投稿

ラベル(本(★★★★☆))が付いた投稿を表示しています

(書14−4)『阪急電車』 有川浩

スーパーほっこりしますね。 自己啓発書やビジネス書や近代小説ばかり読んでると、どんどん自分の精神年齢が老いてく感じがしませんか?難しい知識や難しい表現や難しい精神葛藤などを本で知って、フムフムみたいな。 でも結局、男女の恋愛とか、恋愛のすれ違いとか、日常の人間関係とかそんなシンプルな部分にこそ心がフルルと動くんだと思います。初めて彼女を部屋によぶ時の「どういう口実で部屋に呼ぼう」「どういう口実なら部屋について行こう」「終電なくなりそうだけど、敢えて気づかないふりしよう」みたいな、誰でも分かるシンプルな心の動き。三島由紀夫や川端康成の世界には描かれない、幼稚だけど根源的な感情です。 さらに、舞台が阪急電車ってのもイイ。適度にゆっくりで、適度に地元電車で、適度に無名なところが、ほっこりさせます。新幹線では無く、観光色が混じってしまう江ノ電でも無く、停車駅にリアルな想像をかき立てる東横線でもない電車。 「あー、なんかそーいうの良いなぁ」ってのが凝縮した一冊です。平日、早退した日に各駅停車で座りながら読みたい本です。

(書14−1)『アトピーは和食で治せ!』 永田良隆

小さいころから軽度のアトピーに悩まされてきました。ひざの裏やひじ、首や背中、時にはまぶた等にアトピーがでます。特に汗をかきやすい夏場がひどく、次が冬場の乾燥時期。 最近、いままでに無いくらい悪化したので、この本を手にしてみました。 主旨は、 1)極力油(特に植物油)をとらない 2)タンパク質の摂取量をひかえる 3)魚類および海藻類の摂取を増やす 4)ステロイドは使うときはしっかり使う です。 そして、上記1〜3を実現する上で、和食が最も適しているというのが筆者の主張となります。アトピーが近現代において問題になった点からも、欧米食文化の浸透やお菓子などの飽食が原因と考えられ、以前の質素な和食文化がアトピーの一因であると説明します。 確かにこれまでの経験上、ラーメンを食べた翌日やポテトチップス、マヨネーズを多くとった週などは肌が悪化しやすい状況でした。 ということで、ここ3週間は魚中心の和食に切り替えました。ラーメンは一切食べず、毎日かならず魚を摂取します。植物油も可能な限り排除し、マヨネーズや乳製品も完全排除。 完全に綺麗になったわけではありませんが、肌の調子は徐々によくなっています。特に感じるのが胃腸内部の改善。植物油を大量にとった日は、なんとなく胃腸内部にアトピーが生じている感覚(あくまで感覚です)がありました。これは排泄物からそんな感じ(あくまで感じです)をうけてました。 この本を読んだうえで、自分なりのアトピー対処法をここに記します。 1)食事は和食に 2)お風呂のあとは必ず水シャワーで体を冷やす 3)体がかゆいときは、可能であれば水シャワーで体を冷やす 4)ねてる間にかいてしまう時には、靴下を手袋代わりにはめる 5)爪はこまめに切る 6)夏場の寝室は冷房で冷やす 7)酒を飲んだ日は冷水を飲んでから寝る 8)かゆいならステロイドはしっかり使う(かゆくない日は塗らない) 基本、汗をかかないようにしながら肌の炎症を冷やして止めることが中心になっています。 ちなみに、こちらの本も読みましたが内容はほぼ同じなので、価格の安い『アトピーは和食で治せ!』だけで十分です。

(書13−28〜29)『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊

イメージ
【送料無料】チーム・バチスタの栄光(上) [ 海堂尊 ] 価格:500円(税込、送料込) 『ブラックぺアン1988』でも書きましたが、やっぱりスッキリします。心荒れるサラリーマンにとって、平日通勤電車の一冊であって、気軽に読めるけれども「よし!俺もがんばるぜ!」って思わせてくれるのが海堂尊さんなのです。

