(書13−2)『グアルディオラのサッカー哲学』



僕が最も尊敬する人物の一人、ペップ・グアルディオラ。2009年から2年間バルセロナに住んだのですが、その時のFCバルセロナの監督です。今年からバイエルンの監督として復帰したため、僕は本気でバイエルンへの就職を狙っています。それくらい、憧れの存在です。

毎試合後、テレビでペップの記者会見が流れます。彼は基本カタルーニャ語で回答するため、僕にはほとんど分からないのですが、それでも文字通りテレビを食いつく様に見ていたのを覚えています。

ファーガソンが引退した現在、最高の監督というとモウリーニョかもしれません。彼はレアル・マドリーの前監督でもあり、2010チャンピオンズリーグ準決勝でバルサを破った際のインテルの監督でもあったことから僕は嫌いです(そのインテル戦はカンプノウで観戦していました)。でも、彼はベストな監督の一人でしょう。

ただ、勝ちにこだわるモウリーニョに対し、勝つための美しさをもとめるのがグアルディオラ。
「サッカーを愛すれば、必然的にバルサを愛することになる」(アーセン・ベンゲル)

2010年の秋だったと思います。母親が観光でバルセロナに来た際、カンプノウでのバルサ戦に連れて行きました。スペイン国王杯の予選で、2部チームとの試合です。メッシ、イニエスタなどの主たるメンバーが出てないにも関わらず、後半15分までに4−0とバルサが圧倒します。

「あら、メッシは出ないのね?」と質問する母に対し、僕も「今日はでないかな」と。

でも、後半20分ごろでしょうか。何と圧勝してるのにメッシ登場。登場するや否や、ゴールを奪います。観客は大喜び。サッカーを知らない母も「あー、あの子がメッシねぇ」などと暢気なことを言っています。

試合後の記者会見で、メッシ起用の理由についてペップはこう答えました。
「メッシは毎試合プレーしたいと思っている。だから出した。さらに、夜遅く(スペインサッカーは夜9時とか10時とかに始まることがザラです)スタジアムに足を運んでくれたファンはメッシを期待していた。プロサッカーは、ファンあってのスポーツだ。ファンに試合を楽しんでもらいたかった」
この本にはぎっしりとグアルディオラの考え方が書き込まれています。サッカー監督としてだけではなく、人間として尊敬するグアルディオラ。

謙虚さ、思想、思いやり、責任感、ハードワーク・・・この本から学べることは多いと思います。

本の押し売りは嫌いですが、この本を通じてグアルディオラに沢山の人が触れてもらえれば幸いです。 

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