『ジェノサイド』 高野和明
ブラボー!一気に読み抜けました。社会人になってから時間を忘れて読んでしまう本や、とにかく隙を見つけて読みたくなる本になかなか出合えなくなってしまいましたが、これはパーフェクトにハマりました。
あふれんばかりの爽快感やワクワク感を出しながら、現実が精密に組み込まれています。本書に描かれる科学、政治、宗教、軍事、経済、信仰が、極めて『あり得る』のです。サスペンスというカテゴリーに括っては筆者に失礼に思えるほど、緻密な専門知識や思想が盛り込まれています。事実、僕は人類という種に対する新しい視点を知ることができましたし、歴史への考えを改めました。巻末にある多くの参考文献からも著者の現実へのこだわりが感じられます。
本当は存在するけれども僕らが知らされないだけの現実。圧倒的な現実の中で非現実をここまで面白く描いた著者に、心から畏敬の念を禁じ得ません。
あふれんばかりの爽快感やワクワク感を出しながら、現実が精密に組み込まれています。本書に描かれる科学、政治、宗教、軍事、経済、信仰が、極めて『あり得る』のです。サスペンスというカテゴリーに括っては筆者に失礼に思えるほど、緻密な専門知識や思想が盛り込まれています。事実、僕は人類という種に対する新しい視点を知ることができましたし、歴史への考えを改めました。巻末にある多くの参考文献からも著者の現実へのこだわりが感じられます。
本当は存在するけれども僕らが知らされないだけの現実。圧倒的な現実の中で非現実をここまで面白く描いた著者に、心から畏敬の念を禁じ得ません。
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