(書13−26)『セスク・ファブレガス』 ジョルディ・ヒル

イメージ
【送料無料】セスク・ファブレガス [ ジョルディ・ヒル ] 価格:1,470円(税込、送料込) 僕、セスク好きなんです。 シャビ、マスチェラーノ、セルジ・ブスケッツに並んでセスクが好きです。まぁ、全般的に地味なイメージが強い選手が、好みなのかもしれません。 そんな地味なイメージが強い選手は、悲しいかな中々本になりません。『I AM ズラタン』はあっても、『I AM ブスケッツ』では女性層の獲得はほぼ不可能でしょう。 セスクの本というだけでもバルサファンとしては貴重な上に、中身がしっかりしています。本人や友人への取材も無く、ただ新聞記事を寄せ集めたような本がでまわっている最近ですが、この本はピケ、プジョルなどの友人からの多くのコメントが載せられています。 そして、そうした友人が好んでセスクについて語っているあたりも、セスクの人柄を表しているように思えます。 惜しむらくは2012年10月に出版された本であるため、グアルディオラ時代のセスクが一切語られていないことです。 ベースボールマガジンさん、次はブスケッツをお願いします。

(書13−24)『やってのける』 ハイディ・グラント・ハルバーソン

突然ではありますが、「本は2回以上読んではじめて理解できる」という考え最近持つようになりました。 加齢にともなう記憶力の低下も影響しているのかもしれませんが、僕の場合1回では理解しきれないのです。ただ、以前までは、同じ本を繰り返し読むよりも新しい本を読みたいという気持ちが強かったため、理解しきれてなくても別の本に手を伸ばしていたのです。 今回、この本について投稿するのも、2回目を読み終わってからになります。正直1回目では理解しきれませんでした。内容は簡単なのですが、少々分かりにくい構成なのです。 自己啓発本に良くある「○○のための3原則」のような、3とか5とかシンプルな原則がありません。むしろ、MBAの授業で渡されるテクニカルノートに似ていて、学術的な文章表現が多いです。大衆を対象とした自己啓発本が誤解を恐れずにフォーカスを絞る戦略をとるのに対し、テクニカルノートは誤解を生まないように網羅的な説明をする戦略をとります。一方、しっかりと読みこめば、得るものは多く、応用性が高いのがテクニカルノートになります。 この本は、目標の立て方、目標達成のための方法論について、多面的にノウハウを教えてくれます。自分の性格やおかれた立場など、ケースバイケースでのノウハウが網羅されています。ケースバイケースであるため、秘訣はこれだ!!!という焦点がありませんが、大変応用性の高い手段が説明されています。 自分にカスタマイズした目標設定や実行手段を学ぶことができた、有用な一冊です。同時に、GTD(Getting Things Done)の奥深さを再認識しました。これから、もう一度『ストレスフリーの整理術』を読み直すことにします。

(書13−23)『里山資本主義』 藻谷浩介

タイトルのつけ方はどうかと思いますが、過疎化が進む田舎における生活の美しさや生活の意義を学びました。ただ自然に囲まれる生活という点でも魅力的ですが、コミュニティにおける自分の存在意義を強く感じられる生活という点で、つよく引き込まれました。 同時に、田舎に根付いて新しい価値を生もうとしている会社やリーダーの存在を知ることができ、知的にも面白い本です。 売上一位、ノルマ達成、イノベーション、MBA、テレビ出演・・・こんな響きに快感を感じつつも、僕はどこかでむなしさを感じてしまいます。でも、そんなむなしさを認めてしまうと自己否定になるため、なんとない論理で納得させています。ただ、そんな肩書きや自慢よりも、人とつながる大事さを年々強く感じるようになっています。そんな僕だからかもしれませんが、この本は人生におけるもう1つのチョイスを示してくれました。 ただ、惜しむらくは著者である藻谷氏の最終総括部分。他の部分はNHKの広島取材班の方が執筆されており、純粋に「里山の素晴らしさ」を感じられる内容です。それを最後の最後で藻谷氏が、強烈な自己主張あふれる論調を繰り広げるため、エゴ臭で読み終わりが台無しになります。 藻谷氏の論理がどうのこうのではなく、社会への怒りに興奮しているのか、とにかくあまりに読みにくい文章。かつ、俺の主張はどうだ!!他の学者どもは馬鹿だ!!というエグさが強烈。論理とか市場から離れて、純粋に生活を楽しもうとする人々の営みを知った後に、マネー資本主義や現在政治や学者通年に対する憎しみにも似た論理攻撃、やめて欲しかった。

