バルセロナ vs レアルマドリード (2010.11.29)

見よ!このスコアを!!
ざまーみろモウリーニョ!!

誰もが接戦を予想した今年のエル・クラシコ。ふたを開ければバルサの歴史的圧勝です。モウリーニョも試合後のインタビューでNegativo Historico(歴史的な失態)と認めた試合は、バルサの5-0で試合終了。

バルサはいわゆるスタメンで試合に臨みます。左サイドはクリスチャーノ対策か、攻撃力の高いマックスウェルではなくアビダルを起用。心もちイニエスタとメッシが下がり目にポジションを取り、中盤のボール支配率を重視した布陣に見えました。一方レアルは腰痛からかイグアインがスタメンから外れ、ベンゼマが入ります。

試合開始からシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシの4人でボールを支配するバルサは、ワイドに開いたビジャとペドロを中心に攻撃を仕掛けます。前半早々にはメッシがペナルティエリア右サイドの角度の無い所からカーブのかかったループでゴールを狙いますがポストに阻まれます。しかし直後、中盤でシャビ→メッシ→イニエスタとつなぎ、メッシを追い越したシャビにイニエスタからシュート性のスルー。パスはレアルDFにかすって弾みますが、さすがは世界一のトラップを誇るシャビ。かかとでトラップの後、軽くループでゴールに流し込みます。

前半18分には、センターでボールを受けたシャビが左サイドに開くビジャにミドルパス。ビジャは1対1を縦に抜け、角度がほぼ無い状態からセンターにシュート性の折り返し。カシ―ジャスが弾きますが、はじいたボールに走りこんだのはペデリート!ゴーーーール!!!彼は本当によく走ります。このシュートに至る前、彼は右サイドで倒されているのですが、ムクっと起き上がり、ゴールに向けて爆走。 後ろから追い越されたレアルDFはなすすべなく、ペドロのシュートを見るしかありません。

前半はレアルも得意のカウンターで何度か攻撃を仕掛けますが、アビダルとアウベスが見事にクリスチャーノをサイドに追い出すため、大したシーンにはなりません。一方、中央に立ちつくすベンゼマは一人では何もできない選手であることを証明します。彼はチェーシングも下手でした。イグアインの腰が治れば、当分使ってもらえないでしょう。

2-0で折り返した後半は、完全にバルサペース。レアルは必死でボールにプレスをかけますが、どうしてもシャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシからボールがとれません。バルサ史上最高のパス回しと言っていいほど、今日のバルサはボールが回ります。どんなに苦しい場面でも、体の使える部分全てを使ってパスを回します。肩、胸、腿、かかと等々。

3点目はメッシのスルーに抜け出したビジャがゴール左隅に叩き込みます(後半9分)。4点目も同じ。中盤からのメッシのロングスルーに、裏に抜け出したビジャがカシ―ジャスとの1対1を右足アウトサイドでゴールに流し込みます(後半12分)。

レアルもバルサのボール支配を止めようと、エジルに代えて運動量豊富なラスを投入しますが、文字通り焼け石に水。試合終了間際の仕上げは、ペドロの代わりに入ったジェフレン。ボージャンが右サイドをドリブル突破し、グラウンダーのセンタリング。そこに走りこんだジェフレンがゴール右にゴール。

守備守備守備のモウリーニョがここまで攻めてきたのは、最近の試合でゴールを量産しているフォワード陣を見て過信したのでしょうか?今日のクリスチャーノは、ただ感じの悪い奴というだけで、何の活躍もしませんでしたし、エジルに至ってはボールを追い回すだけでボールに触った回数は皆無じゃないでしょうか。5点取られたDFラインは責められるべきですが、僕には中盤で全くプレッシャーをかけられなかったシャビ・アロンソとエジル、ケディル、そして前線でのディフェンスを途中から放棄したクリスチャーノが一番の戦犯に思えます。レアルの選手ともなれば、ボール支配を止めるには内臓が飛び出るくらい走らなければいけないのは分かっています。しかし、体が思うように動かず、集中が途切れてしまう。何となく、レアルには疲れがたまっている様に見えます。ずっと同じスタメンで回してきたツケでしょうか。

今日はバルセロナの街は祭りです。スタジアムは最高の盛り上がり。こんな試合を見ることができて、本当に幸せです。

「いつも通りやったまでッス」
ボコボコにされて目の下にクマできちゃいました


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