僕版バロンドールはチャビ!!

バロンドール、メッシがとりましたね。次点でイニエスタ、3番目にチャビとのこと。メッシは凄すぎる人なので、それはそれで良いのですが、なんとも納得いかない結果です。

きっと評価方法がはらむバロンドールの限界なのかと思います。ジャーナリスト、及び代表の監督とキャプテンが評価するバロンドール、どこまで彼らに他国のリーグを見る時間があるでしょうか。日本や南ア代表の監督・キャプテンが、滅多に対戦もしないスペインの選手を細かく見るほど時間があるとは思えません。サッカーに携わる人として、バルサvsレアルやミラノダービー、マンU対チェルシーなどのビッグゲームは見るでしょうが、バルサvsラ・コルーニャといった試合を主要リーグ全てにおいて見るでしょうか?

ここでFIFA最優秀選手及びバロンドールの過去20年を見てみましょう。


ポジションの区別には色々と異論があると思いますが、ここは大目に見てください。ざっと見て見ると、ディフェンダー及びゴールキーパーは極めて選ばれにくい賞であることが分かります。また、フォワードとミッドフィルダーで賞を二分していますが、ミッドフィルダーも良く見て見ると、オフェンシブなドリブラーに偏っているのが分かります。

投票となると投票理由が必要です。代表監督やジャーナリストですから、投票者についていつ質問を受けるか分かりませんので、単に好き・嫌いで選ぶ訳にはいきません。ストライカーやテクニシャン(メッシ、C・ロナウド、ルー二―等)は見れば分かるため投票理由を見つけ易いのですが、渋目の選手については明確な投票理由を見出すまでに時間がかかってしまいます。チャビのボール回しの素晴らしさや、ピルロのロングフィードの正確性、スコールズのポジショニングなどは1試合では分かりにくいですし、むしろ彼らがいない試合を見た時にこそ気づく凄さであったりします。

そこで僕が思うのは、試合をくまなく見る時間の無い代表監督やキャプテンは、自ずとテレビのダイジェスト版や新聞などで露出度の高いストライカーや華麗なテクニックを持つドリブラーに投票する傾向があるのではないかと言うことです。もちろん代表監督やプロ選手ですから、チャビやピルロがスーパーな選手であることを知っています。しかし、選びにくいのだと思います。

こうした偏りがあるからと言ってバロンドールを評価しない訳ではありません。ただ僕は、普段露出度の低い渋めの選手を評価して欲しいのです。「君らはメディアにはあまり出ないけど、ちゃんと皆は評価しているよ」ってのを伝えたいのです。そこで、勝手に僕版バロンドールを設定し、第1回はチャビに差し上げたいと思います。次点はスナイデル、3位にプヨルです。ちなみにこの僕版バロンドール、レアルの選手が選ばれることはあり得ません。

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