(書13−21)『悩む力』 姜尚中

大人になってから、いわゆる実用書と言うものに偏り始めた気がします。仕事の仕方やコミュニケーションの仕方、経営の仕方や財務諸表の読み方など。なんと言うか、味気のないものを読みあさっています。といいつつも、僕にとっては苦痛ではなく新しい学びであって面白いわけです。 ただ、この『悩む力』を読んで、実用書で得ている学びが、なにか表層的なものであることを感じました。マックス・ウェーバーも、ショーペンハウエルも今は遠い昔。そんな難解な本を、時間をかけて読むだけの気力が無くなっていることに気づいたのです。この本は、そうした事を主題にしてはいませんが、いつのまにか表層的な学びに偏っている自分を再認識させてくれました。 次の文章は筆者が青春について記した部分ですが、これは青春だけでなく読書にも当てはまる気がします。 「自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。実務的な問題解決を第一とし、万事を淡白にやりすごしている人は、『そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ意味がない』と言うでしょう。しかし、そんなふうに生きていたら、たぶん、最終的にはもっと大きな孤独を抱えることになると思います。 他人とは浅く無難につながり、できるだけリスクを抱えこまないようにする、世の中で起きていることにはあまりとらわれず、何事にもこだわりのないように行動する。そんな『要領のいい』若さは、情念のようなものがあらかじめ切り落とされた、あるいは最初から脱色されている青春ではないでしょうか。」  悩む力とは何か、1回読んだだけではつかみ取れませんが、久々のウェイクアップコールを喰らった気がします。最後に、もう1つ心にのこった文章を記して終わります。 「だれもが自分の城を頑強にして、塀も高くしていけば、自分というものが立てられると思うのではないでしょうか。守れると思ってしまうのではないでしょうか。あるいは強くなれるような気がするのではないでしょうか。しかし、それは誤解で、自分の城だけを作ろうとしても、自分は立てられないのです。 その理由を究極的に言えば、自我というものは他社との関係の中でしか成立しないからです。すなわち、人とのつながりの中でしか、「私」というものはありえ...

(書13−11)『水惑星の旅』 椎名誠

イメージ
【送料無料】水惑星の旅 [ 椎名誠 ] 価格:1,155円(税込、送料込) なんとなく図書館で見つけた一冊。 原油はガソリン代に直結し、行楽シーズンなどはテレビでも騒がれるため関心は高いですが、水は「あってあたりまえ」の状況のため関心が薄いのが現状じゃないでしょうか。 しかし、「今後の人口増加とともに農作物の生産は加速し、同時に水資源の枯渇が始まる」というのは世界では常識となっています。 この本は、そうした水問題を考える上で最良の入門書と言えます。ほかにも柴田明夫氏の『水戦争』や吉村和就氏の『水ビジネス』などの本がありますが、この本が今のところベストだと思います。 僕を含め、多くの日本人にとって、「そうはいっても水は沢山あるでしょ」という心理的偏見があります。そして、この無意識な偏見が水問題よりもオイル問題を重要視させ、ダム問題を水質問題から汚職問題へすり替えてしまうのです。 この本では、椎名氏が世界を旅した中で実際に見て味わった水の経験が書かれているため、リアルに描かれた世界の現実がそうした心理的偏見を取り除いてくれます。また、「水問題」という難しい話ではなく、旅行記・冒険記として楽しむことができます。 簡単ではありますが、この本で新たに発見し、学んだパートを書き写します。 「カンボジアにあるトンレサップという非常に浅くて広い、雨期と乾期によって収縮拡大する巨大な湖は、糞尿と生活用水、そして飲み水が一体化しているところだった。そこに25万人が住んでいたが、そういう水に慣れている人々には至福のコップ一杯の水が、我々には猛毒に近い一杯だった。(中略)日本の川文化との極端な対比を思い浮かべ、やがて世界的な水飢饉になったときの生き残り競争の単純な未来図を見たような気がした」  「雨水利用建築の普及が次の『地球の水枯渇問題』の課題のひとつ。(中略)雨水利用は世界でドイツが一番進んでいて、すでにドイツの新築の家の8割ぐらいがそういうシステムを取り入れている」

