これぞ高校サッカー 富山第一 vs 星陵 (2014年決勝)
「5分あれば逆転できる」
松木安太郎さんなどが代表の試合でよく言いますが、現実は難しい。1点はなんとかできても、2点立て続けにとるとなると、相当厳しいものがあります。
でも高校サッカーでは起こるのです。
最近の高校生は技術は圧倒的に成熟しています。ただ、プロと違うのがフィジカルとメンタル。特にメンタル面は、修羅場の数が限られている高校生では、なかなか鍛える機会がありません。超満員の観衆に加え、テレビ視聴者の衆人環視にあうことなど滅多にありませんし、賞金がかかるプレー機会は皆無。
でも、だからこそ高校スポーツはドラマに溢れるのだと思います。
今回、星陵高校の方が個人技は優れていたと思います。守備陣、中盤、攻撃陣ともにしっかりとした個人技に支えられ、どんな状況でも落ち着いたパス回しが出来ていたのは星陵です。
一方、富山第一高校はパスが落ち着かず、ボールウォッチャーになることも多々。試合としては星陵高校が勝っていたと思います。そして星陵高校のメンタルも一流でした。
特筆すべきは富山第一高校のメンタル。後半43分まで2点差をつけられており、決定機もなかなかつかめない状況。多くの場合、破れかぶれのパワープレーで時間を費やしてしまいますが、とても落ち着いたボール扱い。むしろ、落ち着きを増していく感すら出てました。PKをとったプレーも、無理をせずに機会を狙っていたからこそ生まれたのだと思います。
選手としては、星陵では9番、富山第一では途中投入された20番が光ってました。9番の彼はまだ2年生とのことですので、あと1年で強さを磨けば相当な選手になりそうです。
富山第一の20番の彼は、戦術的に効いてました。右サイドでドリブル突破を果敢に仕掛け、ボールがとられた際にはディレイのためにプレッシャーをかける献身的なプレーにより、星陵の左サイドはかなり攻撃力を削がれました。特に中盤を支配されていた富山第一にとってサイドで起点を作れたことは、疲れが出る時間帯において「安全に攻める」ことを可能にし、中盤の回復に役立っていました。
延長後半のゴールで勝ち越した富山第一が優勝しましたが、選手個人としては星陵が勝っていた試合。そして何よりも星陵が時間稼ぎをしなかったことも素晴らしいと思います。どんなプレーよりも、その姿勢は本当に素晴らしいと思います。
この中から「半端ない」選手が出てくることを超楽しみにしています。
松木安太郎さんなどが代表の試合でよく言いますが、現実は難しい。1点はなんとかできても、2点立て続けにとるとなると、相当厳しいものがあります。
でも高校サッカーでは起こるのです。
最近の高校生は技術は圧倒的に成熟しています。ただ、プロと違うのがフィジカルとメンタル。特にメンタル面は、修羅場の数が限られている高校生では、なかなか鍛える機会がありません。超満員の観衆に加え、テレビ視聴者の衆人環視にあうことなど滅多にありませんし、賞金がかかるプレー機会は皆無。
でも、だからこそ高校スポーツはドラマに溢れるのだと思います。
今回、星陵高校の方が個人技は優れていたと思います。守備陣、中盤、攻撃陣ともにしっかりとした個人技に支えられ、どんな状況でも落ち着いたパス回しが出来ていたのは星陵です。
一方、富山第一高校はパスが落ち着かず、ボールウォッチャーになることも多々。試合としては星陵高校が勝っていたと思います。そして星陵高校のメンタルも一流でした。
特筆すべきは富山第一高校のメンタル。後半43分まで2点差をつけられており、決定機もなかなかつかめない状況。多くの場合、破れかぶれのパワープレーで時間を費やしてしまいますが、とても落ち着いたボール扱い。むしろ、落ち着きを増していく感すら出てました。PKをとったプレーも、無理をせずに機会を狙っていたからこそ生まれたのだと思います。
選手としては、星陵では9番、富山第一では途中投入された20番が光ってました。9番の彼はまだ2年生とのことですので、あと1年で強さを磨けば相当な選手になりそうです。
富山第一の20番の彼は、戦術的に効いてました。右サイドでドリブル突破を果敢に仕掛け、ボールがとられた際にはディレイのためにプレッシャーをかける献身的なプレーにより、星陵の左サイドはかなり攻撃力を削がれました。特に中盤を支配されていた富山第一にとってサイドで起点を作れたことは、疲れが出る時間帯において「安全に攻める」ことを可能にし、中盤の回復に役立っていました。
延長後半のゴールで勝ち越した富山第一が優勝しましたが、選手個人としては星陵が勝っていた試合。そして何よりも星陵が時間稼ぎをしなかったことも素晴らしいと思います。どんなプレーよりも、その姿勢は本当に素晴らしいと思います。
この中から「半端ない」選手が出てくることを超楽しみにしています。
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