(書13−25)『ストレスフリーの整理術』 デビッド・アレン

1つ前の投稿で紹介したハイディ・グラント・ハルバーソンの『やってのける』に、こうあります。
「(『なぜ』ではなく)『何』を基準にすると、具体的な行動に意識が集まります。(中略)複雑な道のりを着実に進みたい時には抜群の効果を発揮します。難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです」 
この『ストレスフリーの整理術』がフォーカスするのも、目前のタスクです。
「『やるべきこと』が頭の中に居座っていると、心が澄みきった状態を作り出すことは出来ない」
という前提から、頭の中にあるもの全てを「見える化」し、その「見えるか」された「やるべきこと」の1つ1つに対し、具体的なアクションを整理していきます。

例えば、車を整備するという「やるべきこと」があったとしたら、それを紙に書き出して頭の中から追い出します。こうすることで、想定外のタイミングで「あ、車を整備しなきゃ」と思い出すことが減ります。万が一、思い出したとしても、それは紙に書き出された想定内の「やるべきこと」になります。

そうして「やるべきこと」を見える化したら、次は「インターネットで車整備会社の電話番号を調べる」といった具体的な目前のタスク(アクション)に落とし込むのです。これが、ハルバーソンが言う、『難しい何かに挑むときは、いったん『大きな絵』は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです』の効果です。

頭の中では「やらなきゃ」と思っていながらも、面倒がために先延ばしになっているものが僕には沢山あります。この先延ばしの癖は、この本を読んでもスグには治りません。

ただ、以前よりも頭と身の回りが整理された気がします。正確に言えば、自分が身の回りをコントロールできている感じがします。今までは、突然やってくる仕事など、予定外のイベントが僕の生活を振り回していましたが、徐々に自分が自分の生活をコントロール出来るようになった気がするのです。

今はOmniFocusを使ってこの仕事術を実践しているのですが、この実践については中々難しい所もあるので、追って別の投稿で紹介したいと思います。

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