(書13−3)『ファーガソンの薫陶』

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ペップ・グアルディオラの次は、アレックス・ファーガソンの本です。

この本を読んで、僕はファーガソンのことがちょっと嫌いになりました。世界最高の監督であることは間違いない事実ですが、「勝利のためなら何でもやる」という姿が垣間見えて、なんかお金にギラギラしたカリスマ社長のような、そんな香りを感じてしまうのです。「勝利が重要なのは分かるよ。でも、でも」っていう気持ちです。

ただ、ファーガソンは自分の優秀さを示すためだけに勝利を求めているわけではなさそうです。組織の勝利を第一にするという姿勢の裏にはマンUへの愛を随所に感じます。
「アレックス・ファーガソンという人間の感情は、マンチェスター・ユナイテッドの前では二の次になるのだから」
という発言に、そうした気持ちは現れています。

ただ、ファーガソンのチームが強いことは間違いないのだけれども、そのサッカースタイルは印象に残るものではない気がするのです。 ドルトムントやバルサなどと比べると、「マンUと言えば、こんなプレースタイルだよね」といった印象が薄く感じます。僕はバルサファンなので、あまりマンUの試合を見ていないので強くは言えませんが。。。

この本を読むと、ファーガソンとモウリーニョの類似点を感じ、ペップとのギャップを感じます。この本に書かれたファーガソンの個性が真実か否かはわかりません。ただ、そのスタイルが好きか嫌いかは別として、学ぶべき発言は幾つかあります。それを最後に2つ紹介します。
「今日の試合を戦いながら明日のために考える。重要なのはものごとを大局的に見ることだ」
「一流の人間は、一流の人間を雇うのを恐れない」 
特に2つ目は、 モウリーニョ的な香りを感じる素晴らしい言葉だと思います。

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