海外MBA受験:3.全体スケジュール

他の物事同様、プロセスを進める前に全体のスケジュールを俯瞰して、準備を進めることがMBA受験にも重要です。事前準備期間を含め、以下の期間に区分すると、目標とアクションが整理されて良いと思います。

・事前準備期間
・TOEFL対策期間
・GMAT対策期間
・レジュメ、Essay対策期間
・出願期間
・面接対策期間

本稿では事前準備期間のみを取り上げたいと思います。この期間は、全体プロセスを効率的かつ効果的に進めるための準備をすることが目標です。プロセス後半になると、上述の期間がそれぞれ重複し始め、精神的・時間的に余裕が無くなって来ます。そこで、入念な準備が必要となります。想定されるアクションは以下の通りです。
  • 年間スケジュールの策定
  • 予備校選び
  • 卒業証明書、成績証明書の手配
  • パソコン購入、メールアドレスの設定
  • 電子辞書などの付属機器購入
1.年間スケジュールの策定
絶対に予定通りには進みませんが、上記の期間に分けた上で、○月までにTOEFLで100点を超える、○月までにEssayカウンセラー代50万円を用意する、など具体的な予定策定をお勧めします。イベント毎に対応していると、定期預金解約や有望な株式の売却を迫られたりします。また、TOEFLは試験の予約がすぐ埋まるため、明確な予定が無いと、「受けたくても受けられない」「受験日が予備校の日と重なった」などの悲劇が生じます。 また、TOEFLはテスト結果がわかるまで、受験後3週間を要します(GMATは受験後即時に結果が出ます)。従って、予備校のカリキュラム選択期限や出願締切日に結果が間に合うようにテストを組み込むことも重要です。

2.予備校選び
様々な予備校がありますが、多くの学校はマンツーマンではなく講義形式のため、授業予定が事前に決まってます。希望の授業が、自分の希望通りに受けられるわけではありません。例えば、「TOEFLのテストを8月第1週に予約し、その準備としてTOEFLのWriting対策授業を7月にとろうとしたが、開講されてない」などの事態が発生します。テストのタイミングと受講するカリキュラムについて、具体的日程を予定表に書き込みながら、予定を立てるべきかと思います。

予備校の選択肢については、TOEFLやGMATの項にて後述したいと思います。

3.卒業証明書、成績証明書の手配
卒業大学にもよりますが、手配には1週間かかる所もあります。また、多くは郵送でのやりとりか、平日での窓口対応になります。プロセスの終盤になると、予定外のことが発生します。そうしたストレスの中で、証明書の手配を行うことは、イライラを募らせる以外に何の効果も持ちません。海外の大学によっては、証明書を発行機関(卒業大学)が厳封したものを求めます。この期間中に、多め(10通など)に手配しておくべきです。

・厳封された英文卒業証明書、成績証明書 10通程度
・厳封された和文卒業証明書、成績証明書 10通程度
を取り寄せ、1通は開封して自身が利用することをお勧めします。

4.パソコンの購入
出願はもちろん、Essayの作成やTOEFL、GMAT受験、全てにパソコンは必須となります。現地での面接の可能性や合格後を想定すると、ノートブックがお勧めです。

また、プロセスを通じて一貫したメールアドレスを持つことをお勧めします。面接の通知や合格通知など重要なメールが、他のメールに紛れてしまうことほど悲しいことはありません。

5.電子辞書などの付属機器の購入
必須では無く、即時に必要という訳ではありませんが、合格後の利用も考えると、電子辞書、ストップウォッチ、耳せん、iPodの購入をお勧めします。ノートパソコンをモバイル利用する場合は、『英辞郎 on the WEB』を利用することで電子辞書は代替できます。

各大学ともにITを使った情報配信を進めており、ポッドキャストはその一つになります。情報収集目的のみならず、リスニング対策やストレス発散用としてもiPodは大変有用ではないかと思います。

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