(書13−4)『勝負哲学』

イメージ
【送料無料】勝負哲学 [ 岡田武史 ] 価格:1,575円(税込、送料込) ペップ・グアルディオラ、アレックス・ファーガソンときたら、、、そう岡ちゃん!今回は、我らが岡田監督と羽生善治さんの対談本です。 僕は将棋が大好きなのですが、その理由は羽生さんです。羽生さんが7冠を成し遂げたのを見て素直にカッコいいなぁって。一方、岡田監督はそれほど関心は無かったのですが(笑) そんな二人の対談本です。岡田監督は少々肩肘はって対談に望んだのか、最初の方はちょっと自己顕示が多い気がします。でも、徐々に空気がなじんでくると、代表監督時代のストレスや日本人特有のコーチングスキルを素の状態で話し始めます。 コーチングについて 「昔はそうでしたね。うるさく説明していました。でも今は、やるべきことを簡潔に伝えるくらいで、細かい指示は出しません。まだ、やられてもいないことを心配して、やられないような対策をを細かく伝えると選手が受け身になっちゃうんです」 日本人の自主性について 「つまり指導者から『ここにいろ』という確たる指示か、そうでなければ『ミスしてもいいから思い切って行け』という保証を欲しがっているんです。慎重策にしろ、積極策にしろ、失敗した時は指導者の指示によるものだという責任回避のための保証です」 選手との関係について 「ほんとうは私もみんなに好かれたいし、いい人間と思われたいんです。でも、そうしたら決断が鈍ってしまう。その傾向を自分に感じるから、私は必要以上に選手と親しくなることを自分にいましめたのです」 一方、羽生さんは、自分なりに深く考えた説得力のある発言を数多くされています。この発言の多くは『大局観』等の他の書籍でも述べられており、一貫した羽生さんの考えでもあります。 「欠点を直すことにもあまり一生懸命にならないようにしています。欠点は長所の裏返しであることが多くて、欠点を是正してしまうと長所まで消えてしまうことがあるからです」 「リスクテイクをためらったり、怖がったりしていると、ちょっとずつですが確実に弱くなっていってしまいます。(中略)だから私は、経験値の範囲からはみ出すよう、あえて意図的に強めにアクセルを踏むことを心がけているつもりです」 「結果的にうまくいったか、いかなかったかではなく、そのリスクをとっ...

イノベーションを情熱が生み、情熱を行動が生む

イメージ
【送料無料】スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション [ カーマイン・ガロ ] 価格:1,890円(税込、送料込) クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」や、ジェフェリー・ムーアの「キャズム」とは全く違う視点からのイノベーション論です。 その視点とは、スティーブ・ジョブズ。ジョブズならどうするか?ジョブズはどう考えたか?という視点です。 そんなん普遍性ないじゃない!って思いますか?読後感としては、むしろ「イノベーションのジレンマ」や「キャズム」よりも普遍的だと思いました。 とは言っても学術的なイノベーション論では無いので、技術的、組織論的なものはありません。そこにあるのは、情熱。情熱がイノベーションを生むという、精神的なものです。 情熱なんて非科学的な、と思われる方もいるかもしれませんが、でも、イノベーションは情熱が生むのだと僕も思います。そして、ジョブズ等のイノベーター達という実人物に基づく情熱論を聞けば、それが真実だという気持ちになると思います。 「情熱を傾けて正したいと思う問題やまちがい、あるいは何かアイデアがなければならない。それなしには、最後までやりとげる忍耐力が生まれないからだ。これが戦いの半分を占めていると僕は思う」(ジョブズ) 「すばらしい仕事をするためには、自分の仕事を大好きになるしか方法がありません。まだ見つけられない人は探し続けてください。妥協しないこと。心がからむものはそういうものですが、みつかれば必ずわかります」(ジョブズ) 「情熱があっても失敗はします。でも、情熱があれば、失敗で終わってしまうことがないのです」(ビル・ストリックランド) 「情熱を傾けられるのはこれしかないーそういうものを勇気を持ってみつけること。今まで身につけたものが活きない世界かもしれません。そうであっても、勇気を持ってそのことに取り組むこと。他人がどう言おうと、打ち込むのです」 (クリス・ガードナー) 「情熱がない人は元気がない。元気がない人は何も手にいれられない」(ドナルド・トランプ)  そして、もうひとつ心に残った内容が、「何をするかではなく、何をしないか」という、本質にフォーカスする考え方。 「多すぎる機能が詰め込まれた製品は、自分たちは何をしたいのか、その会社のリーダー...

