(書13−24)『やってのける』 ハイディ・グラント・ハルバーソン


突然ではありますが、「本は2回以上読んではじめて理解できる」という考え最近持つようになりました。

加齢にともなう記憶力の低下も影響しているのかもしれませんが、僕の場合1回では理解しきれないのです。ただ、以前までは、同じ本を繰り返し読むよりも新しい本を読みたいという気持ちが強かったため、理解しきれてなくても別の本に手を伸ばしていたのです。

今回、この本について投稿するのも、2回目を読み終わってからになります。正直1回目では理解しきれませんでした。内容は簡単なのですが、少々分かりにくい構成なのです。

自己啓発本に良くある「○○のための3原則」のような、3とか5とかシンプルな原則がありません。むしろ、MBAの授業で渡されるテクニカルノートに似ていて、学術的な文章表現が多いです。大衆を対象とした自己啓発本が誤解を恐れずにフォーカスを絞る戦略をとるのに対し、テクニカルノートは誤解を生まないように網羅的な説明をする戦略をとります。一方、しっかりと読みこめば、得るものは多く、応用性が高いのがテクニカルノートになります。

この本は、目標の立て方、目標達成のための方法論について、多面的にノウハウを教えてくれます。自分の性格やおかれた立場など、ケースバイケースでのノウハウが網羅されています。ケースバイケースであるため、秘訣はこれだ!!!という焦点がありませんが、大変応用性の高い手段が説明されています。

自分にカスタマイズした目標設定や実行手段を学ぶことができた、有用な一冊です。同時に、GTD(Getting Things Done)の奥深さを再認識しました。これから、もう一度『ストレスフリーの整理術』を読み直すことにします。


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