「未来の働き方を考えよう」:将来を考えすぎて今を犠牲にしてしまう大人へのメッセージ



高齢化に伴い長期化する人生において、働く時間ものびつつあります。70歳定年ともなれば、大卒23歳から70歳の約50年を仕事に費やし、残りの10年〜30年程度が悠々自適なリタイア人生。本当に、この人生が自分の思い望んだものなのか?と僕は最近強く思います。

会社に居続ければ安定した収入があり、それなりに楽しい日々がそこにはあります。でもそれで良いのだろうか?と。

そんな悶々とした考えを引きずる日々の中、とある講演で高津尚志さんがこの本を紹介されました。

長期化する仕事人生において、1つの職場/職業に縛られ続けることに疑問を呈し、40代での再就活、2度の仕事人生を提案しています。

「・・・本当の不安とは、人生が終わるという瞬間が、明日にもやってくるかもしれない、ということです。それにくらべれば、その他の不安など質的に全く及ばないところにあります。だから死の意識や人生の有限感を持つ人は、それ以外の細かい不安に怯えません。最も大事なのは何なのかが、わかってくるからです。」

「日本では就活の時、まだ20代になりたての学生に「おまえは何をやりたいのだ」と問います。・・・加えて彼らが可哀想なのは、そこで問われる「やりたいこと」が、なにかしら前向きで、仕事につながることでないと許されないということです。・・・さらに皮肉なことは、若者に「おまえは何をやりたいのだ」と問うている大人の方にも「スゴクやりたいことは特にない」という人がたくさんいるということです。」

「何がやりたいのか」という根源的な問いに対し、日々の忙しさや金銭的な問題などを理由に目を背けがちな僕がいます。そんな自分に現実を見せてくれる一冊でした。

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