海外MBA 受験:12.面接

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概要
通常インタビューと呼ばれ、出願後に行われるのが通常です。大学により面接の実施方針は異なり、出願者全員に面接を義務付けている大学(Kellogg等一部)と、出願者の一部を選定し面接を要請する大学(Harvard等大多数)に別れます。後者については、通常出願後1カ月程度で一部の出願者に要請が届く形になります。つまりは、面接に達することなく不合格となることも多々あるということです。

面接の形式ですが、場所・面接官に応じて以下のような組合せが存在します。ごく一部の卒業生の中には日本語で面接する方もいますが、原則全て英語で行われます。
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Admission office
在校生
卒業生
キャンパス
A
B
-
主要都市
C
-
-
最寄の都市
D
-
E
スカイプ
F
G
-
  • A、B
    • 最もオーソドックスな形式で、大学のミーティングルームなどを利用してアドミッションオフィスの面接官、もしくは在校生と面接を行います。米国大学であれば、必然米国まで渡航する必要があります。
  •  C
    • アジアなどの大きなくくりにおいて、主要都市にアドミッションオフィスが来訪し、ホテルのビジネスセンターなどで面接を行います。東京、香港、シンガポールなどが候補になります。Whartonなど一部の大学で見うけられます。
  • D
    • 大学によっては、日本の主要都市(東京、大阪、名古屋等)でアドミッションが面接を行います。但し、あまり頻度は高くないと思われます。
    • 最も一般的な形式かと思われます。出願者の住所を元に面接官となる卒業生の氏名、連絡先を問答無用に通知してくる大学もあれば、卒業生の一覧から選ばせる大学もあります。両者とも、出願者は卒業生と連絡を取り合い、面接の日時・場所を決めます。
  • F、G
    • こちらも頻繁に見受けられます。面接要請メールに記載されたURLから日時を選ぶタイプ、直接アドミッションとメールで日時をやり取りするタイプなどありますが、いずれも決められた日時にスカイプ、テレビ電話、電話などで面接を行います。時差があるため深夜に面接が行われることが多く、私は面接前に仮眠をとれるタイプではなかったため、最もストレスが溜まる面接方法でした。また、スカイプは音落ちなどのトラブルが生じやすく、「聞き取れないのはスカイプのせいで、自分の英語力のせいではないですよ」といったストレスもたまります。
全てにおいて、挨拶→自己紹介→面接官の質問に対する応答→出願者による質問という流れが一般的です。中にはグループディスカッションや小スピーチなどを課す大学もあります。

良くある質問として、上記の表のどの形式が一番合格確率がいいのか、というものがあります。キャンパスを訪問した方が良いのか、それともキャンパスビジットしても東京で卒業生と会っても同じ効果なのか、という疑問です。私の周りの結果を見る限りでは、全く差は無いように見えます。 しかし、時間的・金銭的にビジット出来るのであればするに越したことはありません。直接的に合否に影響は無いかもしれませんが、自分にあった大学選びに役立ちしますし、面接時のネタを考えるのに役立つからです。

対策
面接は出願1カ月後ごろに要請がくるため、出願後に気が緩んで何もせず、いざ面接の要請を受けて焦るということになりがちです。出願後はリラックスして問題ないですが、最低以下の点において、準備を行うことが重要です。
  1. 大学ごとの面接の形式を確認する
    • 上述の通り、グループディスカッションや小スピーチがあるようでしたら、事前に知っておくだけで心構えが変わります。
  2. 基本的な質問について、回答案を準備する
    • Why MBA? Why our school? Why now?などの、どの大学でも聞くような質問については効果的な回答を事前に用意しましょう。
  3. 大学特有の質問について、目を通しておく
    • 大学によっては、特異な質問をするところもあります。ACCEPTED. COMのINTERVIEW FEEDBACKが大変参考になりますので、一通り目を通しておいて損は無いと思います。
    • また、大半の出願が終わっている方であれば、卒業生訪問をすることも手かと思います。
  4. 質問を準備しておく
    • 面接の最後に必ず、「何か質問はありますか?」と聞かれます。ここで「何もないです」と答えるのは、関心が無いと思われる可能性があります。本当に何も無ければ、「既に〇月〇日のMBAフェアで情報収集した上、卒業生の〇〇さんや在校生の〇〇さんと直接話をしたので、今不足している情報はありません」くらい話した方が良いかと思います。無理に変な質問をする必要はありませんが、知恵を絞っておくに越したことはありません。
対策方法として、回答の準備と申し上げましたが、準備方法には2種あります。1つは完全なるスクリプトを書きあげ暗記する方法、もう1つは要点だけを書きあげ回答はその場その場で作る方法、になります。前者は英語がかなり不得意であれば採用しても良いと思いますが、経験上後者の方が良いかと思います。というのも、回答案を難しく考えれば考えるほど、覚えれば覚えるほど、面接時に「自分らしさ」が出せなくなる可能性があるからです(私がそうでした)。ただし、だらだらと長い回答は準備不足、論理的思考の欠如ととられますので、最大5分程度にまとまるよう要点をまとめておけば良いかと思います。

面接当日はレジュメのコピー、名刺、メモ帳、筆記用具、時計を忘れないように。そして、携帯電話の電源を切ることも大切です。面接官はさほど気にしないとは思いますが、基本的なマナーですので。

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