バルセロナ vs エスパニョール (2010.12.18)

毎年荒れるバルセロナダービー、今年はと言うと「まずまず」荒れました。「まずまず」で終わった大きな理由は、5-1という大差でのバルセロナの勝利ということだと思います。

エスパニョールは前半開始から前線からの激しいプレッシャーと極めて素早い攻守の切り替えでバルセロナに襲い掛かります。バルサも得意のパス回しでいなそうとしますが、バルサDFラインまで全速力でボールを詰めにくるエスパニョールのチェーシングにかなり苦しんでいる様に見えました。これはかなり苦しむかなと思った矢先、メッシからのスルーに抜け出たペドロがゴール。前線でのディフェンスを有効にするためエスパニョールはかなりDFラインを浅くしていました。そこにペドロが抜け出した形です。

2点目もペドロの抜け出しから始まります。シャビ(多分)からのスルーを受けたペドロがエリア左サイドで時間を稼ぎ、後ろに追いついたメッシにパス。一瞬のタメの後、メッシは右サイドを駆け上がってきたシャビに浮き玉のスルー。シャビはこのボールをダイレクトボレーで中央に折り返しますが、これが中央に詰めたダニ・アウベスの足に当たってもう一度シャビへ。 再びボールを受けたシャビは、ダイレクトボレーで今度はゴール左隅に突き刺します。ボールの上を膝下だけで打ち抜くお手本のようなボレーにほれぼれです。

後半もバルサはエスパニョールのDFラインの裏を徹底的に突き、ペドロが追加点を挙げると、ビジャが立て続けに2点を奪い取ります。 

試合自体はめまぐるしい攻守の切り替え、激しいプレッシャーととても緊張感がある試合でした。今年のエスパニョールは本当に強いと思います。しかし、バルサ相手に90分間激しいプレッシャーを実現するだけのラインディフェンスがエスパニョールには欠けていたようです。逆に、ペドロ、メッシ、ビジャの抜け出すスピードが図抜けていたとも言えます。特にペドロは間違えなくMVPでしょう。彼の人間離れしたスピードとスタミナに、エスパニョールDFは完全に混乱し体力を消耗していました。

後半イニエスタがケイタと交代した際、バルサアウェーにも関わらずエスパニョールファンとエスパニョールの選手全員がイニエスタを拍手で送り出しました。ワールドカップでダニ・ハルケにゴールを捧げたイニエスタは、エスパニョールのファンにも愛されているのです。汚いプレーも多い試合でしたが、この瞬間だけはスポーツの良さを感じました。エスパニョールには今日と同じパフォーマンスをレアル戦でも発揮してもらいたいです。

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