バルセロナ観光:カンプ・ノウ

サッカーが大好きな人はもちろん、大好きでない人も是非足を運んでほしいのがカンプ・ノウ。名実ともに世界一のクラブチームであるFCバルセロナの本拠地で、およそ9万8千人を収容するヨーロッパ最大のスタジアムと言われております。ざっくり東京ドームの2倍の人が入ると言われれば、その規模が分かるかと思います。

なにが凄いって、スタジアム最上階からでもプレイヤーの動きがハッキリと見えます。また、宿敵であるレアル・マドリード戦ともなれば、約10万人から発せられるブーイングと歓声は文字通り地を震わせます。私も、日産スタジアム、埼玉スタジアム、新潟ビックスワンなどでJリーグやワールドカップを観戦しましたが、興奮のレベルが違います。

また嬉しい事に、バルサの前会長がフーリガン一掃を徹底したため、他の欧州で感じる無意味な恐怖は一切ありません。実際スタジアムを見渡すと、バルサのマフラーを巻いたおじいちゃんや、バルサのユニフォームを着たおばあちゃん、大量のちびっこメッシが目につきます。たまーに、一人で興奮しているお兄さんが居ますが、そうした人はフーリガンというよりもサッカーが好きすぎる人、という感じです。上記方針のため、スタジアムではアルコールが売られておりません。売られているのは、ソフトドリンク、サンドイッチ、ちょっとしたお菓子と、アルコールゼロのビールです。お酒を持ち込もうにも、入り口で手荷物チェックを受けるため、多くの場合没収されます。

試合は通常夜の8時~10時の間に始まります。従って試合終了は、10時~深夜12時と遅い時間になります。初めての方は「そんな夜遅くに出歩いて大丈夫かな」と思われると思いますが、スリさえ気をつければ女性でも身の危険を感じることはないでしょう。

また、試合の無い日にはスタジアムを見学することも可能です。ピッチサイドやバルサTVの撮影ルーム、記者会見場、記者席、バルサ博物館などを見て回れます。バルサ好きにはたまりませんが、やはり試合には劣ります。スタジアムツアーの詳細はこちらのバルセロナオフィシャルページを参照ください。

チケットはバルセロナオフィシャルホームページやスタジアムにあるチケット売り場、一部のATM等で買えます。スタジアムのチケット売り場は混みあいますので、早めの購入をお勧めします。チケット売り場前にはダフ屋が居ます。スペイン語と度胸に自信のある方、ぼられても気にならない方だけ試してください。

いくつか事前に知っておいた方が良い点をお知らせします。
  • 8月は多くのスペイン人は休みをとって国外に遊びに行ってます。したがって、8月と9月上旬の試合(プレシーズンマッチやリーグ初戦)は、観光客だらけの ため雰囲気が本来とは異なります。また、今シーズンはワールドカップ明けのため、代表選手は8月9日にチーム合流予定です。従って、8月中の試合では代表 選手(メッシ、シャビ、イニエスタ、プヨル、ピケ、ブスケッツ等)は見れない可能性があります。
  • スタジアム1階席は選手を近くで見れますが、ピッチ全体は見渡せません。選手を近くで見たい方は、ホームスタンド右側前列をお勧めします。ホームスタンドのピッチ右側で控え選手がアップをするためです。試合を楽しみたい方は2階席~4階席をお勧めします。私は、安くて全体が見渡せる4階席を多用してます。
  • バックスタンド右側上部はアウェー側のスタンドになります。リーグ戦ではさほど危険なことにはならないと思いますが、チャンピオンズリーグでイタリアやイングランドチームとぶつかる際は避けた方が良いかと思います。
  • アクセスはバスやメトロで近場まで行き、歩いて向かうことをお勧めします。メトロは3号線のLes Corts駅かMaria Cristina駅が最寄になります。帰りも同様です。タクシーの場合、行きは渋滞に巻き込まれるか、運転手に拒否られます。良い試合の日は運転手も試合を見るため、タクシーが拾えないこともあります。帰りは、試合終了前2~3分前にスタジアムを出ればタクシーを拾えますが、皆と同じように退出した場合は、運が悪いと1~2時間くらいは拾えません。 
  • 試合開始15分前くらいに選手紹介を行います。といってもスクリーンでの紹介であり、選手本人が出てくるのは試合開始5分前です。ただ、この選手紹介時にブーイングや歓声が沸き起こるので、時間がある方は30分前くらいにスタジアム入りすることをお勧めします。
  • 上述の通りアルコールは飲めません。ほろ酔いで見たい方は飲みだめしてきてください。
  • スタジアムは全席喫煙となっております。というか、吸っても誰もとがめません。従って、近くに喫煙者が居ると煙い思いをします。
  • 試合当日、バルサ新聞というフリーペーパーが配られます。そして、それを子供が紙飛行機にしてバンバン飛ばします。これが当たると結構痛いのです。良い飛行機をつくって、グラウンドに着陸させると歓声が起こります。
  • 応援歌やヤジのほとんどはカタルーニャ語(カタラン)であり、いわゆるスペイン語とは異なります。聞き取れなくても、スペイン語に自信を失う必要はありません。
  • メイン応援歌「HIMNO」を事前に覚えておくと、盛り上がりが1.5倍になります。サビの「バルサ!バルサ!バールサ!」の所だけでも1.3倍です。

私はバルサのホームゲームは全試合見に行ってますので、お越しの際はぜひスタジアムでお会いしましょう。 


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