¡VISCA EL BARCA! チャンピオンズリーグ優勝!!!

日本帰国日の投稿がバルサのチャンピオンズリーグ優勝。バルサで始まり、バルサで終わった留学でした。

今日は残念ながらスタジアム観戦とはいきませんでしたが、テレビを通じてもバルサの強さが伝わる素晴らしいゲームでした。3-1という点差以上の強さを見せつけたと思います。

バルサは左にアビダル、センター右にマスチェラーノと、プヨルを外した布陣で臨みます。試合開始10分くらいまではマンUペース。マンUの激しい(というか異常なほどの)プレッシャーにバルサのバス回しは封じられ、マンUが試合を支配します。特に前半のパク・チソンは、「人間か?」っていう運動量です。マンU左サイドのパク・チソンが2人分の運動量を誇るため(誇大表現ではありません。本当に2人いるかのようでした)、アウベスの前は完全にふさがれ、バルサの槍とも言える右サイド攻撃が完全に封じられます。

しかし、さすがはバルサ。15分くらいからは、いつも通りの落ち着いたパス回しが始まります。マンUの走力が落ちついたこともありますが、バルサが側が慣れたという表現の方が正しいかも知れません。とは言っても相手はマンU、メッシには密着マークが付き、右サイドが封じられているため、バルサもこれと言った攻撃シーンはありません。

メッシ、アウベスがダメでもバルサにはスーパープレイヤーが2人います。そう、シャビとイニエスタ。この二人が激しいプレッシャーの中で、クルクルクルクルとパスを回し始めます。とくに今日のシャビは、走る走る。シャビが絶対的なボールキープ力と走力を誇るため、バルサのパス回しは次第に速度を増していきます。

いっぽうマンU側はというと、開始早々の激しいプレッシャーを通じて先制点を狙っていたのでしょう。その希望が薄れ、走力が落ちた15分以降はFWまでボールが渡りません。1トップぎみに入ったチチャリートはまったく守備出来ないため、前線でのボールカットも狙えません。さらに、今日の彼はフリーランも少なめ。バルサファンの僕としては、今日のチチャリートの動きにはホッとしました。

試合が動いたのは前半27分。中盤でボールをカットしたバルサは、シャビがボールを持つと、前の3人(メッシ、ビジャ、ペドロ)が一斉にダッシュ。右をカットされながら、ななめ左にドリブルするシャビ。その目の前を斜めに走りこむビジャ、メッシ。ビジャ?メッシ?と思った瞬間、シャビは右足アウトサイドで、右に開いたペドロにスル―。完全に右を切ったと思いこんでいたマンUディフェンス陣は裏をかかれ、ドフリーのペドロがインサイドで右隅にゴール!!中に入るフリをしながら外に開いたペドロも凄いですが、シャビよ、その速度、そのプレッシャーの中で、君には何が見えてるの?

これでバルサのパス回しが加速すると思った矢先、ルーニーが同点ゴール。まぁギグスがオフサイドでしたが、少しの飛び出しなので誤審とは言いません。

この時点で得点だけ見ればタイですが、試合は完全にバルサペース。見てても、「まぁこれならいつか決まるでしょ」という安心感まで漂うレベル。そして、パスをゴールに結びつける絶対的な男がバルサにはいます。

後半8分。動きが落ちて来たマンUディフェンスラインの前で、ゆっくりとボールを回すバルサ。メッシ、イニエスタ、シャビの3人で回すため、マンUディフェンスも飛び出すに飛び出せません。ゆっくりとした横パスがイニエスタから中央のメッシにおくられると、突然メッシがスイッチON!!前にドリブルを始めると鋭いモーションから弾丸シュート。相手DFの間を抜けたミドルは、ゴールネットを揺らします。ファンデルサールも、テレビ視聴者も、「何だ?何がおこった?」という感じ。あまりに突然のドリブル、あまりに突然のシュート。これがバロンドールの実力か。

これで完全にバルサに流れが傾ききった後半24分。最後はビジャ。ブスケッツからの戻しを、右足でカーブをかけてゴール右隅に。この試合、ほとんど裏への受け出しが出来なかったビジャですが、縦への飛び出しが封じられれば、テクニックで返す。メッシが凄すぎて輝きが失せますが、やはり彼も超一流です。

この後、マンUはナニ、スコールズを投入して前がかりとなりますが、ケイタを投入して守備を固めたバルサのゴールに近づけません。そしてこのまま試合終了。バルサが2年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝です。

マンUのシュート数はわかりませんが、今日は勝つべくして勝ったという試合でした。

就任から3年連続でリーグ優勝、2回のCL優勝、さらに逃した1回のCLも準決勝敗退と、グアルディオラ監督の素晴らしさには脱帽です。これだけ勝ち続けても、選手が勝利への欲望を失わない、その事実に驚異の人心掌握力を感じます。戦術や戦略といった面では、他にも優れた監督はいますが、選手との信頼関係含めた人間性という点において、グアルディオラ監督は飛びぬけているのかも知れません。

バルサ優勝おめでとう。そして2年間、僕の生活を豊かなものにしてくれてありがとう。

コメント

このブログの人気の投稿

MBA授業:1年目って本当に辛いの?

まだこんな(ひどい)会社があったのか(エールフランス) #2

海外MBA 受験:11.出願