MBA授業:MBA(IESE)で学べること


2年生になって、少しだけ時間に余裕ができたので何が学べたのかを振り返ってみました。一部はMBA全般に共通することでしょうし、一部は欧州MBAやIESEに限ったことかと思います。

1.将来ビジョン
日々の仕事に追われ将来の事が考えられなくなりがちな日常を抜け出し、学生に戻ることの一番のメリッ トは 「自分の将来についてじっくり考える」ことだと思います。受験用のエッセイを書くなかでそれなりの事は考えると思いますが、僕にとってそれは「受かるため の将来」であったことを否めません。例え学業に果実を見出せなくても「何をしたくて今があるのか、今の自分の何を変えるべきで何を強めるべきかを考える時間」を買ったと思えば、納得がいくのではないでしょうか。

2.経営者的視点
論理的には、この力は日常の仕事でも磨けるでしょう。 ただ、それは理想であって、僕の現実社会はパワーポイント資料の作成やメールの送受信、打ち合わせのための打ち合わせで一日の大半は過ぎて行きました。そのため、マネジメントとしての思考練習を繰り返すMBAは、インテンシブに基礎を磨くにはうってつけでした。ただ、本当の仕事ではないため責任感の欠けた思考や発言をする人がいることは否めません。

3.ソフトスキル
1にかぶりますが、自分の将来だけでなく自分自身の性格も見直す時間がMBAにはあります。どんな時に自分が不安を感じ、どんな時に自分が喜びを感じるのか、そうした細かいことを11つ見つめなおすことが出来ます。こうして自分を見直すことで、自分にはどの ようなマネジメントスタイルが合っているのか、どうした職場で一番実力を発揮できるのか等の「自分なりの〇〇」が見えてきました。

4.国際的環境への適応力
1年で身についたとは言いませんが、少なくとも多少のことなら受け入れることが出来るようになりました。日本人がどんなに努力しても理解できない思考や風俗というものが存在することも痛感しました。例えば、ラテンアメリカの時間感覚などがそれにあたります。「話を聞けばどんな事でも解決出来る」という理想は抱いても、この考えを他人に強要してはいけないことも学びました。「あ、養老さんが『バカの壁』で言いたかった事ってこういうことなのかな」と。その一方「約束を守る」「人の為に努力する」という点は、どの環境においても大変重要であることを学びました。この点は多国籍な欧州MBAの特徴かもしれません。


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