(書13−14)『運命を変えた33の言葉』 NHK「プロフェッショナル」制作班



NHKドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」から、33人のプロフェッショナルがどのように仕事に向き合っているかが抜粋されています。

やはり映像と比べるとインパクトや言葉の説得力は落ちますが、それでも実績に裏打ちされたプロの言葉は重いものがあります。

この本を通じて、「成功者は自分の仕事に対し正面から覚悟を決めて向き合っている」ということを学びました。「本当にこの仕事でいいのか?」といった仕事選択への疑問や、「今日はここまで」といったワリキリを、登場人物からは感じません。

全員が全員、「この仕事をトコトンやり尽くす、死ぬ気でやり尽くす」という覚悟を持っています。

特にそれを強く感じたのが、日本料理人 山本征治さんの行動であり言葉です。
(前略)店が終わるのは午前1時頃。もう何時間も立ち仕事をしているため、撮影をしているスタッフも疲労感を隠せない。しかし、山本さんは意気揚々と言う。
『さあ、料理しよう!』
最初は耳を疑った。しかし、山本さんは新たな料理の試作を始める。その日の営業中にひらめいた料理を、次々と形にしていく。試作が成功すると子供のように喜ぶ。文字どおり飛び上がってガッツポーズをするときさえある。逆に失敗すると本気で悔しがる。結局、試作は朝日が差し込んでくるまで続く。それも毎日だ。
(中略)何が山本さんをそこまで駆り立てるのか。返ってきたのは、こんな言葉だった。
その道に、骨をうずめる覚悟
僕の料理に対する覚悟は、ただの覚悟じゃなくて骨をうずめる覚悟なんですよ。人生のすべてをかけると決めてるんです。そうしないと料理を進化させることはできないし、世界にも通用しない。僕は毎日、それくらいの気持ちで料理に向き合っているんです。
 僕はこんな気持ちで仕事に取り組んでいません。もっと打算的ですし、もっと論理的で、もっと腰が引けてます。覚悟を決める。今の僕に絶対的に必要な要素だと確信しました。

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