海外MBA受験:5.TOEFL iBT対策 Part 2

3.傾向
ETSの統計には他に、「x点をとった場合、全体受験者の内で何パーセントにあたるか」といった統計があります。そこには以下の数値が見て取れます。(全受験者対象、大学院志望者水準の数値を引用)

Reading、Listeningセクション
30点:全体の約5%
28点以上:全体の約30%
24点以上:全体の約50%

Speakingセクション
30点:全体の1%
28点以上:全体の5%
24点以上:全体の20%

Writingセクション
30点:全体の2%
28点以上:全体の12%
24点以上:全体の37%

上記統計の通り、Speakingがもっとも点数が出にくく、次いでWriting、そしてListening、Readingと続きます。また、Speakingは、英語圏とも言えるシンガポールの方の平均が24点であるように、「しゃべれる」だけではなく、発音や発言内容がチェックされているようです。従って、英語圏での生活経験がない方にとっては、Speakingは24点程度がひとつの壁となります。

また、こちらは経験則かつ比較論になりますが、ReadingやListeningは点数が安定する一方、SpeakingとWritingの点数は安定しません。「前回の試験と同じくらい話せたのに、今回のSpeakingの点数が前回よりも4点も低い!」といったことが起こります。

4.対策
英語圏での滞在経験の無い日本人の方を見ていると、多くの方は、R:28, L:26, S:20, W:26のような形で100点を超えているようです。 こうした現実を踏まえ、私は戦略として、以下の点を考えました。
  • Speakingは23点を目指す。
  • Speakingでハイスコアが出た時に、無事100点を超えるよう、ReadingとListeningは安定的に28点(全受験者の3割)を取れるようにする。
  • Writingは25点以上を目指し、文法やスペルミスをなくすことで極力点数のばらつきを減らす。
それぞれのセクションについて、細かい戦術は予備校や参考書に譲りますが、私が重視した点、および勉強法を簡単にご紹介します。(カッコ内は各セクションの自己最高点)
Reading(30点)
何にも増して速読力が重要です。文章を二度読みせず意味を取る練習を継続しました。また、練習教材として科学(宇宙や生物)に関する英文を利用し、単語だけでなく、自然科学の理解に努めました。こちらに受験時に活用した参考書をまとめておりますので、ご参照ください。
Listening(29点)
集中力と細部の聞き取り力が重要。シャドーイングを継続。また、MBA PodcasterやScientific American、各大学のポッドキャストを聴き、リスニング力向上とともにリーディング関連の知識や大学に関する情報を蓄積。
Speaking(24点)
「これがポイント!」という点は最後までつかめませんでした。私は、ストップウォッチを片手に決められたお題に対しての回答を繰り返す一方、「英語舌の作り方」などで発音を強化しました。予備校の教えるテンプレートは自分にあわないことから無視しました。色々と試しましたが、テンプレートは点数には結びつきません。
Writing(29点)
自分の主張を補強するための具体例を如何に論理的かつ具体的に書けるかが重要。日々、お題を決めて作文。予備校の教えるテンプレートを活用。

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