海外MBA受験:9.ESSAY対策 Part 1
(受験対策が中途半端で終わっていたため1年ぶりに書き込みます)
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そもそもEssay(エッセイ)とは何か、聞きなれない方も多いかと思います。Essayとは、各大学が指定するお題にそった形で、自分自身を文字で表現する作業です。各大学が指定するお題内容は、毎年変わりますので大学のサイトを確認ください(通常8月~10月にかけて翌年入学生用のお題がアップされます)。多くの場合、各大学3~6題程度のお題を指定してきます。共通してみられるお題の例としては、以下のようなものがあります。
- 短期的な目標、長期的な目標は何か?
- なぜ今MBAなのか?
- あなたはどの様なリーダーか?過去、どのようにチームを率いてきたか?
結局のところ、大学は「将来成功する人材かどうか」「大学の成長に寄与するか」という点を見ていると私は考えています。卒業生から大企業の社長や有名起業家、政治家が生まれれば、その大学のネームバリューは上がりますし、多額の寄付をしてくれる企業から生徒をとることは大学の財政基盤の強化につながります。後者は説明するまでもありませんが、前者については次の疑問がわいてきます。
「はたして将来成功する人材とは、どのような人材なのか?」
上記の質問に対し唯一無比な解答などありませんが、 各大学はそれぞれ独自の考え方を持っています。リーダシップこそ重要な要件である、と考える大学もあれば、クリエイティビティと起業家精神である、と考える大学もあります。また、経済的成功だけでなく、社会的貢献を成功の要件として重視する大学もあります。これらの要件は不変ではなく、世の中の流れにも大きく影響を受けていると思います。20年前であれば、日本人はアジアを牽引しうる成功者予備軍であったかもしれませんが、近年では中国人がそれに代わっております。
いずれにしろ「私は、将来成功しうる人材ですよ」と自己紹介し売り込む作業が、Essayでありインタビューなのだと思います。 言葉を換えると、どの大学がどのような人材を求めているのかを分析し、自分がその人材であることを証明し説得する作業になります。
では、具体的にどう取り組めば良いかをご説明します。多くの受験生は、エッセイ・カウンセラーを雇います。「エッセイ・カウンセラー?」と思われた方、私も受験当初は同じ疑問を抱きました。カウンセラーは基本的に以下のサービスを提供してくれます。
- 受験生の過去の棚卸し(ネタ帳作成の手伝い)
- 自分では大したことないと思っていた事象や、気づいていない短所・長所を会話の中から発掘してくれます。
- お題への取り組み方
- ネタ帳の情報を基に、お題へどの様に取り組んだらいいかの方針を示してくれます。
- 取り組み方針のチェック
- 受験生の草稿が方針に合致しているか、説得力があるか、受験生らしさが出ているか、などをチェックしてくれます。
- ケツたたき
- GMAT、TOEFLと異なりEssayには点数が無いため、疲れてくると「これでいいや」と妥協しそうになります。そこで、ケツをたたいてくれるのもカウンセラーです。
- 英文添削
- やってはくれますが、あまり期待しない方がいいと思います。添削を期待して、ひどい英文を書いていくと、「意味分からない」の一言で書き直しを命じられることになると思います。
エッセイ・カウンセラーは、フリーランサーから学校所属(アゴス・ジャパン等)の方まで数多く存在します。点数獲得のノウハウを教える教師とは毛色がことなるため、フィーリングを重視した方がいいかと思います。ただ、どのカウンセラーであっても30万~100万程度は覚悟する必要があるため、以下はチェックしても損は無いかと思います。
- 他に何人の受験生を抱えているのか
- 人数が多い場合、おのずと自分のための時間が減る形になります。しわ寄せは、12月末や1月頭などの切羽詰まった時期に、アポが取れない、返答が遅い、添削がおざなり、といった形で現れます。
- 大学の方針に詳しいか
- 上述の通り、各大学がもっている理想の生徒像は異なります。自分の受けたい大学を具体的に提示して、どのような生徒像が合致するのか聞いてみてください。良いカウンセラーは、個別具体的に説明してくれます。
- 過去の実績
- カウンセラーによっては、最終合格者数ではなく、受験生の中でインタビューに呼ばれた率を答える方もいます。しかし、インタビューの中でEssayとの合致を確認する大学も多いため、私は志望校における実際の合格者数を参考にすべきかと思います。自分に合致していないEssayを書くと、インタビューでばれます。
- インタビューのサポート
- 通常は別料金ですが、一緒にやってくれるカウンセラーも多いです。
有名カウンセラー一覧
(受験生によって意見が割れるため、ここではただ一覧を表示します)
- Elite Essay (Bryan Shih;ブライアン・シー)
- 法人名はElite Essayですが、Bryan個人がカウンセリングします。米国がホームですが、9月~12月にかけてのピークシーズンは日本に単身赴任してきます。
- 江戸義塾 (Edward Lee)
- こちらも法人名は江戸義塾ですが、Edward(通称エドさん)がカウンセリングします。エドさんは、日本在住のため、時期問わずフェーストゥフェースで話ができます。
- インターフェース
- カウンセラーは数名在籍し、費用をみながら自分で選ぶ形になります。デバリエ氏を筆頭にスパルタ教育とのうわさを聞きます。
- Future Education Centre
- カウンセラーは数名在籍しているようですが、木下さんが基本全員の面倒を見ているようです。英語に自信がなく、日本語で自分の棚卸しをしたい方などが多く選ばれているようです。
- アゴス・ジャパン
- カウンセラーは10名弱在籍しているようです。日本人のカウンセラーによる棚卸し、ネタ帳作成の後、ネイティブカウンセラーによるEssay起稿というバトンタッチ方式になります。費用は一番魅力的なのではないでしょうか。
最後に、カウンセラー無しで受験したい、と言う方もいるかと思います。正直、カウンセラー抜きで、どこまで出来るか私には想像できません。独力で合格されている方もいらっしゃるので、そうした方に直接ご相談されるのをお勧めします。
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