対額は変わりません。むしろパソコンの在庫リスクや管理調整費などを考えると利益は下がるでしょう。こうして売上のマジックは作

(書13−26)『セスク・ファブレガス』 ジョルディ・ヒル

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【送料無料】セスク・ファブレガス [ ジョルディ・ヒル ] 価格:1,470円(税込、送料込) 僕、セスク好きなんです。 シャビ、マスチェラーノ、セルジ・ブスケッツに並んでセスクが好きです。まぁ、全般的に地味なイメージが強い選手が、好みなのかもしれません。 そんな地味なイメージが強い選手は、悲しいかな中々本になりません。『I AM ズラタン』はあっても、『I AM ブスケッツ』では女性層の獲得はほぼ不可能でしょう。 セスクの本というだけでもバルサファンとしては貴重な上に、中身がしっかりしています。本人や友人への取材も無く、ただ新聞記事を寄せ集めたような本がでまわっている最近ですが、この本はピケ、プジョルなどの友人からの多くのコメントが載せられています。 そして、そうした友人が好んでセスクについて語っているあたりも、セスクの人柄を表しているように思えます。 惜しむらくは2012年10月に出版された本であるため、グアルディオラ時代のセスクが一切語られていないことです。 ベースボールマガジンさん、次はブスケッツをお願いします。

(書13−25)『ストレスフリーの整理術』 デビッド・アレン

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【送料無料】ストレスフリ-の整理術 [ デビッド・アレン ] 価格:1,680円(税込、送料込) 1つ前の投稿で紹介したハイディ・グラント・ハルバーソンの『やってのける』に、こうあります。 「(『なぜ』ではなく)『何』を基準にすると、具体的な行動に意識が集まります。(中略)複雑な道のりを着実に進みたい時には抜群の効果を発揮します。 難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです 」  この『ストレスフリーの整理術』がフォーカスするのも、目前のタスクです。 「『やるべきこと』が頭の中に居座っていると、心が澄みきった状態を作り出すことは出来ない」 という前提から、頭の中にあるもの全てを「見える化」し、その「見えるか」された「やるべきこと」の1つ1つに対し、具体的なアクションを整理していきます。 例えば、車を整備するという「やるべきこと」があったとしたら、それを紙に書き出して頭の中から追い出します。こうすることで、想定外のタイミングで「あ、車を整備しなきゃ」と思い出すことが減ります。万が一、思い出したとしても、それは紙に書き出された想定内の「やるべきこと」になります。 そうして「やるべきこと」を見える化したら、次は「インターネットで車整備会社の電話番号を調べる」といった具体的な目前のタスク(アクション)に落とし込むのです。これが、ハルバーソンが言う、 『難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです』 の効果です。 頭の中では「やらなきゃ」と思っていながらも、面倒がために先延ばしになっているものが僕には沢山あります。この先延ばしの癖は、この本を読んでもスグには治りません。 ただ、以前よりも頭と身の回りが整理された気がします。正確に言えば、自分が身の回りをコントロールできている感じがします。今までは、突然やってくる仕事など、予定外のイベントが僕の生活を振り回していましたが、徐々に自分が自分の生活をコントロール出来るようになった気がするのです。 今はOmniFocusを使ってこの仕事術を実践しているのですが、この実践については中々難しい所もあるので、追って別の投稿で紹介したいと思います。