DeNAが無人運転を狙う理由がわからない

神奈川県とRobot Taxi Incが無人運転タクシーの実証実験を発表しました。2016年から開始し、2020年には実用化を狙っているようです。Robot TaxiはDeNAとZMP INCというロボット化会社の合弁企業です。

現在、GoogleやAppleが無人運転技術を開発しておりますが、基本は人工知能・機械学習といったところが開発対象となる要素技術かと思います。まぁ、さまざまな会社が目をつけているホットトピック、悪く言えばミーハーな技術かと思います。Googleとしては会社保有技術の応用であり、運転情報のクラウド化などが狙いかと思いますし、Appleについても保有技術の展開可能性をさぐっているのかと思います。

DeNAはその基礎となっているスマホベースのゲーム事業に加え、あらたな成長源となる新事業の育成を進めているようです。DeNAの求人情報を見てても新規事業開拓が活発です。GREEの二の舞にはならない!といったところでしょう。

しかしDeNAはこの分野において何か技術を有しているとは思えません。今回活用したアセットとしては神奈川県との関係性くらいではないでしょうか。ZMPという技術ベンチャー
を育て、出資からの収益を確保するという狙いは有ると思います。しかし、自事業とのシナジーが期待できない中で、どこまでこうした事業の成長を待てるかどうか、ここが肝かと思います。

SoftBankも人工知能技術やタクシー配車ベンチャーなどへ投資を惜しみません。しかし彼らは、これまでの投資実績と通信事業から生まれる潤沢な資金に恵まれてます。DeNAの新規事業が成功するかどうかは神のみぞ知りますが、私はこうした自事業との連携が見えない投資的事業は長期的に失敗すると踏んでいます。


コメント

このブログの人気の投稿

MBA授業:1年目って本当に辛いの?

まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) #2

海外MBA 受験:11.出願