ワタミの会長は強い人だと痛感

イメージ
参院選挙で見事当選されましたワタミ会長の渡邉美樹さんですが、本当に強い人ですね。孫さんとも、三木谷さんとも、原田さんとも違う強さを持っている方だと思います。 参院選が理由ではなく、最近仕事上で「もうダメだ」って思うことがあって、下の本を読んでみました。 【送料無料】強運になる4つの方程式 [ 渡辺美樹 ] 価格:777円(税込、送料込) 成功者の著書なので例にもれず凄い事のオンパレードなので、ちょっと嫌味に感じちゃうところもありますが、素直に刺激を受けました。 タイトルには「4つの方程式」とありますが、方程式そのものよりも渡邉さんの勇気に打たれたのです。 「(前略)結局最後まで、私は胸のポケットに入れた辞表を出すことはありませんでした。朝起きたときに、自分の心の中に、百のうち一でも、千のうち一でも、逃げるという気持ちがあったら辞表は出さない、と自分に誓っていたからです。(中略)ファイティングポーズは一度解いたら終わりなのです。気を取り直してから闘うことなどできないし、ましてや、気を取り直して闘ったところで勝てるはずなどないのです。 」 「自分で決めたことはやり遂げないと次のことはなにも見えてきません。少々不満があるからといって、逃げたり、場所を変えたりしていては、なにも生まれないと思います。」 「会社が生き残ることよりも大切なのは、自分らしいということです。自分が自分であるということは、この空気より大事だと、私は思っています。」 一度逃げると逃げ癖がつくとは言いますが、渡邉さんは自分を貫く勇気を失ったら終わりと考えているようです。 一方、仕事につぶされないように適度な逃げも必要であることは良く言われます。 本著書で最後に渡邉さんは、こうも言ってます。 「好きなことを仕事にしなさい」 「苦手なことを克服しているほど人生長くない」 好きじゃない仕事だから、逃げないと潰れちゃうのかなと思う自分がここにいます。そして、まだまだ潰れるほど努力していないなと思う自分もここにいます。 ちなみに、渡邉さんも朝方人間のようです。  

「未来の働き方を考えよう」:将来を考えすぎて今を犠牲にしてしまう大人へのメッセージ

イメージ
【送料無料選択可!】未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (単行本・ムック) / ちき... 価格:1,365円(税込、送料別) 高齢化に伴い長期化する人生において、働く時間ものびつつあります。70歳定年ともなれば、大卒23歳から70歳の約50年を仕事に費やし、残りの10年〜30年程度が悠々自適なリタイア人生。本当に、この人生が自分の思い望んだものなのか?と僕は最近強く思います。 会社に居続ければ安定した収入があり、それなりに楽しい日々がそこにはあります。でもそれで良いのだろうか?と。 そんな悶々とした考えを引きずる日々の中、とある講演で高津尚志さんがこの本を紹介されました。 長期化する仕事人生において、1つの職場/職業に縛られ続けることに疑問を呈し、40代での再就活、2度の仕事人生を提案しています。 「・・・本当の不安とは、人生が終わるという瞬間が、明日にもやってくるかもしれない、ということです。それにくらべれば、その他の不安など質的に全く及ばないところにあります。だから死の意識や人生の有限感を持つ人は、それ以外の細かい不安に怯えません。最も大事なのは何なのかが、わかってくるからです。」 「日本では就活の時、まだ20代になりたての学生に「おまえは何をやりたいのだ」と問います。・・・加えて彼らが可哀想なのは、そこで問われる「やりたいこと」が、なにかしら前向きで、仕事につながることでないと許されないということです。・・・さらに皮肉なことは、若者に「おまえは何をやりたいのだ」と問うている大人の方にも「スゴクやりたいことは特にない」という人がたくさんいるということです。」 「何がやりたいのか」という根源的な問いに対し、日々の忙しさや金銭的な問題などを理由に目を背けがちな僕がいます。そんな自分に現実を見せてくれる一冊でした。

