バルセロナのユニフォームに初のスポンサーネームが

12月10日にバルセロナがカタール財団と総額1億7000万ユーロ(約200億円)で5.5年のスポンサー契約を行いました。

今年の1月からスポンサー契約は開始し、今シーズンは1,500万ユーロ(約17億円)、来シーズンから5年間は3,000万ユーロ(約35億円)のスポンサー料が支払われ、タイトル獲得数に応じて最大500万ユーロ(約6億円)が追加される契約の様です。

カタール財団のロゴは来年からユニセフと併記する形でユニフォームに縫いつけられるとのことです。

ユニフォームにスポンサーロゴを縫いつけるのはバルサ史上初の出来事です。ユニセフの場合は、バルサがユニセフに約950万ドルを支払う形となっており、純粋なスポンサーとしては今回が初となります。「勇気ある一歩」と評する人もいれば、「ユニフォーム(魂)を売り渡した」という意見も聞かれます。

カタール財団(Qatar Foundation)はカタールにおける教育・科学・社会の推進を目的に1995年に創設された非営利団体(Non Profit Organization)です。Chairpersonは国の要職を占める方であり、他のメンバーも錚々たる人材が名を連ねています。教育の分野では、米国のカーネギーメロンやジョージタウン大学などとの提携実績があり、かなり巨大なNPOと言えそうです。カタール財団の詳細はこちらが良くまとまっています。

バルサは現在深刻な財政難にあり、今回のスポンサーは致し方ないことと思われます。バルサの財政難の詳細については、別のブログで書いてますのでそちらを見てください。


スポンサー代金の一部が、枚数が少ないDFラインとセスクの獲得費用に回ることは間違いないと思いますが、今回は負債返済に回すことが最優先かと思われます。スペインの経済状況を考えると長期負債の利率上昇が予想されます。というか、すでに上昇が始まっています。今のうちに贅肉をそぎ落としておかないと、国の前にバルサが破綻するかもしれません。プライドや前例に縛られることもあったと思いますが、僕は現バルサコミッティーの英断を評価したいと思います。

しかし、一回前例を作るとそれを当り前と思い始めるのも人間です。「次もユニフォームを売ってお金にしよう」と思い始めたら最後、再び現在のような財政難を迎えるでしょう。できれば今回ばかりにしておいてほしいものです。


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