高校野球における抑えピッチャーの勇気に感銘

たった今、夏の高校野球で富山商業が新潟の日本文理高校に負けました。9回裏の逆転サヨナラツーランホームランという、高校野球らしい終わりかたです。

打たれた富商ピッチャーは8回からマウンドにあがった岩城くん。甲子園初マウンドでの対戦相手が、打線で有名な日本文理高校。なかなかストライクが入らない所もありましたが、何とか1点差で9回裏のマウンドへ。

ランナー1塁から突然のサヨナラ劇。ホームラン打たれた瞬間、岩城君は「え?」といった驚きの表情。

高校野球にはプロ野球と違って後がありません。日本シリーズだって、来年もあれば再来年もあります。ただ、3年生が主体の高校野球では次の試合もなければ、来年もありません。

そんな中で、試合終盤に登場する抑えピッチャーのプレッシャーは想像を絶します。サッカーのPK戦は5人で蹴るものですし、PKが本職なプレーヤーなどいません。しかし、抑えのピッチャーは「抑える」ことが本職であり、抑えられないことは仕事失敗なのです。人生最後の機会で仕事失敗がさらけ出される、それが高校野球の抑えピッチャーが抱えるリスクなのです。

そうした仕事を引き受けてでもチームに貢献しようとするプレーヤーの勇気に感銘を受けました。負けてはしまいましたが、岩城くんには得がたい感動をもらいました。

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