ケータイ市場にインテル参戦!?

昨日のiPhone5の投稿(「」)でも書きましたが、コンピューティング市場からモバイル市場へ参戦する会社が続きます。

数年前、ケータイのチップと言えばベースバンドチップを意味していました。ベースバンドチップとは無線通信を処理するチップで、対応する周波数(800MHz帯とか2GHz帯などで、最近ではソフトバンクの「プラチナバンド」とかはこの周波数にあたります)や通信技術(CDMAやGSMなど)によってチップが異なりました。昔は、1つのチップでは対応できる周波数や技術が少なかったため、海外に出かけると使えないことが多かった携帯ですが、最近は1つのチップに複数の周波数や技術が載っているため、海外でも幅広く使えます。こんな風に、ケータイのチップは通信技術や周波数行政とともに成長してきました。その勇がQualcomm(クアルコム)です。

スマホの時代が始まると、ケータイのチップが意味するところは、ベースバンドチップからアプリケーションプロセッシングチップに変わりつつあります。簡単に言えば、パソコンで言うCPUでありGPUになります。3GからLTEなど、まだまだ周波数や通信技術の変遷はありますが、それよりもケータイのコンピューター化がアプリチップへの注目を後押ししています。

Qualcommも一流企業で、この波を見逃すわけがありません。ベースバンドチップからアプリチップへ軸足を移すことで、スマホのチップでは現在シェア1位を維持しています。追随するのは、Samsung、Texas Instruments、Marvell、BroadcomやNVIDIA。

ここで多くの方が抱く疑問が、
「あれ?インテルは?」

その通り!インテルはノートブックやウルトラブックのCPUに舵を切っており、モバイル側への対応が遅れました。より具体的にはAndroid対応で後手に回りました。

しかし、ついにインテルも参戦です。モトローラが最新のDoid Rzar(ドロイド レイザー)にてインテルチップを搭載するとのこと。

http://news.cnet.com/8301-1035_3-57514407-94/motorola-unveils-its-first-intel-powered-smartphone-razr-i/ 

どこまで携帯市場の雄がその存在感を維持できるか見ものです。1年はAndroidとの相性などの点でQualcomm優勢は揺るがないと思いますが、2年後ごろには映像処理などを武器にintel優勢になっている可能性は高いと思います。 


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