「フェルマーの最終定理」:久々の時間を忘れる一冊

イメージ
【送料無料】フェルマーの最終定理 [ サイモン・シン ] 価格:830円(税込、送料込) 素晴らしい1冊! 300年にわたり証明されることを拒み続けてきた「フェルマーの最終定理」に対し、数学に魅せられた人々がどの様に取り組んでは散っていったかがリアルに描かれた一冊です。 大学受験の時に「大学への数学」という雑誌で、僕はこの定理を知りました。「大学への数学」とは数学好きな人が、最新の数学事情を学びながら、大学受験に生かしていくという少々マニアックな雑誌で、問題も投稿も一般よりも高い所にあります。その雑誌に、東大の数学科の大学院生が「フェルマーの最終定理を解くのが最終目標です」とコメントを寄せていたのを覚えています。そして、僕の高校の友人も、この「フェルマーの最終定理」に魅せられて東大の数学科へ進みました。 そんな数学者を魅了してやまない定理ですが、猛者どもが「我こそは一番槍」と解決を目指すものの、ことごとく城壁から突き落とされ屍を積み重ねていきます。文字通り難攻不落の城。それでも、その積み上がった屍を足場に、さらなる高みに登ろうとして命を落とす数学者達。 数学理論というそれ自体何の価値を生むかも分からない対象物を、一生かけて追いかけ続ける先人の姿。そもそも解決不能なのではないかと自信喪失する数学界。人生全てをかけた努力が無駄と分かったときの失望と挫折。愛とか義とかでは語れない人間のロマンと狂気が詰まっています。 数学という狭い枠でこの本を拒否しないで下さい。久々に一気に読み切らせてもらいました。

『文章の書き方』 辰濃和男

イメージ
【送料無料】文章の書き方 [ 辰濃和男 ] 価格:840円(税込、送料別) 約13年にわたり「天声人語」を担当した著者が、いかにして相手に伝わる文章を書くかを説明します。 書く前の準備、書く際の心構え、校正時の考え方が、実際の作家の文章を例に解説されています。しかし、ビジネスシーンですぐ使える様な即効性・実用性は低く、文章への向かい方といった思考に焦点が当てられています。 よく、仕事でありきたりな常套句を使います。 「可及的速やかに検討を開始します」 「戦略的見地に立ったグランドデザインを・・・」 「対応に苦慮」 「真相を徹底追及」 などなど。しかし、どの言葉もそこに深い考察があるわけでは無く、「とりあえずビール」と似たような感情や思考をショートカットした言葉です。著者はこうした常套句が出て来た時は危険と警鐘を鳴らします。(あえて警鐘を鳴らすという常套句を使ってみました(笑)) 作家が作品作りのなかでどこまで苦労を重ねているのかを垣間見れましたし、自分の言葉使いを見直す最高の機会を与えてくれました。最後に、当たり前だけれども深く納得した言葉をここに紹介します。 「新聞社の試験を受けたいという若い人に会うと、私はこう言います。『日記をつけなさい。踊りの修業をする人は、稽古を一日怠るだけで後戻りするといいます。書く訓練も同じです。なんでもいいからその日のことを書く、という訓練を己に課しなさい。楽しんで書けるようになればしめたものです』」   自己啓発 ブログランキングへ