卒業

先週金曜日(5月13日)をもってMBAを修了しました。

卒業式はIESEの北キャンパスのテラスで行われ、燦々と照るバルセロナの太陽のもと約200名の友人と共に卒業を迎えました。

壇上の教授陣、周囲の学生の後ろ姿、真っ青な空と薄く流れる雲、卒業式を支える裏方の方々、パートナーの雄姿をカメラでとらえようとするパートナー、、、自分の名前が呼ばれるまでの間、自分を取り巻く全てを見てました。ただ、高校や大学の時のようなセンチメンタルさは無く、責任が背中に1つ加わった感覚と前だけを見る事に集中しようとする感覚だけが、ふっと風にのって自分を襲います。当たり前だった日々がこの式を境に終わることが実感できずにいる自分を、小中高大ふくめて色々な別れを経験してきた知識豊富な自分とMBAの目的を言い聞かせる自分が傍から見ているような、そんな感じです。

「2年間ってこんなものか」というA4サイズ1枚の学位書を受けると、バルセロナの太陽のせいか、真剣に考えようとする自分が馬鹿らしく思え、背筋もゆるみ、リラックス。そんなのもこの2年間で学んだ大事なことです。

卒業した今、何が残っているかと言えば、知識とか海外経験とかよりも、感謝の気持ちだけです。こういうクサイこと書くのは大嫌いだけれども、妻、友人、教授、太陽、バルサ、、、全てに感謝の気持ちだけが浮き上がって来ます。きっと、知識や経験よりもそれらが一番僕にとって大事だったんだろうと思います。

これからは、『欧州MBA(IESE)日記』は改名しなきゃだめですね。ちょっと考えます。


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